石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」

本日は昼から1箇所のみゆっくりと行ってきました。外は雨模様です。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
湯涌の手前、北陸大学下に石川県立自然史資料館があり、今回初めて行きました。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
目的は、企画展「人とトンボ展」を見ることです。市内各所で配布されているチラシの中央には兜、これを見たかったのです。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
夏休みということもあるのでしょうか?館内には子供達の声が響いています。といっても、企画展の展示室には誰もいませんでした。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
ゆっくりと見学できました。トンボが描かれた最も古い展示品はこの銅鐸です。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
十字にようになっているのがトンボだそうです。言われないとわかりません・・・
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
こちらがトンボの前立てのついた兜です。直江兼続のものもありますが、輸送費など折り合いがつかず出展できなかったそうです。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
トンボは季節の風物詩として日本では非常に愛されている虫ですが、西洋では不吉なシンボルとなっているそうです。意外ではありますが、私のまわりでも子供の頃は群れるように飛んでいましたが、最近はたまに見る程度です。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
展示室を後にして、本日開催されていたイベントに参加してきました。親子連れでいっぱいの部屋に大人一人は自分だけでしたが、これも楽しみにしていたので参加します。
白、黄、青、緑、赤の5色の粘土消しゴムが渡され、サンプルや図鑑を見ながらトンボを作成します。
石川県立自然史資料館 企画展「人とトンボ展」
こちらが完成品です。始めにシオカラトンボを作りましたが、粘土が余りましたので、それで赤トンボをつくりました。なかなかうまくできたと思いますが、後で考えると口を作り忘れました。久しぶりの粘土遊びはとても新鮮で楽しかったです。
当館は展示室もイベントも無料です。子供たちも楽しそうでしたので、夏休みの思い出にも良いのではないでしょうか?粘土消しゴムのイベントは8月の日曜日、あと3回開催されますよ。

金沢博物館まわり

今日は金沢市内をまわります。
始めに徳田秋声記念館に行きました。今年は島田清次郎生誕110年だそうです。
徳田秋声記念館 「生誕110年記念 島田清次郎展」
そこで今回の企画展は「島田清次郎展」です。大正のベストセラー「地上」は読んだことありませんが、展示では清次郎の栄光と挫折の軌跡を知ることができました。
徳田秋声記念館 「生誕110年記念 島田清次郎展」
さて、次の訪れたのは泉鏡花記念館です。
泉鏡花記念館 企画展「下新町物語」
同館では現在企画展「下新町物語」です。今年11月1日に同館のある旧下新町が町名復活することを記念する企画展で、鏡花の小説に登場する下新町の様子や昔の写真などを見る事ができます。
以前地元新聞にも掲載されていた、本企画展開催を契機に預かった、明治の大火「味噌蔵焼け」当時の様子など珍しい写真も展示されています。
泉鏡花記念館 企画展「下新町物語」
新町から城内に向かってまっすぐに道が整備されており、大手門に続いています。
金沢城大手門へ
さて金沢城を見学し、本多の森へ。始めに、石川県立美術館に寄りました。
石川県立美術館 尊経閣文庫分館「平安時代の儀式書」
同館の尊経閣文庫分館では、現在企画展「平安時代の儀式書」を開催中です。
先々週同館で開催された講演会に関連した宮中行事の儀式書である三書を中心に展示されています。国重文「西宮記」、国宝「北山抄」、そして「江次第」ですが、講演会でも聞きましたとおり、そのまま見ていても何が書かれているのか?またどこか重要なのか?はさっぱりわかりませんね。
それでも、先日の講演会のおかげで少し楽しめましたよ。数年に一度と言われるとても貴重な史料の展示ですので、これを見逃すと次はいつか分りませんよ。興味ある方はこの機会にどうぞ。
石川県立美術館 尊経閣文庫分館「平安時代の儀式書」
美術館を出て、石川県立歴史博物館へ向かいます。同館では現在夏季特別展「春日懐紙・春日本万葉集とふるさとの文芸」が開催中です。
石川県立歴史博物館 夏季特別展「春日懐紙・春日本万葉集とふるさとの文芸」
先月国重文に指定された「春日懐紙」17点を記念した特別展ですが、今日はその記念講演会もありました。いつもながらに大勢の方が来ています。万葉集というテーマもあってか珍しく若い女性もいました。(いつもは年配の方ばかりなので・・・珍しい)
「懐紙に隠れた万葉集 -春日懐紙・春日本万葉集 変転の歴史-」とテーマで、文部科学省教科書調査官である田中大士氏による講演でした。田中氏は春日懐紙の研究の第一人者であり、今回の重文指定においてもその影響力著しい方だそうですが、春日懐紙の「どこ」が「どう」すごいのかを楽しそうに話していました。
おかげでその後の展示観覧が少し楽しめました。
石川県立歴史博物館 夏季特別展「春日懐紙・春日本万葉集とふるさとの文芸」
博物館を後にして、隣の藩老本多蔵品館に行きました。特別展「天地人と本多家 関ヶ原から大坂の陣へ」が始まり、テーマはNHK大河ドラマの盛り上がりに期待すること大ですが、特別展の展示スペースは相変わらず少ないです。
藩老本多蔵品館 特別展「天地人と本多家 関ヶ原から大坂の陣へ」
実際の展示も写真パネルが多く物足りないのですが、本多家に関係する青地家(のちに加賀騒動に関係する)が近江青地城の城主の家であり、本能寺の変により没落して浪人となったという事実を始めて知りました。青地城址は数年前に行ったことがあったので、意外なところでつながるものだと思いました。
藩老本多蔵品館 特別展「天地人と本多家 関ヶ原から大坂の陣へ」
まだまだ陽も高かったので、初めて石川県立伝統産業工芸館に行ってきました。同館では企画展「六〇〇年の伝統の技 美しき加賀繍の世界」を開催中です。
石川県立伝統産業工芸館 企画展「六〇〇年の伝統の技 美しき加賀繍の世界」
金沢には他県がうらやましがるほど多くの伝統工芸がありますが、ここではその展示と販売を同時に行っているようです。今回の企画展の展示物のなかにも販売されているものがありましたが、自分にはとても手にできる様な値段ではありません。しかし、いずれは他の工芸品も含めて何点かは欲しいですね。
石川県立伝統産業工芸館 企画展「六〇〇年の伝統の技 美しき加賀繍の世界」
同館は兼六園の小立野口に隣接しているのですが、ここにあることをすっかり忘れていました。
石川県立伝統産業工芸館
帰りがけに廊下に展示された松平定信筆の「兼六園」の扁額が飾られていました(複製かな?本物は金大にあったような気が・・・)。思った以上に大きな扁額です。

