2011年11月20日
金沢城跡 橋爪門復元整備に伴う埋蔵文化財調査の概要
編集:石川県金沢城調査研究所
発行:石川県土木部公園緑地課
発行日:2011年11月
ページ数:7P
定価:非売品 現地説明会配布
オススメ度:★★★☆☆
「石川県では、平成13年に二ノ丸菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓および一ノ門を復元しているが、今回、橋爪門二ノ門の復元整備に進めるにあたり、平成22年度から埋蔵文化財等の確認調査を行ってきた。二ノ門周辺の近世遺構は、陸軍や金沢大学時代の改変により大きく失われていたものの、脇柱列および北鏡柱の礎石根固めや、二ノ門の地下を通る石組の暗渠(排水溝)・溜枡を検出するとともに、続櫓台石垣に残された、ニノ門添柱の中心を示すのみ切や敷石痕跡等を確認した。」
書評:
北陸新幹線開業に向けて復元される金沢城三御門の最後を飾る橋爪門ニノ門の発掘成果が書かれています。この調査結果を受けて来年度から復元工事が開始されます。先に復元された河北門のときほどは遺構の残りは良くなかったようです。
[目次]
橋爪門の変遷
検出した二ノ門の遺構
続櫓台石垣に残るニノ門の痕跡
ニノ門の変遷
ニノ門の絵図
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2011年11月19日
金沢城跡玉泉院丸遺構確認調査 調査概要3(2011年度)
編集:石川県金沢城調査研究所
発行:石川県土木部公園緑地課
発行日:2011年11月
ページ数:6P
定価:非売品 現地説明会配布
オススメ度:★★★☆☆
「平成23年度は、引き続き滝石組周辺の精査を継続し、失われた石の位置を根固め遺構から特定する等、最終段階の石組構成を詳細に検討すると共に、周辺の改修履歴等について整理を進めた。また、新たに滝の背後にあたる色紙短冊積石垣の下を発掘し、大小の石組や玉石敷を伴う滝壺状の窪地を検出した。石敷面は落水で洗掘されており、石垣の石樋から水が落ちていたことを確認することができた。」
書評:
玉泉院丸跡の3年目の発掘調査をまとめたもの。石垣でつくられた城郭庭園遺構の貴重な発掘成果を概観することができます。
[目次]
調査の概要
色紙短冊積石垣下の滝壺と石組
滝石組
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2011年08月08日
金沢城史料叢書14 金沢城跡 二ノ丸内堀・菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓1 金沢城公園整備事業に係る埋蔵文化財調査報告書5
編集:石川県金沢城調査研究所
発行:石川県金沢城調査研究所
発行日:2011年3月31日
ページ数:366P+図版64P+付図1枚
定価:2,610円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書では、二ノ丸内堀・菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓に係る調査のうち、上面遺構調査及び石垣解体調査について報告する。下面遺構調査及び出土遺物については第2分冊・Ⅱにおいて報告する。」
平成9年度から平成11年度まで行われた菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓の復元工事に先立つ発掘調査結果の報告書。後で復元された河北門の発掘調査結果の報告書と同時の発行で、さらに2分冊の1冊目となります。まだ当時は金沢城が大学用地から県所有になった直後で、見学や現地説明会も少なかった時期のものなのでようやくと感じはありますが、遅れたおかげで金沢城史料叢書に組み込まれて入手しやすくなったのは嬉しいことです。
[目次]
第1章 経緯と経過
第2章 歴史的環境
第3章 調査の概要
第4章 上面遺構の調査
第5章 櫓(長屋)台石垣の解体調査
第6章 総括
写真図版
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2011年08月07日
金沢城史料叢書13 金沢城跡 河北門 金沢城公園整備事業に係る埋蔵文化財調査報告書4
編集:石川県金沢城調査研究所
発行:石川県金沢城調査研究所
発行日:2011年3月31日
ページ数:(本文編)190P、(資料編)340P+付図1枚
定価:3,190円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
河北門復元工事に伴う発掘調査を総括する内容です。今年度は6月に史料叢書がすでに1冊発行されており、7月に追加で2冊ありました。河北門では発掘調査、復元の各過程で数回の現地説明会が開催されましたが、発掘調査に関してはここにすべてが詰まっています。2冊組で相当のボリュームですが、興味ある方は購入して損はないでしょう。
[目次]
(本文編)
第1章 経緯と経過
第2章 歴史的環境
第3章 河北門枡形の遺構
第4章 石垣解体調査
第5章 河北門枡形以前の遺構
第6章 出土遺物
第7章 自然科学的調査
第8章 総括
(資料編)
図版
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2011年06月15日
研究紀要 金沢城研究 第9号
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2011年3月初版
ページ数:109P
定価:360円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
収録城郭:金沢城
書評:
「金沢城調査研究所」の報告書第9号である。昨年のシンポジウムの内容と、第8号に続き寛文七年金沢図の論文が掲載されている。
[目次]
特集 シンポジウム「天下普請にみる石垣技術」
基調講演 「天下普請にみる石垣技術」
報告 「公儀普請(天下普請)における諸大名の石材調達と石垣構築技術」
報告 「九州における近世城郭石垣について -筑前黒田家の石垣普請-」
パネルディスカッション
論文
17世紀における城下町空間の変容と地子町急増 -寛文7年金沢図・延宝金沢図の比較から-
加賀藩前期の医者と金沢城内での医療
資料紹介 「寛文七年金沢図」の人名データⅡ
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2011年06月14日
金沢城史料叢書12 金沢城石垣構築技術史料Ⅱ
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2011年3月初版
ページ数:251P
定価:1,100円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
2008年の「金沢城石垣構築技術史料Ⅰ」に続く中間報告の第2集です。
金沢城の石垣関連文献に関する研究報告書であり、専門的な内容であるので万人向けとは言えないが、石垣を研究している人には参考になるでしょう。
[目次]
Ⅰ 全国に残る石垣技術秘伝
一 承応四年 石垣築様目録
二 延宝八年 石垣秘伝之書
三 宝暦五年 石○書
四 寛政四年 石垣組立秘伝写
Ⅱ 加賀藩穴太方の石垣技術秘伝
一 文化年間 唯子一人伝
二 文政七年 唯子一人伝
Ⅲ 加賀藩前田氏の城普請史料
一 加賀藩前田氏関係城普請年表
二 加賀藩前田氏の城普請史料
Ⅳ 加賀藩の石工史料(釣川家文書)
Ⅴ 「細川家史料」にみる石材調達・石垣普請リスト
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2011年01月23日
金沢城二ノ丸跡発掘調査概報
編集:石川県教育委員会
発行:石川県教育委員会
発行日:1970年3月
ページ数:8P+図版4P+折込1枚
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回緊急調査の対象となったのは、金沢城二ノ丸の南半部、すなわち、北を法文学部校舎および別館(旧師団司令部)、東を中央図書館、西南を宮守坂と堀によって画される地域である。該地区は、昭和43年に大学構内整備の一環として校舎に通ずる環状道路を敷設したが、舗装工事中に礎石列が顕現され、地下に二ノ丸殿舎の遺構が存することが知られた。さらにこの地域は、大学校舎の増築予定の候補地としてあげられていたため、緊急発掘とそれにもとづく保護対策を講ずる必要性が生じた。よって、石川県教育委員会と金沢大学が調査主体となり、緊急発掘の運びとなった。」
石川県が最終的に復元を目指す金沢城二ノ丸御殿のおそらく唯一の発掘調査です。まだ金沢大学が城内にあったころのものですが、興味深いものが見つかっていますね。
[目次]
Ⅰ 金沢城及び二ノ丸の概要
1 金沢城の沿革
2 二ノ丸の推移
Ⅱ 調査経過
Ⅲ 遺跡
1 建造物
2 石室
3 くぐり抜け階段
4 排水施設(下水道)
Ⅳ 遺物
1 陶磁器
2 金属器
3 木器
4 その他
Ⅴ 総括
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2010年11月06日
金沢城跡玉泉院丸遺構確認調査 調査概要2(2010年度)
編集・発行:石川県土木部公園緑地課、石川県金沢城調査研究所
発行日:2010年11月
ページ数:6P
定価:現場説明会参加者配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
今日開催された金沢城玉泉院丸の現場説明会の配布資料。玉泉院丸にあった庭園の泉水へ流れ込む滝の一部が発見されたことによる説明会。
[目次]
調査の概要
調査区全体図
池岸の石組
斜面の石組
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2010年07月04日
自主研究 金沢城辰巳櫓13 北國TODAY VOL.59
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2010年6月30日
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第13回。今回のテーマは「辰巳櫓20分の1模型完成 公開座談会」。座談会の内容をまとめているが、辰巳櫓再建に向けて期待が募りますね。20分の1模型は今はしいのき迎賓館二階に展示されている。
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2010年06月25日
金沢城の三御門 -河北門・橋爪門・石川門- 金沢城史料叢書11
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2010年3月初版
ページ数:168P
定価:1,200円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「石川県金沢城調査研究所では、平成18年度から石川門を含む金沢城の城門に関する総合的調査に着手しております。この事業では、考古学、歴史学、建築史学、それぞれの立場から総合的な調査を進め、城内各所に存在した城門の姿や、その変遷、使われ方等の解明に努めてきました。本書は、これまで4年間の調査成果を、中間報告としてまとめたものです。本書では、石川門に関する基本資料を多く載せておりますが、これは現在進めている附属太鼓塀等の解体修理工事に伴う調査の中で、多くの関係資料が確認されたためであります。これに加え、本年春、復元工事が完了する河北門について最新の調査成果を要約し紹介しました。さらに橋爪門については、これまで周知されている資料を中心に掲載し、今後の調査に備えることにしました。」
石川門の太鼓塀修理に関する資料が中心ですが、石川門の昭和修理に関する未公開の写真が多数掲載されているのは貴重である。三御門の文字史料が掲載されている。
[目次]
カラー口絵
第1章 金沢城の概要
(1) 金沢城の規模と曲輪構成
(2) 金沢城の歴史
第2章 金沢城三御門の変遷と概要
(1) 河北門の概要
(2) 橋爪門の概要
(3) 石川門の概要
○ 江戸時代の姿
○ 戦前の古写真
第3三章 石川門の解体修理工事関係資料
(1) 金沢城石川門附属右方太鼓塀の発掘調査概要報告(平成19~20年の解体修理工事に係る埋文調査の記録)
(2) 金沢城石川門保存修理工事(昭和28~34年)の記録
第4章 三御門に関する文献史料
附 三御門絵図リスト
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2010年06月24日
金沢城跡石垣修築工事報告書 -玉泉院南西石垣- 金沢城史料叢書10
発行元:石川県土木部公園緑地課、石川県金沢城調査研究所
発行日:2010年3月26日初版
ページ数:(本文編)177P+(資料編)244P
定価:6,680円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本報告書は、平成17~20年度に石川県が実施した金沢城跡玉泉院丸南西石垣修築に伴う調査及び工事の報告書である。」
石川県体育館の撤去に伴い、金沢城公園の一部として整備と発掘調査の始まった玉泉院丸の石垣の修築工事の報告書。修築工事の報告のみならず、玉泉院丸に関する古地図、古写真なども掲載されているので玉泉院丸整備の第一弾報告書として利用できる。カラー図版も混ざるためか高価となっているが、「本文編」「資料編」の2冊で構成されている。
[目次]
(本文編)
第1章 事業の概要
第2章 位置と環境
第3章 測量・地盤調査
第4章 解析・設計
第5章 文化財調査
第6章 石垣修築工事
第7章 事業の総括
(資料編)
図版
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2010年06月23日
研究紀要 金沢城研究 第8号
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2010年3月初版
ページ数:116P
定価:370円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
収録城郭:金沢城、甲府城
書評:
「金沢城調査研究所」の報告書第8号である。本年は金沢城の絵図を読み解く論文が多いので興味を持ちやすいであろう。また、公儀普請や山梨県を中心とした石垣の比較検討から金沢城の石垣を見つめ直す視点で客員研究員の論文が並んでいる。
[目次]
特集 寛文年間の城下町絵図を読み解く
解読した「寛文七年金沢図」の人名データ
「寛文七年金沢図」の藩士配置と都市計画
「寛文七年金沢図」等にみる医者の居住地と城内での医療
文化5年の金沢城二の丸再建許可老中奉書と再建許可願絵図について
土佐藩の公儀普請 -主に石材の調達と労働力確保の変遷について-
甲府城築城期の石垣再評価と関東甲信越城郭の比較検討
潘体制の解体と金沢城
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2010年04月04日
自主研究 金沢城辰巳櫓12 北國TODAY VOL.58
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2010年3月31日
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第12回。今回のテーマは「模型の力 遠くから一目瞭然 全国の城郭復元ブームに一石」。ついに完成した金沢城辰巳櫓の20分の1模型の製作における苦労話や、模型にすることで今後に向けていかせることを4ページで紹介する。ちなみに、この模型は北國新聞赤羽ホール一階に展示されている。
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2010年03月15日
特別名勝兼六園(江戸町跡推定地)発掘調査報告 -附 本多家上屋敷跡試掘掘調査報告-
編集・発行:石川県立埋蔵文化財センター
発行日:1992年3月31日
ページ数:128P+図版49P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「特別名勝兼六園の一角で発見された近世遺跡は、江戸町遺跡とも称され、珠姫の輿入れと深く関わるものと考えている。つまり、珠姫の輿入れに際しては、江戸から数百人ともいわれる家臣・従者が随行しており、輿入れ後も、金沢城近辺に居住の便を与えられている。徳川側にとっては、輿入れとはいえ一種の人質ともいえるものであり、いざという時に備え、ある程度の兵力を城外に確保したものであろうか。ともかく、珠姫輿入れとともに生まれた家臣・従者たちの居住地(屋敷跡)を、当時の金沢の人々は『江戸町』と呼んだとされ、その地点こそ石川門の前面、現在、茶店や土産物店が立ち並び、多くの観光客が行き交っている緩やかな坂道(桂坂~蓮池門跡間)沿いなのである。」
[目次]
第1章 調査に至る経緯と経過
第2章 金沢城と考古学的環境
第3章 検出遺構
第4章 第3遺構面出土遺物
第5章 遺物の分析・鑑定
第6章 まとめ
附篇 本多家上屋敷試掘調査報告
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2010年02月06日
シンポジウム 天下普請にみる石垣技術
編集・発行:石川県金沢城調査研究所、石川県金沢城・兼六園管理事務所
発行日:2010年2月6日
ページ数:14P
定価:参加者配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
2010年2月6日に金沢市文教開館で開催されたシンポジウムの配布資料。天下普請で加賀藩前田家の担当した石垣技術の変遷から、金沢城の石垣技術を見つめ直す内容で、とても新鮮な提言もあった。
[目次]
シンポジウム次第
Ⅰ開会
Ⅱ基調講演 「天下普請にみる石垣技術」
Ⅲ報告 「公儀普請(天下普請)における諸大名の石材調達と石垣構築技術」
Ⅳ報告 「九州における近世城郭石垣について -筑前黒田家の石垣普請-」
Ⅴパネルディスカッション
Ⅵ閉会
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2009年12月31日
自主研究 金沢城辰巳櫓11 北國TODAY VOL.57
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2009年12月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第11回。今回のテーマは「20分の1模型ができた!2年がかり、迫力は満点」。3ページのレポートであるが、20分の1模型は3Dプリンターで製作されたそうな。3Dプリンターとは聞きなれない機械ですが、コンピューターに立体設計図面をセットし、石膏を下部から上部へ積み重ねて完成される仕組みだそうです。石垣は手作りとなっていて、どこに展示されるのか楽しみです。
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2009年09月30日
自主研究 金沢城辰巳櫓10 北國TODAY VOL.56
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2009年10月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第10回。今回のテーマは「20分の1模型製作急ピッチ 高石垣は完成、年内には櫓も」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。20分の1模型は辰巳櫓だけではなく、その下の高石垣、そして4枚戸の太鼓塀も再現されるようです。高石垣の写真が掲載されていましたがかなり本格的です。展示の第一候補はしいのき迎賓館、辰巳櫓も望めるスペースは展示にもぴったりですね。
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2009年07月29日
自主研究 金沢城辰巳櫓9 北國TODAY VOL.55
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2009年7月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第9回。今回のテーマは「50分の1模型完成を機に座談会」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。ついに完成した辰巳櫓の模型を見ながらの座談会抄録。話のなかで模型を金沢駅に飾ろうという話題も出ているが大いに賛成である。金沢城の五十間長屋のなかでもいいかな?
