Windows Vista アプリケーション開発 WPF編 新しいユーザー操作性

マイクロソフトのmstep無料セミナーを受講してきました。デザイン関連のセミナーということで珍しく女性の参加が多かったです。ちなみに前回のSQL Serverのセミナーのときは全員男性でした。
Vistaになって見栄え(デザイン)が非常にリッチになっているので、開発ツールもそれに合わせて非常にリッチなものを開発できるようになります。その仕組みのひとつがWPF(Windows Presentation Foundation)です。簡単にいうと、WEBのデザイン表現をデスクトップアプリケーションに適用するようなものです。
今では業種の乗り合い(金融と証券・保険など)はめずらしくなくなりましたが、プログラムの世界では、プログラマとデザイナーの職種の壁は歴然としたものがあります。しかしながら、次期開発ツールによりこれらの境界はあいまいなものになるだろうと予感させるものでした。プラグラムが楽になっても、ユーザーの要求は上がるので、仕事量はむしろ増える傾向にありますが・・・
Microsoft Expressionと銘打たれたツール群は、
・Expression Web ・・・ Webページ作成ツール(旧FrontPage、発売中)
・Expression Blend ・・・ WPFデザインツール(現在ベータ版)
・Expression Design ・・・ 画像編集ツール(未発表)
・Expression Media ・・・ 動画編集ツール(未発表)
と4つありますが、下2つはAdobeのアプリケーションとシェアが被るものです。連携という点では自社開発のマイクロソフトに軍配があがるでしょうが、Adobeも黙っては見過ごさないでしょう。マイクロソフトの本格参入で画像編集ツールの価格が下がってくれるとうれしいのですが。
マイクロソフトの開発環境は、すべてVisual Studio 2005に統合される方向です。すでに、SQL Server 2005、Office2003、2007のWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Visio、InfoPathはすべて統合環境が用意されています。VBAは以前としてあるものの複雑なアプリケーションはVSでという方向は止めようがないかもしれません。こうなるとAccessの孤立感は際立ちますね。
P.S.
今回は県地場産業センターでの開催でしたが、今朝道路を挟んだすぐ近くのアパートで警官が刺されるという事件があり、休憩中に警官の方が目撃情報を呼びかけに来ました。1日中パトカーが停まっていて警戒態勢でしたが、夕方の全国ニュースにも流れていて、ビックリでした。

VSUG DAY 2006 Winter

ベルサール神田 ベルサール神田
今年はVista、Office 2007を控え、新型ゲーム機とともに盛り上がるパソコン業界ですが、開発者にとっては嬉しくもあり、また苦しくもあります。Vistaの表現力は格段に上がっています。それにともない、マイクロソフトの開発ツール、.NET Frameworkも3.0へとバージョンアップします。1.1から2.0はメジャーバージョンアップでしたが、2.0から3.0はバージョン番号こそ上がっていますが、基盤に2.0を据え置き、追加される形式です。この追加部分が開発者には曲者です。グラフィック部分の強化がメインなのですが、Vistaで美しい画面に慣れ、派手なアクションに慣れたユーザーのインターフェイスに対する要望はさらに高まることでしょう。
セミナー内容に関しては概して難しかったです。世の中にはすごい人がいるものだと思います。
VSUG DAY 2006 Winter
会場で配られたグッズは先着順で数は少なかったですが、
・紙ひこうき(マイクロソフト)
・ボールペン(マイクロソフト)
・ネックストラップ(マイクロソフト)
・ボールペン(グレープシティ)
・置き時計(オラクル)
意外だったのは、左にある「SQL Server2005」グッズ。ズッシリと重みが感じられます。何だと思いますか?
実は乾電池(単一2本)です。

