2008年07月14日

自主研究 金沢城辰巳櫓5 北國TODAY VOL.51

自主研究 金沢城辰巳櫓5 北國TODAY VOL.51

編集・発行:北國総合研究所
発行日:2007年7月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆

書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第5回。今回のテーマは「立体模型づくりがスタート 縮尺1/20のⅡ型を2ヵ年で完成」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。今回は復元運動が決まった金沢経済同友会の辰巳櫓の模型づくりが始まった様子をレポートしている。どんなものができてくるのか、今後もレポートが楽しみである。

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研究紀要 金沢城研究 第6号

研究紀要 金沢城研究 第6号

発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2008年3月初版
ページ数:134P
定価:620円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆

収録城郭:金沢城

書評:
「金沢城研究調査室」改め「金沢城調査研究所」の報告書第6号である。格上げにより石垣構築技術を中心とした調査研究が行なわれることになったが、本書は記念講演含め、金沢城の建築物に関する論文が揃いました。二の丸御殿、辰巳櫓、河北門と再建待ち遠しい建物が並びます。

石川県行政情報サービスセンター有償刊行物一覧

[目次]

金沢城調査研究所開設記念シンポジウム「金沢城と伝統技術」
 講演「建築史からみた金沢城の伝統技術」
 パネルディスカッション
[特集]文化年間の二ノ丸御殿再建を探る
 近世後期の城郭建築にみる障壁画と儀礼
 文化期金沢城二の丸再建における石材調達等に関する考察
 文化期二ノ丸御殿再建にみる造営奉行と領民
天保年間の金沢城辰巳櫓の再建計画について
「造作并図解 上下」と「加州金澤御城来因略記」
[資料紹介]藩老横山家の3枚の下屋敷図について
[資料紹介]金沢城作事所に関する断簡資料(2)
金沢城代横山家出生にみる家臣と医者と女性

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2008年03月31日

自主研究 金沢城辰巳櫓4 北國TODAY VOL.50

自主研究 金沢城辰巳櫓4 北國TODAY VOL.50

編集・発行:北國総合研究所
発行日:2007年3月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆

書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第4回。今回のテーマは「高石垣の復元へ手がかり 明治の石垣に藩政期の石」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。今回は辰巳櫓の土台となる石垣について、現在の形状と往時の形状をイラストで比較し、まず石垣を往時に積み直すことを提言している。

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2008年02月10日

戸室石引き道調査報告書

戸室石引き道調査報告書

発行:金沢市生活環境部
発行日:1995年3月
ページ数:30P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「今も金沢には石引という言葉が町の名前として残っています。これは戸室山から切り出した石を金沢城などへ運搬した道、いわゆる『石引き道』の経路であったことが由来となっています。金沢における石切りも今では、ほとんど姿を消してしまい、昔からの言い伝えなどを知る人も少なくなりつつあります。現在、戸室山の麓には市の埋立場が設置され、金沢市民にとって大切な役割を担っていますが、その周辺に残る貴重な文化遺産として、平成五年度から石引き道について調査を進めてきました。調査は、現地調査から聞き取り、文献調査と多方面に及び、この度戸室石引き道調査報告書としてまとめることができました。」

兼六園の東側に真っすぐの道があり、「石引」という町の名とともに金沢城の石垣の石を引いてきた石引き道だということは、石川県民にはよく知られた話である。それでも、その先戸室山までの道のりは?というと正直知っている人はほとんどいないのではないだろうか。道は時代とともに変化していくものであり、追跡も困難なものとなっていく。そういう趣旨で各都道府県が実施した「歴史の道調査報告書」があるのだが、本書は戸室石引き道を少ない伝承と古文献などから検証している。現在では少し異なる道のりも戸室山付近ではあるようだが、小立野台地に入るところからはほぼこの報告書のとおりであろう。

最近金沢城関連では、「塩硝の道」がクローズアップされているが、「石引の道」に関する報告書があることをつい最近知った。本書は図書館で借りて、一部コピーを所有している。

[目次]

第一部 通説・戸室石引き道を歩く
第二部 調査報告・戸室石引き道
 第一章 戸室山の地形と地質
 第二章 石切出しの丁場
 第三章 石引き道
 第四章 石の運搬
 第五章 石の切出し
 第六章 石切の組織と生活
 第七章 石の加工品
 第八章 加工石の販売先
 第九章 石切り道具、鍛治道具
第三部 資料編
用語集
加賀藩・戸室石引き年表
参考文献

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2008年02月09日

金沢城址の発掘

金沢城址の発掘

発行:金沢大学金沢城学術調査委員会
発行日:1969年3月31日
ページ数:30P
著者:井上鋭夫
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆

書評:
本書は、金沢大学の教授有志により結成された金沢城学術調査委員会による、昭和43年度発掘調査の報告書である。小冊子ではあるが、金沢城に関する最初の本格的発掘調査である。本書は図書館で借りて、一部コピーを所有している。

[目次]

