富山市郷土博物館で開催中の特別展を見に行きました。秋は特別展として、他の企画展よりも展示スペースが広いのです。

城址公園地下の駐車場から出ると、大通り沿い石垣を修復していました。

地下駐車場の入口も城郭風に改装されています。

今回の展示は富山藩領内の北陸道に関する絵図や古文献などの展示でした。加賀藩となると距離は長いのですが、分藩である富山藩領のみとなると短いのですが、神通川の舟橋は何度見ても奇景ですね。実際にあったら渡ってみたい!?


城址公園として求心力を持たせるための整備が急ピッチで進められています。これも北陸新幹線開業に向けた事業でしょうね。

その後、富山県埋蔵文化財センターに移動し、「特別展 とやまの貝塚」を見ました。貝塚というとゴミ捨て場というイメージしかないのですが、人骨なんかも見つかるんですね。


そして、隣接する富山県公文書館で「企画展 越中の旅人たち 江戸時代の寺社参詣」を見ました。

江戸時代の庶民の伊勢参りは有名な話ですが、他にどこに行っていたのか?
善光寺、見延山、東本願寺など今とそう変わらないなーと思う一方で、伊勢参りにしても意外に寄り道が多いのですよ。一例ですが、熱田神宮→津嶋天王→関地蔵院→松坂愛宕→伊勢神宮→大石不動明王→長谷観音→安部文殊院→多武峰明神(談山神社)→壺坂観音(南法華寺)→天河弁財天→達磨寺→住吉大社→石清水八幡宮→方広寺→日吉大社と37日の行程。これだけ今歩く人はなかなか居ないですよね。
カテゴリー: 歴史散歩
土佐守家伝来のレシピによるお菓子

前田土佐守家資料館で開催中の企画展「加賀藩上級武士の茶会記」を見てきました。

昨日と今日はこの展示に関連した特別企画として、土佐守家伝来、つまり古文献に書かれた製法で作られたお菓子が先着100名にいただけるということで、開館直後に入館しました。

57番。1日50名、本日の7人目でした。

楽しみに待っていると、出てきました!藩政期の羊羹です。
材料はあん400g、砂糖320g、小麦粉32g、葛粉40gということで、今の羊羹より固く、甘さも控えめです。

なるほどーーーこれが昔の羊羹かー
ということで、砂糖使うから昔は御馳走だったんでしょうね。

本展示では古文献の茶会記にも使用されたと書かれている茶碗、初代大樋長左衛門の「銘聖」が展示されています。
海棠林檎みーつけた!
今日は講演会の合間を縫って、市内を散策。

金沢ふるさと偉人館で始まった企画展「山崎延吉と小倉正恒」を見ました。徳田秋声と同期の郷土の著名人ということなのですが、成功した方は皆地元ではなく、他県で活躍した方ばかりです。

ついでに今月開催中のスタンプラリーに参加してポストカードセットをゲットしました!

そして今日から近世史料館で始まった特別展「旧藩祖三百年祭と金沢の祭」を見てきました。他にも講演会から流れた方々で、近世史料館の方もビックリするほどの大盛況でした。

盆正月は造り物と獅子や神輿という話でしたが、絵の中には赤鬼と青鬼に扮して踊っているものもあり、案外ふざけて馬鹿騒ぎしていたのか?と思えるものも

近世史料館に行く途中、高岡町にて・・・

先日北國新聞に掲載された海棠林檎を見つけました。

明治維新後、失業のなか殖産興業のため武士がりんご園を始めたのが、住宅開発で今はこの1本のみとなってしまいました。思った以上に小さな林檎です。熟して落ちた後に加工するのだとか。

最後に安江金箔工芸館の新しい企画展「金と絵画表現」を見てきました。時間も少しあったので、金箔ができるまでのビデオを見てきました。
能美古墳群へ行こう!
手取川扇状地に石川県内最大の古墳群があります。