VSUG DAY 2006 SUMMER

Visual Studio User Group(通称VSUG)が主催する「VSUG DAY 2006 SUMMER」に参加するため東京に行ってきました。
秋葉原ダイビル 秋葉原コンベンションホール
あいにくの天気でしたが、雨が降らなくて良かったです。テーマが少しマイナーだったためか300名の定員には少し空いていましたね。先取り情報が多かったので、すぐには利用できないですがタイミング的にはとても参考になりました。Vista先取りデモもありましたが、Vistaの画面表現力すごいです(XPで二次元は究極に綺麗になりましたが、Vistaは三次元です)。すでにゲーム画面か映画画面かというところまで表現力があります。作るほうも使うほうも力量を問われます。あのデモを見るとインテルの次期デュアルコアCPUが揃うまではVistaは待ちかなと思います。Vistaにあわせ、Web作成の行程も随分と変わりそうですが、未だにブロードバンド化していない地区は相変わらず置いてけぼりですね。
MAXとき MAXとき
今回は越後湯沢経由で東京に行きました。今までは米原経由で東京に行っていたのですが、雪の季節でもないので変更しました。乗車運賃は越後湯沢経由のほうが安いのですが、トンネルが多いせいか耳鳴りがひどいです。今回生まれて初めて2階建車両にのりました。行きは2階、帰りは1階でした。半分はトンネル内なので景色がどうということはないのですが、1階は駅に止まっているとホームの高さぎりぎりに窓があって変な気分です。

[マイクロソフトセミナー] Visual Basic 6.0ユーザーのためのVisual Basic 2005への移行

Visual Basic 6.0ユーザーを .NET Frameworkに移行されるためのセミナーに参加してきました。私は、VB6ユーザーではありませんが、Visual Basic 2005について情報を仕入れたかったのです。結果、とても良かったです。
今、AccessMDBで作成した販売業務管理システムの更新作業をやっている最中ですが、Access開発者は今のタイミングがVisual Studioに移行するチャンスかもしれません。
理由は、
1.Visual Basic 2005がVB6.0の操作性を新規に取り込んで、操作性が上がっていること
2.Visual Basic 2005が機能拡張により、C#など多言語と差がなくなったこと
3.サードパーティ製のコントロールを含めるとAccessにかなり近い操作性が実現できそうなこと
4.次期OfficeではADPがなくなっていること(これは現時点では噂です。)
開発生産性からAccessを選択してきた開発者も、最近は比較的大規模な業務システムを手がける機会が多くなっていると思います。データの信頼性やWebやスマートデバイスを含めた連携を要求される中で、.NETも3世代目(2世代目?)となり、このタイミングはよいかもしれません。
自分の経験を含め、Access→.NET+SQL Serverへ。今後、情報を公開したいと思います。
P.S.
今回のセミナーの中で、唯一VB.NETとC#が違う部分についての話題がありました。
それは、配列の要素数です!!
C#で int [] x = new int[5]; とすると、インデックスは0~4の5個となります。
VBで同様にインデックスを記述すると Dim x(5) As Integer という構文ではインデックスは0~5の6個になるそうです。開発途中にUSのVBユーザー会からの熱烈な要望でVBだけ仕様が異なることになったそうです。ということは、この件だけは中間コードも異なるということです。