前田土佐守家資料館

今日の昼頃は金沢はバケツをひっくり返したような大雨でした。カメラは持っていったものの、メモリカードを差し忘れていたので今日は写真はありません。あしからず
加賀藩上級武士の日記
午前中は先週から始まった企画展「加賀藩上級武士の日記」の解説講座に参加するため、前田土佐守家資料館に行きました。今回はいつもにも増して大勢の人が参加していました。
日記は当時の様子や生活を知るためには非常に貴重な史料ですが、元々は業務日誌的な要素が強く、公家や武官によって書かれ、宮中儀礼の有職故実の元になったそうです。
加賀藩では藩主や上級武士だけではなく、お抱え学者や町人による日記も残っています。日記が並ぶ展示ケースはなかなか壮観です。
香道具名品展 後期展
その後、中村記念美術館に「香道具名品展」の後期展を見てきました。
午後は石川県立美術館に加賀百万石文化講座の第二回、北陸大学の長谷川教授による「有職故実と日本文化」の講演会に参加しました。長谷川教授は一般向けに有職故実の話をするのは初めてだったそうですが、私もこのテーマは初めてだった。
長谷川さんの話はとても興味深く、所々聴衆を笑わせるような小話も挟みながらのあっという間の1時間半でした。今回の講演会は現在同美術館で開催中の前田育徳会分館の企画展と連動したものですが、有職故実に関する知識なしに見ても、さっぱりだそうです。国宝「北山抄」もあるそうですが、今回の講演会を聞いた後でも理解率は20パーセント程だとか。講演会のあとは大勢の人が行って、ゆっくり鑑賞できそうにはありませんでしたので、展示はまた後日。

