2008年07月22日
中世備中の歴史 庄氏と植木氏・三村氏
出版社:新人物往来社
発行日:2008年6月初版
ページ数:171P
著者:植木成行
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1400年頃から1552年までの約150年間、備中在地の最大の豪族であった庄氏。細川京兆家と結びついて発展し、細川連合体制の崩壊によって衰退した備中庄氏の全歴史の究明を試みる。 」
[目次]
はじめに
一 古代
二 鎌倉時代
三 南北朝時代
四 室町時代
五 備中大合戦
六 庄氏の各流と系図
1 総領家
2 西家
3 北家
4 植木家
5 長屋家
6 福井家
七 戦国時代
八 三村家親
九 三村元親
十 その後の庄、植木、三村
おわりに
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2008年06月25日
戦国武将と能
出版社:雄山閣
発行日:2006年7月初版
ページ数:177P
著者:曽我孝司
定価:2,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦国武将は能をどうとらえただろうか。その心の表現とは何かを明らかにする。戦国時代、朝倉氏、信長、秀吉などの城下で花開いた能は領主の個性や地域性も加わり、それぞれ独自の展開をなし、特色ある能風土が形成された。激動の戦国歴史を辿る。 」
戦国武将の本、能の本はそれぞれあるが、戦国武将と能のかかわりについてまとめた一般書は珍しい。
[目次]
第一章 戦国城下の能
一 越前・朝倉氏と手猿楽
二 能登・畠山氏と近江猿楽座
三 甲斐・武田氏と演能の面影
四 相模・北条氏と宝生大夫
五 四国・長宗我部氏と娯楽能
六 織田信長と社交の能
七 美濃の国人と手猿楽
第二章 戦国武将と愛好曲
一 武家能の上演曲
二 武将の能理解
三 武士教育の普及
第三章 武家能の大衆化
一 朝倉氏と寺社の能
二 能郷白山神社の「能・狂言」
三 六角氏と寺社の能
四 畠山氏と寺社の能
五 東三河・西遠江の寺社の能
六 能を支えた庶民
第四章 戦国時代の面打ち
一 寺社に奉納された能面
二 面打ちの慣行
第五章 世襲面打ちの登場
一 世襲面打ちの師三光坊
二 近江井関家制作の能面
三 越前出自家制作の能面
四 近江井関家・越前出自家制作の能面比較
第六章 豊臣秀吉と能
一 武将と神事能
二 娯楽能と信長・秀吉
三 能面の様式美の変化
四 秀吉と能
年譜
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2008年06月24日
超図解 戦国を変える新説15
出版社:一水社
発行日:2008年6月初版
ページ数:247P
編者:戦国新説研究会
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「顔が変わった『甲斐の虎』武田信玄、『謎の軍師』山本勘助の正体、桶狭間の戦い『迂回・奇襲攻撃』はなかった…。史実を次々と覆す! 戦国を変える様々な新説を豊富な図版やイラストでわかりやすく解説。」
この手の類の本はたくさん出版されているが、何か面白い話はないかと買ってしまう。すでに有名な新説もあるので、目新しいのは数本である。早雲、信玄、道三、信長、秀吉、元就、光秀と、歴史がそう頻繁に覆されるわけはないので、興味ある方はどうぞ。
[目次]
第一章 覆された人物像
新説1 定説より二十四歳若返った戦国大名 - 北条早雲
新説2 斎藤道三の「国盗り」は父子二代の共同事業だった
新説3 頭が変わった戦国大名 - 武田信玄
新説4 「架空の人物」とされた伝説の軍師 山本勘助の正体
新説5 豊臣秀吉の右手の指は六本あった
新説6 毛利元就の「三本の矢」伝説には驚愕の事実が隠れていた!
第二章 覆された戦国合戦
新説7 桶狭間の戦いは「迂回・奇襲」ではなく正面攻撃だった
新説8 川中島の戦いの通説は机上で練られた想像上の戦争だった
新説9 戦国最強「武田騎馬隊」は存在しなかった
新説10 秀吉の「墨俣一夜城」はフィクションだった
新説11 ありえない「鉄砲の三段撃ち」 長篠の戦いの真相に迫る
第三章 あやしい新説を徹底検証
新説12 戦国最大のスキャンダル!! お市の方は信長の愛人だった
新説13 浅井長政の裏切りは将軍義昭が「黒幕」だった?