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2009年07月17日
研究紀要 金沢城研究 第7号
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2009年3月初版
ページ数:112P
定価:330円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
収録城郭:金沢城、松山城
書評:
「金沢城調査研究所」の報告書第7号である。昨年開催されたシンポジウムと設立2年目となった研究書の客員研究員による3本の論文が並んでいる。
[目次]
シンポジウム 「江戸城と金沢城の御殿」
基調講演 「篤姫の時代の江戸城」
報告 「文化度金沢城襖絵にみる画題配置と年頭儀礼」
報告 「幕府造営の御殿の構造と装飾 -彫物を中心に-」
パネルディスカッション
九州における近世城郭石垣の変遷について -筑前黒田家関連城郭石垣にみられる技術的系譜と画期-
松山城にみる石垣構築技術
文化期金沢城二の丸再建工事期間中における労務管理に関する考察 -「御造営方日並記」の内容分析から-
金沢市内の凝灰岩石工道具調査報告 -戸室石石工道具の比較-
資料紹介 全国穴太・石垣関連史料Ⅱ
資料紹介 萩藩の穴太片山家系譜
金沢城代横山家と重臣 -加賀藩藩老と陪臣にみる城下町の生活-
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2009年04月13日
よみがえる金沢城2 今に残る魅力をさぐる
出版社:北國新聞社
発行日:2009年4月初版
ページ数:139P
定価:1,800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢城跡に残る文化財の中でも、とくに建造物と石垣に焦点を絞り、その魅力を写真、復元イラストや古絵図などを援用しながら解説する。巻頭のパノラマ鳥瞰図では、江戸前期と後期の金沢城の様子を紹介。」
概説総論的な第一巻から3年・・・。待望の第二巻が発売されました。今回は金沢城の建造物と石垣について詳細に解説する。全五巻が揃うのはいつのことか?次巻も楽しみな今巻の内容である。
[目次]
パノラマ鳥瞰図
Ⅰ 建造物の魅力
一 現存する建造物
二 御殿の威容
三 失われた建造物
四 復元された建造物
Ⅱ 石垣の博物館
一 金沢城石垣の見方
二 戸室石切丁場と石引道
三 石積みの匠と技
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2009年04月03日
自主研究 金沢城辰巳櫓8 北國TODAY VOL.54
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2009年4月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第8回。今回のテーマは「50分の1模型できた!復元の重要性さらに」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。ついに完成した辰巳櫓の模型、とはいえ真っ白で着色はない。最近は進捗があるような、ないような感じですね。もう少し動きが欲しいです。
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2009年02月22日
金沢城
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:1994年10月8日
ページ数:96P+附図1枚
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近年、金沢大学の移転、石川橋の掛替え工事などによって、金沢城に対する関心が高まっています。一方、学術的な調査でも、金沢大学による発掘調査を先駆けとして、県教育委員会による調査や報告、石川橋付近の発掘調査等も行なわれています。こうしたことから、これまでの確認や異なる事実の発見、また新しい謎も生じています。本展では、『金沢城』という対象を江戸時代に限定し、絵図や出土品、御殿の襖絵(下絵)等を紹介して、城の姿や歴史に少しでも興味を持っていただき、真の金沢城を探る契機となれば幸いに思います。」
本書は平成6年10月8日から11月13日まで同館で開催された秋季特別展図録です。すべてがカラー図版であればもっと良かったのですが・・・。でも貴重な絵図がたくさん収録された図録です。絶版で入手が難しいのが残念です。
[目次]
原色図版
一 金沢城を築く
二 慶長期の金沢城
三 全盛期の金沢城
四 全体の縄張りと部分図
五 金沢城のイメージ
六 金沢城の遺物
金沢城の歴史概観
金沢城略年表
出品リスト
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2009年02月07日
加賀藩大工の研究 -建築の技術と文化-
出版社:桂書房
発行日:2008年11月初版
ページ数:613P
著者:田中徳英
定価:8,500円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「江戸時代初頭から幕末までの、加賀藩行政システムのひとつである作事方の成立、構成を検討し、大工の流派とその技術など、これまでの研究成果を基礎として作事体制全体の考察を行う。」
加賀藩内の建造物に関わった大工についてという専門的な内容ながら、このテーマの同書がなかっただけに非常に貴重な研究書であろう。金沢城のみならず、御殿、神社、寺院と著名な建造物の比較検討は一読に値する。少々高価ではあるが、それに値する十分なボリュームと内容です。
[目次]
序章 江戸幕府及び加賀藩の作事方と建築工匠
第一節 近世初頭の工匠たち
第二節 江戸幕府の作事方
第三節 加賀藩における作事と大工
第四節 本研究の目的と先学の研究
第五節 研究の方法と意義
第一章 作事方の職制とその成立
第一節 大工の活動と役割
第二節 江戸時代初めの作事形態
第三節 御大工とその名称の初見
第四節 作事の担当者
第五節 作事方職制の変遷
第六節 作事方に所属する各役所
第二章 作事方の技術系と建築生産活動
第一節 御大工頭
第二節 御大工・扶持方大工
第三節 棟梁大工と仕手大工
第四節 大工肝煎
第五節 御壁塗
第六節 藩の畳刺
第三章 金沢城の建築と内作事方の役割
第一節 宝暦の大火と建物の再建
第二節 宝暦大火後の造営担当者とその活動
第三節 二の丸御殿の用途による部屋の構成
第四節 儀式などにおける二の丸御殿の各部屋
第五節 門・櫓・長屋とその意匠
第四章 御殿空間の造営
第一節 金谷御殿
第二節 竹沢御殿の造営と兼六園の変遷
第三節 巽御殿
第四節 小松城の本丸御殿
第五節 江戸本郷邸
第五章 造営における外作事方
第一節 越中愛本橋
第二節 遠所での外作事方の役割
第三節 金沢の浅野川橋
第四節 越中新川郡の御蔵
第六章 寺院建築とその造営
第一節 妙成寺
第二節 那谷寺
第三節 瑞龍寺
第四節 宝円寺・天徳院の伽藍と客殿
第五節 大乗寺の伽藍と客殿
第六節 京都芳春院
第七章 神社建築とその造営
第一節 大野湊神社の本殿
第二節 尾崎神社
第三節 白山比咩神社本殿
第四節 気多神社本殿
第五節 石動山五社権現と天平寺
第六節 護国八幡宮社殿
第七節 立山信仰に関係する堂舎の造営
第八章 坂上・山上両家による建仁寺流の伝播
第一節 妙成寺建立の大工と建物の特徴
第二節 山上家文書の意義
第三節 坂上家の影響とその継承者
第四節 山上嘉広の作品と作風
第五節 山上家代々と建仁寺流の相伝
第九章 大工の流派と継承
第一節 大西政乗と建仁寺流の相伝
第二節 池上家より藤岡恭福への相伝
第三節 井上明矩の活躍
第四節 越中大窪大工への伝播
第五節 越前の志比大工と建仁寺流の伝承
第六節 四天王寺流の大工とその活躍
第十章 大工の技術と遺構
第一節 大工の垂木割りと技法
第二節 垂木の一枝寸法と建物各部の関係
第三節 建仁寺流の大工技術書の渦文
第四節 虹梁の発達と渦の巻き方、若葉
第五節 木鼻・実肘木・隅木などの渦文
第六節 建仁寺流系大工の遺構
第七節 四天王寺流系大工の遺構
終章
一、作事方の構成と造営担当者の役割
二、大工の流派とその技法
三、建築文化への武家の影響と工匠の役割
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2009年01月10日
シンポジウム 江戸城と金沢城の御殿
発行元:石川県金沢城調査研究所、石川県金沢城・兼六園管理事務所
発行日:2009年1月10日
ページ数:14P
定価:無料 参加者配布
オススメ度:★★☆☆☆
平成21年1月10日に石川県文教開館ホールで開催された、シンポジウム「江戸城と金沢城の御殿」の配布用パンフレットです。
[目次]
金沢城の主な出来事
江戸城の主な出来事
シンポジウム次第
篤姫の時代の江戸城
文化度金沢城襖絵にみる画題配置と年頭儀礼
幕府造営の御殿の構造と装飾 -彫物を中心に-
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金沢城史料叢書6 金沢城全域絵図と三御門絵図 絵図でみる金沢城
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2008年3月初版
ページ数:131P
定価:1,420円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本研究所の前身である金沢城研究調査室が、金沢城絵図の基礎的調査を始めたのは平成十四年四月のことでした。以来六年にわたり、六〇〇を超える多種多様な金沢城絵図の閲覧調査や写真撮影を進め、絵図の分類や編年について検討を重ねてきました。その成果は、研究紀要『金沢城研究』や、その他の研究調査報告書等において、その都度、公表してきたところです。周知のように、金沢城絵図には一メートルを超える大型図が多く、それらを相互に比較することには制約が多く、比較研究をすすめることは容易ではありません。とくに、所蔵者の異なる大型の絵図を比較するときは、細かく分割した写真を見比べるしかなく、全体像はつかむことは難しかったのです。しかし、写真をデジタル化し、データベースを立ち上げたことで、パソコン画面上で、関連する絵図の特徴を簡単に比較検討することができるようになり、細部にわたる特徴や絵図相互の関係が確認しやすくなり、新たな知見を数多く得ることができました。本書は、六年間の研究成果の凝縮であるとともに、金沢城の全域と三御門を描いた絵図の集大成でもあります。」
金沢城の多くの絵図をカラーで収録しています。元が大判なので、なかなか細部まで確認することは難しいですが、建造物の配置などを確認するには十分です。城の古地図が好きな方、金沢城を研究する方には最適な書です。
[目次]
Ⅰ 初期金沢城を描いた絵図
Ⅱ 幕府の求めに応じた絵図
Ⅲ 作事所で作成した建造物配置図
Ⅳ いろいろな全域絵図
Ⅴ 三御門を描いた絵図
図版解題
解説 絵図でみる金沢城
金沢城全域絵図リスト
金沢城三御門絵図リスト
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金沢城史料叢書8 金沢城跡埋蔵文化財確認調査報告書Ⅰ
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2008年3月初版
ページ数:282P+図版80P+付図4枚
定価:4,680円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、金沢城の遺跡の歴史的経緯と現況確認をまとめたものです。価格も結構しますが、それに見合う内容ではないでしょうか。専門的な内容ですが、金沢城の今の現状がよく分かります。
[目次]
第1章 調査の経緯
第2章 歴史的環境
第1節 金沢城周辺の歴史的環境
第2節 金沢城の沿革
第3節 本丸とその周辺の沿革
第3章 調査の経過
第1節 既往の調査成果
第2節 確認調査の経過
第4章 遺構確認調査
第1節 概要
第2節 遺構
第3節 遺物
第5章 石垣の基礎的調査
第6章 自然科学的調査
第1節 金沢城跡本丸附段2004-1(2003-8)地点の動物遺体同定
第2節 金沢城跡土壌試料フローテーション
第7章 まとめ
第1節 遺構・遺物から見た初期金沢城の特徴
第2節 2004-1(2003-8)地点SK11出土の馬骨について
引用参考文献
写真図版
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金沢城史料叢書9 戸室石切丁場確認調査報告書Ⅰ
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2008年3月初版
ページ数:253P
定価:880円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、金沢城跡の採石城である『戸室石切丁場』の確認調査報告書である。」
金沢城の石垣石として使用される石を切り出した戸室山の調査報告書です。こういう関係報告書が市販されるのも珍しいですね。
[目次]
第1章 調査の経緯と経過
1 調査研究史
2 確認調査に至る経緯
3 確認調査の経過と年度概要
第2章 位置と環境
1 金沢城と戸室石切丁場
2 戸室石利用の歴史
第3章 分布調査報告
第4章 遺構確認調査報告
1 キゴ山西部の石切丁場跡 平成15年度調査
2 戸室山西方低丘陵地の石切丁場跡 平成16年度調査
3 戸室山南西部の石切丁場跡 平成17・18年度調査
第5章 石工道具調査報告
第6章 戸室石帯磁率調査報告
第7章 まとめ
1 戸室石切丁場の刻印について
2 調査成果と今後の課題
3 石切丁場からみた伝統技術の継承
附編 戸室石切丁場関連文献史料
