2007年12月29日
加藤清正 築城と治水
出版社:冨山房インターナショナル
発行日:2006年5月初版
ページ数:262P
編者:谷川健一
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「加藤清正は勇猛な武将というだけではない。熊本城の築城や白川、緑川の治水に無比の才能を発揮した天才でもあった。」
2007年熊本城築城四百年を迎えるに当たって、日本地名研究所、熊本地名研究会、風土工学デザイン研究所とともに書名のシンポジウムを開催することになったことを記念して編集された一冊。専門的な内容なので、熊本城や熊本市に関する歴史を研究する方におすすめです。
[目次]
熊本城の思い出 -序にかえて-
「治水の神様」の系譜 -信玄・清正そして成富兵庫-
加藤氏の権力と領国体制 -清正期を中心に-
加藤清正の熊本城築城と白川・坪井川大改修
肥後慶長国絵図の世界
加藤時代の熊本城について
熊本城本丸御殿の発掘調査
現代に残る清正の緑川治水遺構
肥後の伝統的河川工法「轡塘」について
投稿者 Tadashi : 01:10 | コメント (0) | トラックバック
2007年11月25日
肥後佐敷城史 青潮社歴史選書2
出版社:青潮社
発行日:1982年3月初版
ページ数:242P
著者:矢野彩仙
定価:4,800円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「肥薩両国境に接する古城の治乱興亡史。南北朝に名和氏が築き、戦国時代島津氏と干戈を交え、相良氏・佐々氏についで加藤清正が城代においた佐敷古城。わが国史上の大事件・反太閤の巨魁梅北氏の乱の経緯を中心に、膨大な関係文献を博捜し、史実で語った加藤清正伝であり、また家臣団を含めて掘りおこした『加藤家史料集』の別巻である。
本書は、歴史学者でとくに芦北地方の郷土史の権威者であった、矢野彩雲氏が昭和十年十月に、「稿本佐敷城史」と題して、芦北史談会から刊行された本の再刊であります。」
文語体で書かれているので幾分読みづらいが、佐敷城に関することばかり書かれているわけではなく、城主に関係する出来事は他地域のことでもまとめられている。平成19年度に佐敷城は特別史跡として文化庁に答申され、そのまま認可されると思われるが、郷土の書籍が見直されるきっかけになればよいと考える。
[目次]
第一章 佐敷城の由来
第一節 南北朝時代名和氏八代葦北を領す
第二節 戦国時代に於ける島津相良両氏の争い
第三節 葦北佐々成政に属す
第四節 加藤清正肥後半国領し加藤重次を佐敷城城代たらしむ
第五節 加藤重次清正に従いて天草を攻む
第二章 朝鮮の役
第一節 加藤清正の渡航
第二節 加藤重次清正の軍に従う
第三節 清正等京城に入る
第四節 清正朝鮮に王子を虜にす
第五節 兀良哈に於ける重次
第六節 加藤清正咸鏡道を領し端川城代として重次を置く
第七節 加藤清兵衛の吉州籠城及び重次の端川籠城
第八節 加藤清正等京城に還える
第九節 連合軍の晋州攻城と重次
第三章 梅北の乱
第一節 薩摩の不平黨
第二節 梅北國兼 秀吉の虚を衝く
第三節 梅北國兼 佐敷城を襲ふ 留守居等伴りて降る
第四節 坂井秀勝等の深慮
第五節 留守居の四士謀を以て國兼を討つ
第六節 梅北勢八代を攻めて敗亡す
第七節 相良氏の派遣兵梅北残黨と闘ふ
第八節 梅北の乱に対する秀吉の処置
第四章 朝鮮後役
第一節 講和談判の破裂
第二節 重次吉弘興平治等の渡航
第三節 蔚山城の攻守
第四節 明軍の再挙
第五節 我が軍の朝鮮撤退
第五章 関ヶ原役より加藤忠広の改易まで
第一節 加藤清正の宇土攻城並に島津勢の佐敷攻城
第二節 重次清正追福の為め実照寺の建立並に移墓の建立
第三節 重次の母来迎寺を再興す
第四節 加藤家除封の兆
第五節 加藤家臣軋轢の発端
第六節 加藤家臣軋轢及び其の裁判
第七節 加藤忠広の改易
第八節 佐敷城の破却と城代加藤氏の一門
附 佐敷城関係者及び其の子孫
---------- ここまで原文 -----------------
補遺 藤原姓矢野井上二氏系図
著者矢野彩雲略歴
復刊にあたって
投稿者 Tadashi : 00:36 | コメント (0) | トラックバック