新説14 本能寺の変の「黒幕」は朝廷だった?
新説15 戦国「成り変わり」ミステリー 天海大僧正は明智光秀だった?
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2008年06月03日
加藤清正 治水編
出版社:清水弘文堂
発行日:1991年1月
ページ数:227P
著者:矢野四年生
定価:1,942円+税(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「熊本県人が、今も清正公さんといって敬い続けているのは、治水・潅漑・干拓など、領民のための事業を行ったからである。350年後の今も残っている工事の堅固さ、量の多さとアイディアの多彩さ、自然に逆らわない工法は、科学技術の進んだ現在でも大きな示唆を与える。その全容を、文献に基づき、現地探訪で裏づけたノンフィクション。 」
加藤清正の行った治水事業の探究書。各地方との治水方法の比較にも役立ちます。
[目次]
一 はなぐりと馬場楠井手
二 白川沿いの治水事業
三 緑川沿いの治水事業
四 菊池川沿いの治水事業
五 八代付近の治水事業
六 その他の治水事業
七 文禄・慶長の役と関係のある産業
八 その他の産業振興
九 まとめと参考文献
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2008年04月13日
CG日本史シリーズ6 戦国大攻城戦 戦国武将たちの城攻めを精密CGで完全再現!
出版社:双葉社
発行日:2008年4月初版
ページ数:66P
CG制作:成瀬京司
定価:933円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「信長の「小谷城攻め」、秀吉の「小田原城攻め」など、戦国時代の代表的な攻城戦をCGで可能なかぎり再現。城郭の様子ばかりではなく、攻めかかる兵たちの様子までビジュアルに再現して、戦国の世界を追体験する。 」
CG日本史シリーズもすでに7冊刊行となった。前回と同様、戦国時代と江戸時代が同時に刊行されている。今回のテーマは「城攻め」!!CGで非常にリアルに城攻めの様子が再現されています。構図の良くないものもありますが、これだけのCGを使った本が安く手に入るのはうれしいです。
[目次]
第一章 織田信長の攻城戦
石山本願寺包囲戦
小谷落城
信長の攻城は苦戦の連続だった
第二章 羽柴秀吉の攻城戦
高松城水攻め
三木城長期攻城戦
攻城の天才が花開いた秀吉
第三章 豊臣秀吉の北條攻め
小田原征伐
山中城攻め
難攻不落の小田原城も落城
第四章 群雄たちの攻城戦
七尾城
長篠城 陥落せず
信玄 謙信 氏康の攻城戦
第五章 戦国末期の攻城戦
伏見城
岐阜城 三度目の落城
上田城攻防戦
大坂の陣
関ヶ原の合戦そして大坂落城へ
戦国時代の攻城兵器
攻城戦関連の城郭アクセスガイド
戦国 大攻城戦関連年表
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2008年03月14日
賤ヶ岳の鬼神 佐久間盛政
出版社:毎日新聞社
発行日:2002年3月初版
ページ数:238P
著者:楠戸義昭
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「武勇に優れるとともに、気骨ある武将であった佐久間盛政。僚友、前田利家と対照的な運命を辿った『義』に殉じた男の美学。そして敵将の家に嫁いだ愛娘・虎姫の数奇な生涯を描く。」
尾張の名族佐久間家の勇将佐久間盛政について書かれた本は決して多いとは言えない。それは賤ヶ岳の戦いが盛政の突出による負け戦であったという、敗者の歴史は残らないという常であるからかもしれないが、本書はこの勇将に光をあて、物語風に読みやすくまとめている。石川県に住むものとしては帯の裏の「初代金沢城主の苛烈な生涯」というキャッチコピーが気になるが、確かに一向宗の御山御坊を攻略して後、城として入城した初めての武将は佐久間盛政なのだが、「初代」というは何か違うような気がする。というのは本の内容とは直接のかかわりはないのだが・・・
[目次]
第一章 賤ヶ岳への道
第二章 織田家中随一の猛将
第三章 運命の一線
虎姫と佐久間一族 盛政取材ノート
あとがき
佐久間盛政年表
参考文献
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2008年03月08日
名古屋城秋の特別展 南蛮の美
編集・発行:南蛮の美展実行委員会