加賀百万石講座 幕末の前田家

雨模様の中、連休の金沢市内へ出かけました。
最初に室生犀星記念館に行きました。同館では企画展「装幀の美 恩地孝四郎と犀星の饗宴」を開催中です。
室生犀星記念館
犀星は意外にも自装幀が多いそうですが、それに次ぐ装幀を任されたのが恩地孝四郎だそうです。
室生犀星記念館
次に金沢くらしの博物館に行きました。企画展「夏の思い出・遊園地」を開催中の同館では、写真で賑やかな頃の「金沢ヘルスセンター」「金石海岸」「ルネスかなざわ」を紹介しています。
金沢くらしの博物館
ルネスかなざわは最近までありましたので記憶に新しいですが、子供の頃よく行った金沢ヘルスセンターやその後のサニーランドなどは、写真を見ても記憶にないものが多かったですね。サニーランド閉館後は辰口に移動して「いしかわ動物園」となりましたが、久しく動物園には行っていません。
連休中ということで県外車も多く走っていますので、1時過ぎに今日の第一目的であった石川県立美術館へ向かいました。が、すでに行列が出来始めており、入館まで10分ほどかかったこともあり、残念ながら実際の講演会場は満員で入れませんでした。
石川県立美術館
隣りの部屋に入り、ライブで映像を見ましたが、音声がマイクの音を直接拾っておらず、会場の雑音を拾って聞き取りづらく、半分も内容が聞き取れず不満が残りました。
本日は、加賀百万石講座の第一回目で、前田家18代当主による「幕末の前田家」という講演だったのですが、大きな目玉として連休にセットしたのでしょうが、新展示の初日にも当たっており、県外車も入り混じって駐車場も全く足りていませんでした。予測が甘いとしか言いようがありません。
金沢能楽美術館
講演後、金沢能楽美術館で開催されている企画展「尾山神社の能面Ⅱ」を見に行きました。前後期に分かれた本展示では、前田家より尾山神社に奉納された能面24面を半分ずつ展示しています。
金沢能楽美術館
中でも門外不出とされている「悪尉 淡吹の面」は、光る海で網に引っ掛かった曰く付きの面で、持つ者に災いをもたらし、長く前田家でも秘宝とされてきました。外に持ち出すと、天俄かに掻き曇り荒天となる、との言い伝えがあり、まさに今日もそのような1日でした。面の祟り?
「悪尉 淡吹の面」は前期展で8月30日まで公開中です。9月からは後期展が始まるので残り半分の能面を見に行きますよ。

「KOSODE 百華繚乱」 ギャラリートーク

今週末も天気良かったですね。今日は先週に続けて石川県立歴史博物館で開催中の企画展の展示説明会(ギャラリートーク)に参加しました。
「KOSODE 百華繚乱」 ギャラリートーク
今週から後期展が始まっているので、展示物は総入替です。一般的には一部入替はありますが、今回は珍しくすべての展示物が変わります。展示物を長期間光に当てられない事情があるからですが、それぞれの展示物について解説を聞きました。小袖といえども奥が深いです。
石川県立歴史博物館
ギャラリートーク終了後、中庭の噴水を見ると、水が出ていました(1日に数回水がでる)。天気の良い日に初めて撮影チャンスが訪れましたので、記念に写真を撮ってきました。この噴水、辰巳用水に使用された石管を複製したものになっています。
石川県立歴史博物館

金沢城下 西外惣構升形発掘調査

今日は金沢市内の西外惣構升形発掘調査現場にやってきました。
西外惣構升形発掘調査
その場所はもともと駐車場であったことは報道されて知っていましたが、実際来てみると結構広い場所ですね。
西外惣構升形発掘調査
西外惣構升形発掘調査
もともと堀跡ということもあるのでしょうか。ブルーシートは全く被っておらず、そこはまるで作業途中の休憩時間のようです。じっくりと作業の経過を見る事ができました。隣接する道路は市街へ通じる幹線道路なので、車どおりは多く、写真に車が写らないように撮影するのに時間を要しました。
西外惣構升形発掘調査
藩政期の堀幅は3メートル以上だと思いますが、明治期に改修され、1メートルほどになった用水の石積みがしっかりと残っています。
西外惣構升形発掘調査
発掘では多くの陶器の欠片が発見されたようです。誤って落としたというよりも、ゴミ捨て場として用水に投げ込んだということでしょうか。宅地として堀を埋めたときに、周辺のゴミ諸共に埋めたのかもしれませんね。
西外惣構升形発掘調査
西外惣構升形発掘調査
発掘は七月下旬まで。