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金沢城史料叢書7 金沢城石垣構築技術史料Ⅰ
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2008年3月初版
ページ数:244P
定価:860円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢城跡のもつ歴史的価値の一つは、近世初期から後期にわたり多様な石垣が残っていることである。それだけではなく、石垣構築技術に関する記録・古文書・絵図が、他地域にくらべ、よくまとまって残っているので、さらに、その価値を高めている。基礎的な調査・研究をふまえ、さらに全国的な視野をもって、平成十九年度から、金沢城の石垣構築技術に関する比較研究事業を進めており、本書は、そのうち絵図・文献班が進めてきた調査研究の、中間的な成果報告の一つである。」
金沢城の石垣関連文献に関する研究報告書であり、専門的な内容であるので万人向けとは言えないが、石垣を研究している人には参考になるでしょう。
[目次]
Ⅰ 加賀藩穴太の初期秘伝書
一 元和・寛永の秘伝
(一)「城石垣始秘伝抄」
(二)「新積地形准縄極秘抄」
(三)「石垣積方秘伝書」
(四)「新積地形准縄極秘伝抄絵図」
二 宝永の秘伝
(五)「先祖家芸之事」
(六)「石取並石図」
(七)「新に石垣築縄張極意之事」
(八)「規合矩方絵図」
(九)「辰巳御櫓下御石垣矩方等取様縄張之事」
図版
解説 後藤彦三郎の石垣技術書と初期秘伝の読み方
Ⅱ 金沢城石垣技術史料
一 文政8年 文禄年中以来等之旧記(横山本)
二 年未詳 奥源兵衛家系
三 明治3年 穴太源平先祖由緒帳
四 明治3年 穴太鑽先祖由緒帳
五 享和2年 穴太勤方帳
六 安永8年 戸室石引御用の役小者・人足縮方等仕方帳
七 寛永元~5年 大坂城公儀普請一件
Ⅲ 全国穴太・石垣関係史料
一 九州諸藩における穴太・石垣普請関係史料リスト
(一)福岡藩
(二)柳川藩
(三)久留米藩
(四)八代城主松井家文書
二 解説 九州諸藩における穴太・石垣普請関係史料リストに関する所見
付表1 金沢城普請関係年表
付表2 全国主要石曳図一覧
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2009年01月02日
自主研究 金沢城辰巳櫓7 北國TODAY VOL.53
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2009年1月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第7回。今回のテーマは「金沢城辰巳櫓」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。今回は細密画で描かれた辰巳櫓の作者へのインタビューや、復元模型作成の経過レポートを掲載している。
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自主研究 金沢城辰巳櫓6 北國TODAY VOL.52
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2008年10月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第6回。今回のテーマは「『金沢城辰巳櫓 復元に向けて』座談会(抄録)」。6ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。今回は金沢城辰巳櫓復元調査検討委員会委員長の東四柳史明氏(金沢学院大教授)、石川県金沢城調査研究所長の北垣總一郎氏、京都造形芸術大教授の中村利則氏の三氏による座談会の抄録です。
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2008年12月29日
平成20年度特別展「加賀の東照宮 尾崎神社展」
編集・発行:金沢市立玉川図書館近世史料館
発行日:2008年11月8日
ページ数:10P
定価:展示期間中無料配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「尾崎神社の本殿附厨子・中門・透塀・拝殿及び幣殿・附棟札4枚は国の重要有形文化財に指定されています。これら国指定文化財のうち、本殿及び中門の修理工事が本年2月より来年3月にかけて行われており、これを契機に、本殿に収納されていた社宝・神宝類を展示する機会を得ました。」
実物にまさるものはないが、パンフレットもフルカラーで仕上げられており、三十六歌仙図額面はすばらしいものでした。
[目次]
尾崎神社展に寄せて
尾崎神社の歴史
展示品解説
平成20年度 近世史料館特別展
加賀の東照宮 尾崎神社展
尾崎神社の社号は明治7年からである。藩政期は、金沢城内北の丸で徳川家康を祀り「東照宮」・「権現堂」・「御宮」などと称されていました。今回はそのような歴史的経緯を経た尾崎神社の所蔵品「東照権現像」・「天海書状」・「棟札」・「三十六歌仙図額面」などを公開します。
◆展示史料一覧
1.東照権現像 絹本着色 軸装 1
2.日光東照大権現十八将之図 絹本着色 軸装 1
3.天海書状 寛永二十年八月二十日 折紙 軸装 1
天海→西尾隼人
4.棟札 ①寛永二十年九月十七日 木板 1
②延宝五年五月二十八日 1
③宝暦五年九月十五日 1
④明治十一年九月二十五日 1
5.御宮移転図巻 渡部知先著 巻子 1
6.奉納刀剣 陀羅尼勝国作 刀剣 1
大和大椽藤原正則作 刀剣 1
7.東照神君遺訓 紙本 軸装 2
8.三十六歌仙図額面 板絵 額装 36
9.本坪鈴 元禄元年五月一日 金属鈴(径五寸)1
10.獅子頭 通称「拝領獅子」 2
11.鉛瓦 1
以上、尾崎神社所蔵品
12.御宮絵図 片岡知周著 (16.61-286) 一枚 着色 1
13.御宮之図 (16.61-287) 一枚 1
14.御宮御参詣伺公所図 (16.61-288) 一枚 1
15.金沢東照宮起立之元由 (16.61-204) 続紙 1
貞享三年十月十五日 常照院→不破彦三他
16.三十六歌仙 (721.08-27) 袋綴 木版着色 1
17.神社明細帳(尾崎神社) (090-1015-55) 罫紙綴 1
昭和三年届
以上、玉川図書館所蔵品
会期:平成20年11月8日(土)~平成21年1月12日(月)
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2008年07月14日
自主研究 金沢城辰巳櫓5 北國TODAY VOL.51
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2008年7月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第5回。今回のテーマは「立体模型づくりがスタート 縮尺1/20のⅡ型を2ヵ年で完成」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。今回は復元運動が決まった金沢経済同友会の辰巳櫓の模型づくりが始まった様子をレポートしている。どんなものができてくるのか、今後もレポートが楽しみである。
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研究紀要 金沢城研究 第6号
発行元:石川県金沢城調査研究所
発行日:2008年3月初版
ページ数:134P
定価:620円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
収録城郭:金沢城
書評:
「金沢城研究調査室」改め「金沢城調査研究所」の報告書第6号である。格上げにより石垣構築技術を中心とした調査研究が行なわれることになったが、本書は記念講演含め、金沢城の建築物に関する論文が揃いました。二の丸御殿、辰巳櫓、河北門と再建待ち遠しい建物が並びます。
[目次]
金沢城調査研究所開設記念シンポジウム「金沢城と伝統技術」
講演「建築史からみた金沢城の伝統技術」
パネルディスカッション
[特集]文化年間の二ノ丸御殿再建を探る
近世後期の城郭建築にみる障壁画と儀礼
文化期金沢城二の丸再建における石材調達等に関する考察
文化期二ノ丸御殿再建にみる造営奉行と領民
天保年間の金沢城辰巳櫓の再建計画について
「造作并図解 上下」と「加州金澤御城来因略記」
[資料紹介]藩老横山家の3枚の下屋敷図について
[資料紹介]金沢城作事所に関する断簡資料(2)
金沢城代横山家出生にみる家臣と医者と女性
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2008年03月31日
自主研究 金沢城辰巳櫓4 北國TODAY VOL.50
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2008年4月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第4回。今回のテーマは「高石垣の復元へ手がかり 明治の石垣に藩政期の石」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。今回は辰巳櫓の土台となる石垣について、現在の形状と往時の形状をイラストで比較し、まず石垣を往時に積み直すことを提言している。
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2008年02月10日
戸室石引き道調査報告書
発行:金沢市生活環境部
発行日:1995年3月
ページ数:30P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今も金沢には石引という言葉が町の名前として残っています。これは戸室山から切り出した石を金沢城などへ運搬した道、いわゆる『石引き道』の経路であったことが由来となっています。金沢における石切りも今では、ほとんど姿を消してしまい、昔からの言い伝えなどを知る人も少なくなりつつあります。現在、戸室山の麓には市の埋立場が設置され、金沢市民にとって大切な役割を担っていますが、その周辺に残る貴重な文化遺産として、平成五年度から石引き道について調査を進めてきました。調査は、現地調査から聞き取り、文献調査と多方面に及び、この度戸室石引き道調査報告書としてまとめることができました。」
兼六園の東側に真っすぐの道があり、「石引」という町の名とともに金沢城の石垣の石を引いてきた石引き道だということは、石川県民にはよく知られた話である。それでも、その先戸室山までの道のりは?というと正直知っている人はほとんどいないのではないだろうか。道は時代とともに変化していくものであり、追跡も困難なものとなっていく。そういう趣旨で各都道府県が実施した「歴史の道調査報告書」があるのだが、本書は戸室石引き道を少ない伝承と古文献などから検証している。現在では少し異なる道のりも戸室山付近ではあるようだが、小立野台地に入るところからはほぼこの報告書のとおりであろう。
最近金沢城関連では、「塩硝の道」がクローズアップされているが、「石引の道」に関する報告書があることをつい最近知った。本書は図書館で借りて、一部コピーを所有している。
[目次]
第一部 通説・戸室石引き道を歩く
第二部 調査報告・戸室石引き道
第一章 戸室山の地形と地質
第二章 石切出しの丁場
第三章 石引き道
第四章 石の運搬
第五章 石の切出し
第六章 石切の組織と生活
第七章 石の加工品
第八章 加工石の販売先
第九章 石切り道具、鍛治道具
第三部 資料編
用語集
加賀藩・戸室石引き年表
参考文献
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2008年02月09日
金沢城址の発掘
発行:金沢大学金沢城学術調査委員会
発行日:1969年3月31日
ページ数:30P
著者:井上鋭夫
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、金沢大学の教授有志により結成された金沢城学術調査委員会による、昭和43年度発掘調査の報告書である。小冊子ではあるが、金沢城に関する最初の本格的発掘調査である。本書は図書館で借りて、一部コピーを所有している。
[目次]
はじめに
1 発掘の過経
2 金沢御堂
3 三階御櫓
4 水道と二の丸御殿
5 九十間長屋と慶長古図
むすび
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2008年01月29日
前田育徳会展示会 開館記念名宝展
発行:石川県立美術館
発行日:1983年11月12日
ページ数:81P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このたび石川県立美術館の開館に伴ない、東京の前田育徳会の所蔵品が展示されるにあたり、『前田育徳会展示室』を設置することになりました。前田育徳会は、加賀藩主であった前田家に伝来した、文化財の数々を永久保存・管理し、又一部の貴重な古典籍を複製頒布することを目的として、前田家十五代当主利為氏によって大正十五年二月二十六日に設立された法人で、設立当初は『育徳財団』と称していたが、昭和十二年十月二日『侯爵前田家育徳財団』と名称を変更、昭和二十四年四月二十五日以後は現在の『前田育徳会』と称するようになりました。」
展示室の開設を記念して、昭和58年11月13日から12月25日まで開催された展示会の図録。今となっては非常に入手が難しいが、古典籍や茶器、能道具、百工比照などすべてカラーで掲載されているのが貴重である。
[目次]
加賀前田家の代々と蔵品
カラー図版
作品解説
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2008年01月25日
