2008年05月16日

金沢市歴史のまちしるべ案内 金沢市文化財紀要189

金沢市歴史のまちしるべ案内 金沢市文化財紀要189

発行:金沢市
発行日:2002年3月初版
ページ数:220P
編集:金沢市都市政策部文化財保護課
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「町名や地名は、その土地の歴史や由来、情景を現代に語る、市民共有の貴重な無形の文化遺産であると言えます。本市では、これらを後世に継承するため、特に由緒が明らかで市民に親しまれているものについて標柱を設置する『金沢市歴史のまちしるべ標示事業』を昭和54年度から継続実施してきました。本書では平成13年度までに設置した219箇所の標柱をご紹介します。」

金沢市内至るところに立てられているまちしるべの碑(標柱)を紹介した本です。初版本(本書は第四版)は偶然にも古本屋で入手したが、一般販売されていないので図書館で借りてきました。164箇所の町名、25箇所の坂道、16箇所の用水・堀、11箇所の字地と1箇所の街道にこれら標柱は立っています。標柱を巡りながら金沢市内を散歩すると思わぬ発見があるかも!?しれませんよ。

[目次]

はじめに
町名
坂道
用水・堀
字地
街道

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2008年04月20日

日本の金箔は99%が金沢産

日本の金箔は99%が金沢産

出版社:時鍾舎
発行日:2006年12月初版
ページ数:151P
編者:北國新聞社編集局
定価:2,667円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「そよ風にも舞い上がってしまう『魔法の金箔』は、ほとんどが金沢の匠たちの手で生み出されている。その歴史、製造工程から世界遺産への活用まで、『黄金の街』が生む1万分の1ミリの世界の全容を紹介した決定版。」

金箔の製造工程や作品である建築物や工芸品を紹介する。藩政期の箔に関する歴史も紹介されているので検定にも役に立つ?かも。

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[目次]

第一章
 序文
 プロローグ
第二章
 金箔の歴史
第三章
 金箔と美術
 金と文化財
第四章
 金箔と信仰
第五章
 金箔と産業
第六章
 エピローグ

投稿者 Tadashi : 00:25 | コメント (0) | トラックバック

新版 金澤百萬石の城下町 美しきニッポンの遺産

新版 金澤百萬石の城下町 美しきニッポンの遺産

出版社:時鍾舎
発行日:2006年12月初版
ページ数:226P
編者:北國新聞社編集局
定価:2,095円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「戦災を免れ、藩政期以来の景観・文化をいまも数多く残す金沢。井上靖や深田久弥ら金沢ゆかりの100人がつづった文章と貴重なモノクローム写真が、城下町の鼓動を生き生きと伝える一冊。」

金澤城下町の風景をモノクロ写真で掲載している。百萬石城下町の風景を楽しめます。地元の方は何か懐かしさを感じることができますよ。

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[目次]

発刊にあたり
参照地図(昭和38年当時)
撮影者あとがき

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2008年03月16日

かなざわ・まち博百科

かなざわ・まち博百科 かなざわ・まち博百科付録地図

発売:北國新聞社
発行:かなざわ・まち博2006開催委員会
発行日:2006年7月28日
ページ数:143P+付録「かなざわ・まち博マップ」
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「非戦災都市金沢には、前田家百万石の城下町として栄えた江戸期の史跡や寺社、町並みと明治、大正、昭和の時代を伝える建造物の多くがほとんどそのままの姿で残っています。そして、恵まれた自然環境や風土のなかで市民が大切に育んできた伝統や文化が脈々と今に息づいています。『かなざわ・まち博』は、金沢のまちを博覧会場に見立て、生活する市民にまちの魅力を再発見してもらおうと企画され、2000年7月29日朝、北陸鉄道のループバス『犀星』『鏡花』『秋声』号の発車式からスタートしました。まちを学ぶ多彩な講座や散歩学、イベントなどへの参加者数は年々増えており、今年4月に試行した春のまち博も成功裏に終了しました。」

金沢市内の約1200ヵ所の見どころやお店を紹介する。毎年夏に開催される「かなざわ・まち博」の平成18年度の公式ガイドブックですので、イベントスケジュールはすでに役立たないものになっているが、たくさんの見どころを紹介しているので付録マップを一緒に持っていれば、金沢を観光する際には非常に役に立つでしょう。地元の方には隠れた見どころ発掘の手がかりとなります。一冊目は2001年、本書は2006年、今年は新しい版出るのでしょうか?

