アントレプレナーDo it 第26回

26回目の今回は、「社員のやる気を引き出すには 効果的なコーチング活用法」というテーマで、有限会社ラーノロジー 代表取締役 本間正人氏の講演でした。
コーチングの基本
考え方は3つ
・相手の可能性を信じる ・・・ 信
・相手の良い所を見て心にとめる ・・・ 認
・相手の持ち味を活かして任せる ・・・ 任
スキルも3つ
・傾聴のスキル ・・・ 相づち、うなずき、繰り返し
・質問のスキル ・・・ 相手から引き出す
・承認のスキル ・・・ 相手を認める、否定しない
ほめ活かし、ほめ育ての3か条
・事実をほめる ・・・ 漠然としたことではなく、細かいことをほめる(例えば、「今の電話対応良かったよ」)。事実でないことをほめるのは、「おだてる」という。細かいことを叱られるとむかつくが、細かいことをほめられると喜ぶ。
・タイミングよくほめる ・・・ 旬をはずさない。「3週間前のレポート良かったよ」と後で言われても実感がわかない。そのために、日頃からほめるボキャブラリーを増やしアウトプットの練習をする。
・心をこめてほめる ・・・ シンプルな言い回しでよい。言葉よりも顔の表情やアクセントから90%以上伝わる。
効果的な叱り方
・「怒る」とは、自分の感情の発露であるため、その場限りの抑止効果はあっても、ネガティブ・イメージ・コントロールにより、再発される可能性が高くなる。例えば、「遅刻するな」といえば、遅刻するイメージをしてその通りになる。
・「叱る」とは、理性的な対応であり、然るべきビジョンを示すことである。どうしないといけないのか、どうしたほうがよいのか、理想的なイメージを相手に伝えることである。
・「叱り上手」という言葉は存在しても「怒り上手」という言葉は存在しない。
コーチングのGROWモデル
1.G(Goal) ・・・ 目標を具体的なメッセージとして相手に伝える。
2.R(Reality、Resource) ・・・ 今どんな状況にあるのか(現状把握)、使えるもの(資源としての、人、物、金、情報、時間)のマネジメント
3.O(Options) ・・・ 他のやり方を常に考える。既存概念にとらわれず、選択肢を豊富に持つ。
4.W(Will) ・・・ 目標達成の意志・やる気を確認する。
怒ってはいけない、ということではなく、火事場の場面では即断即決で怒ってよい。この場合、抑止、中断が目的のため。ここは育成したいという場面においてコーチング手法を取り入れる。ほめる、叱る、ほめるのサンドイッチは理想だが、相手によっては比率・比重を変えるべき。これに関して黄金率は存在しない。
今回の講演はとても有意義でした。本間氏は3年?同じテーマで講演しているようなので評判いいのでしょうね。確かに日頃実践している方でも考え方を整理するのに最適です。

「アントレプレナーDo it 第26回」への1件のフィードバック

  1. はじめまして。
    わたしも参加しました。
    わたしの上司は、女性には「おだてろ」といってました。
    後輩の多くは、ほめると「調子にのる」ので、うまくコントロールできるようほめ上手になりたいですね。
    また、伺います。
    トラバさせていただいてもよろしいでしょうか。

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