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2008年01月24日
平成19年度金沢城大学 「安土城と城下町」

本日は雪の中、遠路わざわざ安土から近藤滋氏がいらっしゃいました。近藤氏は平成17年度から安土城郭調査研究所の所長をやっています。テーマは昨年度安土城発掘調査に一区切りをつけ、来年度整備計画報告をまとめるにあたり、19年の調査成果からみる「安土城と城下町」です。
安土城に関しては、調査が公的な安土城郭調査研究所が行っているものの、土地は信長の創建した摠見寺の私有地であるため、いろいろと悩みもあるようです。その最たるものが郭の名称。大手道の両脇に羽柴秀吉邸、前田利家邸などの家臣邸が現在は立て看板にも説明されています。
信長逝去百年を祝って江戸時代に作られた「安土古城図」には、羽柴秀吉邸と大手道を挟んで書かれているのが徳川家康邸、家臣でもない同盟国の国主の居館が安土にあるのはいかにもおかしく、その後、羽柴秀吉邸の前は仲の良い前田利家邸だろうということになったそうですが、前田利家邸が書かれた文書・古図は実はないそうです。また大手入口の江藤邸跡、江藤という姓の部将はいまだに信長の家臣に発見されていないそうで、一体誰なんでしょうか。
まだいろいろな話がありましたが、そのあたりはどこまで整備報告書に盛られるのか楽しみですね。安土城の姿はここ10年で大幅に変わりました。それでも以前の発掘調査説明会では安土山の一割も調査が終了したわけではなく、生きている間には全容解明されなさそうです。
最近の講演会の中では、織豊期は中世か近世か、ということがよく話題になります。何をもって中世とするか、近世とするかというのは難しいですが、混在した過度期であったことは確かなようです。
投稿者 Tadashi : 2008年01月24日 21:26
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