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[目次]

かなざわ・まち博2006
まち博2006スケジュール
見どころスケジュール
 寺院
 神社
 文化施設
 有形文化財・建築物
 交通・運輸施設
 まち並みなど
 公園・緑地など
 兼六園
 金沢城公園
 川・用水・堀
 橋
 庭園
 樹木
 茶室
 坂
 墓
 碑
 地蔵
お店スポット
町名・旧町名
 金沢の町名(旧町名を含む)
 金石の旧町名
 大野地区の旧町名

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2008年02月18日

金沢検定予想問題集2008

金沢検定予想問題集2008

出版社:自鐘舎
発行日:2008年1月初版
ページ数:271P
協力:金沢経済同友会
定価:1,143円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
金沢検定に焦点を当てた問題集第3弾。金沢通を試す本検定も年々受験者が増えている。「300問ドリル」という名称が「予想問題集」になっているので何問あるのか確認したらやはり300問ありました。これで予想問題集も3冊になり、初級はこれでお手のもの!?本書から「覚えておこう」というテーマごとのポイントページが増え、ますます使いやすくなりました。

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[目次]

第4回金沢検定実施日程
第3回試験結果

予想問題
1.歴史
2.文学
3.寺社
4.史跡・庭園・文化財
5.方言・伝承
6.生活・行事
7.自然・地理
8.美術工芸
9.芸能
10.産業・経済
11.偉人・教育
12.時事・その他

第3回検定試験
初級問題
中級問題
上級問題
初級解答
中級解答
上級解答

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2008年01月25日

シリーズ「遺跡を学ぶ」011 江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷

シリーズ「遺跡を学ぶ」011 江戸のミクロコスモス 加賀藩江戸屋敷

出版社:新泉社
発行日:2004年12月初版
ページ数:93P
著者:追川吉生
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「東京大学・本郷キャンパスは戦火をまぬがれ、その後急激な再開発がおこなわれなかったため、江戸時代の遺構が良好な状態でのこされていた。上は藩主から下は奉公人まで数千人は暮らしていたといわれる『江戸の小宇宙』加賀藩本郷邸の姿を考古学から明らかにする。」

考古学の発掘調査を一般向けに解説した本。初心者にも取り付きやすいように、イラストや写真がカラーで掲載されているのは大変よい。加賀前田藩の江戸上屋敷については書籍も少ないので、知りたい方は入手しても損ありませんよ。

同時期の発掘調査についてもっと詳細に知りたい方は、「加賀殿再訪」(東京大学出版会刊)をご覧下さい。

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[目次]

第1章 発掘された江戸屋敷
第2章 御殿空間を探訪する
 1 溶姫の御守殿
 2 藩邸の中枢・表御殿
 3 隠居御殿
 4 庭園
第3章 詰人空間を探訪する
 1 東御門と東御長屋
 2 足軽・聞番長屋
 3 上級藩士が暮らした八筋長屋
第4章 考古学からみた藩邸の暮らし
 1 藩主の饗応
 2 藩士たちの生活道具
 3 ゴミが語る暮らし
 4 便所が語る暮らし
 5 遺物が語る暮らしのうるおい
第5章 江戸のミクロコスモス

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2008年01月19日

赤門は知っている

赤門は知っている

出版社:叢文社
発行日:2007年11月初版
ページ数:158P
著者:野村昭子
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「東京都文京区本郷の東京大学の地は、加賀百万石前田藩の江戸屋敷だった。現代まで180年を生き抜いてきた赤門(御守殿門)が見つめてきた時代を、『加賀藩史料』と新発掘史料にもとづいてひもとく。」