石川県立歴史博物館 「KOSODE 百華繚乱 -丸紅所蔵衣裳名品展-」

今日は石川県立歴史博物館の企画展のギャラリートークに参加しました。
石川県立歴史博物館 「KOSODE 百華繚乱 -丸紅所蔵衣裳名品展-」
当館では現在「KOSODE 百華繚乱 -丸紅所蔵衣裳名品展-」を開催中です。先日、金沢能楽美術館でも丸紅所蔵の能装束を見ましたが、こちらは小袖や振袖が中心に展示されています。
石川県立歴史博物館 「KOSODE 百華繚乱 -丸紅所蔵衣裳名品展-」
当企画展では今日で前期が終了し、明後日から後期が始まります。染色は光で退色するため、ライトアップも落としてあり、展示も二週間が期限となっているそうです。また後期も見に行こうと思います。
中村記念美術館 「香道具名品展」
ギャラリートーク終了後、中村記念美術館で企画展「香道具名品展」を見ました。普段、碗など展示されているときはあまり興味を引くものはないのですが、今回は香道具ということで道具の装飾や包みの絵など楽しめました。中に、「三種香盤物」という展示があり、「競馬香・名所香・矢数香」と書かれた道具が展示されていましたがどうやって使用するのでしょうか?
中村記念美術館 「香道具名品展」
こちらも後期また見に行こうと思います。
金沢ふるさと偉人館
最後に金沢ふるさと偉人館の特別展を見てきました。
ふと同館の道を挟んだ向かいを見ると、先日地元新聞に載っていた建物が・・・
城南荘(旧横山邸)
そこは「城南荘」という加賀八家横山家の明治以降の旧邸です。県有形文化財となっていますが、報道によると現在はほとんど利用されていないとのこと。新聞を読んでこのあたりとはわかっていましたが、いつも通っていた道路沿いにあったのは全く気がつきませんでした。
城南荘(旧横山邸)

前田家伝来の甲冑展

金沢能楽美術館
金沢能楽美術館では現在「能装束の精華 丸紅所蔵名品展」が開催中です。
金沢能楽美術館
その後帰ろうと思いましたが、石川県立美術館で面白そうな展示をしていたので見てきました。
石川県立美術館
通常展ですが、前田育徳会尊経閣文庫分館で「百万石大名の装い」として、六代吉徳から十四代慶寧までの甲冑と陣羽織が展示されています。これだけの展示は地元でも珍しいですね。これだけの展示が通常展というのもさすがに加賀百万石です。
石川県立美術館
手前のコレクション展示室では「色絵の系譜」をしていましたので、ついでに見てきました。見ながら新聞に載っていたのを思い出しました。古九谷の加賀説の根拠となっている欠片が展示されていました。
どちらも七月中旬まで。興味ある方はお早めにどうぞ。

安江金箔工芸館 「箔」表現のかたち

安江金箔工芸館 「箔」表現のかたち
小雨の降る中、金沢駅に近い安江金箔工芸館に行ってきました。
安江金箔工芸館 「箔」表現のかたち
春季展のテーマは「『箔』表現のかたち」ということで、作品の中での金箔のさまざまな使用法が紹介されていました。その技法の一部を紹介しましょう。
「截金(きりかね)」
金箔を数枚重ねて高温で焼き合わせたものを、鹿や牛の皮を貼った皮板の上で竹製の刀を用いて細線・四角・菱形などに切り、にかわや布海苔などの接着剤で器体表面に貼り装飾とする技法。
「金泥(きんでい)」
金箔を粉状にしたものににかわを混ぜて練ったもので、絵具として使用されます。
「砂子(すなご)」
竹筒の底に綱を張った器具の中に箔をいれ、接着成分を塗布した布や紙の上で綱目から粉状になった箔を落として装飾とします。
「摺箔(すりはく)」
金や銀の箔を布の表面に貼って文様をあらわす技法です。型紙を用いることで細かい文様の表現が可能です。
「沈金(ちんきん)」
漆面を沈金刀で模様を彫って漆を塗り、彫った溝の中に金箔や金粉をすり込んで絵柄を表す技法です。
安江金箔工芸館 「箔」表現のかたち
今日は「国際博物館の日」ということで、入館者には「オリジナル箔絵しおり」がプレゼントされました。8種類の絵の中から「金沢城」を選択。純金四号色ということで金95%ですね。
帰りに地元新聞社が来ていまして、もう一人いた御年配が断ったので、写真撮影に協力してきました。そのお礼で売店のおばさんに金箔入り飴をいただきましたよ。この後映画を見に行って、まぶたが腫れたので先に行ってて良かったです。

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室生犀星記念館

室生犀星記念館
室生犀星記念館では犀星生誕120周年記念企画展として「最愛の妻 とみ子ものがたり」が開催されています。
室生犀星記念館
記念館の前にはここが犀星生誕の地であるという石碑が立てられています。
室生犀星記念館
企画展では犀星の妻の一生を紹介していますが、奥さんも詩など文学に才のあった人だったようです。
金沢市役所
金沢市役所前には3週後にせまった百万石まつりに向け、大きな看板が立てられていました。今年の百万石まつりは、高岡開町400年を記念して、高岡市からミスが前田利家の三女麻阿、四女豪がパレードに参加するようです。晴れればいいな。