発行日:1986年10月25日
ページ数:43P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「16世紀の半ばに、種子島にポルトガル船が漂着し、鉄砲が伝えられました。これを契機に西洋人との交流が盛んに始まり、キリスト教をはじめとして、西洋の文物が大量に日本に流入してきました。これらの文物は当時の支配者層をはじめ多くの人々がこれらを早く取り入れていき、国内には異国文化が華ひらく一時期が形成されていきました。今回の展示のなかで、外国文化が在来の日本文化に取り入れられた様を、美術工芸品などの資料から探り出すとともに、日本の文化がいかに多くの外国文化の要素を含んでいるかを知っていただく機会としていただければ幸いです。」
名古屋城天守閣で昭和61年10月25日から11月24日まで開催された特別展図録です。
[目次]
カラー図版
モノクロ図版
出品目録
南蛮関係年表
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2008年02月18日
五州二島の太守 龍造寺隆信
出版社:佐賀新聞社
発行日:2006年10月初版
ページ数:386P
著者:川副博
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「肥前佐嘉より起こり『五州二島の太守』と仰がれた龍造寺隆信。時流に乗じ、四隣を切り従え、九州の覇を競って、島津・大友氏と鼎立、その武威大いに揚がる。戦国九州の闘将、龍造寺隆信の激動の生涯を描く。〔人物往来社 昭和42年刊の改訂〕 」
九州の雄、龍造寺隆信の生涯。長らく絶版となっていましたが、佐賀新聞社から再版されました。地元以外では入手しづらいですが、一部ネット書店では新本を購入できます。龍造寺氏に関する書籍は多くはないので貴重な存在ですよ。
[目次]
龍造寺氏の歴代
綱忠時代
龍造寺隆信の誕生と両家相続
東肥前の経略
大友氏の肥前干渉
大友軍の来襲
東肥前再征服
西肥前経略と筑後・肥後出馬
肥前統一
筑後経略と肥後出陣
五州二島の太守
隆信の晩年
龍造寺隆信年譜
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後藤又兵衛基次とその子
出版社:人間社
発行日:2007年6月初版
ページ数:327P
著者:小嶋太門
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大坂の陣において豊臣氏の滅亡に殉じた戦国の勇将、後藤又兵衛基次。信憑性の高い逸話や挿話から彼の人物像に迫る『後藤又兵衛基次逸話集』など、又兵衛の事蹟について著者の長年の研究成果をまとめた一冊。」
大坂の陣の大坂方として有名な勇将後藤又兵衛の生涯と実像についての研究成果をまとめている。著者は学者ではないが、完成を待つのと余命が尽きるのを比べて未完成のまま世に出したようである。とはいえ、後藤又兵衛研究はここから出発しても問題ない出来ではなかろうか。あまり書籍が多い武士でもないため貴重である。
[目次]
第一章 後藤又兵衛基次逸話集
第二章 後藤又兵衛基次の実像とその子
第三章 医官法橋後藤玄哲年譜考
第四章 後藤又兵衛基次の周辺
第五章 後藤又兵衛基次菩提所・長泉寺の由来
第六章 大坂陣の豪将 後藤又兵衛基次(旧稿)
補章 既発表の断片から
(一)遠祖 吉村武右衛門小伝
(二)吉村武右衛門供養碑碑文
(三)後藤又兵衛基次公三百五十年祭供養碑 碑文
(四)後藤又兵衛基次三百九十年祭祀に寄せて
参考史料 後藤又兵衛尉政次傳(読み下し)
藤原姓秀郷流川之江後藤氏略系譜
後藤又兵衛基次略年譜
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2008年02月12日
知識ゼロからの戦国武将入門
出版社:幻冬舎
発行日:2007年12月初版
ページ数:190P
著者:小和田哲男
定価:1,300円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本書は、『戦国時代や戦国武将についての手ごろな入門書が欲しい』という声に応えようと編集された。戦国武将というと、普通、トップクラスの武将だけに光があてられることになるが、本書はトップを支えた家臣たちにも力点を置いた。戦国時代とそこに生きた武将たちを立体的に俯瞰できたのではないかと考えている。」
本当に戦国入門編です。初心者の方には漫画で挿絵が描かれているのでとっつきやすいでしょう。