今春に国指定史跡となった秋常山古墳群。

県内最大の前方後円墳である1号墳と方墳の2号墳の2基で構成されます。

整備で後円部の一部で葺石が再現されています。

埋葬施設のあった後円部から前方部がよく見えます。

隣接する2号墳。

上部には出土した遺物から埴輪が再現されて並べられています。

日中は中に設けられた展示室に入ることができ、

発見された埋葬施設を横から見学することができます。

説明パネルもありますので、古墳の内容がよく理解できますよ。古墳について勉強できるいい施設ができましたね。

2号墳には能美古墳群の模型が野外展示され、末寺山古墳群や和田山古墳群を眺めることができます。

その和田山古墳群の麓に能美市歴史民俗資料館があります。見学は無料です。

中では能美古墳群から発見された遺物や旧寺井町の史跡を紹介しています。


和田山古墳群の模型もあります。能美古墳群は手取川の南側に隣接する手頃な高地だったため、砦としても利用されました。和田山、末寺山、西山に砦跡として伝承が残ります。

能美市立博物館では現在、秋常山古墳群の国指定史跡を記念した特別展「秋常山古墳群と能美市の古墳時代」が開催中です。

1階ギャラリーを利用した簡易なものかと思いきや

秋常山古墳群の復元模型が真ん中にどーんと展示されていました。

形だけではなく、当時の風景も再現され、2号墳での祈りの場面や

1号墳の葺石の製作過程が細やかに作られています。ずっと見ていても飽きない出来ですね。

他にも西山古墳群の石室の再現(発泡スチロール製)や出土遺物が展示され、楽しい展示となっていますよ。
金沢三文豪 オリジナル文庫をもらおう!

読書の秋になりました。とはいえ、小説は長い間読んでいないですね。

今年3年目になったオリジナル文庫スタンプラリー。泉鏡花記念館、室生犀星記念館、徳田秋声記念館、金沢文芸館、石川近代文学館の5館のうち4館をめぐってスタンプを集めると、オリジナル文庫がもらえます。
今年は「たべもの編」。スタンプラリーが終わって余った本は300円で販売されますが、先日2館めぐり、今日は残りの2館をめぐりました。
南部一之宮 櫛引八幡宮へ 日本三駒?を知る

せっかく遠い八戸までやってきたので、最後に南部氏ゆかりの櫛引八幡宮に寄りました。

鳥居をくぐって進むと、拝殿前の鳥居の前ではひっきりなしに車のお祓いをやっていました。

鳥居をくぐって橋横の堀を見ると・・・・
河童??がいる。

拝殿の後ろの本殿に回りこむと、

狛犬ならぬ、駒馬??

境内の国宝館(宝物館)前にも駒馬が・・・
ちなみにこの国宝館には国重要文化財の鎧が2つもあるんですよ。

国宝館受付であれは何かと聞いてみると、「八幡馬(やわたうま)」というそうで、八戸市の郷土玩具だと教えてもらいました。
後で調べてみたら、馬市で売られていく愛馬の無事を祈って木馬を買って帰ったといわれる八戸市の郷土玩具で、櫛引八幡宮の例祭で売られるものらしいですが、今は結婚式など祝い事に贈るものだそうです。
神社には売られてなく、その後も高速の売店などで探して見ましたがどこにもなかったですね。日本三駒の1つで、あの愛らしさはぜひとも手元に欲しいです。探してみようかな・・・
ケータイ国盗り合戦
秋の3連休を利用して東北へ来た。福島と山形以外は未踏の地であるが、今回は福島、岩手、青森へ行く予定。

台風一過、天候はギリギリ回復したと思えたが、途中新潟はまだ雨が残っていて、糸魚川-能生間は通行止めで高速を下ろされました。

今春赤瓦に新装した会津若松城を見に行ったが、今日は会津まつり本番。行列も少し見る予定にしていたけど、到着が遅れたことや、雨が途中降ってきたことから城だけ見て、最終目的地の盛岡へ向かった。
結局、東北自動車で事故渋滞に巻き込まれ、2時間以上今日は多く運転する羽目になった・・・渋滞は疲れる

遅ればせながら「ケータイ国盗り合戦」に今月から参加している。ケータイ国盗り合戦は、地図で有名なマピオンが運営しているケータイゲーム。スマートフォンになって、ようやくパケット定額に入ったので思い出したようにやっている。
全国600国あるけど、出発前は河北1国のみ、金沢市だけでも森本、金沢、西金沢、湯涌谷と4国あるみたい。今日は途中途中で国盗りを行い、25国制覇して大出世したけど、新潟県境から会津若松と仙台市から岩手県境越え辺りまでは国盗りできなかった。位置取得できなかったからで、東日本大震災でインフラは完全には復旧していないようだ。
全国唯一の市営発電事業
9月になって新しくなった展示を2館見てきました。

金沢くらしの博物館では「写真家・松原茂の世界」を開催中です。金沢市出身の松原茂は兼六カメラクラブを主催し、県内の活動写真家として活躍しました。その写真から厳選して今回は展示されています。昔の県内を懐かしむ人が何人も来ていました。

そして、現在中村記念美術館で開催されているが、金沢市営発電事業90周年記念特別展の「金沢・石川の伝統工芸」です。金沢市は全国で唯一の市営発電事業を行っており、現在、上寺津発電所、新辰巳発電所、新寺津発電所、新内川発電所、新内川第二発電所の5つの水力発電所を運営しています。
その発電事業利益の一部を地元工芸作家の作品の購入に宛てており、その一部が今回展示されています。人間国宝10名の作品を含んでおり、現在は市営の中村記念美術館、安江金箔工芸館、卯辰山工芸工房、21世紀美術館の所蔵となっています。よく展示されている作品もありますので、見たなーというものも含まれていますが、一堂に展示されている貴重な特別展です。
セミの抜け殻が豊作!?