東大の赤門、それは将軍家斉の娘、溶姫が加賀藩十三代斉泰に輿入れするために普請されたものである。加賀藩に嫁ぐといえ加賀へ移動した訳ではない、当時斉泰は江戸本郷の加賀藩上屋敷に住まいしていたため、江戸城から加賀藩上屋敷に移動しただけである。しかし、その後幕末の情勢のなか加賀へ下向することなる。溶姫の生きた時代を加賀藩史料の記載を引用して紹介する。現在、石川郷土史学会副会長。

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[目次]

第一章 (溶姫輿入れの経緯と溶姫の生涯)
第二章 (溶姫の子らの生涯)
第三章 (溶姫輿入れの御道具類)
第四章 (溶姫輿入れ当日の飾付け)
第五章 (溶姫住居普請にかかわった大工)

投稿者 Tadashi : 12:43 | コメント (0) | トラックバック

小松黄門 前田利常公

小松黄門 前田利常公

出版社:北国新聞社
発行日:1989年10月初版
ページ数:205P
著者:野村昭子
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「前田家存続のため苦悩を背負った三代藩主の治世。前田利家の四男にして、関ヶ原合戦により運命をかえられた利常公。」

先頃「赤門は知っている」(叢文社刊)を出版し、郷土に関する数々の著書のある野村昭子さんの作。加賀藩三代利常は数々のエピソードで知られているが、その生涯は意外に知られていない。利常の生涯を資料を丁寧に拾い上げながら紹介する。現在、石川郷土史学会副会長。

処女作「加賀藩と越前屋物語」と比べると若干入手が容易である。地元古書店で偶然見つけて帯付の比較的状態のよいものを購入できた。

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[目次]

金沢在城
小松在城

付録
 祖心尼
 金沢山愛宕社
 越前屋

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加賀藩と越前屋物語

加賀藩と越前屋物語

出版社:北国出版社
発行日:1987年10月初版
ページ数:183P
著者:野村昭子
定価:1,500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「野村昭子さんは、著作者でもなく、文人でもない。強いて言えば加賀藩以来の『加賀つまみ絵』の作家である。そもそも、野村家は、金沢市西町に住む一町人ではあるが、素をたずねると、れっきとした武士の流れをくむひとである。この一冊の本には、その事がくわしく記されている。市立図書館には、精魂を傾けて通いづめ、また時には奈良県片岡城まで出かけ調査をし、その他いろいろと訪ねあるくという熱心さであった。ここで野村家と加賀藩の関係が解明されただけでなく、加賀藩の一面も伺い知ることが出来る。」

先頃「赤門は知っている」(叢文社刊)を出版し、郷土に関する数々の著書のある野村昭子さんの処女作。自分の家系に関する加賀藩との関わりに関してまとめたものであるが、そこからは当時の加賀藩の情勢の一面を知ることができる。現在、石川郷土史学会副会長。

発行部数のためか入手が非常に難しい。地元古書店で偶然見つけて購入した。

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[目次]

一、高徳院殿(利家公)御代
二、瑞龍院殿(利長公)御代
三、微妙院殿(利常公)御代
四、陽広院殿(光高公)御代
五、松雲院殿(綱紀公)御代
六、護国院殿(吉徳公)御代
七、大應院殿(宗辰公)御代
八、謙徳院殿(重煕公)御代
九、天珠院殿(重靖公)御代
十、泰雲院殿(重政公)御代
十一、大梁院殿(治脩公)御代
十二、金龍院殿(斉広公)御代
十三、温敬院殿(斉泰公)御代
十四、恭敏院殿(慶寧公)御代
十五、明治、大正時代
十六、昭和時代
あとがき

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2008年01月11日

寺島蔵人と加賀藩政 化政天保期の百万石群像

寺島蔵人と加賀藩政 化政天保期の百万石群像

出版社:桂書房
発行日:2003年9月初版
ページ数:383P
著者:長山直治
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「寺島蔵人は藩政批判をして三度も咎められた。文政元年藩主斉広の始めた「御国民成立仕法」で「百姓は米を食わぬよう」とされた時は、米が食べられない民がいるのを藩主は恥としないのか、藩主は民のために存するのではないか、と痛烈に批判。大塩平八郎の乱には「尤も」と共感。能登島に流刑となるが、批判精神はそのまま、ボロを着て「ちょぼんとしちべた(尻)」を出す少女にまで視線を注ぐ優しさも最後まで失わなかった。江戸期の政治とは何か、現代社会に通ずる根源的な問いをめぐる物語。 」

