金沢能楽美術館で加賀万歳・尾張万歳共演会が開催されました。開館6周年とリニューアル記念を兼ねたイベントで、さらに金沢歴史遺産探訪月間にも組み込まれているので、山野金沢市長が挨拶にやってきました。

昨年より加賀万歳と古典万歳の連携公開事業というのが金沢市で進められていて、昨年は越前万歳、今年は尾張万歳と、三大古典万歳が続いているので、来年は三河万歳か?と期待が膨らむところです。

さて共演会の前に、藤島館長による「「義経記」と能「安宅」をめぐって」として、義経記のどの部分を引用して能安宅が作られたかという話を聞きました。時間がなく、大枠を押さえるだけでしたが、自分にとっては初見の話でした。

加賀万歳の皆さん。会長の田中さんは復帰戦でした。

尾張万歳の皆さん。会長は来年80歳ということで、そろそろ引退とか

初めて見る尾張万歳。
最初は二人で行う「法華経万歳」

次は七福神をうたに織り込んだ「御殿万歳」。いかにも楽しい節でした。
尾張万歳は、現在の漫才のルーツとされ、今でも吉本興業から勉強に来るんだとか。

加賀万歳は人気メニューの「町尽くし」

「北国下道中」が演じられました。
今までは満員になっていた加賀万歳公演も、今日は少し空きが目立ちました。他のイベントともかなり重なっていましたし、次回は開催日を考慮してほしいですね。