はじめに
1 発掘の過経
2 金沢御堂
3 三階御櫓
4 水道と二の丸御殿
5 九十間長屋と慶長古図
むすび

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2008年01月29日

前田育徳会展示会 開館記念名宝展

前田育徳会展示会 開館記念名宝展

発行:石川県立美術館
発行日:1983年11月12日
ページ数:81P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「このたび石川県立美術館の開館に伴ない、東京の前田育徳会の所蔵品が展示されるにあたり、『前田育徳会展示室』を設置することになりました。前田育徳会は、加賀藩主であった前田家に伝来した、文化財の数々を永久保存・管理し、又一部の貴重な古典籍を複製頒布することを目的として、前田家十五代当主利為氏によって大正十五年二月二十六日に設立された法人で、設立当初は『育徳財団』と称していたが、昭和十二年十月二日『侯爵前田家育徳財団』と名称を変更、昭和二十四年四月二十五日以後は現在の『前田育徳会』と称するようになりました。」

展示室の開設を記念して、昭和58年11月13日から12月25日まで開催された展示会の図録。今となっては非常に入手が難しいが、古典籍や茶器、能道具、百工比照などすべてカラーで掲載されているのが貴重である。

[目次]

加賀前田家の代々と蔵品
カラー図版
作品解説

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2008年01月25日

加賀藩江戸下屋敷

加賀藩江戸下屋敷

発行:「加賀藩江戸下屋敷」刊行会
発行日:1987年12月初版
ページ数:78P
著者:奥山正
定価:1,000円(当時)
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「戦後の板橋の町の変貌ははげしく、古い地形も古い道もどんどん消えていく。此処北園高校の敷地が、かつての加賀藩の下屋敷の一部であることを知り、ここに奉職するものとして、この下屋敷のことを明らかにしてこれを後に残すことが責務であると考え、今のうちにこれを調べておかねければと痛感した。古い下屋敷は、どのような経過をたどり今はどうなっているのか、またどの範囲であるのか、そしてそれは現在のどの位置にどんな形に残っているのかをはっきりさせ、最終的には六百分の一の公図の上にまとめることにある。この結果は二部つくり一つは北園高校に残すことにした。」

東京板橋にあった加賀藩江戸下屋敷について調査した本。巻頭には著者の力作の屋敷図が載っているが、小さくて見にくいのが非常に残念。これは今でも北園高校にあるのでしょうか。加賀藩江戸下屋敷に関する一般本は他になく貴重な存在です。

[目次]

一、加賀藩江戸下屋敷の由来と変遷
二、下屋敷の位置についての考察
 一、古絵図・古地図より
 二、道路の変遷より
 三、地形より
 四、面積の上より
 五、下屋敷の位置についてのまとめ
三、下屋敷内の自然と諸施設について
 一、御殿及び主な建物
 二、下屋敷内の社と森
 三、下屋敷内の山々
 四、大地と堀
 五、石神井川と水車及び橋
 六、下屋敷内の田畑
 七、下屋敷内の道
 八、敷地及び周辺の具体的説明
四、下屋敷内の諸施設及び自然の具体的位置
参考資料

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シリーズ「遺跡を学ぶ」011 江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷

シリーズ「遺跡を学ぶ」011 江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷

出版社:新泉社
発行日:2004年12月初版
ページ数:93P
著者:追川吉生
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「東京大学・本郷キャンパスは戦火をまぬがれ、その後急激な再開発がおこなわれなかったため、江戸時代の遺構が良好な状態でのこされていた。上は藩主から下は奉公人まで数千人は暮らしていたといわれる『江戸の小宇宙』加賀藩本郷邸の姿を考古学から明らかにする。」

考古学の発掘調査を一般向けに解説した本。初心者にも取り付きやすいように、イラストや写真がカラーで掲載されているのは大変よい。加賀前田藩の江戸上屋敷については書籍も少ないので、知りたい方は入手しても損ありませんよ。

同時期の発掘調査についてもっと詳細に知りたい方は、「加賀殿再訪」(東京大学出版会刊)をご覧下さい。

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[目次]

第1章 発掘された江戸屋敷
第2章 御殿空間を探訪する
 1 溶姫の御守殿
 2 藩邸の中枢・表御殿
 3 隠居御殿
 4 庭園
第3章 詰人空間を探訪する
 1 東御門と東御長屋
 2 足軽・聞番長屋
 3 上級藩士が暮らした八筋長屋
第4章 考古学からみた藩邸の暮らし
 1 藩主の饗応
 2 藩士たちの生活道具
 3 ゴミが語る暮らし
 4 便所が語る暮らし
 5 遺物が語る暮らしのうるおい
第5章 江戸のミクロコスモス

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東京大学コレクションⅩ 加賀殿再訪 東京大学本郷キャンパスの遺跡

東京大学コレクションⅩ 加賀殿再訪 東京大学本郷キャンパスの遺跡

出版社:東京大学出版会
発行日:2000年6月初版
ページ数:210P
編者:西秋良宏
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「加賀藩上屋敷の跡地である東京大学本郷キャンパスから発掘された、莫大な歴史的文化財を公開し、当時の加賀江戸藩邸で繰り広げられた大名の生活・文化を再現する。 」

