金剛寺城遺跡発掘調査報告書 近江八幡市埋蔵文化財調査報告書2

金剛寺城遺跡発掘調査報告書 近江八幡市埋蔵文化財調査報告書2
編集・発行:近江八幡市教育委員会
発行日:1983年3月31日
ページ数:15P+図版7P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、昭和57年度文化庁の文化財保存事業の遺跡緊急発掘調査として、国庫補助事業によって発掘調査を実施した報告書である。」

書評:
金剛寺城は本書調査までは遺跡包含地であったが、本調査で遺構が発見され遺跡としての認定を受けるに至った。織田信長の近江侵攻により滅亡したようだ。
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図録大坂城跡の調査4 大坂城跡発掘調査概要8

図録大坂城跡の調査4 大坂城跡発掘調査概要8
発行:大阪文化財センター
発行日:1994年
ページ数:29P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「この本は、大阪府庁舎整備用地内における大坂城跡の発掘調査の概要報告書です。」

本書では大名屋敷の家紋瓦を特集しています。
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図録大坂城跡の調査2 大坂城跡発掘調査概要4

図録大坂城跡の調査2 大坂城跡発掘調査概要4
発行:大阪文化財センター
発行日:1992年
ページ数:33P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「この本は、大阪府庁舎整備用地内における大坂城跡の発掘調査の概要報告書です。」

本書では金箔の鬼瓦がカラーで掲載されています。巻末の昭和22年の大坂城の空撮写真はモノクロですが興味深いです。
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図録大坂城跡の調査1 大坂城跡発掘調査概要1

図録大坂城跡の調査1 大坂城跡発掘調査概要1
発行:大阪文化財センター
発行日:1991年
ページ数:29P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「この本は、大阪府庁舎整備用地内における大坂城跡の発掘調査の概要報告です。」

発掘調査で発見された金箔瓦はカラーで紹介されています。
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徳川大坂城東六甲採石場Ⅰ -芦屋墓園拡張工事に伴う奥山刻印群K地区内の事前発掘調査- 芦屋市文化財調査報告第31集

徳川大坂城東六甲採石場Ⅰ -芦屋墓園拡張工事に伴う奥山刻印群K地区内の事前発掘調査- 芦屋市文化財調査報告第31集
編集・発行:芦屋市教育委員会
発行日:1998年3月31日
ページ数:62P+図版16P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「芦屋市街地の北緑、表六甲の山裾の標高130メートルの高台に芦屋市墓園があります。この墓園の拡張工事の計画が市担当部局より提出され、この区域内は貴重な文化財として天下の大坂城の石切場の一角に該当することから、教育委員会社会教育部文化財課では、工事前に関係石材の保護や記録保存を目的とした発掘調査を行うことになりました。本書はその成果物であり、調査は平成5年初秋に行われておりましたが、遺憾ながら、報告書として刊行するまでの出土品の整理や原稿執筆の時期に、不幸にも阪神・淡路大震災が起こり、諸作業が完全に頓挫してしまいました。このたび、ようやく成果の一端が整い、実施された調査の概要がまとめられましたので、ここに公にいたします。」

書評:
徳川家が外様大名に行わせた大坂城石垣の天下普請の採石場の一つの発掘調査報告書です。本書の対象となった地区は刻印から長州毛利家の採石場と考えられる。本書は配布のないものだと考えられるが、運良く古書として入手することができた。
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肥田城遺跡発掘調査報告書 宇曽川災害復旧助成事業に伴う

肥田城遺跡発掘調査報告書 宇曽川災害復旧助成事業に伴う
編集・発行:滋賀県教育委員会文化部文化財保護課、滋賀県文化財保護協会
発行日:1988年3月初版
ページ数:106P+カラー図版2P+図版88P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「今回報告書を上梓いたします発掘調査は、宇曽川災害復旧助成事業に伴って実施されたものです。付近は、戦国時代に高野瀬氏によって築城された肥田城をはじめ、江戸時代には宇曽川水運の中心的な船着場の一つとして、古くから注目されてきた地域であります。調査の成果をまとめて本書が、この地域の歴史を理解する上で、また埋蔵文化財をより深く理解していただく上で、御活用いただければ幸いです。」

