加賀藩十村役 多川家

先日帰りの寄り道で見つけた気になる場所に行ってきました。
加賀藩十村役 多川家
そこは白山市の郊外、普段なかなか通ることのないような場所にあります。加賀藩の十村役であった多川家です。
加賀藩十村役 多川家
塀で囲まれたその宅地は1200坪!ちょっと寄るような人はなかなかいないようで、入口の立派な長屋門のところでインターホンを押して入るというところは、のどかなものです。
見学料は500円。長屋門のとなりに新築したという大きな土蔵の中に展示室、そして母屋の中を見学できます。今日は偶々出てきたご当主に入っていくように誘われ、そのままいろいろとご付き合いいただきました。
加賀藩十村役 多川家
長屋門の横には藩主が来たときに通る御成門が堂々と立っています。藩主は天井のある門は通らないそうです。
加賀藩十村役 多川家
展示室のなかはさすがに400年続く名家だけあって、県立の博物館にもないような絵図、古文書、などの文物が所狭しと並んでいます。ご当主によると、6月と10月は団体客で賑わうようですが8月は暇ということで、今日など盆休み前の昼などは誰も来ないようです。
展示物には、前田家江戸上屋敷の御殿絵図や、役目で赴任していた頃の魚津城絵図、親知関所絵図、高山城絵図、さらに加賀藩主より拝領したという書状や甲冑、御殿の織り上げ格天井の一部などなど、ただただすごいの一言です。
加賀藩十村役 多川家
母屋のほうもさすがに豪農であった頃の威光が残っています。管理が大変そうですが・・・
自分は今日までこんなにすごいところだとは思っていませんでした。白山市も松任市であった頃から多川家を観光スポットとして宣伝に力を入れていたとは言えませんし、交通の便がいいとは言えないので、バスや電車ではいけないところですが、地元の方にもたくさん見て欲しい場所ですね。