鳳来町誌 長篠の戦い編

鳳来町誌 長篠の戦い編
発行・編集:鳳来町
発行日:1997年3月初版
ページ数:580P
定価:5,500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
地元自治体編集による長篠合戦の史料集。長篠合戦を研究するときは必携の一冊。鳳来町が平成の大合併で新城市となったため、町誌をどこで入手できるのか不明である。古書としても若干出回っているが、10年前の発行であり在庫としても残っていると思うのだが。

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改訂増補 長篠日記(長篠戦記) 長篠戦史資料編その四

改訂増補 長篠日記(長篠戦記) 長篠戦史資料編その四
発行元:長篠城址史跡保存館
発行日:1972年5月初版、1980年5月改訂増補版、1984年3月三版、1993年2月四版
ページ数:72P
編集:長篠城址史跡保存館長 丸山彰
定価:750円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「明和の写本『長篠日記』を発刊した主な理由は、天正六年、乗本村安部四郎兵衛が書き残したものが原本になっていると思われるからである。天正三年の戦いのことを、天正六年三月までにまとめるという作業は、今日では想像もつかない困難があったことと思われる。その原本を何回か転写したらしいので、写し誤りがないとはいえない。然し、原本が見当らない今となっては、明和の写本を唯一の手がかりとして、検討を進めるより外に方法がない。」
はじめに、さまざまな写本として残る長篠日記の研究結果。本編は原文と口語文が上下に配置されている。

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長篠合戦余話 長篠戦史資料編その五

長篠合戦余話 長篠戦史資料編その五
発行元:長篠城址史跡保存館
発行日:1969年4月初版、1971年3月改訂版
ページ数:118P
編集:長篠城址史跡保存館長 丸山彰
定価:820円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本編では、既に読書に出ている、逸話や伝説に、これまで埋れていたものも加えて八十八話とし、これを十項目に分類し、現在までのつながりを、明らかにするよう努めました。編集に当っては、巻末に揚げた図書に出ている話題を、いろいろな形で引用させてもらい、各方面から、貴重な資料を提供していただいたので、それらは、その都度記載して、話題の根拠を明らかにしておきました。」

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戦国大名の日常生活 信虎・信玄・勝頼 講談社選書メチエ184

戦国大名の日常生活 信虎・信玄・勝頼 講談社選書メチエ184
出版社:講談社
発行日:2000年5月初版
ページ数:268P
著者:笹本正治
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦国大名は本人の命だけでなく、一族や家臣の生命をも預かる実にきびしい毎日を送っていたのである。本書ではそうした戦国大名の日常生活に皆様をご案内したい。戦国大名は歴史小説や映画、テレビでも多く取り上げられている。その多くが、現代と戦国時代とをごっちゃにし、今の常識と視点で戦国大名を論じすぎる。外国の生活については多くの人が、国が違えば習慣も異なるだろうと考える。それなのに、戦国時代人の生活については、同じ日本人なのだから容易に理解でき、現代人とあまり変わらないと理解する。しかしながら、戦国時代の社会は現在の日本人によっての外国より遥かに異なった社会である。外国よりも異なった社会が、戦国時代およびその後を通じていかに現在に近づくのか、これも興味深い問題である。本書ではこの点にも留意していきたい。」
戦国大名の日常生活というテーマに興味を持った。どんな暮らしをしていたのか?武田三代の史料から探っている。珍しいテーマであるので、合戦史に飽きてきたらどうぞ。違う戦国時代が見えてくるかも。
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武田二十四将伝

武田二十四将伝
出版社:新人物往来社
発行日:1980年3月初版
ページ数:284P
著者:坂本徳一
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書に登場させた二十四将は、毎年4月12日の信玄忌にちなみ、武田のふるさと・甲府市で開かれる『甲州軍団出陣』の戦国ドラマに登場する二十四将に合わせて構成した。」
武田24将について個別に生まれや伝承、戦歴を解説する。24将は江戸時代に甲陽軍鑑や浮世絵の影響で生まれたものであるが、少なくとも6通り以上は存在している。本書は、甲府市の信玄公祭りに合わせて、つまり武田神社に伝わる24将を基準としている。
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武田信玄のすべて

武田信玄のすべて
出版社:新人物往来社
発行日:1978年2月初版
ページ数:305P
編者:磯貝正義
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「武田信玄に関する著書論文の数は多い。現在でも、年に一冊や二冊は新著が店頭に並ぶ。それは、武田信玄が戦国武将中まれにみる名将で、スケールの大きい人物であったためだ。それだけにその人物像の全体を描写し尽くすことは至難のわざである。今までにも名著といわれるものがいくつも現われ、全体像を描いたものもないとはいえない。しかし正直のところ、個人の力には限度がある。それに信玄はいくら研究しても研究し尽くしうるような対象ではない。とにかく、信玄は一人の力では手に負えない偉大な存在である。そこで一つの試みとして、何人かの研究者が協力してそれぞれの項目を分担執筆し、全体として総合された信玄像を描き出してみようということになった。本書はそうした意図で生まれた新しい企図である。」
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定本武田信玄