加賀藩江戸下屋敷
発行:「加賀藩江戸下屋敷」刊行会
発行日:1987年12月初版
ページ数:78P
著者:奥山正
定価:1,000円(当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦後の板橋の町の変貌ははげしく、古い地形も古い道もどんどん消えていく。此処北園高校の敷地が、かつての加賀藩の下屋敷の一部であることを知り、ここに奉職するものとして、この下屋敷のことを明らかにしてこれを後に残すことが責務であると考え、今のうちにこれを調べておかねければと痛感した。古い下屋敷は、どのような経過をたどり今はどうなっているのか、またどの範囲であるのか、そしてそれは現在のどの位置にどんな形に残っているのかをはっきりさせ、最終的には六百分の一の公図の上にまとめることにある。この結果は二部つくり一つは北園高校に残すことにした。」
東京板橋にあった加賀藩江戸下屋敷について調査した本。巻頭には著者の力作の屋敷図が載っているが、小さくて見にくいのが非常に残念。これは今でも北園高校にあるのでしょうか。加賀藩江戸下屋敷に関する一般本は他になく貴重な存在です。
[目次]
一、加賀藩江戸下屋敷の由来と変遷
二、下屋敷の位置についての考察
一、古絵図・古地図より
二、道路の変遷より
三、地形より
四、面積の上より
五、下屋敷の位置についてのまとめ
三、下屋敷内の自然と諸施設について
一、御殿及び主な建物
二、下屋敷内の社と森
三、下屋敷内の山々
四、大地と堀
五、石神井川と水車及び橋
六、下屋敷内の田畑
七、下屋敷内の道
八、敷地及び周辺の具体的説明
四、下屋敷内の諸施設及び自然の具体的位置
参考資料
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シリーズ「遺跡を学ぶ」011 江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷
出版社:新泉社
発行日:2004年12月初版
ページ数:93P
著者:追川吉生
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「東京大学・本郷キャンパスは戦火をまぬがれ、その後急激な再開発がおこなわれなかったため、江戸時代の遺構が良好な状態でのこされていた。上は藩主から下は奉公人まで数千人は暮らしていたといわれる『江戸の小宇宙』加賀藩本郷邸の姿を考古学から明らかにする。」
考古学の発掘調査を一般向けに解説した本。初心者にも取り付きやすいように、イラストや写真がカラーで掲載されているのは大変よい。加賀前田藩の江戸上屋敷については書籍も少ないので、知りたい方は入手しても損ありませんよ。
同時期の発掘調査についてもっと詳細に知りたい方は、「加賀殿再訪」(東京大学出版会刊)をご覧下さい。
[目次]
第1章 発掘された江戸屋敷
第2章 御殿空間を探訪する
1 溶姫の御守殿
2 藩邸の中枢・表御殿
3 隠居御殿
4 庭園
第3章 詰人空間を探訪する
1 東御門と東御長屋
2 足軽・聞番長屋
3 上級藩士が暮らした八筋長屋
第4章 考古学からみた藩邸の暮らし
1 藩主の饗応
2 藩士たちの生活道具
3 ゴミが語る暮らし
4 便所が語る暮らし
5 遺物が語る暮らしのうるおい
第5章 江戸のミクロコスモス
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東京大学コレクションⅩ 加賀殿再訪 東京大学本郷キャンパスの遺跡
出版社:東京大学出版会
発行日:2000年6月初版
ページ数:210P
編者:西秋良宏
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「加賀藩上屋敷の跡地である東京大学本郷キャンパスから発掘された、莫大な歴史的文化財を公開し、当時の加賀江戸藩邸で繰り広げられた大名の生活・文化を再現する。 」
本書は2000年5月20日から7月9日まで東京大学総合研究博物館で開催された「加賀殿再訪 -東京大学本郷キャンパスの遺跡」展の展示図録として作成されたものです。発掘調査報告書と研究論文が組み合わされて掲載されています。図録といいながらカラーページが少ないのは残念です。研究者向き。
同時期の発掘調査については、「江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷」(新泉社刊)が初心者向けで写真も多くおすすめです。
[目次]
はじめに -江戸考古学をはぐくむ東京大学の遺跡-
江戸本郷の加賀屋敷
第一章 加賀藩本郷邸の外貌
描かれた大名屋敷
写された大名屋敷
絵師の見た加賀藩本郷邸
加賀藩本郷邸を描いた絵画史料の紹介
第二章 東大に埋もれた江戸 -江戸考古学への招待-
本郷キャンパスにおける発掘調査の成果 -東大構内出土「古九谷」と生産地論争-
「やきもの」考 -本郷構内出土の陶磁器・土器類について-
天和三年頃に廃棄された江戸時代の生活遺物
近世の金属遺物
出土した人形と玩具
第三章 加賀殿の御殿
本郷邸の御殿空間 -考古学からのアプローチ-
史料から見た御成と池遺構出土資料
東大構内遺跡出土の貿易陶磁について
百工比照 -江戸時代のタイムカプセル-
第四章 御殿をとりまく空間
考古学から見た加賀藩本郷邸「詰人空間」
大江戸単身赴任事情
第五章 加賀藩本郷邸 -その後
前田侯爵家の西洋館 -天皇を迎える邸-
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2008年01月13日
重要文化財金沢城石川門・三十間長屋保存修理工事報告書
編集・発行:文化庁
発行日:1969年3月31日
ページ数:28P+図版30P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「十六世紀末期、加賀平野に築かれた金沢城は、前田家十四代二百八十余年の居城とされてきたが、たび重なる火災のため城内建物は幾多の変遷を経た。また維新後は陸軍省の所管となり、明治十四年の再度の失火と兵舎設営のため建物の大半を失って、現在では石川門とその周辺の櫓、土塀等八棟及び三十間長屋一棟を残すのみである。現存の石川門は天明八年に再見され、また三十間長屋は安政五年に再見されたもので、いずれも今日重要文化財に指定されている。昭和二十四年城内に金沢大学がおかれることとなり、建物は同大学の管理するところとなったが、再建以来百余年を経てこれら建物の各所に破損を生じたので、このたび根本的な修理工事を施工したものである。工事は金沢大学と協議の上、文化財保護委員会(昭和四十三年六月以降は文化庁)の直轄工事として実施したが、その工事の経過、工事中に行った現状変更の説明、調査記録および写真、図面等を収録上梓して、今後の参考に資するものである。」
金沢城の石川門と三十間長屋に関する修理報告書である。当時の報告書は研究書としての性格はないため、純粋な報告のみだが、修理途中の写真や設計図面は貴重な資料である。
[目次]
第一章 概要
第二章 石川門工事
第一節 建造物の概要
第二節 修理工事の概要
第三節 調査事項
第三章 三十間長屋工事
第一節 建造物の概要
第二節 修理工事の概要
第三節 調査事項
写真
図面
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2008年01月02日
金沢城跡石川門前土橋(通称石川橋)発掘調査報告書Ⅱ
編集・発行:石川県埋蔵文化財センター
発行日:1998年3月30日
ページ数:247P+図版106P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本報告書で第1分冊の報告を再録するのは、金沢御堂時期の遺構の時期と重ならないものの、土橋が金沢御堂の時期に構築されて江戸時代に継承される。そして、さらに発展的に使われており、金沢城そして金沢御堂で重要な施設であったことが推測される。したがって、本報告でもその歴史的展開をふまえる必要がある。また、先の第1分冊では遺物写真を載せることができなかったので、年代の指標となるような、そして問題となるような遺物は、本書でできる限り実測図面も再録した。第1分冊の報告であつかったのは、沈床園調査区と、石川門調査区、兼六園調査区の3箇所で、白鳥堀調査区の金沢御堂期の包含層直上、すなわち土橋の盛土までであった。なお、第1分冊は、近世近代編として編集したものの、沈床園調査区の6層以下、石川門調査区の盛土6が16世紀後半の金沢御堂期に属するものであるが、記述の便宜上そこで報告した。したがって、詳しい調査成果は第1分冊を参照していただきたい。」
金沢城石川門前の発掘調査報告書の2分冊目である。本書では主に白鳥堀側の調査結果と遺物を掲載している。調査では、金沢御坊時代の土橋、藩政期の土橋、辰巳用水の木管などが発掘された。
本書は残念ながら一般販売はされておらず入手できなかったので、図書館で借りて一部コピーを所持している。
<2011/1/22追記>
昨年古書を入手しました。最近ようやくポツポツと古書に出てくるようになりました。
[目次]
第1章 近世の調査概要
第1節 調査区の設定と百間堀の基本土層
第2節 盛土の構成と土橋の変遷
第3節 木樋と辰巳用水
第4節 主要出土遺物
第5節 小節
第2章 白鳥堀調査区
第1節 白鳥調査区の土層関係
第2節 平成5年度調査
第3節 平成6年度調査
第4節 小結
第3章 白鳥堀調査区出土遺物
第1節 輸入陶磁器
第2節 国産陶磁器
第3節 土器・土製品
第4節 瓦類
第5節 漆塗製品
第6節 木製品
第7節 石製品
第8節 金属製品
第9節 小結
第4章 白鳥堀調査区検出炉跡考古地磁気年代測定
第5章 出土木製品の樹種同定と考察
第6章 出土漆塗製品の漆膜分析から見た研究
第7章 白鳥堀調査区出土鉱滓の理化学的分析
第8章 絵図、古文献から見た金沢城石川門前の研究
第9章 結語
第1節 問題の所在
第2節 遺物整理の方法と問題点
第3節 金沢における近世初頭の陶磁器
第4節 結語
投稿者 Tadashi : 21:46 | コメント (0) | トラックバック
金沢城跡石川門前土橋(通称石川橋)発掘調査報告書Ⅰ
編集・発行:石川県埋蔵文化財センター
発行日:1997年3月30日
ページ数:260P+図版41P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢城石川門と兼六園をつなぐコンクリート製橋梁を『石川橋』という。明治43年に起工され、明治44年に完成している。当該箇所は、それまでは百間堀と白鳥堀を区分けする土手であった。つまり、百間堀と白鳥堀の水を抜いて、土手に石川橋というトンネルを作って道をつけたのである。この道は現在県道寺町今町線といい、通称『百間堀通り』と呼ばれ、兼六園下交差点から広坂交差点へ抜ける主要な幹線道路として激しい交通量がある。さらに、人間もまた、観光客をはじめとして徒歩で広坂に通勤する人々、あるいはそこに通って通学する生徒の主要な交通路でもあるが、歩道がないという構造的欠陥がある。」
金沢城石川門前の発掘調査報告書の1分冊目である。本書では主に土橋そのものと百間堀側の調査結果を掲載している。調査では、金沢御坊時代の土橋、藩政期の土橋、辰巳用水の木管などが発掘された。
本書は残念ながら一般販売はされておらず入手できなかったので、図書館で借りて一部コピーを所持している。
<2011/1/22追記>
昨年古書として入手できた。本書は写真が多いので特に重宝する。
[目次]
第一章 調査にいたる経緯と経過
第1節 調査の契機と経過
第2節 調査日誌抄録
第二章 試堀調査と事前調査
第1節 試堀調査と立会調査の概要
第2節 百間堀通りの試堀調査
第3節 仮橋の調査
第四節 平成4年度の発掘調査
第5節 水道管切り回し調査
第三章 金沢御堂以前の考古学的遺物
第四節 近代以降の遺構と遺物
第1節 石川橋建設の落ち込み遺構
第2節 導水・排水遺構
第3節 近代遺構等の出土遺構
第五章 沈床園調査区
第1節 基本土層と調査の概要
第2節 堀の堆積層と出土遺物
第六章 石川門調査区
第1節 基本土層と調査の概要
第2節 盛土1
第3節 盛土2
第四節 盛土3
第5節 盛土4
第6節 盛土4に伴う土橋の構築
第7節 盛土5
第8節 盛土6
第七章 石川門調査区出土木樋と辰巳用水石管
第1節 木樋
第2節 辰巳用水石管
第八章 兼六園調査区
第1節 盛土の構成
第2節 辰巳用水石管と木樋遺構
第九章 石川門前土橋の石垣
第1節 石垣調査の方法
第2節 百間堀の石垣
第3節 白鳥堀近世石垣
第四節 近代の石垣
第10章 まとめ
第1節 土橋の復元
第2節 寛永9年敷設の辰巳用紙をめぐって
付章 出土遺物観察表
投稿者 Tadashi : 21:15 | コメント (0) | トラックバック
金沢城跡車橋門発掘調査報告書
編集・発行:石川県埋蔵文化財センター
発行日:1996年3月29日
ページ数:56P+図版18P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢城の周りには、百間堀・白鳥堀・大手堀・いもり堀などが掘られ、それには主として土橋が架けられ、石川門・尾坂門・西丁口門・甚右衛門坂門・鼠多門・車橋がある。この度発掘調査を行った車橋門跡は、最も広い水面をなした百間堀といもり堀の間に設けられたもので、城域の南端部に位置する。金沢城の南は、小立野台地や笠舞段丘に続き、山沿いから攻めてくる敵勢に対しては、非常に重要な防備地点に当たる。また、車橋は本丸・東の丸の最も近い地点に位置することも、この橋のもつ特徴の一つといえよう。ただ、車橋門を通り抜けても、その前面には高い石垣が立ちはだかっており、直ちに主郭部には通じず、左手の御花畑と長屋群を通り薪の丸に入るか、右手の水之手門に回り鶴の丸に入るのが城内へのコースとなろう。だから金沢城の正門は、あくまでも石川門や尾坂門だったのであり、平時の車橋は通用門としての役割を果たしたものと思う。また、本来的には水位の異なる百間堀といもり堀を水堀として維持するための仕切り土手として必要だったのであり、橋と門は二次的に付加されたものかも知れない。」