本書は2000年5月20日から7月9日まで東京大学総合研究博物館で開催された「加賀殿再訪 -東京大学本郷キャンパスの遺跡」展の展示図録として作成されたものです。発掘調査報告書と研究論文が組み合わされて掲載されています。図録といいながらカラーページが少ないのは残念です。研究者向き。

同時期の発掘調査については、「江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷」(新泉社刊)が初心者向けで写真も多くおすすめです。

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[目次]

はじめに -江戸考古学をはぐくむ東京大学の遺跡-
江戸本郷の加賀屋敷
第一章 加賀藩本郷邸の外貌
 描かれた大名屋敷
 写された大名屋敷
 絵師の見た加賀藩本郷邸
 加賀藩本郷邸を描いた絵画史料の紹介
第二章 東大に埋もれた江戸 -江戸考古学への招待-
 本郷キャンパスにおける発掘調査の成果 -東大構内出土「古九谷」と生産地論争-
 「やきもの」考 -本郷構内出土の陶磁器・土器類について-
 天和三年頃に廃棄された江戸時代の生活遺物
 近世の金属遺物
 出土した人形と玩具
第三章 加賀殿の御殿
 本郷邸の御殿空間 -考古学からのアプローチ-
 史料から見た御成と池遺構出土資料
 東大構内遺跡出土の貿易陶磁について
 百工比照 -江戸時代のタイムカプセル-
第四章 御殿をとりまく空間
 考古学から見た加賀藩本郷邸「詰人空間」
 大江戸単身赴任事情
第五章 加賀藩本郷邸 -その後
 前田侯爵家の西洋館 -天皇を迎える邸-

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2008年01月13日

重要文化財金沢城石川門・三十間長屋保存修理工事報告書

重要文化財金沢城石川門・三十間長屋保存修理工事報告書

編集・発行:文化庁
発行日:1969年3月31日
ページ数:28P+図版30P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「十六世紀末期、加賀平野に築かれた金沢城は、前田家十四代二百八十余年の居城とされてきたが、たび重なる火災のため城内建物は幾多の変遷を経た。また維新後は陸軍省の所管となり、明治十四年の再度の失火と兵舎設営のため建物の大半を失って、現在では石川門とその周辺の櫓、土塀等八棟及び三十間長屋一棟を残すのみである。現存の石川門は天明八年に再見され、また三十間長屋は安政五年に再見されたもので、いずれも今日重要文化財に指定されている。昭和二十四年城内に金沢大学がおかれることとなり、建物は同大学の管理するところとなったが、再建以来百余年を経てこれら建物の各所に破損を生じたので、このたび根本的な修理工事を施工したものである。工事は金沢大学と協議の上、文化財保護委員会(昭和四十三年六月以降は文化庁)の直轄工事として実施したが、その工事の経過、工事中に行った現状変更の説明、調査記録および写真、図面等を収録上梓して、今後の参考に資するものである。」

金沢城の石川門と三十間長屋に関する修理報告書である。当時の報告書は研究書としての性格はないため、純粋な報告のみだが、修理途中の写真や設計図面は貴重な資料である。

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[目次]

第一章 概要
第二章 石川門工事
 第一節 建造物の概要
 第二節 修理工事の概要
 第三節 調査事項
第三章 三十間長屋工事
 第一節 建造物の概要
 第二節 修理工事の概要
 第三節 調査事項
写真
図面

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2008年01月02日

金沢城跡石川門前土橋(通称石川橋)発掘調査報告書Ⅱ

金沢城跡石川門前土橋(通称石川橋)発掘調査報告書Ⅱ

編集・発行:石川県埋蔵文化財センター
発行日:1998年3月30日
ページ数:247P+図版106P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「本報告書で第1分冊の報告を再録するのは、金沢御堂時期の遺構の時期と重ならないものの、土橋が金沢御堂の時期に構築されて江戸時代に継承される。そして、さらに発展的に使われており、金沢城そして金沢御堂で重要な施設であったことが推測される。したがって、本報告でもその歴史的展開をふまえる必要がある。また、先の第1分冊では遺物写真を載せることができなかったので、年代の指標となるような、そして問題となるような遺物は、本書でできる限り実測図面も再録した。第1分冊の報告であつかったのは、沈床園調査区と、石川門調査区、兼六園調査区の3箇所で、白鳥堀調査区の金沢御堂期の包含層直上、すなわち土橋の盛土までであった。なお、第1分冊は、近世近代編として編集したものの、沈床園調査区の6層以下、石川門調査区の盛土6が16世紀後半の金沢御堂期に属するものであるが、記述の便宜上そこで報告した。したがって、詳しい調査成果は第1分冊を参照していただきたい。」

金沢城石川門前の発掘調査報告書の2分冊目である。本書では主に白鳥堀側の調査結果と遺物を掲載している。調査では、金沢御坊時代の土橋、藩政期の土橋、辰巳用水の木管などが発掘された。

