奇祭 勝山左義長まつり

映画「武士の家計簿」で盛り上がった昨年の金沢で、その映画にも登場する「盆正月」が話題となりました。盆と正月が一緒に来るような賑わいの祭りということで「盆正月」、すでに地元金沢では失われた祭りですが、その雰囲気が味わえる祭りがまだ日本、それも隣り福井県にあるということで楽しみにしていました。
奇祭 勝山左義長まつり
現在は2月最終土日に行われる勝山市の「勝山左義長まつり」、従来は24日・25日の固定日開催だったようです。それもそのはず、この祭り「左義長」の冠をもつだけあって、旧正月15日「小正月」の火祭りだったようです。
奇祭 勝山左義長まつり
今日は晴天だけど、今年の大雪を考慮して白山麓経由はやめ、8号線経由で勝山市に入ったけど、道路の雪はないものの、市役所となりの中央公園はまだこんな状態。歩けやしない。
奇祭 勝山左義長まつり
明日開催のフィナーレ「ドンド祭り」がこの神明神社から運ばれるそうです。
奇祭 勝山左義長まつり
大雪の影響がこんなところにも・・・
奇祭 勝山左義長まつり
きれいな飾りだと思っていたら、後で気が付きましたが上の部分の裏に押し絵が書いてあるんですよ。
奇祭 勝山左義長まつり
12年持ち回りのふれ太鼓(一番太鼓)は上郡区ということで、早速向かいましたが、30分前にもかかわらず大勢の人ですね。といっても報道陣が最前列を押さえていますね。
奇祭 勝山左義長まつり
現在、この上郷以外に櫓は11基。立川、上袋田、下袋田、上後、中後、下後、上長渕、下長渕、沢、芳野、そして、昭和40年頃までは富田にあったそうですが、現在は元町2丁目にあります。元は町民の祭りだったため、武家地だった元町にはなかったそうですが、有志で始められたそうです。隣で楽しそうにやっていれば自分たちもやりたくなったのでしょうね。
奇祭 勝山左義長まつり
ふれ太鼓の後、賑やかに左義長ばやしが始まりました。これは楽しい。確かに町中でこの囃子が聞こえたら、昔の人も楽しくて仕方がなかったことでしょうね。
奇祭 勝山左義長まつり
祭りの楽しみは囃子だけではなく、この作り物も見どころです。最近は干支を題材にしたものが多いそうですが、昨年高岡市(旧福岡町)の「つくりもんまつり」を見ただけに、少し感動は薄い。というより、最近の不景気のせいか簡素なものが多かった。
奇祭 勝山左義長まつり
櫓のまわりにつけられた「絵行灯」も楽しみのひとつ。時事ネタの川柳に思わずニヤリとしてしまいます。
奇祭 勝山左義長まつり
上郷でひととおり楽しんだ後は、立川区へ。こちらは子どもばやしの最中でした。大人も激しいのもいいですが、子どもたちは愛くるしいおどりもいいですね。
奇祭 勝山左義長まつり
太鼓の真ん中に座るのは「抑え子」でわざと音が響かないように座っているのですが、後ろ向きに座るので、ひょっとこのお面をかぶり、はっぴを前後逆にはおるのが正統?なようです。この日はこの子のみでしたが、囃子の間中、頭を左右に振っているのも楽しげでかわいいです。
左に「地太鼓」が細かくベースのリズムを刻み、右の「大太鼓」が自分なりの狂い打ちを披露します。左義長では「打つ」ことを「浮く」というそうです。はやしの中にも「浮いた浮いた」と何度も出てきますね。
奇祭 勝山左義長まつり
立川区の作り物はウサギでした。
楽しみながら12区すべてを回ってきました。あっという間の半日でしたね。
奇祭 勝山左義長まつり
「左義長」は通常「さぎちょう」と呼びますが、ここでは「さぎっちょ」というそうです。ふれ太鼓前の来賓挨拶でもそう言っていましたし、書初めにもそう書いてありますね。
奇祭 勝山左義長まつり
絵行灯はまとめて吊られる区もあります。櫓はすべて組み立て式だったそうですが、今は後ろの櫓会館の中に収納されて、そのまま引き出して使うそうです。時代ですね。
奇祭 勝山左義長まつり
本町通りには両脇に露店が並び、これほどの光景はあまり見られなくなりました。
奇祭 勝山左義長まつり
夕飯を早めにとり、暗くなるのを待ってもう一度本町通りに行ってきました。
奇祭 勝山左義長まつり
暗くなった押し絵がライトに照らされてきれいです。ちょっと見にくいかもしれませんが、裏に絵があるでしょう。
奇祭 勝山左義長まつり
ふれ太鼓を見た上郷の子どもたちは顔にペイントをすることを一休み中に読んでいたチラシに書かれていたので見に来ました。確かにかわいいですね。
奇祭 勝山左義長まつり
こちらの絵行灯も祭りの雰囲気を盛り上げるのに一役買っていますね。
奇祭 勝山左義長まつり
今年初体験でしたが、楽しみ方がわからないまま行ったので櫓をまわるスタンプラリーに参加しました。すべて回ると抽選でいろいろ選べますが、せっかくなので祭りの手ぬぐいをいただいてきました。
もう一度行ってみたい祭りですね。