鳥越一向一揆歴史館セミナー 「蓮如上人から前田利家へ 加賀一向一揆の歴史と社会」

鳥越一向一揆歴史館セミナー
今日は鳥越一向一揆歴史館セミナーの日でした。今年は大雪でしたが、この辺りは去年よりも積雪は少ないようです。二曲城の本丸付近も地山が見えてきています。今年度は一の郭、来年度は二の郭が整備される予定になっています。
鳥越一向一揆歴史館セミナー
今日のセミナーは、石川県立歴史博物館資料課長の濱岡氏による「蓮如上人から前田利家へ 加賀一向一揆の歴史と社会」というテーマでした。濱岡氏は門前の出身だそうです。
鳥越一向一揆歴史館セミナー
近世が専門の濱岡氏ですが、江戸時代の理解に一向一揆の研究は役に立つとか。
金沢城下町の人口の7割が武士だというのは何度か聞いた話ですが、同様の都市は江戸のみだとか。いつも江戸が引き合いに出るので知らなかったが、他の都市は逆で武士は3割程度のところが多いという。
何故か?
他藩では家臣が年度取立や地方統治のため、村や郷に住んでいたからだという。加賀藩ではその役目は十村など地域の有力者が担っていた。そこに一向一揆の結びつきを強めた浄土真宗の講の組織とがあったかもしれないと。加賀八家をはじめとした家臣は村に行きたくても行けなかったので、十村制度が作られた可能性も・・・。とても興味ある話でした。
セミナーの後、友の会総会があり、今年度は入館者が増えたとか。秋に道の駅切符を作ったら、県外から人が来て10枚、50枚と買っていった人もいたとか。入館料1回につき1枚で販売したのでそのカウントが効いているようです。もうすでにありませんでしたけど。