本書は残念ながら一般販売はされておらず入手できなかったので、図書館で借りて一部コピーを所持している。

[目次]

第1章 近世の調査概要
 第1節 調査区の設定と百間堀の基本土層
 第2節 盛土の構成と土橋の変遷
 第3節 木樋と辰巳用水
 第4節 主要出土遺物
 第5節 小節
第2章 白鳥堀調査区
 第1節 白鳥調査区の土層関係
 第2節 平成5年度調査
 第3節 平成6年度調査
 第4節 小結
第3章 白鳥堀調査区出土遺物
 第1節 輸入陶磁器
 第2節 国産陶磁器
 第3節 土器・土製品
 第4節 瓦類
 第5節 漆塗製品
 第6節 木製品
 第7節 石製品
 第8節 金属製品
 第9節 小結
第4章 白鳥堀調査区検出炉跡考古地磁気年代測定
第5章 出土木製品の樹種同定と考察
第6章 出土漆塗製品の漆膜分析から見た研究
第7章 白鳥堀調査区出土鉱滓の理化学的分析
第8章 絵図、古文献から見た金沢城石川門前の研究
第9章 結語
 第1節 問題の所在
 第2節 遺物整理の方法と問題点
 第3節 金沢における近世初頭の陶磁器
 第4節 結語

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金沢城跡石川門前土橋(通称石川橋)発掘調査報告書Ⅰ

金沢城跡石川門前土橋(通称石川橋)発掘調査報告書Ⅰ

編集・発行:石川県埋蔵文化財センター
発行日:1997年3月30日
ページ数:260P+図版41P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「金沢城石川門と兼六園をつなぐコンクリート製橋梁を『石川橋』という。明治43年に起工され、明治44年に完成している。当該箇所は、それまでは百間堀と白鳥堀を区分けする土手であった。つまり、百間堀と白鳥堀の水を抜いて、土手に石川橋というトンネルを作って道をつけたのである。この道は現在県道寺町今町線といい、通称『百間堀通り』と呼ばれ、兼六園下交差点から広坂交差点へ抜ける主要な幹線道路として激しい交通量がある。さらに、人間もまた、観光客をはじめとして徒歩で広坂に通勤する人々、あるいはそこに通って通学する生徒の主要な交通路でもあるが、歩道がないという構造的欠陥がある。」

金沢城石川門前の発掘調査報告書の1分冊目である。本書では主に土橋そのものと百間堀側の調査結果を掲載している。調査では、金沢御坊時代の土橋、藩政期の土橋、辰巳用水の木管などが発掘された。

本書は残念ながら一般販売はされておらず入手できなかったので、図書館で借りて一部コピーを所持している。

[目次]

第一章 調査にいたる経緯と経過
 第1節 調査の契機と経過
 第2節 調査日誌抄録
第二章 試堀調査と事前調査
 第1節 試堀調査と立会調査の概要
 第2節 百間堀通りの試堀調査
 第3節 仮橋の調査
 第四節 平成4年度の発掘調査
 第5節 水道管切り回し調査
第三章 金沢御堂以前の考古学的遺物
第四節 近代以降の遺構と遺物
 第1節 石川橋建設の落ち込み遺構
 第2節 導水・排水遺構
 第3節 近代遺構等の出土遺構
第五章 沈床園調査区
 第1節 基本土層と調査の概要
 第2節 堀の堆積層と出土遺物
第六章 石川門調査区
 第1節 基本土層と調査の概要
 第2節 盛土1
 第3節 盛土2
 第四節 盛土3
 第5節 盛土4
 第6節 盛土4に伴う土橋の構築
 第7節 盛土5
 第8節 盛土6
第七章 石川門調査区出土木樋と辰巳用水石管
 第1節 木樋
 第2節 辰巳用水石管
第八章 兼六園調査区
 第1節 盛土の構成
 第2節 辰巳用水石管と木樋遺構
第九章 石川門前土橋の石垣
 第1節 石垣調査の方法
 第2節 百間堀の石垣
 第3節 白鳥堀近世石垣
 第四節 近代の石垣
第10章 まとめ
 第1節 土橋の復元
 第2節 寛永9年敷設の辰巳用紙をめぐって
付章 出土遺物観察表

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金沢城跡車橋門発掘調査報告書

金沢城跡車橋門発掘調査報告書

編集・発行:石川県埋蔵文化財センター
発行日:1996年3月29日
ページ数:56P+図版18P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「金沢城の周りには、百間堀・白鳥堀・大手堀・いもり堀などが掘られ、それには主として土橋が架けられ、石川門・尾坂門・西丁口門・甚右衛門坂門・鼠多門・車橋がある。この度発掘調査を行った車橋門跡は、最も広い水面をなした百間堀といもり堀の間に設けられたもので、城域の南端部に位置する。金沢城の南は、小立野台地や笠舞段丘に続き、山沿いから攻めてくる敵勢に対しては、非常に重要な防備地点に当たる。また、車橋は本丸・東の丸の最も近い地点に位置することも、この橋のもつ特徴の一つといえよう。ただ、車橋門を通り抜けても、その前面には高い石垣が立ちはだかっており、直ちに主郭部には通じず、左手の御花畑と長屋群を通り薪の丸に入るか、右手の水之手門に回り鶴の丸に入るのが城内へのコースとなろう。だから金沢城の正門は、あくまでも石川門や尾坂門だったのであり、平時の車橋は通用門としての役割を果たしたものと思う。また、本来的には水位の異なる百間堀といもり堀を水堀として維持するための仕切り土手として必要だったのであり、橋と門は二次的に付加されたものかも知れない。」

