石動山まつり2012

梅雨まっただ中、悪天候だったけど予定していた中能登町の石動山まつりに行ってきました。
石動山まつり2012
石動山は中世に開かれた山岳寺院で、開祖の泰澄大師の命日とされた7月7日に開山祭が行われます。
石動山まつり2012
直接現地に行くには細い道を進む必要もあるので、中能登町のラピア鹿島からシャトルバスを利用して現地へ向かいます。
石動山まつり2012
開山祭は伊須流岐比古神社の拝殿で行われます。鳥居の横の手水鉢にはイワシガ池の湧き水がひかれ、名水として地元の方に親しまれています。
石動山まつり2012
拝殿には雨の中でもたくさんの人が来ていました。
石動山まつり2012
開山祭は、もとは開山堂を所掌する宝池院が執行し、明治以降も宝池院を継いだ宝池家が執行していましたが、大正10年から石動山区長が行うようになったようです。
石動山まつり2012
参拝者がイワシガ池にわき出る水をペットボトルなどで持ち寄り、祭壇に供えてあります。お祓いの後に持ち帰ります。
石動山まつり2012
読経の後、一人ずつ参拝となったので拝殿をあとにし、石動山資料館の展示を見ました。今日は拝観無料です。
石動山まつり2012
70点の石動山関係資料が並んでいます。中でも「石動山境内古絵図」は見応えあります。
受付売店に中能登町が編集した「新版 国指定史跡石動山」という書籍が販売されています(1000円)。石動山の歴史や見所、史跡整備事業として復元された大宮坊復元の過程が掲載されていて、散策の役に立ちますよ。
石動山まつり2012
開山祭のあと、大宮坊書院で記念講演会が開催されました。今日は雨のため、間の天平太鼓の演舞は中止となりました。
石動山まつり2012
石動山を護る会が25周年を迎えたということで、
石動山まつり2012
金沢学院大学の東四柳氏による「石動山と能登の霊山信仰」というテーマの講演で、能登二宮であった石動五社権現(石動山伊須流岐比古神社)が能登にどのように影響力を持っていたのかという興味深い内容でした。
石動山まつり2012
歴史公園として整備されていますが、生憎の天候ですのでまた天気の良い日に再訪することにしましょう。