非常に分厚い本である。加賀藩の化政期・天保期をここまで解説した一般本は稀である。本書は、一度編集者により咀嚼された石川県史に頼る歴史感に危機感を示し、加賀藩史料など原本にあたって新事実を追究している。専門的で読みやすいとはいえないが、加賀藩史を研究する方はぜひ一読を。

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[目次]

第一章 蔵人の出自と父の時代
第二章 少年時代の蔵人と養家寺島家
第三章 斉広の初政と高岡町奉行時代の蔵人
第四章 二の丸の再建と規式能・慰能の挙行
第五章 改作方復古と改作奉行時代の蔵人
第六章 勝手方御用の蔵人と大坂借財仕法の改定
第七章 文化末期の藩財政と三国与兵衛
第八章 御国民成立仕法の開始
第九章 十村断獄と蔵人の断獄批判
第十章 斉広の隠居と教諭
第十一章 蔵人の藩政批判と蔵人派の台頭
第十二章 蔵人の能登島生活とその死

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2008年01月10日

加賀百万石と中山道の旅

加賀百万石と中山道の旅

出版社:新人物往来社
発行日:2007年8月初版
ページ数:229P
著者:忠田敏男
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「日本一の規模を誇った、加賀百万石の大名行列。川越え、峠越え、他の大名行列と鉢合わせ、宿場火事など、その道中は難題の連続だった。参勤交代の実体を、街道にまつわるエピソード、ロマン、旅情などを織り交ぜて綴る。」

加賀前田家の参勤交代行列は随一の大藩だっただけに注目される部分も大きい。江戸へ向かう新潟県の「親知らず子知らず」の難所越えなどのエピソードも多いわけであるが、本書はその行列の中山道におけるエピソードを前田家の古文書を題材にまとめている。興味ある方は一読して損はありません。

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[目次]

第一章 中山道について
第二章 ドキュメント 加賀百万石と中山道の旅
第三章 加賀百万石大名行列ウラ話
中山道泊まり付け表

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2008年01月07日

加賀騒動 中公新書528

加賀騒動 中公新書528

出版社:中央公論社
発行日:1979年1月初版
ページ数:181P
著者:若林喜三郎
定価:320円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「加賀藩のお家騒動の真相究明から転換期の歴史的特相を見る。」

加賀前田藩で最も有名な御家騒動「加賀騒動」についての書である。主役である大槻伝藏の生と死を時代のなかに位置づけて解説する。加賀騒動に関しての著書は少なくないのであるが、最近は出版されていない。そこで内容も詳しく、手頃な値段で古書を入手できる本書を購入した。著者の若林氏は元金沢大学教授であるが、石川県内の町村史の編纂委員としても数多く参加している。

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[目次]

御家騒動とは何か
大槻の出頭とその業績
大槻の失脚とその死
転換期の世態
加賀騒動略年譜

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2008年01月06日

前田慶寧と幕末維新 最後の加賀藩主の「正義」

前田慶寧と幕末維新 最後の加賀藩主の「正義」

出版社:北國新聞社出版局
発行日:2007年12月初版
ページ数:381P
著者:徳田寿秋
定価:2,857円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「『優柔不断』『日和見』のレッテルに異議あり。尊王思想を信条とした慶寧は藩内の佐幕派と激しく対峙した。新たな史料で、その人物像を再検証した幕末維新史。」

幕末の加賀藩は幕府軍にも新政府軍にも寄らずつかずの優柔不断な態度で時代に乗り遅れ、歴史の表舞台に登場できなかったという評価が定着している感があるが、著者はそれは違うという論考を最後の藩主となった前田慶寧の行動などから紐解こうとしている。加賀藩の歴史は初代前田利家に関するものが圧倒的に多く、二代利長、三代利常、五代綱紀に関するものがそれに続く。つまり、六代以降十四代慶寧に至る歴史は一般書としてはほとんどないのである。本書は、幕末の加賀藩の動向に焦点が当てられており、本書が端緒になってこの時代に光が当たって評価が変わるようであれば十分に意味があったといえる。とはいえ、内容は専門的な部分もあるので発行部数も多くないことが予想できるため、早めの入手をおすすめする。