PASSJ Conference 2006 with VSUG

参加粗品の水、横のおまけはローソンのお茶に付いていたもの(アロサウルス かっこいいです) 赤坂プリンスホテル
東京で開催された「PASSJカンファレンス2006」に参加してきました。今回は、Visual StudioとSQL Serverが久しぶりにバージョンアップしたということで新製品発表会の要素もありましたが、とても有意義なセミナーでした。午前のキーノートを終え、午後は3トラックが同時並行で開催されましたが、私はDBAトラックを聞いてきました。
○SQL Server 2005セキュリティとは? 河端善博氏
マイクロソフトのSQL Serverに対するセキュリティ機能は今回かなり追加されていますが、提供しているけど後は自由に使って、というスタンスのようです。ヘルプもすべて翻訳されているわけではなく、河端氏はこの機能の設定変えるとどうなるかという検証に苦労したそうです。
○グラス片手にデータモデリング実践 梅田弘之氏
一度梅田氏の講演を聞いたことありますが、今回もときおり会場に質問する形式で進められました。いろいろと販売管理の設定をするうえで参考になりました。半分は梅田氏の会社のデータモデリングツールの宣伝のような
○基幹系SQL Serverの構築とチューニング、SQL Server 2005移行の留意点 熊澤幸生氏
熊澤氏はSQL Serverを使用したシステムでもかなり大規模なシステムのチューニングをしているようです。最初から語り口は、初期設定しないSIerに対する不満で怒り口調でした(もしかしていつも通りがそう聞こえたのかも)。話はチューニングに関する話が中心でしたが、難しいながらも非常に参考になりました。実現しようとするとハードウェアベンダーは喜びますが・・・。大規模システムでは初期設定も重要だと思いますが、設定ナシに簡単に使えますよ、というのがマイクロソフトの売りのひとつなのも事実であるので、ひとつの啓蒙活動が重要ですね。
独学だと見逃しがちなものが、こうして講演というかたちで聞くと気付かされることも多いです。
東京タワー 国会議事堂
帰りはすっかり暗くなっていましたが、天候もよかったので東京駅まで歩きました。光の中の東京タワーや国会議事堂は綺麗でした。

Visual Studio 2005 Quick Learning

「Visual Studio .NET with MSDN」のパッケージ購入特典(正確にはMDSN会員特典)として、iStudyで有名なシステム・テクノロジー・アイが運営するコンテンツのひとつを受講できました。テーマは「Visual Studio 2005 Quick Learning アーキテクトの役割とスキルを学ぶ編」ということで、次期Visual Studio .NET 2005(以下VSと略す)で導入されるチーム開発の一部機能の紹介です。次期VSは上位パッケージがITアーキテクト、開発者、テスト担当者用の3つになることがすでに発表されています。そこで、まだ評価のあまり進んでいないITアーキテクト部分に関して、早期に評価を始めてもらおうというのが趣旨のようです。
早速、受講してみました。すべてのパートは確認テストを含めて15分ほどで終了します。
Part1.Microsoftが目指すソフトウェア開発のあり方
Part2.モデルを中心とした開発が望まれる理由
Part3.システム開発の各段階に最適なモデリングを学ぶ
Part4.自律型システムを構築するには…(DSI)
Part5.分散アプリケーションのモデリングとは?
    (AD:アプリケーションダイアグラム)
Part6.システムの配置を意識したモデリングとは?
    (SD:システムダイアグラム)
Part7.開発者を意識したシステム配置環境のモデリングとは?
    (LDD:論理データセンターダイアグラム)
Part8.開発チームと運用チームをつなぐ配置モデリングとは?
    (DD:配置ダイアグラム)
Part9.総合学習テスト
総合学習テストはレベルが少し高かったです。各パートの確認テスト(各2~3問)がほぼ1回で満点をとれたにもかかわらず、総合学習テスト(14問)は8回もかかりました。
学習を終えた感想としては、私はほぼ一人でシステムを設計から開発、導入、運用まで行うことが多いのですが、その場合でもモデリングの有効性は非常にありそうです。ただ、対象がVSを利用するアプリケーションに特化している部分が見受けられるので、従来のAccessや他のアプリケーションが絡むシステムのモデリングにどこまで使えるのかは未知数ですが、試してみる価値はありそうです。