調査区は当時テニスコートで現在はいもり堀として復元予定の場所の東端である。車橋はいもり堀と石垣の間にある歩道の入口付近にあった。本発掘調査の南側は後日いもり堀発掘調査のときも再度調査され、現在は鯉喉櫓台跡として復元を待つばかりになっている。車橋は現在百間堀が道路となっている現況からも復元の可能性は極めて低いので、本調査から往時の姿を想像してみるのも悪くない。
本書は残念ながら一般販売はされておらず入手できなかったので、図書館で借りて一部コピーを所持している。
[目次]
第1章 調査に至る経緯と経過
第1節 調査の契機
第2節 調査日誌
第2章 金沢城をめぐる位置
第1節 地形概説
第2節 金沢御坊と金沢城
第3章 遺構と遺物
第1節 基本土層と遺構の概要
第2節 石垣1
第3節 石垣4
第4節 石垣2・3
第5節 沈床園調査区
第4章 まとめ
第1節 石垣2・3間出土陶磁器の年代的位置づけ
第2節 車橋門の建設と変遷
第3節 石垣3と初期の石垣普請
第4節 石垣研究をめぐって
第5節 結語
投稿者 Tadashi : 19:59 | コメント (0) | トラックバック
2008年01月01日
自主研究 金沢城辰巳櫓3 北國TODAY VOL.49
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2008年1月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第3回。今回のテーマは「幻となった天保の再建計画 藩の財政悪化で断念か」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良い。一度は再建計画が持ち上がって設計図を作成しながらも財政難から中止となった経緯などが説明されている。今回は、先日市民公開講座として開催された「金沢城大学公開講座シンポジウム『金沢城と伝統技術』」の講演抄録も掲載されている。
投稿者 Tadashi : 23:17 | コメント (0) | トラックバック
2007年12月08日
金沢市金沢城跡Ⅰ 三ノ丸第2次調査・新丸第2次調査 金沢城公園整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書1
編集・発行:石川県教育委員会、石川県埋蔵文化財センター
発行日:2002年1月初版
ページ数:44P+図版12P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本書は金沢城跡三ノ丸第2次調査・新丸第2次調査の発掘調査報告書である。調査は財団法人石川県埋蔵文化財センターが石川県教育委員会から委託を受けて、平成11年度から平成13年度に実施した。業務内容は現地調査、出土品整理、報告書刊行である。」
本書は、金沢城史料叢書として販売されている「金沢城跡Ⅱ 三ノ丸第1次調査」の後に行なわれた調査の報告書である。報告書がなぜ逆転したのかわからないが、頁数はⅡの方が厚いため、単に出土物の数や成果が少なく早く発行されたのかもしれない。三ノ丸の場所は石川門を入った現在の管理事務所や休憩所の真下辺りである。本書は古書の出回りも少なく購入ままならなかったので、一部をコピーで入手した。
[目次]
第1章 環境と沿革
第1節 環境
第2節 金沢城の沿革
第2章 調査の経緯と経過
第1節 既往の調査
第2節 調査に至る経緯
第3節 調査の経過
第3章 三ノ丸第2次調査
第1節 調査区付近の沿革
第2節 調査の概要
第3節 遺構
第4節 遺物
第4章 新丸第2次調査
第1節 調査区付近の沿革
第2節 調査の概要
第3節 遺構
第4節 遺物
第5章 まとめ
第1節 三ノ丸第2次調査
第2節 新丸第2次調査
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2007年11月14日
塩硝の道 五箇山から土清水へ 塩硝の道研究会調査報告書
編集:塩硝の道研究会
発行:塩硝の道研究会
発行日:2006年6月30日初版
ページ数:158P+付図1枚
定価:2,800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「上平村・平村・利賀村・城端町・福光町・金沢市の六市町村は地理的に近接しており、また歴史的にも深いつながりを持って現在に至っております。特に、加賀藩の時代に上平村・平村・利賀村からなる五箇山は、塩硝と呼ばれる火薬原料の生産地として藩の重要な役割を担い、生産された塩硝はいくつかの道筋を通って金沢に運ばれていました。『塩硝の道』研究は、この塩硝を運んだ生産地の五箇山から火薬製造所のある金沢に至るまでの『歴史の道』を明らかにするとともに、沿線の風土や文物等を紹介する共通の歴史を活かした交流事業の一環として行ったものであります。調査研究は、平成十一年度から平成十三年度までの三か年をかけて現地での資料調査や踏査等も交えて行われ、ここに報告書がまとまりました。」
加賀藩の塩硝の道に関係する遺物・遺構の調査と貴重な史料を掲載している。付図の運搬ルート地図を見ると、現在ではなくなってしまった道が意外に多く、時間的経過を感じます。先日紹介の「加賀藩塩硝をたどる歴史の道」と2冊で現在の調査結果すべてを見ることができます。
(2011/1/5更新)
金沢市役所2Fで購入することができます。
[目次]
Ⅰ調査の概要
Ⅱ六市町村の地形・地質
1 峠道と地形
2 地質の概観
Ⅲ塩硝蔵への道筋と史的景観
1 上煮屋の分布と塩硝の道
2 五箇山から加賀横谷村への道
3 横根峠からの道
4 二俣峠、中煮塩硝の道
5 土清水塩硝蔵への道
6 加賀藩の塩硝蔵
7 塩硝の製造・運搬用具
Ⅳ史料
塩硝関係年表
付図 折込地図(五箇山から土清水への塩硝運搬ルート)
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2007年11月12日
加賀藩塩硝をたどる歴史の道
発行:金沢市崎浦公民館
発行日:2001年2月1日
ページ数:158P
編集:塩硝の道検証委員会
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「内容は専門家の研究書のような論及におよぶものではありませんが、委員会メンバーが塩硝の生産、販路、塩硝調合所などにそれぞれ焦点をあて、全精力を注いで先達の書籍をひもとき、地元の古老から聞き取り、あるいは足で調査したものであります。塩硝蔵周辺の調査など、地元ならではと認めていただける記述もあるかと思います。将来にわたってご参考にしていただけたらと存じます。」
加賀藩の塩硝蔵のあった地元公民館による加賀藩塩硝の調査報告書。同公民館のホームページに簡単にまとめられているが、本書はかなり詳しくまとめられている。ここまでまとめるのは非常に苦労があったものと思われるが、残念ながら市販されなかったようだ。塩硝蔵の研究をするときはぜひ一読してください。
[目次]
第一章 加賀藩の塩硝作りの始まり
第二章 五箇山の名の由来と環境
第三章 五箇山塩硝と農民
第四章 御用塩硝の生産と作り方
第五章 五箇山より土清水塩硝蔵までの運搬経路
第六章 加賀藩の塩硝蔵
第七章 天保義民と五箇山の塩硝作り
第八章 明治維新の五箇山塩硝
付録 塩硝の道検証委員会活動記録
用語解説
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2007年11月02日
金澤城 -その自然と歴史-
発行元:金沢大学生活協同組合出版部
発行日:1967年6月初版、1968年10月再版
ページ数:68P
編者:金沢大学金沢城学術調査委員会
定価:120円(再版、当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本調査(金沢城発掘調査)に先立って、こうした概説をつくるのは少々気がひけるが、いちおう既得の資料を基にしてまとめてみた。そのため、問題のあると認められるものは省略して厳正を期したが、もとより完全なものとは称しがたい。将来の調査の結果、修正を加える部分もあるかも知れないということを、おことわりしておく。しかし、自然の事物に至るまでを、このような小冊子にとりいれたことは、他に類書はなかろうと自負しているしだいである。」
金沢城内にキャンパスがあった頃に学生に対し、キャンパスの由来を説明するガイドブックとして発行されたものである。長年探していて、初版本と翌年の再版本を同時に市内の古書店で発見したのだが、カバーが単色からカラーに変更になり、再版で文字の誤植を訂正した程度の違いである。文章は学者らしく少々硬いが、掲載されている写真に貴重なものも多い。金沢大学キャンパスは城内からすべて移転したため、今後の再版はなく、入手は非常に困難であろう。
[目次](再版)
一 金沢城の位置と地形
二 金沢城の史的概観
1 金沢御坊から尾山城へ
2 金沢城の完成
3 火災と金沢城
4 明治以後の金沢城
三 金沢城の構築物
1 縄張りおよび郭の名称
2 主要建物
3 附属建物
4 その他
四 金沢城の自然環境
1 地質
2 植物
3 動物(鳥をのぞく)
4 鳥
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金沢城
発行元:北国出版社
発行日:1970年8月初版、1980年2月改訂版
ページ数:125P
著者:森栄松
定価:580円(改訂版、当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は金沢城の歴史や構造について記し、実地の案内とするために著したもので、金沢城を理解する一助となれば著者のこの上ない喜びである。」
文庫本であり、著者は平易な解説を心がけたとあとがきにて書いているが、なかなかに詳しい。金沢城に関する概要をとらえるには十分ではなかろうか。
[目次]
一、金沢城の位置
二、金沢城の歴史
1 金沢御坊の創立
2 金沢御坊の陥落
3 佐久間盛政と尾山城
4 前田利家の入城
5 金沢城の完成
6 内堀と外堀
7 金沢城の災害
8 明治以降の金沢城
三、金沢城の主な建造物
1 金沢城の広さと区画
2 大手門と搦手門
3 本丸になった建物
4 二の丸のやかた
5 鶴の丸、水の手門、鐘楼、三の丸
6 玉泉院丸と北の丸
7 広い新丸と細工所
8 出丸と金谷御殿
四、濠と用水
1 城周辺の濠
2 防備に役立つ用水
附録
成巽閣
金沢城略年表
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2007年10月08日
シンポジウム金沢城と伝統技術 石川県金沢城調査研究所開設記念
編集・発行:石川県・石川県教育委員会
発行日:2007年10月6日
ページ数:14P
定価:参加者配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成19年10月6日に石川県文教会館ホールで開催されたシンポジウム「金沢城と伝統技術」で配布された小冊子。オールフルカラーで、テーマに沿った論点が簡潔にまとめられている。
[目次]
シンポジウム次第
建築史からみた金沢の伝統技術
資料1 前田家の大工諸流派
資料2 前田家による技術者召抱
百工比照から見る江戸時代前期金沢城の諸相
金沢城における儀礼と内部装飾
造園技術からみた金沢城
金沢城にみる石垣構築技術の魅力
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自主研究 金沢城辰巳櫓2 北國TODAY VOL.48
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2007年10月
ページ数:50P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第2回。今回のテーマは「珍しい千鳥破風・唐破風『出し』。幾度もの火災で焼失、再建」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良いか。今回は、先日地元ケーブルテレビで放映された辰巳櫓の復元CGと古絵図が掲載されている。
投稿者 Tadashi : 00:43 | コメント (0) | トラックバック
自主研究 金沢城辰巳櫓1 北國TODAY VOL.47
編集・発行:北國総合研究所
発行日:2007年7月
ページ数:44P
定価:会員配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國総合研究所の自主研究「金沢城辰巳櫓」のレポート第1回。今回のテーマは「高石垣、明治の大崩落で大改造、『人災』の連鎖恐れ軍が三段に」。4ページのレポートであるが、1テーマをまとめた報告としては調度良いか。明治期の古写真や軍の補修工事の伺書など貴重な資料も掲載されている。
投稿者 Tadashi : 00:33 | コメント (0) | トラックバック
2007年09月18日
金澤城石垣刻印調査報告書
発行:城郭石垣刻印研究所
発行日:1977年1月初版
ページ数:126P
著者:田端寶作
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「近世城郭の石垣には、殆んどと申してよい程助役大名とその家臣と思われる家紋・相紋・裏紋等が多かれ少なかれ石垣に刻まれている。その主なものは天下普請である。江戸城・駿府城・名古屋城・篠山城・大坂城等から多数の刻印が検出されていることは周知の事実である。外様大名中最高の石高をもって任ずる金澤城主前田家及びその諸子団のものと思われる刻印がもっとも多く、種類も豊富であることが助役を命ぜられた駿府城修築・名古屋城修築・大坂城修築・名古屋城修築・江戸城修築石垣石材産調査の結果、静岡県伊豆半島東海岸各石丁場等にみられる。したがいまして、その刻印照合の目的を以って金澤城石垣刻印調査を金澤大学当局のご指導のもとに同好の士と共に、第1次調査を昭和50年に五日間、第2次調査を同年に七日間、短期間ほんの一部分を見て全體を知ることは困難でありますが、その傾向をつかめたことは確認をもってご報告できるものと信じます。」