[目次]
序章 戦国の世は生死をかけた実力主義の時代
第一章 乱世を彩り駆け抜けた戦国武将とその家臣団
第二章 攻をあげ、名を残す合戦こそ 戦国武将の晴れ舞台
第三章 よき部下は経国の条件。天下人の足元を支えたヒーローたち
第四章 勝敗を左右した、軍師たちの知恵と策略
戦国時代年表
戦国群雄割拠地図
豊臣時代・徳川時代 有名大名居住地
戦国武将生没年一覧表
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人物叢書新装版 浅井氏三代
出版社:吉川弘文館
発行日:2008年1月初版
ページ数:289P
著者:宮島敬一
定価:2,100円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「北近江を舞台に、亮政・久政・長政と三代にわたる繁栄を誇った戦国大名浅井氏。『国衆』から下剋上して領国支配を展開。小さな戦国大名でありながら織田信長と互角に戦い、軍事的に敗れはしたが、畿内近国ゆえに中央政治史に大きな影響を与えた。北近江の地域社会が生んだ戦国大名浅井氏の足跡から浮かび上がる、新たな戦国大名像とその時代を描く。」
数少ない戦国北近江を支配した浅井氏の本。引用書が書かれていて非常に参考になります。
[目次]
第一 浅井氏の登場 -「江北記」の世界-
第二 浅井亮政の時代
第三 浅井久政の時代
第四 浅井氏権力の形成 -京極氏から浅井氏へ-
第五 浅井長政の登場
第六 浅井長政と織田信長
第七 浅井長政と対信長包囲網
第八 浅井氏の終末
むすびにかえて
浅井氏系図
小谷城図
近江全図
略年譜
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「戦国合戦」意外・驚きエピソード 信長・秀吉・家康と、武将たちのちょっと珍しい話
出版社:PHP研究所
発行日:2008年1月初版
ページ数:397P
著者:加賀康之
定価:648円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「合戦に明け暮れた戦国時代は、思わず目を見張るエピソードの宝庫である。本書は、桶狭間から大坂の陣まで、信長・秀吉・家康の天下人3人の合戦ごとに珍しい逸話を紹介。取った首を盗まれて涙する福島正則、秀吉の勢いに動揺してチマキを包みごと食べた明智光秀、老婆の恨み言に反省する徳川家康など、史料のあちこちで集めたエッチなネタ満載の決定版・戦国エピソード集!文庫書き下ろし」
手頃な価格で読めますよ。
[目次]
第一章 桶狭間から美濃攻略
第二章 姉川の戦いから浅井・朝倉攻略
第三章 三方ヶ原から長篠の戦い
第四章 秀吉の中国攻め
第五章 天王山・賤ヶ岳
第六章 小牧・長久手の戦い
第七章 四国・九州攻め
第八章 小田原攻め
第九章 関ヶ原の戦い
第十章 大坂の陣
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2008年01月28日
戦国武将を育てた禅僧たち 新潮選書
出版社:新潮社
発行日:2007年12月初版
ページ数:221P
著者:小和田哲男
定価:1,100円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「信長の独創力、家康の不動心、信玄のカリスマ性…若き武将に行動哲学と深い教養を授け、闊達で逞しい人生観を確立させた臨済宗の僧侶たち。自らも軍師、謀報役、易者、医役を務め、武将のブレーンとして、政治顧問や公家との交流から合戦の勝敗まで左右した禅僧たちの実像から、名将と禅宗との秘史に迫る斬新な論考!」
今川氏や浅井氏の研究で著名な小和田氏の最新作である。今回のテーマは「戦国武将の傍にいた禅僧」、あまりこういう視点の本を見たことがない。確かに、念仏宗や密教など他に僧は多くいたはずなのに、著名な僧は禅宗が多い。興味ある方にはおすすめです。
[目次]
第一章 武将にとって禅とは何だったか
第二章 子弟の教育機関だった禅寺
第三章 武将幼少期の師となった禅僧
第四章 戦国の合戦と禅僧
第五章 易者でもあった禅僧
第六章 信長「天下布武」の陰に二人の禅僧
第七章 政治顧問に迎えられた禅僧
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2008年01月21日
下剋上 下野落城悲話
出版社:下野新聞社
発行日:1994年11月初版
ページ数:355P
著者:島遼伍