調査区は当時テニスコートで現在はいもり堀として復元予定の場所の東端である。車橋はいもり堀と石垣の間にある歩道の入口付近にあった。本発掘調査の南側は後日いもり堀発掘調査のときも再度調査され、現在は鯉喉櫓台跡として復元を待つばかりになっている。車橋は現在百間堀が道路となっている現況からも復元の可能性は極めて低いので、本調査から往時の姿を想像してみるのも悪くない。

本書は残念ながら一般販売はされておらず入手できなかったので、図書館で借りて一部コピーを所持している。

[目次]

第1章 調査に至る経緯と経過
 第1節 調査の契機
 第2節 調査日誌
第2章 金沢城をめぐる位置
 第1節 地形概説
 第2節 金沢御坊と金沢城
第3章 遺構と遺物
 第1節 基本土層と遺構の概要
 第2節 石垣1
 第3節 石垣4
 第4節 石垣2・3
 第5節 沈床園調査区
第4章 まとめ
 第1節 石垣2・3間出土陶磁器の年代的位置づけ
 第2節 車橋門の建設と変遷
 第3節 石垣3と初期の石垣普請
 第4節 石垣研究をめぐって
 第5節 結語

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2008年01月01日

自主研究 金沢城辰巳櫓3 北國TODAY VOL.49

自主研究 金沢城辰巳櫓3 北國TODAY VOL.49

編集・発行:北國総合研究所
発行日:2007年12月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆

書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第3回。今回のテーマは「幻となった天保の再建計画 藩の財政悪化で断念か」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。一度は再建計画が持ち上がって設計図を作成しながらも財政難から中止となった経緯などが説明されている。今回は、先日市民公開講座として開催された「金沢城大学公開講座シンポジウム『金沢城と伝統技術』」の講演抄録も掲載されている。

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2007年12月08日

金沢市金沢城跡Ⅰ 三ノ丸第2次調査・新丸第2次調査 金沢城公園整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書1

金沢市金沢城跡Ⅰ 三ノ丸第2次調査・新丸第2次調査 金沢城公園整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書1

編集・発行:石川県教育委員会、石川県埋蔵文化財センター
発行日:2002年1月初版
ページ数:44P+図版12P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆

書評:
「本書は金沢城跡三ノ丸第2次調査・新丸第2次調査の発掘調査報告書である。調査は財団法人石川県埋蔵文化財センターが石川県教育委員会から委託を受けて、平成11年度から平成13年度に実施した。業務内容は現地調査、出土品整理、報告書刊行である。」

本書は、金沢城史料叢書として販売されている「金沢城跡Ⅱ 三ノ丸第1次調査」の後に行なわれた調査の報告書である。報告書がなぜ逆転したのかわからないが、頁数はⅡの方が厚いため、単に出土物の数や成果が少なく早く発行されたのかもしれない。三ノ丸の場所は石川門を入った現在の管理事務所や休憩所の真下辺りである。本書は古書の出回りも少なく購入ままならなかったので、一部をコピーで入手した。

[目次]

第1章 環境と沿革
 第1節 環境
 第2節 金沢城の沿革
第2章 調査の経緯と経過
 第1節 既往の調査
 第2節 調査に至る経緯
 第3節 調査の経過
第3章 三ノ丸第2次調査
 第1節 調査区付近の沿革
 第2節 調査の概要
 第3節 遺構
 第4節 遺物
第4章 新丸第2次調査
 第1節 調査区付近の沿革
 第2節 調査の概要
 第3節 遺構
 第4節 遺物
第5章 まとめ
 第1節 三ノ丸第2次調査
 第2節 新丸第2次調査

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2007年11月14日

塩硝の道 五箇山から土清水へ 塩硝の道研究会調査報告書

塩硝の道 五箇山から土清水へ 塩硝の道研究会調査報告書

編集・発行:焔硝の道研究会
発行日:2006年6月30日初版
ページ数:158P+付図1枚
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「上平村・平村・利賀村・城端町・福光町・金沢市の六市町村は地理的に近接しており、また歴史的にも深いつながりを持って現在に至っております。特に、加賀藩の時代に上平村・平村・利賀村からなる五箇山は、塩硝と呼ばれる火薬原料の生産地として藩の重要な役割を担い、生産された塩硝はいくつかの道筋を通って金沢に運ばれていました。『塩硝の道』研究は、この塩硝を運んだ生産地の五箇山から火薬製造所のある金沢に至るまでの『歴史の道』を明らかにするとともに、沿線の風土や文物等を紹介する共通の歴史を活かした交流事業の一環として行ったものであります。調査研究は、平成十一年度から平成十三年度までの三か年をかけて現地での資料調査や踏査等も交えて行われ、ここに報告書がまとまりました。」

