戦国の寺・城・まち 山科本願寺と寺内町

戦国の寺・城・まち 山科本願寺と寺内町
出版社:法蔵館
発行日:1998年8月初版
ページ数:284P
編者:山科本願寺・寺内町研究会
定価:2,800円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
戦国時代、山科には日本屈指の都市があった。浄土真宗中興の祖・蓮如が築いた山科本願寺とその寺内町である。1997年春、住宅建築にともない、寺内町時代の遺跡をかつてない規模で発掘する調査が行われることになった。これを機会に、都市や城郭、真宗史に関心をもつ関西の研究者が集まり、広く市民に山科本願寺・寺内町の歴史的意義を伝える連続講演会を催すことになった。その成果をまとめたものが本書である。
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松任城と一向一揆 一揆の雄 城主鏑木氏を探る

松任城と一向一揆 一揆の雄 城主鏑木氏を探る
出版社:北国新聞社
発行日:1988年11月
ページ数:203P
著者:鏑木悠紀夫
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本書を書くに至った動機は、たまたま私の先祖が一向一揆の中にあって中心的役割を演じた松任城主鏑木氏であると伝えられ、先祖の歴史をまとめたいという全く私的理由によるのである。七尾城を手中にし、加賀に進攻してきた上杉謙信の前に一揆勢は殆ど屈したが、その中にあってただ一人最後まで抵抗し、遂に和睦に持ち込んだ松任城主鏑木頼信は一揆側の中心的存在として活躍し、一向一揆の滅亡と運命を共にした人物である。その頼信に代表される松任城主三代にわたる鏑木氏は滅亡後、石動山天平寺の流れをくむ寺の僧になり、神官も兼ねて明治に及んだと云われている。」
とはじめに書いてあるが、松任城と鏑木氏に関して詳細にまとめられている。松任城という歴史上あまり脚光を浴びなかった城と城主に関してまとめたものとしては面白い。これは自分が地元石川県出身ということも大いに関連あるが、松任城は一向一揆の歴史の中でも重要な場所であり、一向一揆を語る上では外せない。
テーマのマイナーさ故か、現在非常に入手が困難な状態であるのが残念である。加賀一向一揆を語る際はぜひ読んでほしい1冊である。
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