定価:980円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『野州を血でそめよ!!』下剋上に燃えた城主たちの勝利と敗北。精悍な筆致で描いた落城小説第2弾。」
こういう物語風の歴史の本は郷土史の題材としては格好のものである。下野地方の歴史のきっかけとしておすすめです。
[目次]
八木岡城滅亡
女の城(松山城)
飽食の城(片平城)
藤岡城の妻
鶴ヶ渕城断絶
田野城の三日間
乙畑落城記
府所城炎上
上三川城の虹
あとがき
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2008年01月20日
佐々木六角氏の系譜 -系譜学の試み
出版社:思文閣出版
発行日:2006年3月初版
ページ数:158P
著者:佐々木哲
定価:2,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「江戸初期の学者沢田源内による偽系図として考えられてきた佐々木六角氏の系譜。果たしてその真実は? 一品式部卿敦実親王から中務大輔高盛までの35人について、佐々木六角氏の系譜をたどり、その行状を明らかにする。」
[目次]
系譜学の方法
宇多源氏の系譜
一品式部卿敦実親王
左大臣源雅信
源宰相扶義
四位中将成頼
左馬頭良経
蔵人経方
常恵冠者為俊
源行真申詞記
佐々木源三秀義
蔵人の尉定綱
山城守広綱
近江守信綱
壱岐大夫判官泰綱
備中守頼綱
備中判官時信
大夫判官氏頼
右兵衛佐義信
左京大夫満高
大膳大夫満綱
兵部大輔持綱
近江守久頼
御屋形様政勝
大膳大夫高頼
近江守氏綱
江州宰相義久
徳川公義秀
左兵衛佐義郷
大本所義尭
左衛門督侍従義康
左馬頭義政
朝倉義景
弾正少弼定頼
左京大夫義賢
右衛門督義治
中務大輔高盛
おわりに
あとがき
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2008年01月11日
中世の寺社勢力と境内都市
出版社:吉川弘文館
発行日:1999年5月初版
ページ数:304P
著者:伊藤正敏
定価:6,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「中世社会には、朝廷・幕府とは別に巨大な寺社勢力が存在した。様々な人々が集合し、旺盛な経済活動と無法者が自由に闊歩する境内都市という空間であった。境内都市を通して、全体社会を追究し、自由都市の実態を解明。」
中世における寺社勢力の政治的・経済的面に焦点をあて持論を展開する。内容は研究者向け。
[目次]
序 本書の課題と方法
第一章 寺社勢力の経済活動
第一節 寺社の諸産業
第二節 金融
第三節 軍需産業
第四節 全体社会経済の推進力
第五節 寺社領荘園
第六節 経済世界の管理
第二章 寺社勢力の強制力
第一節 物理的強制
第二節 物理的強制 -非合法
第三節 弁論 -ソフィストとしての僧侶と仏典
第四節 強制力としての呪術
第三章 境内都市 -門内と門前
第一節 境内都市の性格
第二節 都市共同体と周縁
第三節 寺院の身分構成とその比重
第四節 官僚としての学侶
第五節 遊行僧と時衆
第六節 境内都市の合意形成
第七節 寺社の自律性と鎮護国家
第八節 第二次の都市化と遊行僧
第九節 多元的国家
第四章 自由都市の本質
第一節 集会主義の実効
第二節 匿名 -一味・一同・一揆
第三節 非自治自由都市
第四節 都市における経済の優位
第五節 都市のエレジー
結び -中世の自由都市
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2008年01月09日
新装版 佐竹氏水戸城攻略の跡を行く
出版社:筑波書林
発行日:1990年10月初版
ページ数:176P
著者:古市巧
定価:1,300円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大甕の伝説を『神代の古戦場』と題して『歴史研究』に発表したものと、『歴史読本』に掲載した『佐竹氏水戸城攻略の跡を行く』と『常陸南朝の雄那珂一族』の三作と、未発表の『石神合戦』『佐竹騒動』それに幕末動乱を生んだ田中愿蔵隊の足跡等を加えて一冊に纏めてみました。」
歴史的事実をまとめながら小説風に書かれているため非常に読みやすい。地元出版社のためか入手は非常に難しい。
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2008年01月03日