書評:
本調査区は肥田城の推定区域内だったが、結果として全く遺構が出ず、調査区域よりも西側に位置するであろうと結論付けている。
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史跡和歌山城 石垣保存修理報告書

史跡和歌山城 石垣保存修理報告書
編集・発行:和歌山市産業部、和歌山城管理事務所
発行日:1999年3月31日初版
ページ数:104P+図版74P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、平成6年度から平成10年度に国庫補助事業として実施した史跡和歌山城保存修理事業の概要報告書であり、石垣修理工事と発掘調査事業の概要をまとめたものである。」

書評:
和歌山城の石垣修理の変遷をまとめている。石垣修理の調査をするときの参考になるでしょう。
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長浜市指定史跡 長浜城跡発掘調査報告書

長浜市指定史跡 長浜城跡発掘調査報告書
編集・発行:長浜市教育委員会
発行日:1971年4月30日初版
ページ数:13P+図版16P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「長浜市指定史跡『長浜城跡』を、本市の都市計画公園整備のために、一部変更したい旨の協議を教育委員会へ求めて来た。早速その計画を調査したところ、長浜城の石垣があったところと推定される湖水の一部が、埋め立てられて、土地を造成することになっていることが判明した。そこで、教育委員会は、このことを本市の文化財審議院会にはかることとした。審議の結果、土地造成計画変更の至難なことを認め、埋め立工事に先だって、該当地の発掘調査を行なって、報告書としてこれを保存し、現場は埋めもどしをして、その直上に石垣の位置を表示する標識を設けることに決定した。発掘調査は、昭和44年11月から開始されたが、時たまたま冬期に向っての作業であったために、湖北地方特有の吹雪と、湖岸の発掘であったために、浸透水になやまされ、調査に当っていただいた方々の苦労も大きかった。しかし調査は順調に進んで、最初の推測どおり、長浜城の石垣の石群をはじめ、一石五輪塔、屋根瓦の破片等多数の遺物が発見された。この報告書は、発掘調査の結果をまとめたものではあるが、先人の足跡をしのぶ資料をも併せ集録しているので、本書が、長浜城の規模を、推察するための参考ばかりではなく当地の歴史の変遷をうかがう上でも何等かの参考にしていただければ幸である。」

長浜城跡の戦後の発掘調査としては最初の報告書が本書である。発掘調査日誌など最近の発掘調査報告書とは随分違う構成のところがあるが、廃城後の使用状況や届出までの経緯など興味深い報告が並ぶ。
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高槻城キリシタン墓地 -高槻城三ノ丸跡北郭地区発掘調査報告書- 高槻市文化財調査報告書第22冊

高槻城キリシタン墓地 -高槻城三ノ丸跡北郭地区発掘調査報告書- 高槻市文化財調査報告書第22冊
編集・発行:高槻市教育委員会
発行日:2001年3月
ページ数:157P+図版54P
定価:4,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
「今回、三ノ丸跡北郭地区でおこなった調査では、16世紀後半の木棺墓群を発見しました。そのうちの1基の蓋板に十字架が墨書され、別の木棺からは宗教具であるロザリオが出土したことから、高山右近に関わるキリシタン墓地であることが判明いたしました。これらの墓は、高槻における当時のキリスト教布教の実体を直接うかがうことのできる貴重な遺構・遺物であると同時に、わが国のキリスト教布教史の研究にも貴重な一石を投じるものといえましょう。」

書評:
巻頭数ページのカラーに、十字架が墨書された木棺とロザリオが掲載されていますが、カラーで見るとインパクトが違います。他の木棺は図版としてモノクロページに掲載されています。
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