定本武田信玄
出版社:新人物往来社
発行日:1977年1月初版
ページ数:382P
著者:磯貝正義
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「たまたま昭和40年に当時の人物往来社が、『戦国史料叢書』として『甲陽軍鑑』の復刻を企画し、服部治則教授と筆者とがその校注の仕事に当ることになったのが、筆者が信玄伝に取り組む契機となった。引続き同社の「日本の武将」シリーズの一冊として、『武田信玄』の執筆を依頼されるに至って筆者の信玄研究は本格化した。その後同シリーズは中途で挫折し、社の方も新人物往来社として再出発するなどの事情もあって、筆者もまた筆を中途で捨ててしまった。ところが同社の内川氏から、折角書き始めたものなら完成したらどうかとのすすめがあり、再度筆を執って書き上げたのが、昭和45年4月に同社から出版された前著『武田信玄』である。前著は信玄の戦歴が中心であり、民政家としての業績や武田氏の権力構造等に言及する余裕は余りなく、信玄の伝記としては不充分なものであった。このごろ前著の再刊を希望する声があるので、この際不足分を書き足し、全面的に書き直して面目を一新した形で再刊してみようという気になった。しかしいざ仕事を始めてみると、勤務の関係で新しい書き足しをする時間的余裕がなく、また自分なりに心血を注いで書いたものをわずか数年後の今日、全面的書き直しなどできるものでないことも分った。そこでこのたびは不本意ながら大小約百個所の訂補を行なっただけで刊行するのやむなきに至った。”定本”などと銘うつ気など全くなく、むしろ”稿本”とでもいいたいところであるが、出版社の事情もあるので了承することにした。」
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新府城と武田勝頼

新府城と武田勝頼
出版社:新人物往来社
発行日:2001年3月初版
ページ数:307P
監修:網野善彦
編集:山梨県韮崎市教育委員会
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1999年11月7日、韮崎市・韮崎市教育委員会・史跡新府城跡保存整備委員会の主催で『戦国の浪漫 新府城-ふるさとの城を語ろう』と題し、韮崎市文化ホールにおいて開催されたシンポジウムの諸報告を中心に、各分野の専門家たちの論稿を加えて編集された本書は、まさしくこうした新たな歴史学の動向の中で生まれた成果の一つであるといってよかろう。」
武田氏を滅ぼしたということで低評価の勝頼であるが、最近再評価の動きが次々と出てきている。本書もその一端として、本拠であった新府城から勝頼を再評価しようとしている。
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川中島合戦再考

川中島合戦再考
出版社:新人物往来社
発行日:2000年12月初版
ページ数:310P
監修:笹本正治
編集:長野県飯山市
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、2000年7月22日・23日の両日にわたり長野県飯山市において開催された歴史と文化を活かしたまちづくりシンポジウム『飯山から見た川中島合戦』の発表を基にして作成刊行した。各人の発表は、新たに原稿を書き下ろしていただき、パネルディスカッションは、当日の討論に加筆訂正して掲載した。」
シンポジウムの講演そのままに話し口調で掲載されているので読み易い。上杉側の川中島最前線であった飯山の地から川中島を考える一冊。
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激闘!川中島合戦をたどる -古戦場に刻された戦いの光と陰-

激闘!川中島合戦をたどる -古戦場に刻された戦いの光と陰-
出版社:龍鳳書房
発行日:2006年11月初版
ページ数:278P+マップ1枚
著者:岡澤由往
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この本は拙著『川中島古戦場ひとり旅-信玄軍配団扇の跡』をもとに、古文書解読講座や郷土史講座の講演資料などを補充加筆したものである。川中島の戦いについて史実を明らかにしようとしたものではない。母や祖母、そして『逆さっ穂』伝説の里に暮らしてきた人びとによって語り伝えられてきた川中島の戦いのなかに、ロマンと人間愛を求めようとしたものである。だれ人の手によって、書き写されたのであろうか、私の手元に手垢で汚れ、ささくれだった和綴の『甲越信戦録・八巻』の四分冊と二分冊の写本が二種類ある。何代も、幾人にも読み伝えられてきた写本である。この『甲越信戦録』は史書ではない。また単なる軍記物語でもない。軍記物語にこと寄せて、川中島の戦いを通して人間愛を教える教本である。いうなれば、今日の道徳教育の教科書とでもいうべき本である。寺子や里人たちが興味関心のある『川中島の戦い』を通して、『人間愛』・『報恩』の大切さを当時の知識人であった寺小屋師匠が教えたものであろう。史実性の希薄な『甲越信戦録』ではあるが、山本勘助の討死の地をはじめとして、古戦場の史跡の多くは、この『甲越信戦録』に依拠している。さらにつけ加えるならば、この地を訪れる方がたが、古戦場の地で暮らしてきた里人と同じ情感にたって、史跡探訪をしていただければと構成したガイドブックのつもりである。史跡については、伝承を尊重しながら、史料を補足して記述した。ガイドなしでも本書を片手に古戦場の自然風土を愛でながら、懐古の情にひたっていただければ幸いと思うものである。」
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