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[目次]

前田慶寧略系図

第一章 激動前夜の青少年期
 第一節 命名の由来と初めての金沢入り
 第二節 薄かった正室との縁と側室「筆」
 第三節 台所は火の車の藩財政
 第四節 影響受けた開明藩主との交わり
第二章 まつり事に目覚めたころ
 第一節 藩内に芽生えた尊皇攘夷派
 第二節 藩内における本格的路線対立抗争
 第三節 京都での政変と御表方の攻勢
 第四節 長州征伐に不同意を幕府に建白
第三章 上洛し禁門の変に遭遇する
 第一節 「芽を出した藪の梅」に幕府が攻勢
 第二節 「池田屋事件」に巻き込まれる
 第三節 まぼろしの「加長同盟」はあったか
 第四節 側近家臣団に「敵前逃亡」の烙印
 第五節 幽居に服す、腹心らも相次ぎ処分
第四章 三十六歳での家督相続で最後の藩主に
 第一節 江戸は「敵地」の心境か
 第二節 西洋式軍制改革を断行
 第三節 福祉強化へ卯辰山開拓
 第四節 留学生を派遣し、「御雇外国人」招く
 第五節 七尾開港巡りイギリス側と密談
第五章 大政奉還、そして幕府崩壊と新政府の成立
 第一節 幕府に距離、朝廷に忠誠の姿勢
 第二節 あわや朝敵、在京藩士が救う
 第三節 藩政刷新への人事登用にも限界
 第四節 「列藩の標的」と自立割拠の終焉
第六章 藩政混迷と廃藩置県の逆風
 第一節 執政・本多政均暗殺
 第二節 能力重視で再度の人事刷新
 第三節 藩財政補填へ前田家家宝を売却
 第四節 頭越しの廃藩置県断行
 第五節 「金沢県」消滅、その二年後に慶寧逝去
史料紹介「恭敏公勤皇一件聞書」
前田慶寧関係年表
あとがき

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2007年12月26日

サカロジー 金沢の坂

サカロジー 金沢の坂

出版社:時鐘舎(北國新聞社)
発行日:2007年4月初版
ページ数:219P
著者:国本昭二
定価:838円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「恋を語るなら3度、プロポーズは10度−。坂の傾き「斜度」がドラマを生む。金沢にある坂のひとつひとつの傾斜が生み出すドラマを思い描き、何気なく通り過ぎる風景に表情を与える。『おあしす』連載を書籍化。」

金沢検定の出題されて、一躍脚光を浴びるようになった坂のエッセイ集である。金沢城は小立野台地の先端に築かれ、犀川を挟んで寺町台地、浅野川を挟んで卯辰山という位置関係から、金沢は非常に坂の多い町である。そうした金沢の坂を楽しみながら学べます。

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[目次]

金沢坂マップ
坂のエッセイ56章

投稿者 Tadashi : 13:21 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月04日

金沢の三文豪

金沢の三文豪

出版社:北國新聞社
発行日:2003年8月初版
ページ数:539P
定価:3,200円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
北國新聞に掲載された小説および随筆と、代表的な小説を選んで、口語表現に変更して収録している。金沢を代表する3人の文豪の作品を一冊で読むことができ、金沢検定対策としては外せない一冊となっている。

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[目次]

