根城ものがたり

根城ものがたり
出版社:デーリー東北新聞社
発行日:1985年6月初版
ページ数:221P
著者:正部家 種康
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★★☆
書評:
「根城の殿様は、どこから来て、どこへ行ったのか。中世に大活躍した根城南部氏の壮大なものがたり。根城南部氏は遠く甲斐の国からやって来て根城に城を築いた。そして、遠野へ国替えになるまでの300年、北奥羽の雄だった。その盛衰を物語りふうにまとめた根城築城650年記念出版。三戸南部との関係は?一読して南部氏のすべてが分かる必読の郷土の歴史書だ。」
元は地元デーリー東北新聞に掲載された記事であるそうだが、一般的な短い章を束ねたというものではなく、歴史的経緯に沿って書かれている。元八戸市職員、八戸市博物館館長を務めただけあって、物語といえども史実に基づいて書こうという姿勢は非常に評価できるものであり、入手する価値はある。
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中世出羽の領主と城館 奥羽史研究叢書2

中世出羽の領主と城館 奥羽史研究叢書2
出版社:高志書院
発行日:2002年2月初版
ページ数:318P
編者:伊藤清郎、山口博之
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書の課題と視点を明らかにしておこう。第1に、出羽という地域は、辺境にあたるとともに、北方性を兼ね備えた地域である。北日本そして北アジアから見る日本史を展開するに格好の場といえよう。さらに太平洋中心史観ともいうべき観点を批判できる素材が多く存在する地域でもある。第2に、日本海海運そして最上川・雄物川・米代川などの舟運、さらに羽州大道など陸路を手がかりにして見る歴史である。東アジア世界との関連も視野に入ってこよう。第1、第2を通じて、一国民の歴史から脱却をはかるステップになれば幸いと考える。第3に、第1、第2と深く関連するのであるが、発掘によって出土した遺物・遺構などモノや情報から探る歴史である。この3点を念頭に置きながら、『領主と城館』に焦点をすえて、以下順に論を展開していく。」
中世出羽国に関する論文集であり、内容は専門的である。
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根城跡 陸奥の戦国大名南部氏の本拠地 日本の遺跡19

根城跡 陸奥の戦国大名南部氏の本拠地 日本の遺跡19
出版社:同成社
発行日:2007年2月初版
ページ数:178P
著者:佐々木浩一
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
根城跡は八戸市馬淵川右岸に所在し、国史跡指定は1941年と古い。中世の北奥羽一帯を支配した南部氏の本拠地で、落城・領主交替もなく約300年存続した。1978年より本格的な発掘調査を開始、環境整備も順次進められ、主殿や附属施設等が主に考古学的成果を基に復原された。本丸の整備が完了した1994年から「史跡根城の広場」として一般公開されている。
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秋田城跡 最北の古代城柵 日本の遺跡12

秋田城跡 最北の古代城柵 日本の遺跡12
出版社:同成社
発行日:2006年7月初版
ページ数:193P
著者:伊藤武士
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
秋田城跡は秋田市内高清水丘陵に所在する最北の古代城柵である。奈良時代、律令国家の対大陸外交・対北方交流重視政策のもと、秋田「出羽柵」として創建された。律令国家の日本海側・出羽国における地域支配の拠点として、行政と軍事、対北方交流の中心であり続けたことが、発掘された遺構や多くの出土遺物(木簡、漆紙文書、土器等)から明らかにされている。
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久保田城ものがたり

久保田城ものがたり
出版社:無明舎出版
発行日:1989年12月初版
ページ数:217P
著者:渡部景一
定価:1,300円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「はじめて秋田市の土を踏んだ人々は、広小路から見える外堀の青い水面と、その向うの黒い森に、しみじみとした感興をおぼえるという。この青い堀と黒い森は、秋田藩佐竹氏の久保田城跡である。蓮の浮かぶ広い水面を見ながらいく道は、昭和62年に建設省が選定した『日本の道一〇〇選』のなかのひとつにも選ばれた懐旧の道でもある。」
「佐竹氏と久保田城」ほか佐竹氏や久保田城に関する書籍を数々執筆している著者が、前書の不足な部分を、新しい史料と発想によって徹底的に書き直したものです。久保田城の歴史から構成、現在の公園の散策ポイントなどをまとめています。久保田城に訪れるときはガイドブックとして利用できます。
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