2008年07月21日
城下町大坂 -絵図・地図からみた武士の姿- 大阪大学総合学術博物館叢書3
出版社:大阪大学出版社
発行日:2008年2月初版
ページ数:100P
監修:大阪大学総合学術博物館、大阪歴史博物館
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大坂夏の陣から1868年の大坂城明け渡しまでの間、大坂城はどのような存在意義をもち、そこと大坂の町を舞台に武士達はどのような活動をしていたのか、また大坂城はどのように管理されていたのかを、絵図から読み解く。」
大坂城下町や大坂城内の絵図が多く掲載されている。加賀藩の地元石川県人としては、加賀藩の支藩であった群馬七日市藩の大坂登城図が興味深い。本書は、大阪歴史博物館で開催された「特別展示 城下町大坂」のために企画されたものであるが、内容は展示内容よりは広くなっている。
[目次]
図版
解説Ⅰ 城下町大坂 -絵図・地図からみた大坂の武士の活動-
(1) 大坂の武士と絵図・地図
(2) 大坂城入城
(3) 大坂の武家屋敷
(4) 大阪湾警備の展開
コラム 発掘された城代家臣家敷
解説Ⅱ 武士の情報と生活 -武士と町人の接点-
(1) 武士の情報の出版
(2) 町人による情報の収集
(3) 武士と出会う場所
参考文献
図版リスト
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2008年03月15日
戦国城下町の研究
出版社:大明堂
発行日:1985年9月初版
ページ数:352P
著者:小林健太郎
定価:4,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
歴史地理学の面から城下町の構成を考える論文を収録している。古書としては高価であるがそれだけ本書が城下町研究を代表する書籍であるということであろう。
[目次]
序章 戦国城下町の歴史地理学的研究の歩み
第一部 国人領主級の城下市民
第一章 片岡氏の城下・高岡郡黒岩新町
第二章 山田氏の城下・香美郡山田市
第三章 吉良氏の城下・吾川郡弘岡市
第二部 戦国大名級の城下市町
第四章 後吉良氏の城下・高岡郡高岡市
第五章 一条氏の城下・幡多郡中村市町
第六章 安芸氏の城下・安芸郡安芸新町
第七章 長宗我部氏の城下・長岡郡岡豊新町
第八章 戦国末期土佐国における市町の類型区分
第三部 戦国期~近世初頭の地方的中心集落
第九章 中世城館の歴史地理学的考察 -戦国大名領国の地域構造研究への試み-
第一〇章 大名領国成立期における中心集落の形成 -尾張平野の事例研究による検討-
第一一章 近世初頭萩藩領における地方的中心集落
終章 戦国期の城下市町と領国の地域構造
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2008年02月15日
東海道五十三次の宿場の中から 東海道の城下町展Ⅰ
編集・発行:豊橋市二川宿本陣資料館
発行日:2004年10月2日
ページ数:72P
定価:800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本図録は、平成16年10月2日から11月14日まで開催される豊橋市二川宿本陣資料館企画展の図録です。」
城絵図と古写真がカラーで掲載された図録は見ていて楽しい。2006年2月にⅡ集が販売されているようだが、Ⅰ集である本書は品切である。
[目次]
東海道の城Ⅰ
全国・東海道の城下町
小田原
沼津
駿府
田中
掛川
浜松
吉田
城絵図のいろいろ
展示資料目録
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2008年01月31日
歴史景観の復原 地籍図利用の歴史地理
出版社:古今書院
発行日:1992年10月初版
ページ数:257P
著者:桑原公徳
定価:3,800円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書で課題とする景観は、景観論争や歴史的景観の保全問題などの今日的課題に直接かかわるものではない。本書が対象とするのは、古代~近代の各歴史時代の景観である。しかし、過去の景観の研究には、現在の景観が重要な資料となるので、両者は無関係ではない。近現代につくられた記録・写真・地図類などのうち、古代~近代の各種の景観復元に最も有効な資料となるのは地籍図といってよいであろう。とくに、明治前期に作製された地籍図は、精度の低いものもあるが、それでも過去の景観をとどめている場合が多い。本書では、これらの古い地籍図を利用し、古代から近代にかけての各種の景観を検討している。」
地籍図から当時の景観を復元する作業に関する論文を集めたもの。観点はとても面白く、イラスト入りで分かりやすく説明されているのだが、もとになった地籍図の写真が見にくい。もともと大きなものであったり、彩色されているものをモノクロで掲載しているので限界があるのだろうが残念である。桑原氏は地籍図の利用に関する著書に多く参加されている。しかし、そのほとんどは現在では図書館で見るのがやっという状態であり、刻々と開発が進む現代でこそ、早急にこういう研究を進めなければならないと思うのだが・・・。
[目次]
序章 景観の復原と地籍図
第一章 都城 -平城京の場合
第二章 国府 -出雲国府と意宇川の変遷
第三章 古代駅路 -山陽道播磨国の場合
第四章 条里プラン -仙台平野の場合
第五章 戦国末期の城下市町 -土佐国の二つの事例
第六章 豪族屋敷村 -陸奥国と陸中国の場合
第七章 豪族屋敷と中世干拓 -矢部川下流の場合
第八章 城下町 -人吉の歴史的町並み
第九章 宿場町 -東海道舞坂宿の場合
第一〇章 村受干拓新田 -肥前国佐賀郡川副郷の籠と搦を事例に
第一一章 渡津集落 -琵琶湖湖岸矢橋の場合
第一二章 江戸期の土石流災害 -養老山地における対応を中心に
第一三章 明治期の宿場町 -暗越奈良街道松原宿の場合
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2007年08月16日
城下町 諸国城下町絵図の底にひそむもの!
出版社:学生社
発行日:1972年5月初版、1990年6月再版
ページ数:234P
著者:矢守一彦
定価:初版780円、現在1,650円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「各地に点在する城下町はどのように成立したのだろうか。残された城下絵図は何を語るのか・関ヶ原役後、戦国時代に終止符をうち新たにはじまる城づくり町づくりの歴史、そのかげに土地を追われ築城工事に刈りだされた民衆のなげきと苦しみ、城にかける武将の野望と盛衰が秘められていた。石田氏居城<戦国期型>の佐和山城とその徹底破壊のあと築かれた彦根城を中心に、仙台・会津若松・米沢・江戸・大坂・名古屋・岡山・萩など諸国城下町を<総郭型><内町・外町型><郭内専士型><開放型>の系列に分析し、城下絵図の間に埋れた城下町の変遷を掘りおこしながら、そこに集約された幕藩社会体制の歴史を再現する。」
城下町など都市プランの研究に造詣の深い矢守氏の初期の発表作。あくまで私見という立場を強調されているが、学ぶ部分も多い書である。矢守氏の他の著作も参考になる。
[目次]
序章 「当御城下近辺絵図附札 写」のこと
一 移動する城と町
二 城づくりのかげに
三 城づくり町づくり
四 城下町は変化する
五 諸国の城下町プランを追って
六 多核的な大城下
七 町割と屋敷割
終章 うつりゆくもの
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