序章 三文豪の揺りかご
 「北國新聞」と文芸 「金沢の三文豪」を中心に
第一章 泉鏡花
 泉鏡花 人と文学
 口語で読む鏡花作品
  小説「黒猫」
  小説「義血侠血」
  小説「縷紅新草」
第二章 徳田秋生
 徳田秋生 人と文学
 口語で読む秋生作品
  小説「わかき人」
  小説「新世帯」
  小説「挿話」
第三章 室生犀星
 室生犀星 人と文学
 口語で読む室生犀星
  小説「市井鬼記」
  小説「情痴界隈」
  小説「結婚前」
  小説「性に目覚める頃」
  小説「あにいもうと」
  随筆「秋生先生を偲ぶ」
  随筆「三度目の正月」
  随筆「コオロギ」
  随筆「一人の爺さんの話」
  随筆「心のひと 堀辰雄」
  随筆「文化郷愁-北國新聞の思い出」
  随筆「小説の誕生」
  随筆「花木の冬」
  随筆「梅雨時と春ゼミ」
  随筆「耳について」
  随筆「私も窓の下で」
  随筆「小説文学の一般普及」
  随筆「正月の着物」
  随筆「新春とは」
  随筆「彩雲」

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ふるさと石川の文学

ふるさと石川の文学

出版社:北國新聞社
発行日:2003年4月初版
ページ数:285P
編集:金沢学院大学文学部日本文学研究室
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「いわゆる『文学』にとどまらず、哲学や恋愛小説まで網羅することで、文学を生み出す石川の歴史的な土壌の広がりと深さが際立った、ふるさと教育につながる案内書がここに完成。」

石川県の文学作品を古代から紹介する。少々文章が硬く手軽とはいえないが、金沢検定の文学分野の学習に利用できる。

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[目次]

第一章 石川のことば・古典文学
石川のことば
万葉集
日本霊異記・今昔物語集
加賀郡牓示札
菅原道真と渤海使悲頲の漢詩を通じての交流
能登守源順
気多宮歌合
平家物語・源平盛衰記
義経記・能「安宅」・歌舞伎「勧進帳」
官地論
荒山合戦記・末森記
ゆみつき
能「実盛」・「鵜祭」
兼六園 金沢霊沢碑
芋掘藤五郎譚
上杉謙信能登入り
尊経閣文庫
見語大鵬撰
加賀路の芭蕉
千代尼
方言修行 金草鞋

第二章 近代文学
泉鏡花
徳田秋声
桐生悠々
西田幾多郎
藤岡作太郎
鈴木大拙
暁烏敏
室生犀星
尾山篤二郎
島田清次郎
北村喜八
加能作次郎
竹久夢二
藤澤清造
折口信夫・春洋
坪野哲久
岡部文夫
中野重治
深田久弥
森山啓

第三章 現代文学
堀田善衛
福永武彦
永瀬清子
水芦光子
曽野綾子
舟橋聖一
井上靖
松本清張
五木寛之
大江健三郎
三島由紀夫
庄野潤三
吉田健一
真継伸彦
杉森久英
戸部新十郎
古井由吉
谷口吉郎
中谷宇吉郎
高田宏
半村良
高橋治
宮本輝
村上春樹
高樹のぶ子
花村萬月
車谷長吉
唯川恵
加藤楸邨
沢木欣一
中西舗土
広津里香
宮本善一

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文学への旅 金沢・名作の舞台

文学への旅 金沢・名作の舞台

発行:金沢市
発行日:2000年6月初版
ページ数:193P
編集:「文学への旅 金沢・名作の舞台」編集委員会
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「多くの文人たちが生まれ、また多くの作品の舞台となっている金沢。市民はもちろん観光客も手軽に読め、金沢をもっと深く知ることができる一冊。作品とその舞台のカラー写真、また舞台や作品の説明を記載。」

金沢市内と近郊に点在する文学作品の舞台を紹介する。見開きで簡潔にまとめられ、金沢検定の文学分野の学習に最適。

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[目次]

浅野川・卯辰山周辺 (23作品)
兼六園・金沢城址 (20作品)
本多町・石引周辺 (7作品)
香林坊・武蔵ヶ辻・長町周辺 (9作品)
犀川・寺町周辺 (13作品)
金沢周辺 湯涌・金石・内灘など (9作品)

