松代城ものがたり

松代城ものがたり
発行日:2004年3月初版
ページ数:100P
編集:松代文化財ボランティアの会
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回の『平成の復元』は、平成7年に策定された『史跡松代城跡附新御殿跡整備事業実施計画』に基づいて、8年がかりで行われた。この計画の前には昭和59年に策定された『整備基本計画』があり、復元工事のために太鼓門や石垣、内側などの発掘調査が行われたので、それから数えるとざっと19年がかりの大工事であった。本書は、松代城の復元を機にガイドのテキストとしてまとめたものです。」
松代城の復元の経緯や様子がまとめられている。真田宝物館で購入できる。
真田宝物館について(長野市ホームページ)

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松代城絵図集成

松代城絵図集成
発行日:2006年3月初版
ページ数:109P
編集:長野市、松代文化施設等管理事務所
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
城郭そのものを表わした絵図のほかに、御殿の間取図や庭園の図などを含め、松代城に関する絵図を集めた図版。写真は非常に鮮明であるが、縮小して掲載しているので文字を判別できない絵図も多い。ただこれだけ松代城を描いた絵図を並べて比較できるものはないので、眺めていて楽しくなる。真田宝物館で購入できる。
本図録では絵図を次のA~Fの6種に分類している。
A 城の縄張、城下町について描いた絵図
B 幕府へ提出の城修理許可申請文書に添付する絵図
C 御殿の間取をあらわした絵図(指図)
D 城郭の営繕用の絵図(建地割図)
E 趣味的な性格を持つ絵図資料としての絵図
F 一冊完結の史料として、松代城の各構造物について詳細にまとめた絵図
真田宝物館について(長野市ホームページ)

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CD-ROM 真田三代 -真田氏史料集より-

CD-ROM 真田三代 -真田氏史料集より-
発行日:2001年4月初版
制作:上田市マルチメディア情報センター
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
このCD-ROMは、この地域の貴重な歴史資産である真田氏の資料を、他の地域に伝わるものも含めて広く収集し整理したもので、上田城を築城した昌幸の父である幸隆から、昌幸を経て、信幸(信之)・信繁(幸村)兄弟に至る真田家三代の歴史を、写真、図版、古文書などの多数の映像資料によって紹介しています。もとになっている資料は、上田市立博物館で頒布されている「真田氏史料集」です。実験的に制作された「真田群雄伝」なるアニメも収録されています。
上田市の池波正太郎真田太平記館、真田氏歴史館で購入できる。以下のホームページでも販売しているので、当地へ行けない方はこちらから。
上田市マルチメディア情報センターのホームページ

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郷土の歴史 上田城下町

郷土の歴史 上田城下町
発行日:1990年3月初版
ページ数:89P
編者:上田市立博物館
定価:700円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「海野町、原町を中核とした上田城下町の形成は、天正11年の上田築城開始とともに始まり、現市街地の原型となりました。また慶長8年頃からは北国街道の宿場町としても賑わうようになり、真田信之の命による町割り変更により城下町は整備されていきました。このように上田の町は、中世末期に城下町として成立し、近世には宿駅としての機能も課せられ、約400年の長い歴史を歩んで来ました。その間、大災害や戦火からは免れましたが、街の近代化とともに往昔の面影は急速に消えつつあります。しかし、町の歴史を物語る道や建物などをまだ見ることができます。博物館ではそれらの姿を記録し、多くの皆様に上田城下町への関心をより一層高めていただくためにこの冊子を発行いたしました。」
この冊子は同博物館の昭和53年発行の「城下町上田」を絶版として、内容を新しく改めたものである。絵図はこの大きさでは内容の判別は不可能だが、発行当時の写真が多く載っており、姉妹編「上田城」とともに購入することをお薦めする。上田市立博物館で購入できる。
上田市立博物館頒布冊子一覧表

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郷土の歴史 上田城

郷土の歴史 上田城
発行日:1988年3月初版、1994年4月改訂二版
ページ数:168P
編者:上田市立博物館
定価:800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「上田城とは今から400年ほど前に、真田昌幸の居城として築かれました。上田築城は、現在の上田市街地の原型となった上田城下町-『上田』という地名自体-の始まりであったものです。また、真田氏は、この上田城に立てこもって、2度にわたる徳川の大軍の攻撃を退け、真田氏と上田城の名を天下に鳴り響かせてもいます。しかるに、この昌幸の築いた上田城は、関ヶ原合戦直後に破却され、その後、真田氏の次の城主仙石氏により復興される、という経過がありました。このように、上田城には、やや屈折した過去もあるため、今に残る堀や土塁・石垣などの成り立ちについては、はっきりしないところがありました。この点に限らず、真田氏に関する研究などと比べて、上田城自体についての調査は十分に深められているとは言い難く、まだまだ不詳な点が少くありません。この冊子においては、これらの点の解明を主眼とし、新しい観点よりの叙述につとめました。」
上田城に関する解説書。郷土の人たちへ向けて書かれていることもあり、文体は平易で読みやすいが、内容はなかなかに詳しい。破却されて不明な真田氏時代の上田城の姿にもできる限り近づこうとしている姿勢が感じられる。上田市立博物館で購入できる。
上田市立博物館頒布冊子一覧表

