2007年08月24日
戦国時代は裏から読むとおもしろい! 「敗者」から見たもうひとつの戦国合戦史
出版社:青春出版社
発行日:2007年5月初版
ページ数:235P
著者:小和田哲男
定価:552円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「歴史は、どうしても勝者が書く勝者の歴史になりがちである。政権を取った側が、自分たちの正当性を強調し、それを歴史として書き残すからである。そして、それが『正史』とされ、今日、私たちが歴史を学ぶ場合の基本史料となっており、当然のことながら、情報量も圧倒的に勝者の側に関するものの方が多い。そうした『正史』で歴史を調べ、また歴史を学ぶことになるので、いまのわれわれも、知らず知らすのうちに、勝者の立場で歴史をみる癖がついてしまっているのではないだろうか。もちろん、そのことに気づいている歴史家はかなりの数にのぼると思われるが、敗者の側に関する史料が勝者によって抹殺されたりしているため、研究は遅れているのが実情である。本書で私は、少ない史料を材料にしながら、戦国時代の人物、事件、合戦などを『裏側』から照射するつもりである。『正史』だけではとらえることのできない、その隠された真相に迫ることができるのではないかと考えている。」
戦国史研究の第一人者、小田和氏による敗者から見た戦国史。歴史の常識が常に正しいとは限らない!
[目次]
プロローグ そういうことだったのか!戦国時代
いつからいつまでを戦国時代というのか
この時代をそもそもどう説明したらよいのか
いかにして戦国大名は国を支配していったか
なぜ戦わなければならなかったのか
第一章 戦国時代は裏から読むとおもしろい!
歴史を書き換えた「一通の文書」
時代によってちがう二つの武士道
戦国時代の歴史から抹殺された二つの幕府
「信長公記」に描かれなかった安土城の大事故
「徳川四天王」「武田二十四将」は本当に実在したのか
第二章 「敗者」から見たもうひとつの戦国合戦史
陶晴賢から見た厳島の戦い
今川義元から見た桶狭間の戦い
浅井長政・朝倉義景から見た姉川の戦い
本願寺顕如から見た石山合戦
徳川家康から見た三方原の戦い
武田勝頼から見た長篠・設楽原の戦い
別所長治から見た三木城の戦い
吉川経家から見た鳥取城の戦い
毛利輝元・清水宗治から見た備中高松城の戦い
明智光秀から見た山崎の戦い
柴田勝家から見た賤ヶ岳の戦い
北条氏政・氏直から見た小田原合戦
石田三成から見た関ヶ原の戦い
淀殿・豊臣秀頼から見た大坂の陣
第三章 そこが気になる!裏読み戦国人物伝
徳川家康の今川「人質」時代を見直す
不可解な「築山殿事件」の知られざる真相
大友宗麟をめぐる二つの評価をどう読むか
「処理法」から見た信長・秀吉・家康の実像
秀吉の苗字が「木下」になるまでの意外な経緯
秀吉とお禰の間に子どもが生まれなかったのはなぜか
秀吉に引き抜かれた石川数正の「その後」
賤ヶ岳七本槍から"消された"二人の武将
"殺生関白"豊臣秀次が自刃にいたった本当の理由
上杉家の家督争いで武田勝頼がとった「行動」の謎
なぜ徳川秀忠は関ヶ原に遅参したのか
足軽をかばって大名を捨てた天野康景の生き方
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2007年08月03日
ここが一番おもしろい!戦国時代の舞台裏
出版社:青春出版社
発行日:2006年11月初版
ページ数:232P
編者:歴史の謎研究会
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『戦国時代』は、日本史のなかで最もドラマチックな時代。だから、この時代を取り上げた小説やドラマには、ハズレが少ないといわれる。NHKの大河ドラマも、戦国時代を舞台にすると、視聴率がハネ上がるという法則がある。ところが、学校の授業ではその面白さを十分伝えてくれないし、小説やドラマは面白いが、主人公とその周辺にテーマが絞られるため、この時代の全貌をとらえることは難しい。そこで、この本の登場である。」
舞台裏が必ずしも面白いとは言えない。むしろ脚色された世間の常識が面白いこともあろうが、世間の常識が事実と異なることがいかに多いことか、という視点で読んでみるととても面白いものがある。
[目次]
第一章 意外と知らない「戦国時代」の基礎知識
戦国時代、室町幕府は何をしていた?
第二章 「信長・秀吉・家康」の隠された秘密
信長はなぜ京都に築城しなかったのか?
第三章 表には出せない「名武将」たちの素顔
「入道」と呼ばれる武将が多いのはなぜ?
第四章 「戦場」で繰り広げられた本当のドラマ
勝ち戦、負け戦の判断はどこで決まったか?
第五章 歴史を動かした「合戦」の裏側
武田信玄と上杉謙信が川中島で五回も戦ったのは?
第六章 あの人物がたどった「その後」の運命
関ヶ原で敗れた石田三成の子どもはその後どうなった?
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その歴史常識にはウラがある!
出版社:青春出版社
発行日:2005年11月初版
ページ数:237P
編者:歴史の謎研究会
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「歴史のなかには、誰もが信じている"常識"なのに、『じつはウソ』『誤り』という話が少なくない。たとえば、織田信長の『桶狭間の戦い』。信長は、この戦いで、今川軍を"奇襲"して今川義元の首を挙げたと思っている人が多いだろう。ところが、これは間違い。今川方もそこまで愚かではなく、織田軍の動きをしっかり把握していたのだ。信長は動きを知られたうえで、敵陣を正面攻撃、今川の大軍を破ったのである。他人の話を鵜呑みにしたり、物語で知った話をそのまま信じると、とんだ歴史のウソにだまされることになりかねない。教科書から時代劇まで、歴史の新常識を詰め込んだこの本で、歴史の本当の面白さを発見してほしい。」
[目次]
1 戦国時代の常識のウラ
長篠の戦いで信長が勝ったのは、鉄砲の三段打ちが決め手ではない
2 歴史教科書の常識のウラ
「鎌倉幕府は1192年に成立した」とは言い切れない
3 時代劇の常識のウラ
赤穂浪士は、吉良邸討ち入りの前、蕎麦屋に集合したというのはウソ
4 歴史の人物関係の常識のウラ
織田家が平氏の出身だというのは作り話
5 世界史の常識のウラ
ナポレオンのロシア遠征が失敗したのは、冬将軍のせいではない
6 あの人物の常識のウラ
柴田勝家が、瓶を割って士気を鼓舞したというのはフィクション
7 歴史教養の常識のウラ
元軍の敗退の原因は、神風が吹いたからではない
投稿者 Tadashi : 00:37 | コメント (0) | トラックバック


