金沢城玉泉院丸跡 泉水の石垣出土

金沢城玉泉院丸跡の整備計画に伴う石川県の埋蔵文化財調査で6日までに、庭園跡地から石垣の一部が見つかった。泉水(大きな池)の護岸部分とみられ、遺構の状況が江戸後期に作られた複数の金沢城絵図と一致した。金沢城調査研究所は「庭園や泉水の規模などを知る調査の貴重な一歩」としている。
玉泉院丸跡地で庭園の遺構が確認されたのは初めて。石垣が見つかったのは、庭園があったとされる旧県体育館の敷地の一角。地表から3.5メートル掘り下げたところに、60~70センチ角で奥行き1メートルぐらいの戸室石が延長約4.5メートルにわたって積まれているのを確認した。(北國新聞2009年8月7日付記事から)