系譜伝承論 佐々木六角氏系図の研究
出版社:思文閣出版
発行日:2007年11月初版
ページ数:328P
著者:佐々木哲
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「これまでの実証歴史学では資料から排除されていた系譜伝承を資料にして、系譜伝承とともに排除されていた史実を掘り出す試み。系譜伝承をもとに、戦国期の近江守護六角義実は実在したという見解を提示し、新史実を発見する。」
著者が佐々木六角氏を祖先にもつことから、通説で実在を否定されている六角義実の実在を主張する田中政三氏に影響を受け持論を展開する。2作目となる今回は4名に絞ってじっくり展開され、歴史学者集団に対抗するために文章は少々硬く読みづらい面もあるが、歴史位置づけとしては第二級とされる系譜伝承を元に架空とされる人物の実在を裏付けるという手法は興味がつきない。また、六角氏は織田氏に敗れた世間でいう敗者であったので、正史から抹殺されている可能性は否定できないところであるから、歴史学の研究手法としても面白い試みである。
[目次]
序論 歴史学方法論
一章 沢田源内と佐々木氏郷
二章 六角義実の研究
一 六角四郎
二 義久という人物
三 義久の出家
四 義久の贈官
五 系譜伝承における錯誤と史実
三章 六角義秀の研究
一 「お湯殿の上の日記」と六角亀寿
二 元服後の六角亀寿
三 義秀に関する文書
四 江州殿と信長の上洛
五 元亀争乱
六 足利義昭と元亀争乱
四章 六角義尭の研究
一 六角義尭と近江武士
二 武田勝頼と六角義尭
三 上杉謙信と六角義尭
四 毛利氏と六角義尭
五 六角義尭の軍事行動
五章 六角義郷の研究
一 六角義郷の母織田氏
二 六角義郷と武衛義廉
三 豊臣秀次の与力大名左衛門督殿
おわりに -歴史哲学へとつづく終章
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2007年12月26日
図説 上杉本洛中洛外図屏風を見る
出版社:河出書房新社
発行日:1994年10月初版
ページ数:131P
著者:小澤弘、川嶋将生
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「織田信長が上杉謙信に贈った狩野永徳筆の絶品。華麗。雄渾。登場人物二四八五人。応仁の乱後の復興しつつある京を舞台に、四季と名所を織り込み、多彩な物語と老若貴賎の男女を躍動感あふれる筆致で描いていた洛中洛外図の白眉。フルカラー。」
河出書房の「ふくろうの本」の中の一冊。このシリーズは豊富な写真により、視覚的にテーマを理解できるように構成するのが特徴である。本書でも大きな屏風を特徴的な部分に分類し直して、解説を加える。このサイズでも小さいことはないが、A4サイズほどの大判で見てみたい作品である。上杉本は他に現在入手できるのは高価な書籍しかなく、そういう意味では本書は貴重な存在である。本屏風で有名な御所や松永久秀邸、祇園祭は当然触れてあるが、上杉謙信であろうと言われる行列に関しての解説はないのが残念である(自分は一番ここに期待して購入したので)。
[目次]
序章 上杉本「洛中洛外図屏風」 - 語り部としての絵
1 平安京と「京都」の成り立ち
2 「洛中洛外図」とは
本論 上杉本「洛中洛外図屏風」を見る
1 応仁の乱後の京
2 京の変貌
3 人びとの姿
4 四季と祭礼
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2007年11月27日
戦国三好一族 天下に号令した戦国大名 MC新書014
出版社:洋泉社
発行日:2007年4月初版
ページ数:302P
著者:今谷明
定価:1,700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「四国・阿波一国の支配者だった三好一族は、いかにして日本列島の中心地(畿内)の支配者へと登り詰めたか - 信長以前に京・畿内で活躍した三好長慶を初めとする一族は、統一政権の成立を遅らせた『あだ花』だったのか。長慶の父、元長が、堺に事実上の幕府(堺幕府)を成立させたことは意外と知られていない。その後、長慶が13代将軍の義輝と管領の細川晴元を京から追放し、畿内を含む8ヵ国を支配する。京・奈良・堺の三大先進地を中心に高度に発達した商工業圏を形成し、幕府、天皇・公家、宗教勢力との関係を調整するなど、事実上の『天下人』となる。武力では信長に敗れたものの、実は歴史の選択肢として三好一族の歩みはもうひとつの統一政権への可能性を秘めていたのではないか。歴史の通説を覆す名著の復刊。」