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2007年12月03日

金沢用水散歩

金沢用水散歩

出版社:十月社
発行日:1995年4月初版
ページ数:270P
著者:笹倉信行
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「金沢は水のまちである。他のまちから移ってきた者が、まっさきに気がつくのは、このまちの水の素晴らしさである。浅野川・犀川の川の流れ、他の地域が水不足であっても心配の無い水資源、そして街中の水のある風景である。特に川や用水が繁華街を含め街中を縦横に走り、また、かなりの水量の用水が相当なスピードで流れていく。水路も道路の側に、そして民家の裏庭にと、手を伸ばせば届く位のところにある。こんな風景が他の都市にあるであろうか。」

NTT金沢支店長であった著者が通勤地であった金沢の川と用水を趣味で巡ってまとめたもの。しかし、川や用水の歴史などを踏まえてかかれており、金沢検定の勉強には持って来いである。

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[目次]

第一章 城下の堀
 金沢御坊から金沢城へ
 金沢御坊
 尾山城
 金沢城
 百間堀(蓮池堀)
 三の丸堀・白鳥堀・いもり堀
 大手堀と東・西惣構堀
 東・西外惣構堀
 用水から見た江戸と金沢
 金沢御坊と江戸城
 城下町へ
 家康の天下普請
 拡がる江戸
 百万石の城下町
第二章 城下の用水
 辰巳用水
 辰巳用水の分水
 鞍月用水
 大野庄用水
 大野庄用水の分水
第三章 城外の川・用水 -小立野台地篇
 源太郎川
 勘太郎川
 旭用水と田井用水
 寺津用水
第四章 城外の川・用水 -浅野川以北篇
 矢ノ根川
 常盤川
 水ノ谷川
 天賀谷と鳴和の滝
 延王寺川
 四カ村用水
 小橋用水
 中島用水
 金浦用水
第五章 城外の川・用水 -犀川以南篇
 長坂用水
 泉用水と沼田川・増泉川
 中村高畠用水
 大桑用水
 法島用水

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百万石物語 -加賀藩政と徳川幕府-

長浜市指定史跡 長浜城跡発掘調査報告書

出版社:北国出版社
発行日:1980年11月初版
ページ数:169P
著者:原谷一郎
定価:1,200円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「本書は、戦国の昔から徳川幕府三百年の治世を経て明治に至るまでの史実と、各時代の推移を、歴史書のように堅苦しくなくて、寧ろ興味深い物語り風にまとめあげた労作である。しかも、この封建時代特有の社会情勢や珍しい風習や各時代を彩った数多くの人物、女性たちの面影を、詳しく書き綴っている。」

加賀藩の物語というと利家、利長、利常の三代を書いている本が多い中、本書では広く初代から最後の藩主まで書いている。加賀藩の歴史を概観するには良書である。

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[目次]

一、藩祖前田利家の足あと
二、二代藩主利長の苦悩
三、浅井畷の戦い
四、英傑三代藩主利常の治績
五、中興の英主五代綱紀
六、享保の改革と前田家の苦難時代
七、江戸幕府中期の社会情勢
八、江戸幕府中期の加賀藩
九、百万石のこぼれ話
十、封建時代の女性
十一、幕府を崩壊させたものは何か

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2007年11月26日

加賀野菜それぞれの物語

加賀野菜それぞれの物語

出版社:橋本確文堂
発行日:2007年4月初版
ページ数:166P
著者:松下良
定価:1,714円+税
オススメ度:★★★★☆

書評:
「本書は加賀野菜の父松下良が語る加賀野菜のドキュメンタリーである。昭和40年頃、金沢の伝統野菜が市場から次第に駆逐されていくさまを目の当たりにした老舗種苗店の五代当主・松下良は、『地元の野菜は先人が残してくれた文化遺産。このままでは、金沢独自の文化が消滅してしまう』と、それに危機感をいだき、仲間を集め立ち上がった。」

加賀野菜の名付け親である松下良氏による加賀野菜の物語。これを読めば加賀野菜について人一倍詳しくなります。

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[目次]

第一章 金沢の伝統野菜 今昔語り
第二章 金沢の伝統野菜 珠玉の物語
 さつまいも
 加賀れんこん
 たけのこ
 加賀太きゅうり
 金時草
 加賀つるまめ
 ヘタ紫なす
 源助だんこん
 せり
 打木赤皮甘栗かぼちゃ
 赤ずいき
 くわい
 金沢一本太ねぎ
 二塚からしな
 金沢春菊
 明日の加賀野菜候補
 絶滅してしまった品種
第三章 加賀野菜との出会いが生んだ物語 -人間・松下良を支えてくださる方々
資料編 加賀野菜15種目特徴