加賀藩の塩硝の道に関係する遺物・遺構の調査と貴重な史料を掲載している。付図の運搬ルート地図を見ると、現在ではなくなってしまった道が意外に多く、時間的経過を感じます。先日紹介の「加賀藩塩硝をたどる歴史の道」と2冊で現在の調査結果すべてを見ることができます。

[目次]

Ⅰ調査の概要
Ⅱ六市町村の地形・地質
 1 峠道と地形
 2 地質の概観
Ⅲ塩硝蔵への道筋と史的景観
 1 上煮屋の分布と塩硝の道
 2 五箇山から加賀横谷村への道
 3 横根峠からの道
 4 二俣峠、中煮塩硝の道
 5 土清水塩硝蔵への道
 6 加賀藩の塩硝蔵
 7 塩硝の製造・運搬用具
Ⅳ史料
塩硝関係年表

付図 折込地図(五箇山から土清水への塩硝運搬ルート)

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2007年11月12日

加賀藩塩硝をたどる歴史の道

加賀藩塩硝をたどる歴史の道

発行:金沢市崎浦公民館
発行日:2001年2月1日
ページ数:158P
編集:塩硝の道検証委員会
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「内容は専門家の研究書のような論及におよぶものではありませんが、委員会メンバーが塩硝の生産、販路、塩硝調合所などにそれぞれ焦点をあて、全精力を注いで先達の書籍をひもとき、地元の古老から聞き取り、あるいは足で調査したものであります。塩硝蔵周辺の調査など、地元ならではと認めていただける記述もあるかと思います。将来にわたってご参考にしていただけたらと存じます。」

加賀藩の塩硝蔵のあった地元公民館による加賀藩塩硝の調査報告書。同公民館のホームページに簡単にまとめられているが、本書はかなり詳しくまとめられている。ここまでまとめるのは非常に苦労があったものと思われるが、残念ながら市販されなかったようだ。塩硝蔵の研究をするときはぜひ一読してください。

[目次]

第一章 加賀藩の塩硝作りの始まり
第二章 五箇山の名の由来と環境
第三章 五箇山塩硝と農民
第四章 御用塩硝の生産と作り方
第五章 五箇山より土清水塩硝蔵までの運搬経路
第六章 加賀藩の塩硝蔵
第七章 天保義民と五箇山の塩硝作り
第八章 明治維新の五箇山塩硝
付録 塩硝の道検証委員会活動記録
用語解説

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2007年11月02日

金澤城 -その自然と歴史-

金澤城 -その自然と歴史- 金澤城 -その自然と歴史-

発行元:金沢大学生活協同組合出版部
発行日:1967年6月初版、1968年10月再版
ページ数:68P
編者:金沢大学金沢城学術調査委員会
定価:120円(再版、当時)
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「本調査(金沢城発掘調査)に先立って、こうした概説をつくるのは少々気がひけるが、いちおう既得の資料を基にしてまとめてみた。そのため、問題のあると認められるものは省略して厳正を期したが、もとより完全なものとは称しがたい。将来の調査の結果、修正を加える部分もあるかも知れないということを、おことわりしておく。しかし、自然の事物に至るまでを、このような小冊子にとりいれたことは、他に類書はなかろうと自負しているしだいである。」

金沢城内にキャンパスがあった頃に学生に対し、キャンパスの由来を説明するガイドブックとして発行されたものである。長年探していて、初版本と翌年の再版本を同時に市内の古書店で発見したのだが、カバーが単色からカラーに変更になり、再版で文字の誤植を訂正した程度の違いである。文章は学者らしく少々硬いが、掲載されている写真に貴重なものも多い。金沢大学キャンパスは城内からすべて移転したため、今後の再版はなく、入手は非常に困難であろう。

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[目次](再版)

一 金沢城の位置と地形
二 金沢城の史的概観
 1 金沢御坊から尾山城へ
 2 金沢城の完成
 3 火災と金沢城
 4 明治以後の金沢城
三 金沢城の構築物
 1 縄張りおよび郭の名称
 2 主要建物
 3 附属建物
 4 その他
四 金沢城の自然環境
 1 地質
 2 植物
 3 動物(鳥をのぞく)
 4 鳥

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金沢城

金沢城

発行元:北国出版社
発行日:1970年8月初版、1980年2月改訂版
ページ数:125P
著者:森栄松
定価:580円(改訂版、当時)
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「本書は金沢城の歴史や構造について記し、実地の案内とするために著したもので、金沢城を理解する一助となれば著者のこの上ない喜びである。」

文庫本であり、著者は平易な解説を心がけたとあとがきにて書いているが、なかなかに詳しい。金沢城に関する概要をとらえるには十分ではなかろうか。

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[目次]