金沢城の石垣刻印調査は、この書を手始めに調査が進むのであるが、従来の定説は刻印は家臣団の家紋だとか目印だといわれてきていたが、近年では、石工(穴太衆)の作業を進めるうえでの印だということで一致してきている。とはいえ、城内の刻印の数を短期間とはいえ調査した本書の価値はまだまだ高いものである。
[目次]
第一章 金澤城の地形・地質
第二章 金澤城の概要
第三章 金澤城の石垣
第四章 金澤城の石垣刻印
第五章 金澤城石垣刻印解明の端緒
第六章 金澤城石垣とその刻印の考察
金澤城略年表
城郭石垣刻印の目的および定義
参考文献
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2007年09月12日
金沢城跡石川門前発掘調査概要報告書
発行・編集:石川県立埋蔵文化財センター
発行日:1994年3月初版
ページ数:15P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
本報告書は金沢城跡の国重要文化財となっている石川門と特別名勝なっている兼六園を結ぶ橋(通称、石川橋)の架け替えに伴って発掘調査されたものをまとめたものである。少ないページ数ながら、カラーで見やすくなっており、江戸後期の遺構ばかりではなく、金沢御堂期や金沢城初期の遺構も見つかり、大いに成果があがった様子が読み取れる。
[目次]
はじめに
Ⅰ 金沢城をめぐる歴史
a) 金沢城発掘の歩み
b) 金沢御堂と金沢城
Ⅱ 石川門前土堤の変遷
a) 土堤の構造と基本土層
b) 金沢御堂期
c) 江戸前期
d) 江戸中期以降
Ⅲ 寛永9年導水の辰巳用水木樋の調査
Ⅳ 金沢市辰巳用水の木樋の樹種
Ⅴ まとめ
おわりに
投稿者 Tadashi : 00:20 | コメント (0) | トラックバック
金沢城の発掘1981 藤右衛門丸北側法面裾部発掘報告 金沢大学日本海域研究所報告第18号別冊
発行・編集:金沢大学日本海域研究所
発行日:1986年初版
ページ数:325P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「昭和56年10月17日から同年12月18日まで、2か月間にわたって本調査は行われた。昭和55年暮れから56年にかけての豪雪は、金沢城内藤右衛門丸跡地と境を接する尾崎神社側への土砂崩れをおこした。尾崎神社からの災害復旧の申請に対して、大学は直ちに、この場所の災害除去と将来にわたる災害防止策をたて、L字型擁壁の埋設を立案した。このため、金沢城学術調査委員会をに対し、大学は、埋蔵文化財等の事前調査を依頼した。同委員会は、直ちにこの場所の発掘調査を決定し、当時の鈴木一雄文学部長に対し、文学部考古学研究室によって、発掘調査が行われるよう斡旋方を依頼した。この調査は、災害復旧と災害防止の土木工事に伴う緊急事前調査であったために、二次的災害が発生しないよう十分に配慮して行われ、危険箇所への調査は、必要最少限度にとどめられた。」
本発掘調査では大量の瓦が発見されたようで、本誌に載っている出土物のほとんどは瓦である。この工事により石垣の一部は撤去されたようであるが、資料があるわけなので、現在進行中の金沢城の石垣回廊として復元されると良いと思う。
[目次]
一 はじめに
二 発掘調査の由来
三 調査の概要
四 遺構
五 遺物
六 遺構と遺物
七 金沢城出土の瓦について
八 まとめ
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2007年09月11日
金沢城代と横山家文書の研究 金沢城史料叢書5
発行・編集:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2007年3月初版
ページ数:220P
定価:1,430円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回刊行したのは、『加賀八家』と呼ばれる加賀藩前田藩の重臣、横山家に所蔵された史料調査の報告書です。横山家は、金沢城代をつとめる家柄でもあり、城の管理維持につとめた城代の家にふさわしい良質の金沢城図を数点所蔵されております。中でも『御城中壱分碁絵図』は江戸後期の代表的な金沢城絵図であり、いろいろな著作や図録等で幅広く利用されております。この絵図調査が機縁となり、平成十六年、横山隆昭氏のご好意により、ご所蔵の史料を調査してほしいとの依頼があり、この三年間、史料目録の作成を行うとともに、重要な古文書は解読し、関連の史料調査などを行いました。調査の終盤では、調査結果を踏まえ、金沢城との関連や横山家の藩政に果たした役割などについて考察を進め、その成果は研究編に掲載しました。」
金沢城史料叢書としては5冊目。加賀八家(幕府でいうところの老中)の横山家に伝わる古文書類の調査報告書となっている。特に金沢城代を歴代勤めたことから城代の役割に関する史料が多いようだ。
[目次]
一 研究編
1 横山長知と藩年寄衆の成立
2 金沢城代とその職務
3 横山家の家臣団と家中統制
4 横山家の出生規式
二 史料目録
1 横山隆昭氏所蔵史料目録
2 横山家関連諸家所蔵史料目録
3 金沢城代関連史料目録
三 史料選
1 由緒・系譜
2 知行と叙爵
3 藩政と横山家
4 横山家とその家政
横山家当主一覧
横山家系図
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金沢城跡Ⅱ 三ノ丸第1次調査 金沢城史料叢書4
発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2006年3月初版
ページ数:132P
定価:1,820円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、金沢城跡三ノ丸第1次調査の発掘調査報告書である。市販されることを考慮してか、図版にはカラーのものも含まれ、また調査区域に絵図を重ねてみた図を表示して、穴がどういう建物位置にあるものかをわかり易く提示するなど、一般的な発掘調査報告書とは違った手法を試みている。
本書の調査は1998年であり、「金沢城跡Ⅱ」となっていることから、「金沢城跡Ⅰ」があるのだろうと調べてみたが、1999年の三の丸第2次調査と新丸第2次調査の発掘調査報告書がそうらしい。年度に逆転があるが、市販されたのが1998年度のものであることから、今後「金沢城跡Ⅰ」に掲載された調査を含めて刊行があるのかが気になる。
[目次]
第1章 経過
第1節 調査の経過
第2節 発掘作業の経過
第3節 整理作業の経過
第2章 環境と沿革
第1節 環境
第2節 金沢城の沿革と既往の調査
第3節 調査区周辺の沿革と既往の調査
第3章 調査の方法と成果
第1節 調査の方法と層序
第2節 遺構
第3節 遺物
第4章 総括
第1節 陶磁器・瓦
第2節 金属製品(火縄銃部品)
写真図版
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金沢東照宮(尾崎神社)の研究 金沢城史料叢書3
発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2006年3月初版
ページ数:180P
定価:2,180円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢城研究調査室では平成14年度から、20年にわたる金沢城の総合研究を開始し、その成果は『金沢城史料叢書』として順次公刊されている。本書は、三冊目の調査報告となる。金沢城調査研究建造物専門委員会は、平成14年以来、金沢城研究調査室と共に、金沢城関連の建物遺構や城内の建具・部材のほか意匠や工匠についても調査・研究にあたっているが、現存する石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫の現況調査とともに城外移転建物の調査を実施した際、尾崎神社が創建当時の様相をきわめてよく留めていることを再認識し、総合調査の必要性を痛感したところである。本書でとりあげた尾崎神社は、その前身が寛永20年(1643)、金沢城北ノ丸に『御宮』として創建された金沢東照宮である。」
金沢城創建当時の唯一の建造物である尾崎神社について、初の本格的な調査報告書。装飾や留具が復元を目指している金沢城二の丸御殿の参考になるとして一躍注目を浴びるようになってきたが、本誌巻頭に数ページであるが収められたカラー写真で見ると、実に美しく、保存状態も良いのが分かる。
[目次]
第1章 金沢城と金沢東照宮
第2章 金沢東照宮の建築
第3章 金沢東照宮の飾金具
第4章 金沢東照宮の塗装 -意匠と技法-
第5章 絵図・文献からみた金沢東照宮
第6章 北ノ丸発掘調査
第7章 金沢東照宮と全国の東照宮
図版
図面
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2007年09月10日
金澤城址案内
発行・編集:金沢大学
発行日:1951年11月初版
ページ数:32P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「加越能百万石の藩政の本拠として三百年、廃藩後第九師団の軍事基地として八十年間、一般人に対してオフ、リミットであった金沢城も、終戦とともに開放せられ、市民リクリエーションのセンターにしてはどうかの意見もあったが、結局、金沢大学のカンバスとして文化国家建設の脚光を浴びるに到ったことは、それが城であるだけに、封建的武力的旧日本から民主的文化的新日本への転換を如実に表示している点で、誠に意義深いものがあると思われる。武装を脱いだ金沢城はその旧建物、石垣、堀すべてに歴史があり伝説がまつわっている。それらについて一通りの認識を持つことは、史蹟保存の意味で重要なことと思われるので、金沢城址の案内記を本学図書館員高橋喜一氏に委嘱してこのパンフレットを編纂せしめたのである。」
金沢城跡が金沢大学のキャンバスとして使用されるようになってから、学内の職員や学生に対しての啓蒙を目的として編集されたようである。当時発行されていた文献を参考にまとめたもので、目新しいものはないが、各所において簡潔に説明されている。本文の3分の1を金沢城の設計者とされる高山右近伝に当てているのは、初代藩主前田利家を解説する一般的構成とは違い面白い。
[目次]
一.石川門
二.石垣
三.堀
四.高石垣
五.金沢城の軍事的価値
六.三の丸
七.本丸
八.縄張り
九.極楽橋
十.二の丸、玉泉院丸
十一.甚右エ門坂
十二.薪丸
附 高山右近
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2007年09月09日
金沢市前田氏(長種系)屋敷跡
発行・編集:石川県教育委員会、石川県埋蔵文化財センター
発行日:2002年6月初版
ページ数:132P+図版36P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
本書は、加賀八家のひとつであった長種系前田家の屋敷跡の発掘調査報告書である。場所は、金沢城の大手堀の前で、国家公務員共済組合連合金沢共済会館の改築に伴い、行われたものである。
金沢城の正門である大手門の方角にあり、また金沢城の前身である金沢御堂の時代など、同地における出土物を中心に年代をどこまで遡れるか調査している。ゆえに、本書の内容も出土物に関する報告がほとんどを占めている。
[目次]
第1章 位置と環境
第2章 経緯と経過
第3章 調査の概要
第4章 古代以前の遺構と遺物
第5章 近世前葉の遺構と土器・陶磁
第6章 前田氏屋敷跡の遺構と土器・陶磁
第7章 近代以降の遺構と土器・陶磁
第8章 近世以降の遺構外出土土器・陶磁とその他の遺物
第9章 総括
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2007年09月08日
侍屋敷土塀の系譜と現状 -金沢市内における- 金沢市文化財紀要2
発行・編集:金沢市教育委員会
発行日:1973年6月初版
ページ数:64P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「都市機能の近代化という目的から、新しい道路が開かれ、古い町並の改善が進められています。市民生活の内容が豊富になるにつれて、それに適合した生活文化の場が求められるのが当然の帰結といえましょう。金沢市は、明治以降の戦災や天災などの破壊を被らなかった、数少ない城下町ですが、私達が祖先からうけついだ、豊かな歴史のあしあとを、次代に継承してゆくことも、また我々に課せられた重大な責務であります。開発と保存の接点に置かれている文化財は数多く、これらを保護し、開発との調和を計ることが文化財行政の最も重要な課題となっております。とくに武家屋敷の土塀は、城下町『金沢』の姿を特徴づける代表的なものであり、その姿を失なうことは、まことに憂慮すべきで、保存対策の強化を迫られているものの一つであります。こうした侍土塀の系譜をひく残存土塀の現状を知ることは、今日の時点できわめて緊要のことであり、ここに市内にのこる土塀の現況について金沢経済大学講師田中喜男氏に調査を依頼した結果が、この172カ所におよぶ記録であります。」
内容は、侍屋敷の土塀に類するものを、「所在」「形態」「形状」「見取図」という項目で報告している。写真は小さくモノクロである。調査からすでに30年を過ぎているので、このすべてが現存しているとも思えないが、保存に向けて再調査の必要があろう。その基礎資料となることは間違いない。
[目次]