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おとこ川おんな川

おとこ川おんな川

出版社:時鐘舎
発行日:2006年3月初版
ページ数:314P
編者:北國新聞社編集局
定価:1,905円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「見慣れた風景であっても、そこに一つのキーワードを当てはめるだけで、その風景が新鮮に見えることがある。本紙(北國新聞)が2005年1月から10月まで連載した『おとこ川おんな川』は、金沢を流れる犀川、浅野川が男女に例えて呼ばれていることに着目し、その言葉を手掛かりに金沢を見つめ直した企画である。都市を代表する川が2本あり、しかも男女に対比されて親しまれている川は全国でも例がない。つまり、金沢だけが持つ個性である。その言葉の背景を探っていけば、今まで見過ごされていた『金沢らしさ』が浮かんでこないだろうか。」

地元新聞の連載記事であるが、金沢検定のヒントになる話も多く載っている。また検定とは関係なしに、現在の金沢という街を知るきっかけになるであろう。

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[目次]

第1部 城の源泉
第2部 花街有情
第3部 寺まちを歩く
第4部 二極の街
第5部 金沢を読み解く
第6部 「えっ、ほんと」
第7部 わが心の街

投稿者 Tadashi : 00:31 | コメント (0) | トラックバック

金沢城下町 社寺信仰と都市のにぎわい

金沢城下町 社寺信仰と都市のにぎわい

出版社:北國新聞社
発行日:2004年6月初版
ページ数:278P
監修:藤島秀隆、根岸茂夫
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆

書評:
「近年、金沢城下町とそれを取り巻く周辺地域を対象とする研究および学習活動は顕著であり、現今『金沢学』として呼称されて定着しております。国学院大学創立百二十周年記念フォーラム『金沢城下町と社寺信仰』と題した文化講演会は、歴史・民俗・社会・文化等の各方面から考察された『金沢学』の最たるものあったと評価しても、決して過言ではありません。取り分け社寺信仰が篤いこの土地柄では、興味津々たる課題として受け止められております。」

フォーラムをまとめたものですが、豊富な写真が添えられていて興味深く読み進めることができます。「Ⅲわが社を語る」はそれぞれの社寺が特徴を語っており、金沢検定に役立ちます。

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[目次]

Ⅰ 城下町のなかの金沢
Ⅱ シンポジウム 金沢城下町と社寺信仰
Ⅲ わが社を語る
Ⅳ 金沢城下町の諸相を探る

投稿者 Tadashi : 00:12 | コメント (0) | トラックバック

2007年11月05日

わがふるさと 今・むかし -田上校下の歴史-

わがふるさと 今・むかし -田上校下の歴史-

編集・発行:金沢市田上公民館
発行日:1992年11月初版
ページ数:104P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆

書評:
「本誌は、平成元年度金沢市田上公民館主催の金沢市制百周年記念事業『田上の歴史を探る会』を契機に、平成二年度『若松本泉寺の史跡を訪ねて』平成三年度ゆうゆうゼミナール『郷土史を通してみる我がふるさと』など、一通の田上校下の歴史を探究してみようという校下の皆様の盛り上がりを実感致し、更に文中、度々出て参りますが、金沢大学の移転に伴うこの地域の変貌を予想した時、今こそ校下全般にわたる史料を出すべきと思い作成したものであります。」

石川県金沢市田上校下(校区)のふるさと学習用教材として作成されたものですが、古代より田上の駅や一向衆の拠点本泉寺など重要な地であったところの歴史をわかりやすくまとめている。

[目次]

田上
地質学上の田上
先史時代の田上
歴史への登場
田上の駅
ともろ道・ゆわく道の変遷
田上の郷
田上の神社
田上の産物
近世の農民生活
田上の名所・旧跡
田上の火消し
田上の芸能 -はんた-
信仰生活
近代以降の田上
本多伊左衛