一、金沢城の位置
二、金沢城の歴史
 1 金沢御坊の創立
 2 金沢御坊の陥落
 3 佐久間盛政と尾山城
 4 前田利家の入城
 5 金沢城の完成
 6 内堀と外堀
 7 金沢城の災害
 8 明治以降の金沢城
三、金沢城の主な建造物
 1 金沢城の広さと区画
 2 大手門と搦手門
 3 本丸になった建物
 4 二の丸のやかた
 5 鶴の丸、水の手門、鐘楼、三の丸
 6 玉泉院丸と北の丸
 7 広い新丸と細工所
 8 出丸と金谷御殿
四、濠と用水
 1 城周辺の濠
 2 防備に役立つ用水
附録
 成巽閣
 金沢城略年表

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2007年10月08日

シンポジウム金沢城と伝統技術 石川県金沢城調査研究所開設記念

シンポジウム金沢城と伝統技術 石川県金沢城調査研究所開設記念

編集・発行:石川県・石川県教育委員会
発行日:2007年10月6日
ページ数:14P
定価:参加者配布
オススメ度:★★★☆☆

書評:
平成19年10月6日に石川県文教会館ホールで開催されたシンポジウム「金沢城と伝統技術」で配布された小冊子。オールフルカラーで、テーマに沿った論点が簡潔にまとめられている。

[目次]

シンポジウム次第
建築史からみた金沢の伝統技術
資料1 前田家の大工諸流派
資料2 前田家による技術者召抱
百工比照から見る江戸時代前期金沢城の諸相
金沢城における儀礼と内部装飾
造園技術からみた金沢城
金沢城にみる石垣構築技術の魅力

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自主研究 金沢城辰巳櫓2 北國TODAY VOL.48

自主研究 金沢城辰巳櫓2 北國TODAY VOL.48

編集・発行:北國総合研究所
発行日:2007年10月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆

書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第2回。今回のテーマは「珍しい千鳥破風・唐破風『出し』。幾度もの火災で焼失、再建」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良いか。今回は、先日地元ケーブルテレビで放映された辰巳櫓の復元CGと古絵図が掲載されている。

投稿者 Tadashi : 00:43 | コメント (0) | トラックバック

自主研究 金沢城辰巳櫓1 北國TODAY VOL.47

自主研究 金沢城辰巳櫓1 北國TODAY VOL.47

編集・発行:北國総合研究所
発行日:2007年7月
ページ数:44P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆

書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第1回。今回のテーマは「高石垣、明治の大崩落で大改造、『人災』の連鎖恐れ軍が三段に」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良いか。明治期の古写真や軍の補修工事の伺書など貴重な資料も掲載されている。

投稿者 Tadashi : 00:33 | コメント (0) | トラックバック

2007年09月18日

金澤城石垣刻印調査報告書

金澤城石垣刻印調査報告書

発行:城郭石垣刻印研究所
発行日:1977年1月初版
ページ数:126P
著者:田端寶作
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆

書評:
「近世城郭の石垣には、殆んどと申してよい程助役大名とその家臣と思われる家紋・相紋・裏紋等が多かれ少なかれ石垣に刻まれている。その主なものは天下普請である。江戸城・駿府城・名古屋城・篠山城・大坂城等から多数の刻印が検出されていることは周知の事実である。外様大名中最高の石高をもって任ずる金澤城主前田家及びその諸子団のものと思われる刻印がもっとも多く、種類も豊富であることが助役を命ぜられた駿府城修築・名古屋城修築・大坂城修築・名古屋城修築・江戸城修築石垣石材産調査の結果、静岡県伊豆半島東海岸各石丁場等にみられる。したがいまして、その刻印照合の目的を以って金澤城石垣刻印調査を金澤大学当局のご指導のもとに同好の士と共に、第1次調査を昭和50年に五日間、第2次調査を同年に七日間、短期間ほんの一部分を見て全體を知ることは困難でありますが、その傾向をつかめたことは確認をもってご報告できるものと信じます。」

金沢城の石垣刻印調査は、この書を手始めに調査が進むのであるが、従来の定説は刻印は家臣団の家紋だとか目印だといわれてきていたが、近年では、石工(穴太衆)の作業を進めるうえでの印だということで一致してきている。とはいえ、城内の刻印の数を短期間とはいえ調査した本書の価値はまだまだ高いものである。

[目次]

第一章 金澤城の地形・地質
第二章 金澤城の概要
第三章 金澤城の石垣
第四章 金澤城の石垣刻印
第五章 金澤城石垣刻印解明の端緒
第六章 金澤城石垣とその刻印の考察

金澤城略年表
城郭石垣刻印の目的および定義
参考文献

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2007年09月12日

金沢城跡石川門前発掘調査概要報告書

金沢城跡石川門前発掘調査概要報告書

発行・編集:石川県立埋蔵文化財センター
発行日:1994年3月初版
ページ数:15P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆

書評:
本報告書は金沢城跡の国重要文化財となっている石川門と特別名勝なっている兼六園を結ぶ橋(通称、石川橋)の架け替えに伴って発掘調査されたものをまとめたものである。少ないページ数ながら、カラーで見やすくなっており、江戸後期の遺構ばかりではなく、金沢御堂期や金沢城初期の遺構も見つかり、大いに成果があがった様子が読み取れる。

[目次]

はじめに

Ⅰ 金沢城をめぐる歴史
a) 金沢城発掘の歩み
b) 金沢御堂と金沢城

Ⅱ 石川門前土堤の変遷
a) 土堤の構造と基本土層
b) 金沢御堂期
c) 江戸前期
d) 江戸中期以降

Ⅲ 寛永9年導水の辰巳用水木樋の調査
Ⅳ 金沢市辰巳用水の木樋の樹種
Ⅴ まとめ

おわりに

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金沢城の発掘1981 藤右衛門丸北側法面裾部発掘報告 金沢大学日本海域研究所報告第18号別冊

金沢城の発掘1981 藤右衛門丸北側法面裾部発掘報告 金沢大学日本海域研究所報告第18号別冊

発行・編集:金沢大学日本海域研究所
発行日:1986年初版
ページ数:325P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆

書評:
「昭和56年10月17日から同年12月18日まで、2か月間にわたって本調査は行われた。昭和55年暮れから56年にかけての豪雪は、金沢城内藤右衛門丸跡地と境を接する尾崎神社側への土砂崩れをおこした。尾崎神社からの災害復旧の申請に対して、大学は直ちに、この場所の災害除去と将来にわたる災害防止策をたて、L字型擁壁の埋設を立案した。このため、金沢城学術調査委員会をに対し、大学は、埋蔵文化財等の事前調査を依頼した。同委員会は、直ちにこの場所の発掘調査を決定し、当時の鈴木一雄文学部長に対し、文学部考古学研究室によって、発掘調査が行われるよう斡旋方を依頼した。この調査は、災害復旧と災害防止の土木工事に伴う緊急事前調査であったために、二次的災害が発生しないよう十分に配慮して行われ、危険箇所への調査は、必要最少限度にとどめられた。」

本発掘調査では大量の瓦が発見されたようで、本誌に載っている出土物のほとんどは瓦である。この工事により石垣の一部は撤去されたようであるが、資料があるわけなので、現在進行中の金沢城の石垣回廊として復元されると良いと思う。

[目次]

一 はじめに
二 発掘調査の由来
三 調査の概要
四 遺構
五 遺物
六 遺構と遺物
七 金沢城出土の瓦について
八 まとめ

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2007年09月11日

金沢城代と横山家文書の研究 金沢城史料叢書5

金沢城代と横山家文書の研究 金沢城史料叢書5

発行・編集:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2007年3月初版
ページ数:220P
定価:1,430円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「今回刊行したのは、『加賀八家』と呼ばれる加賀藩前田藩の重臣、横山家に所蔵された史料調査の報告書です。横山家は、金沢城代をつとめる家柄でもあり、城の管理維持につとめた城代の家にふさわしい良質の金沢城図を数点所蔵されております。中でも『御城中壱分碁絵図』は江戸後期の代表的な金沢城絵図であり、いろいろな著作や図録等で幅広く利用されております。この絵図調査が機縁となり、平成十六年、横山隆昭氏のご好意により、ご所蔵の史料を調査してほしいとの依頼があり、この三年間、史料目録の作成を行うとともに、重要な古文書は解読し、関連の史料調査などを行いました。調査の終盤では、調査結果を踏まえ、金沢城との関連や横山家の藩政に果たした役割などについて考察を進め、その成果は研究編に掲載しました。」

金沢城史料叢書としては5冊目。加賀八家(幕府でいうところの老中)の横山家に伝わる古文書類の調査報告書となっている。特に金沢城代を歴代勤めたことから城代の役割に関する史料が多いようだ。

石川県行政情報サービスセンター有償刊行物一覧

[目次]

一 研究編
1 横山長知と藩年寄衆の成立
2 金沢城代とその職務
3 横山家の家臣団と家中統制
4 横山家の出生規式

二 史料目録
1 横山隆昭氏所蔵史料目録
2 横山家関連諸家所蔵史料目録
3 金沢城代関連史料目録

三 史料選
1 由緒・系譜
2 知行と叙爵
3 藩政と横山家
4 横山家とその家政

横山家当主一覧
横山家系図

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金沢城跡Ⅱ 三ノ丸第1次調査 金沢城史料叢書4

金沢城跡Ⅱ 三ノ丸第1次調査 金沢城史料叢書4

発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2006年3月初版
ページ数:132P
定価:1,820円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆

書評:
本書は、金沢城跡三ノ丸第1次調査の発掘調査報告書である。市販されることを考慮してか、図版にはカラーのものも含まれ、また調査区域に絵図を重ねてみた図を表示して、穴がどういう建物位置にあるものかをわかり易く提示するなど、一般的な発掘調査報告書とは違った手法を試みている。

本書の調査は1998年であり、「金沢城跡Ⅱ」となっていることから、「金沢城跡Ⅰ」があ