序
1.加賀藩侍屋敷土塀の系譜と現状 -金沢市内における-
2.金沢市内の民家土塀現状調査報告 -侍土塀の系譜をひく土塀-
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金沢御堂・金沢城調査報告書Ⅰ
発行・編集:石川県教育委員会
発行日:1991年3月初版
ページ数:99P+図版12(金沢御堂編)+183P+図版36+付図1枚(金沢城編)
定価:非売品
オススメ度:★★★★☆
書評:
金沢城とその前身である金沢御堂に関して、文献や絵図を収集して該当部分を記載してある。原文がほとんどで解説は少ないが、金沢城を調査するにあたっては良い資料となる。金沢城の調査はこれ以降は、城内の遺構調査や石垣関連調査に重点がおかれるので、歴史に関する資料ではもっとも詳細であろう。
金沢御堂史料編と金沢城史料編の二分冊で箱に入っている。
[目次]
(金沢御堂史料編)
写真図版
はじめに
序章 調査の概要
一 調査の対象と目的
二 調査の組織
三 調査の経過
第一章 金沢御堂調査の意義と課題
第二章 史料解説
第三章 史料
(一) 金沢御堂の成立をめぐって
(二) 金沢御堂をめぐる人々
(三) 寺内町金沢とその周辺
第四章 略年表
(金沢城史料編)
序章 調査の概要
第一章 金沢城の概要
第二章 金沢城築城及び修理等関係史料
一 佐久間時代
二 前田時代
三 解体・廃絶
四 主要文献解題
五 参考図書一覧
第三章 金沢城関係絵図資料
一 金沢城の絵図について
二 金沢城関係絵図等資料目録
三 図版解説抄
四 図版
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2007年08月10日
金沢城公園ガイドブック
販売:石川県金沢城・兼六園管理事務所
定価:150円(5%税込)
ページ数:22P
オススメ度:★★☆☆☆
金沢城公園の見どころや歴史を略説したガイドブック。平面図が最後に入っているので、現在復元中の河北門完成まで販売され、順々に改訂されるものと思われます。金沢城二の丸広場案内所で購入することができます。
[目次]
園内の見どころ
金沢城の歴史的経緯
金沢城の歴史
金沢城の城主たち
金沢城の埋蔵文化財
復元建造物
金沢城公園の植物
金沢城公園の動物
金沢城公園の石垣
金沢城の石垣めぐり
金沢城公園・兼六園計画平面図
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金沢城 絵葉書セット
販売:石川県金沢城・兼六園管理事務所
定価:200円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
金沢城の写真が印刷された絵葉書が8枚セットでこの価格はお買い得です。橋爪門続櫓が1枚入っており、数年後には橋爪門が復元される計画であるため、それまでの販売セットになるでしょう。金沢城二の丸広場案内所で購入することができます。
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2007年07月31日
研究紀要 金沢城研究 第5号
発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2007年3月初版
ページ数:93P
定価:680円(税込5%)
オススメ度:★★★★☆
収録城郭:金沢城
書評:
「金沢城研究調査室」の報告書第5号である。平成19年1月に行われたばかりの「第4回全国城郭等石垣整備調査研究会」の発表をまとめた石垣構築技術の論文や、昨年3月に全3冊で完結した「石川県中世城館跡調査報告書」の調査過程と課題についての論文、現在復元中の河北門に関する絵図、復元が望まれる辰巳櫓の絵図の研究論文など、今までの号とは違う切り口の論文が揃っている。
[目次]
近世後期、石垣構築技術「秘伝」の形成過程 -加賀藩穴太方後藤文庫の調査から-
「葛巻昌興日記」にみる金沢城二ノ丸御殿の呼称と用途
金沢城本丸櫓群の図面類についてⅡ -辰巳櫓台修理の再現を通じて-
石川県の中世城館跡調査について
【城門に関する調査研究報告1】河北門に関する絵図・文献資料
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2007年05月28日
城下町金澤 町割覚書
発行:古川脩(自費出版、限定200部)
発行日:1999年1月初版
ページ数:342P
著者:古川脩
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「現在の金沢市内には六枚町・富本町・南町・沼田町などと言うバス停や、馬場小学校・味噌蔵町小学校と言うのがあるが、これらは昭和三十七年五月十日『住所地表示に関する法律公布施工』により凡て消滅してしまった町名で、藩政時代からの町名を辛うじて存続している所でも、その位置や範囲が往時より著しく異なっていて戸惑うことが多い。また藩政中より連綿と伝わっている町名の中には、木ノ新保七番丁・玉井町・島田町・柳町・日吉町・折違町などあるが、これらの町の殆どはJR金沢駅の構内となり駅前広場と冷たい鉄路だけがむなしく横たわっている。それでは第二次大戦以前の旧市内にどんな町があったかと調べてみると三百六十余りの町名があり、更に藩政時代に遡ればこれ以外に二百有余の町名や小路名があったが、現在も町名として残っているのは僅か百箇所にも満たない。これら町名の故事来歴を知るには日置謙編『加賀郷土事彙』が最適であるが、索引が厩仮名使いで五十音順となっているため、関連事項を取っ変え引っ替え探さねばならぬ焦れつたさがあり、単に町名の由来を知ろうとするのに一万五千円もする『加賀郷土事彙』を入手するのは・・・と考える人のため、他に『改作所旧記』『加賀志微』などからも引用しその労を省き『亀尾記』の如く旧七聯区を巡り歩く形式に並べ替えてみた。尚、各聯区毎に藩士の名簿を付けたが、これは明治維新より七年程前の文久初期に作られた『加賀藩組分侍帳』に記載されている直臣約千五百名を居住地別に振分けたもので、他に百五十二の寺院に振分けた『加賀藩士檀家別名簿』百二十四頁を作ったが『町割覚書』とは異質であるため別冊とした。」
自費出版である著者はこの編集に七年もかかり漸く完成させたそうだ。内容を見ると、金沢城下町の現在と当時の比較のみならず、各地区別に居住していた藩士の名簿を付けて、城下町の調査には非常に分りやすい構成で十分な内容と思える苦労の大作であろう。金沢市は旧町名の復活に積極的であり、すでに6つの旧町名が復活している。旧町名の復活をさらに進める上でも、本書を金沢市から正式に復刊してみてはどうかと思う。発行部数が少ないため、入手は非常に難しいかもしれない。
[目次]
城下町金澤 風俗抄
城下町の行政
藩政下の刑法
城下町の構成
災害と福祉
城下町歳時記
城下町金澤 町割覚書
旧一聯区 町名の変遷
旧一聯区 町名の由来
旧一聯区 居住の藩士
旧二聯区 町名の変遷
旧二聯区 町名の由来
旧二聯区 居住の藩士
旧三聯区 町名の変遷
旧三聯区 町名の由来
旧三聯区 居住の藩士
旧四聯区 町名の変遷
旧四聯区 町名の由来
旧四聯区 居住の藩士
旧五聯区 町名の変遷
旧五聯区 町名の由来
旧五聯区 居住の藩士
旧六聯区 町名の変遷
旧六聯区 町名の由来
旧六聯区 居住の藩士
旧七聯区 町名の変遷
旧七聯区 町名の由来
旧七聯区 居住の藩士
昭和十六年当時の新市域
遠隔地勤番藩士
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2007年04月22日
第4回全国城跡等石垣整備調査研究会 資料集・記録集
発行日:資料集 2006年1月、記録集 2006年3月
ページ数:資料集 253P、記録集 133P
編者:第4回全国城跡等石垣整備調査研究会実行委員会事務局
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成19年1月18日・19日に金沢市で行われた「第4回全国城跡等石垣整備調査研究会」の会場でのみ販売された「資料集・記録集」です。記録集は後日郵送されてきました。前年まで関係者のみに公開されていた講演会が今年は市民にも公開された。石垣に焦点をあてた専門的な内容である。
過去に、第1回「姫路城」、第2回「名護屋城」、第3回「仙台城」で開催されてきましたが、販売されていたものも売り切れであり資料集の入手は難しいです。第5回は「熊本城」となります。
[目次]
・資料集
本書は、平成19年度1月18日~19日に石川県文教会館ホールで開催した、第4回全国城跡等石垣整備調査研究会に際して作成した資料集で、全国各地で実施されてきた石垣修理について、解体を伴う場合の調査内容や修理方法等に関する事例をまとめたものである。
全国68城跡の調査票
・記録集
本書は、平成19年1月18日~19日に石川県文教会館ホール(金沢市)で開催した、第4回全国城跡等石垣整備調査研究会の記録集である。
[講演] 歴史遺産としての石垣、伝統技術の継承
[報告1] 近世後期金沢城の石垣修理 -後藤家文書と石垣遺構の調査から-
[問題提起] 石垣修理技術の発展・継承のために
[報告2] 富山城の石垣修理 -石積・石材の調査成果-
[報告3] 高知城の石垣修理 -北川豊後と石垣構築技術-
[報告4] 甲府城の石垣修理 -石垣の維持・管理工事の試み-
[討論] 石垣整備と伝統的石垣構築技術の再生・継承
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2007年04月09日
金沢城400年のロマン
出版社:北國新聞社
発行日:1993年8月初版
ページ数:158P
著者:山嶋哲盛
定価:1,941円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢には藩政時代から受け継がれた数々の文化的遺産がある。しかし、金沢は町並みも人情も知らぬ間に変容を遂げつつある。金沢が金沢らしい金沢としてみんなの心の中に残るために、最も必要なものは何か?それは精神的支柱としての金沢城であろう。ここにつたない文章と素人写真をご覧いただき、もし少しでも金沢城にロマンを感じられたなら、一人でも多くの方にお城の再建をぜひとも現実の問題として考えていただきたい。」
金沢城が大好きな著者が案内する金沢城のすべて。写真が非常に多く、前半はフルカラー、後半はモノクロとなっているが、金沢大学移転前の金沢城の写真は今となっては貴重かもしれない。金沢城の再建を切に願っていた著者にとっては、現在進行中の金沢城の復元計画は嬉しいのではないでしょうか。
[目次]
金沢城の魅力
金沢城の沿革
金沢城の歴代藩主
金沢城の天守閣
金沢城の四季
金沢城の散策
金沢城の再建
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2007年04月08日
北国街道の城
出版社:北國新聞社
発行日:1993年4月初版
ページ数:236P
著者:塩照夫
定価:2,136円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回は日本の城の中の北陸道(北国街道)の城にスポットをあて、日本の城の歴史の流れの中でその系譜を明らかにしようとしたものである。若狭・越前・加賀・越中・越後と通る北陸道は、京都や江戸から北国に向かう道ということで、北国街道または奥州街道とも称された。現在の県にすれば、滋賀・福井・石川・富山・新潟・長野になる。」
北国街道沿いの城を歴史や構築物の視点から分類するという方法で書かれている。
[目次]
第一章 城とは
第一節 「城」の語義と定義
第二節 日本の城の種類
第二章 日本の城の歴史 その発達の系譜
第一節 古代城郭
第二節 中世城郭
第三節 近世城郭
第四節 最近世城郭
第三章 城の美しさ 美しさの謎にせまる
第一節 建造物とそのフォルム
第二節 土木構築物とそのフォルム
第三節 大名の庭園
第四章 北陸の城戦国紀行
第五章 火に弱い城と守護神
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2007年03月06日
石川県中世城館跡調査報告書Ⅰ(加賀Ⅰ・能登Ⅱ)
発行元:石川県教育委員会
発行日:2002年3月初版
ページ数:198P
編者:石川県教育委員会
定価:2,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「石川県教育委員会では、平成11年度から石川県中世城館跡調査事業に着手しました。この事業は、近年の開発行為等によりその保存が懸念される中世城館跡について、構造、規模や現状等、その実態を把握し、報告書としてまとめるものです。本報告では、平成11年度から13年度にかけて調査した、金沢市及び河北郡、羽咋市及び羽咋郡の城館跡を対象としました。」
109件の実地調査と、93件の報告書。縄張り図のみならず、城館跡に関する歴史、発掘調査の結果、遠望の写真など単なる調査報告書には収まらず、文化財保存に役立ててもらおうという意図が感じられる。
[目次]
第一章 調査の目的と経緯
第二章 調査の成果
第三章 史料・絵図の調査
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2006年07月17日
金沢城史料叢書2 御造営方日並記 下巻
発行元:石川県教育委員会文化財課金沢城研究調査室
発行日:2004年3月初版
ページ数:458P
定価:3,150円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
収録城郭:金沢城
書評:
「御造営方日並記」は、文化五年(1808)に焼失した二の丸御殿の再建記録で、当時の再建事業を直接指揮した造営奉行の日記であり、二の丸御殿の建物や御殿内部のデザインが明らかとなるほか、造営にたずさわった職人たちの姿をいきいきと描くなど、御殿の造営や意匠について、多くの新しい知識を提供する貴重な史料です。