1985年新人物往来社より刊行された同書の新書版。サイズが小さくなって図など一部カットされているらしいのだが、原書はすでに絶版で古書でもかなり高価となっているので、手頃な値段で読めるようになったのは歓迎する。
[目次]
プロローグ
第一章 上洛以前
第二章 畿内進出
第三章 堺幕府、畿内を支配す
第四章 雌伏十七年
第五章 幕府との苦闘
第六章 八ヵ国の覇者
第七章 暗転
エピローグ
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2007年11月24日
図説 戦国武将おどろきの真実 乱世の英雄にまつわるウソのようなホントの話
出版社:学研
発行日:2006年1月初版
ページ数:95P
編者:歴史雑学探究倶楽部
定価:905円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「武田信玄と上杉謙信の一騎討ちは本当にあったのか? 豊臣秀吉の一夜城は幻の城! 宮本武蔵の不敗神話はウソだった? 歴史の意外な真実を、イラストや図版をまじえて紹介する。」
余りおどろきの真実がなかったが、初心者には読みやすくおすすめ。
[目次]
第一章 群雄割拠
斎藤道三
北条早雲
北条氏康
今川義元
毛利元就
武田信玄
上杉謙信
松永久秀
山本勘助
第二章 天下布武
浅井長政
足利義昭
武田勝頼
本願寺顕如
大友宗麟
荒木村重
織田信長
明智光秀
蒲生氏郷
山内一豊
お市の方
第三章 天下平定
豊臣秀吉
筒井順慶
服部半蔵
柴田勝家
伊達政宗
千利休
豊臣秀次
上杉景勝
毛利輝元
小早川秀秋
島津義弘
石田三成
黒田如水
細川ガラシャ
第四章 戦国の終焉
加藤清正
豊臣秀頼
真田幸村
片桐且元
徳川家康
天海
宮本武蔵
投稿者 Tadashi : 00:17 | コメント (0) | トラックバック
2007年11月18日
軍師・参謀 戦国時代の演出者たち 中公新書977
発行元:中央公論社
発行日:1990年6月初版
ページ数:242P
著者:小和田哲男
定価:620円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「下剋上の世を生き抜く戦国大名の補佐役として、戦場の天候を占い、種々雑多なジンクスを統轄するなど、陰陽道をはじめさまざまな知識を駆使した軍師・参謀―その実像はカリスマ性をもって語り継がれてきたため、いまだ謎につつまれている。戦国時代の名軍師とされる山本勘助、山中鹿介、真田幸村、竹中半兵衛、雪斎らの事績を洗い直し、果たした役割を明らかにするとともに、戦国武将にとって合戦とは何であったのかを解明。」
[目次]
はじめに
1 補佐役の歴史的役割
2 軍師の誕生
3 軍配思想と占筮術
4 軍師養成所だった足利学校
5 軍師の仕事
6 軍師の典型としての雪斎
7 軍師山本勘助は実在したか
8 偽られた軍師の実像
9 軍師から参謀へ
あとがき
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2007年11月17日
関ヶ原合戦 戦国のいちばん長い日
出版社:中央公論社
発行日:1982年2月初版
ページ数:232P
著者:二木謙一
定価:640円(当時) 絶版 ※中央公論新社として777円で再販
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「一六〇〇年九月十五日、中世から近世へ、豊臣から徳川へ、天下分け目の戦いが行なわれた。日本列島のすべてを巻き込んだ、この戦国のいちばん長い日は、一体どんな一日だったのか。家康の覇権確立への戦略を軸に、武将たちの権力闘争の実態を追究して、さまざまな野望が渦巻く東西両軍の人間模様を描き出す。十五万の軍勢の激突を、臨場感をもって再現し、戦国乱世の時代像を二十四時間に凝縮する、迫真の歴史ドキュメント。」
[目次]
十四日午後七時 泥まみれの行軍
午後九時 大津城危うし
十五日午前二時 寝所からの出撃命令
午前三時 東山道の暗雲
午前四時 西軍の布陣はほぼ完了
午前五時 東軍戦闘態勢に入る
午前七時 嵐の前の静けさ
午前八時 戦闘開始
午前九時 狙われる石田隊
午前十時 一進一退の攻防
午前十一時 総攻撃の狼煙
正午 松尾山の去就
午後零時三十分 裏切りは裏切りを呼ぶ
午後一時 西軍総崩れ
午後二時 家康諸将を引見
関ヶ原戦後処理
関係略年表
合戦後諸大名配置一覧