福井県大野市中野にある白山神社。

勝山市から大野市へ至る国道添いにあり、大きな榎が立ち並ぶ参道が気になったので入ってみました。

本堂がある境内は、他の神社と変わりないように見えましたが・・・

拝殿と裏の本堂をつなぐ通路が残っていました。これだけでも珍しいですね。

笏谷石製と思われる狛犬に守られ、

本堂にかかる額は「白山宮」と「水天宮」の2枚の額。後で調べると、大野城の鬼門に当たる北東にこの神社はあたるそうです。

本堂の右側の祠には、大きな笏谷石製と思われる仏像がありました。この規模の神社は郊外には珍しいと思いながら、帰り途中

かしましいセミの鳴き声に、抜け殻見つかるかなーと探していると・・・
大量の抜け殻が・・・何十個も

それも同じ木ばかりにつながっている。これだけ残っているというのは、最近の子はこういうものには全く関心がないのかね?
豊作だった抜け殻を持って帰ってくる途中・・・
背中に激突する何かが!!

犯人はコヤツです!
黒い服着ていたから木に見えたのか?アブラゼミよ
金沢 東山のクイズラリーと文学館朗読会
時折小雨の降る中、久しぶりの金沢市内へ行ってきました。
天候のせいか、今日は夏休みの日曜日にもかかわらず人はまばらでした。

今日の目的のひとつは、東山めぐりクイズラリーに参加することです。
寺島蔵人邸、安江金箔工芸館、泉鏡花記念館、金沢蓄音機館、徳田秋声記念館、金沢文学館の6館のうち4館をめぐると記念品をもらえます。問題は初級・中級・上級の3問ですが、不正解であっても記念品がもらえるので、興味ある人は今月いっぱいやってますよー

最初に安江金箔工芸館で「金箔と工芸技法」後期展を見てきました。砂子蒔き、金箔置き、野毛置きなど金箔の技法の違いが展示されています。

続いて徳田秋声記念館の「徳田秋声と桐生悠々 反骨の人」を見学。桐生悠々は秋声の2コ下で四高でともに文学者を目指しましたが、悠々は最終的に新聞記者となり評論家として活躍しました。名前は知っていましたが、その一生がこんなにも波乱にとんだものだったことを初めて知りました。

そして泉鏡花記念館の「泉鏡花×中川学 龍潭譚」を見学。中川学さんというのは有名なイラストレーターらしいのですが、私はそういう分野には疎いのでよくわかりません。今回は龍潭譚の原画展なのですが、原画が50部限定、まとめた書籍が200部限定でどこかで販売されるそうです(記念館では販売されません)。一体いくらなのか?

雨が降る中、寺島蔵人邸に移動。久しぶりにゆっくりと説明テープと解説を聞きました。庭園裏に森八がでかいビルを立てたので、以前の空が見えていた頃よりは圧迫感があります。今は新緑がきれいでした。

4館まわって記念品はメモ帳でした。最近は「一筆箋」って言うようになりました。

次に石川近代文学館に行きましたが、まだ早かったので金沢ふるさと偉人館の「幕末加賀の科学少年たち」を見てきました。高峰譲吉、高橋順太郎、辰巳一、桜井錠二の4人の生涯について概略展示です。

2つ目の目的であった石川近代文学館主催の「夏の少女」朗読会。四高記念文化交流館一階の多目的利用室で開催されたため、朗読会自体は無料でした。
「夏の少女」は金沢出身の唯川恵の短篇集「病む月」に収録されています。

NHK金沢の片山千恵子アナウンサーによって、小1時間の全文朗読でしたが、写真はノーなので始まる前の雰囲気だけ。
「だから、できるだけゆっくりゆっくり来てね」
気持ちの弱い時だったら思わず大泣きするときでした・・・

朗読会の後、今回、先の「夏の少女」の幽霊の絵を能登の画家が書いているということで、本展のほうを見てきました。これが幽霊?と思う方もいるかもしれませんが、小説の内容を知った後では納得です。
怪談は時代を経ても不変の楽しみですね。