[目次]
文化六年 八月
文化六年 九月
文化六年 十月
文化六年 十一月
文化六年 十二月
文化七年
文化七年
文化七年 六月
関連史料
あとがき
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金沢城史料叢書1 御造営方日並記 上巻
発行元:石川県教育委員会文化財課金沢城研究調査室
発行日:2004年3月初版
ページ数:408P
定価:2,600円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
収録城郭:金沢城
書評:
「御造営方日並記」は、文化五年(1808)に焼失した二の丸御殿の再建記録で、当時の再建事業を直接指揮した造営奉行の日記であり、二の丸御殿の建物や御殿内部のデザインが明らかとなるほか、造営にたずさわった職人たちの姿をいきいきと描くなど、御殿の造営や意匠について、多くの新しい知識を提供する貴重な史料です。
[目次]
文化六年 正月
文化六年 二月
文化六年
文化六年 四月
文化六年 五月
文化六年 六月
文化六年 七月
解説
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2006年07月16日
研究紀要 金沢城研究 第4号
発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2006年3月初版
ページ数:98P
定価:710円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
収録城郭:金沢城
書評:
「金沢城研究調査室」の報告書第4号である。特集記事は、2005年11月20日(日)石川県地場産業振興センター本館大ホールで行われた「金沢城フォーラム 石垣の匠と技」の記録です。他には、「兼六園とはどこのとこか」という記事が兼六園と名称の由来について書かれていて、普段意識しないことでもあるので興味深いです。
[目次]
特集「金沢城フォーラム 石垣の匠と技」
講演 「石垣の匠と技」
報告(1)「金沢城の石垣調査」
報告(2)「戸室石切丁場の調査」
報告(3)「城郭石垣を築いた人々」
報告(4)「金沢城の石垣に学ぶこと」
討論
金沢城五十間長屋石垣鍬初に係る神具机について -金沢市波自加弥神社所蔵神具机裏書の調査-
金沢城本丸櫓群の図面類について -辰巳櫓・三階櫓の図面類の検証-
兼六園とはどこのことか
【資料紹介】金沢城作事所に関する断簡資料(1) -名倉氏採取襖下張文書-
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2006年07月08日
週刊名城をゆく 第7巻 金沢城 利家とまつが築いた礎
出版社:小学館
発行日:2004年3月初版
ページ数:35P
全体指導:小和田哲男
定価:533円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
名城と城下町を味わいつくす50巻。城下町の魅力を、旅情たっぷりの写真や紀行文で紹介し、城と城下町散策のためのMAPも付いた大人のための城下町ガイドです。
小学館ホームページ:週刊名城をゆく 名城と城下町を味わいつくす50巻
[目次]
金沢への旅
残された美を訪ねて 金沢城をゆく
大名庭園-兼六園
栄光とその歴史 加賀百万石の確立
戦略検証<7> 金沢御坊の戦い
辰巳用水と板屋兵四郎
城主の系譜 草創期の加賀前田家
城めぐりMAP
井沢元彦の武将列伝<7> 前田利家
金沢城をめぐる戦国群像
私の城下町 金沢・七尾・富山
周辺城址・城砦ガイド
城のできるまで<7> 望楼を上げる
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2006年06月22日
武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書
出版社:新潮社
発行日:2003年4月初版
ページ数:223P
著者:磯田通史
定価:680円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。国史研究史上、初めての発見と言ってよい。タイム・カプセルを開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題・・・・など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった!活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。
発売された当時、地元金沢ではとても話題なった本です。古文書を現代に当てはめて解釈し紹介するという視点が珍しい。
[目次]
はしがき 「金沢藩士猪山家文書」の発見
第一章 加賀百万石の算盤係
第二章 猪山家の経済状態
第三章 武士の子ども時代
第四章 葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ
第五章 文明開化のなかの「士族」
第六章 猪山家の経済的選択
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2006年06月12日
北國文華2006夏(第28号) 特集解けてきた金沢城の謎
出版社:北國新聞社
発行日:2006年5月初版
ページ数:287P
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
金沢城の七不思議と称して、現在の金沢城研究の成果をまとめている記事がおもしろい。
1.石垣の石に刻まれた二百種の印
2.方位がずれている櫓
3.天守閣に代わって建てられて三階櫓
4.東照宮はなぜ城内に建立されたか
5.「大奥」はあったのか
6.二の丸御殿に使われた金箔の量は
7.石川門、河北門、橋爪門に序列はあったか
[目次]
特集 解けてきた金沢城の謎
金沢城の見どころ、考えどころ 小和田哲男
県談-ここまで分かった文化期の二の丸御殿 前田利祐、太田昌子、木越隆三
金沢城の七不思議
再現・金沢城初期の「天守」 池田こういち
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2006年05月30日
能登七尾城 加賀金沢城 [中世の城・まち・むら]
出版社:新人物往来社
発行日:2006年5月初版
ページ数:181P
編者:千田嘉博、矢田俊文
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
文献・考古・地理・建築など様々な分野の研究者がそれぞれの研究成果を融合し、七尾城と金沢城というふたつの城の検証を通して、新しい戦国期の歴史像を明らかにする。本書は、学融合にもとづく新領域の開拓を目指して2005年6月17・18日に奈良大学総合研究所で開催した「能登七尾城・加賀金沢城シンポジウム」の成果をもとに、各報告者が加筆してまとめたものである。
シンポジウムの内容をまとめたものなので、記事によってはやりとりそのものを文字に起こしている。論文の発表記事なので内容的には難解なところも多い。
[目次]
第Ⅰ部 能登七尾城・加賀金沢城
七尾城から金沢城へ
能登畠山氏と前田氏
守護所・城下町と府中・所口湊
中近世能登七尾の湊町と城下町の景観
領主と町人の間
第Ⅱ部 城郭・都市研究の技法深化と国際比較
戦国城下町の復元史料としての地籍図
中国・韓国の民家調査と建築史研究
イギリス中世城郭都市とその学融合的研究
第Ⅲ部 討論
「七尾から見えるくるものは何か」
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2006年04月18日
名城を歩く2 金沢城 歴史街道12月特別増刊号
発行元:PHP研究所
発行日:2002年10月初版
ページ数:50P+付録 前田利家時代の金沢城鳥瞰復元図
定価:540円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
収録城郭:金沢城、高岡城、大聖寺城、松任城、小松城、府中城、龍門寺城、小丸城、一乗谷城、北庄城、丸岡城、七尾城、富山城、魚津城、松倉城
書評:
名城を歩くシリーズ第2回。写真が豊富ですが、ページ数が少ないので入門編として城郭を訪れるときに予習する、携帯する、という目的がよいでしょう。
[目次]
利家とまつの城の表情
金沢城マップ
第一部 金沢城を訪ねる
第二部 金沢城物語
第三部 城下町を歩く
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2006年04月17日
研究紀要 金沢城研究 第2号
発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2004年3月初版
ページ数:68P
定価:790円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
収録城郭:金沢城
書評:
「金沢城研究調査室」の報告書第2号である。記事の本数少ないが、前号に続く石垣の変遷、金沢城絵図などがおもしろい。惜しむらくは、金沢城全域絵図がモノクロだということか。
[目次]
金沢城石垣の変遷2
加賀藩の木割書と大工の系譜
金沢城全域絵図の分類と編年
弘化期における金谷御殿の増改築工事について
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2006年03月18日
よみがえる日本の城8 金沢城 福井城
出版社:学研
発行日:2004年10月初版
ページ数:64P+とじこみ付録 金沢城下図屏風
監修:中井均、三浦正幸
定価:730円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
同社の「よみがえる日本の城」シリーズの第8弾。城の在りし日の勇姿をCG、イラスト、模型などで再現している。能登、加賀、越中、越前、若狭の13城が対象。
復元のすすむ金沢城、現在の姿から想像もできない福井城のCGがすばらしい。堀のない丸岡城の本来のイラストも興味深い。
[目次]
金沢城
小松城
富山城
高岡城
福井城
丸岡城
大野城
小浜城
一乗城
鳥越城
七尾城
大聖寺城
後瀬山城
博物館を訪ねる
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2006年03月03日
よみがえる金沢城 1
出版社:北國新聞社
発行日:2006年3月初版
ページ数:159P
編集:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
定価:2,000円(税込5%)
オススメ度:★★★★★
書評:
金沢城研究調査室が発掘調査などの結果を踏まえて5年間の研究成果をまとめている。金沢御堂の時代から現在までの移り変わりをイラストや古地図、古い写真などを多用してあり、興味を持って読み進めることができる。この書籍がこれから本格化する金沢城復元の盛り上がりの一助となることを願っている。
この「よみがえる金沢城」シリーズは全五巻で発行される予定であり、今回の出来から想像して次も楽しみである。
[目次]
パノラマ図解
第1章 金沢御堂の時代
第2章 金沢城の創建
第3章 寛永の大火と城の整備
第4章 前田綱紀と金沢城
第5章 宝暦の大火と再建事業
第6章 二ノ丸再建と藩政立て直し
第7章 幕末の金沢城
第8章 明治以後の金沢城
[本書の特長]
・最新の成果をわかりやすく
・ビジュアルで大型図版がおもしろい
・系統的な信頼できる説明
・第一線の城郭研究者が寄稿
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2006年01月13日
研究紀要 金沢城研究 第3号
発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2005年3月初版
ページ数:76P
定価:510円(税込5%)
オススメ度:★★☆☆☆
収録城郭:金沢城
書評:
「金沢城研究調査室」の報告書第3号である。創刊号に比べると本数は減っているが、その文一つ一つの論文が長くなっている。復元に向けた二の丸御殿の論文が2つ掲載されている。全国的にめずらしい石垣の石切丁場の論文がおもしろい。
[目次]
金沢城二の丸御殿の用途による部屋の構成
金沢の地割図と二の丸御殿絵図
鶴丸倉庫の構造と意匠-平成14~16年度建造物調査からの報告-
戸室石切丁場確認調査の概要
【資料紹介】「寛文元年二年 日帳」
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2006年01月12日
研究紀要 金沢城研究 創刊号
発行元:石川県教育委員会事務局文化財課金沢城研究調査室
発行日:2003年3月初版
ページ数:78P
定価:730円(税込5%)
オススメ度:★★☆☆☆
収録城郭:金沢城
書評:
金沢城二の丸御殿復元に向けて石川県として「金沢城研究調査室」を設置した最初の報告書である。
創刊号のため、その後発行される第2号、第3号に比べ記事の本数が多い。石垣の宝庫である金沢城における石垣の分布に関する論文「金沢城石垣の変遷 1」は興味深い。
[目次]
金沢城調査研究事業への期待
初期金沢城の実像を追って-2002年の埋蔵文化財調査から-
江戸城天守台不審の原風景-加賀前田藩の場合-
金沢城の「三階御櫓」
尾崎神社の飾金具-旧金沢城東照宮の荘厳-
金沢城石垣の変遷 1
[調査結果より]
(1)金沢城全域絵図目録
(2)【資料紹介】「古より公儀江被上候御城絵図御国絵図改申品々之帳」
享保期における金沢城内の営繕をめぐる一側面について
元和~寛文期の金沢城修築について
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