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真田氏史料集 (旧題・図説真田史料展)

真田氏史料集
発行日:1983年10月初版
ページ数:151P
編者:上田市立博物館
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「真田昌幸によって天正11年に上田城が築かれてから400年が過ぎました。上田築城は現上田市街地の原型となった上田城下町の始まりでもあり、意義深いものがあります。上田市では、昭和58年に『上田築城400年祭』を挙行しましたが、この特別展は、その時点までの真田氏関係史資料を対象としました。つまり、時代的には、上田築城を中として戦国時代から近世初頭にかけてになります。この特別展に際して発行しました図説『真田史料展』は第5刷を数えましたが、今回、表題と装丁を改めて、第6刷を刊行いたします。」

書評:
この冊子は、昭和58年に上田市立博物館で開催された特別展の展示解説図録であり、200点にものぼる展示物の写真が掲載されている。当時のものののため、巻頭に一部カラーがあるのみで基本的にモノクロである。しかしながら、値段も高くはないので真田氏が好きな方なら持っていて損はないだろう。昭和58年から早20年以上経過しており、新規遺物も増えているだろうから、追補版があってもよいのだが。
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帝京大学山梨文化財研究所研究報告第9集 特集「中世城館の考古学」

帝京大学山梨文化財研究所研究報告第9集 特集「中世城館の考古学」
発行日:1999年12月初版
ページ数:331P
編者:帝京大学山梨文化財研究所
定価:3,500円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
中世城館に関する論文を収録した専門書。内容は非常に専門的である。考古学の対象として中世城館に関する論文が並ぶ。
残部があれば山梨県考古博物館(山梨県埋蔵文化財センター隣)で購入することができる。
山梨県考古博物館の案内

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帝京大学山梨文化財研究所研究報告第3集 シンポジウム「戦国期城下町と城」

帝京大学山梨文化財研究所研究報告第3集 シンポジウム「戦国期城下町と城」
発行日:1990年12月初版
ページ数:364P
編者:帝京大学山梨文化財研究所
定価:4,000円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本シンポジウムは、『戦国城下町と城』と題し、1988年8月6日(土)~8日(日)の3日間、山梨県石和町の帝京大学研修ハウスにおいて開催された。このシンポジウムは、中世城郭研究会及び帝京大学山梨文化財研究所の共催で、第5回『全国城郭研究セミナー』の一環として実施したが、8件の基調報告とそれをふまえた討議で構成されており、考古学・文献史学・歴史地理学及び城郭史等を中心にますます活発化の様相を呈しつつある戦国期城下町に対して、多方面から討論を重ねることができた。」
シンポジウムは、発表時の報告をなるべくそのまま収録しているようであり、非常に読みやすい。
残部があれば山梨県考古博物館(山梨県埋蔵文化財センター隣)で購入することができる。
山梨県考古博物館の案内

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図説中世の越後 春日山城と上杉番城

図説中世の越後 春日山城と上杉番城
出版社:野島出版
発行日:1998年3月初版
ページ数:301P
著者:大家健
定価:6,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「上杉氏の会津移封には、豊臣政権から、検地により登録された農民はその地にとどめ置かねばならないと命ぜられていたにもかかわらず、上杉氏とともに多数の農民が会津に移動し、耕作者のいない田畑が各地に出現した。後から入ってきた堀氏は命令違反であると訴えているが、これはまだ兵農分離が進んでいなかった証しであり、反面、会津移封によって越後国の中世が終わり、今の越後国の人々の新しい歴史が始まったことを意味する。この越後国の中世末はどのようであったかを、当時の人々の生活の拠り所であり、保存状態も良い城跡を中心に、少ない資料で再現してみたのが本書である。」
今に残る城跡から中世の歴史を紐解こうとしている。多くの縄張り図や写真が掲載されている。
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開館10周年記念特別展 天下人の時代

開館10周年記念特別展 天下人の時代
発行日:1992年10月初版
ページ数:51P
編者:山梨県立考古博物館
定価:800円(5%税込) ※現在特別価格200円で販売中
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
山梨県立考古博物館の開館10周年記念特別展として1992年10月13日から11月23日まで開催された「天下人の時代」の展示図録である。甲府城の発掘調査で発見された金箔瓦に関連して全国の金箔瓦の事例を紹介している。
残部があれば山梨県考古博物館(山梨県埋蔵文化財センター隣)で購入することができる。
山梨県考古博物館の案内

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