mstep「Visual Studio 2005 概要」セミナー

マイクロソフトの「Visual Studio 2005 概要」セミナーが金沢で行われました。年末にも発売される予定の「Visual Studio 2005」の新機能ガイドが内容です。
春から何度か要点セミナーには参加してきましたが、1日VS2005のみというセミナーは初めてです。何か役立つ情報がないかと参加しました。以下、新しく認識した要点です。
○開発言語の強化
・Partial Type
自動生成されたコード部分と開発者が追加したコードを分離できます。コードの保守がしやすくなります。
○プラットフォームとの統合
・MARS(Multiple Active Results Sets)
SQL Server2005と統合され、1つの接続で複数の結果セットを開くことができるようになりました。Access ADP(ADO)では普通に実現されていた機能だったので、すでにあるものと思っていました。
○Windowsフォームアプリケーションにおけるデータ連結の使用
・新しいBindingSourceコントロール
自動生成でBindingNavigatorコントロールとともに作成される。Fillメソッドによるデータ取得や、Currencymanagerによる単票フォームのデータ連結など、VS2003まではコードを記述していた部分が自動生成され、コードを記述しなくてよいので開発効率はかなり良くなると思います。
・新しいDataGridViewコントロール
コーディングなしにセルをカスタマイズできるようになった。ボタンやコンボボックスを設定できるようになったので、VS2003よりは使えそう。ただし、サードパーティ製を使わない程の性能かどうかは不明です。
他の機能(ASP.NET2.0、モバイルコントロール、VSTO)については特に新しい機能は見つかりませんでしたが、Beta版からでも開発に使ってみたいと思わせる機能がたくさんあります。正式版までまだ半年ほどありますが待ちきれないですね。

SQL Server 2005/Visual Studio 2005セミナー

中部北陸.NETパートナー会の主催する「次世代プラットホーム 新SQL Server/新開発ツールの情報先取りセミナー」に参加してきました。
役立ちそうな情報を一覧しておきます。
●SQL Server 2005
1.ANSI-99に準拠し、PIVOT(クロス集計)に対応した。
2.データベースにトリガ作成できる。
3.トランザクションで例外処理(TRY…CATCH…)が使用できる。
4.Enterprise Manager+クエリアナライザの新管理ツールManagement Studioでは部分的にクエリ実行が可能。ストアドプロシージャの作成・保守が向上している。
5.XMLのネイティブ対応。
6.データベースのミラーリング機能が実現。3台で構成すればフェールオーバー時の自動切替も可能になる。
●Visual Studio 2005
7.ToolStripコントロール(ツールバー)が追加。(Windowsフォーム)
8.Spliterと2つのPanelをカプセル化して、SplitContainerコントロールが追加。(Windowsフォーム)
9.Web仕様のコントロールとプロパティが追加。FlowLayoutPanelコントロール、TableLayoutPanelコントロール、Marginプロパティ、Paddingプロパティ。(Windowsフォーム)
10.Textbox、ComboBoxにAutoCompleteプロパティが追加。
11.MaskedTextBoxコントロールが追加。ようやく郵便番号のマスク機能が標準機能で実装される。(Windowsフォーム)
12.マスタページ(テンプレートページ)の作成機能が追加。(Webフォーム)
13.ソースコードが見えない配置が可能。(Webフォーム)
14.他のページにポストバックが可能。(Webフォーム)
来月にVisual Studio 2005で1日、8月にSQL Server 2005で2日セミナーがあります。SQL Serverの新機能は興味ある部分が多いので、早期に一度評価してみようと思います。

Windows Developer Day 2005

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翔泳社の「Windows Developer Day 2005」(20日開催)に参加するために東京まで行ってきました。夜行高速バスによる強行スケジュールのため疲れましたが、とても有意義なセミナーでした。場所は泉ガーデンプレイスの一角にあるガーデンギャラリーでした。参加したセミナー6本についての感想です。
・Connected Systems .NET and J2EE within a Service-Oriented Architecture(Microsoft Mr.Gregory Leake)
マイクロソフトは前ほど宣伝していないのですが、これからもWebサービスを前面に出していくようです。ようやくハードウェアの実行環境がそこそこ揃ってきたのでよいタイミングだとは思いますが、疎結合モデルというのは使う場面が限定的だと思います。.NET自体がWindowsアプリケーションよりWebアプリケーション主導で導入されているからでしょうが、Javaや最近増えてきたPHPへの対抗意図も感じました。
・企業システムに求められる.NETでのアーキテクチャ定義(日立システムアンドサービス 酒井達明氏)
企業システムにはアーキテクチャ定義が重要だという話でしたが、耳が痛いです。中でも、アーキテクチャが不在のとき、問題は稼動直前に露呈するという点は納得しきりでした。私にとっても課題ですね。
・VS.NETで作るリッチクライアントシステム(一志達也氏)
IT技術用語ってのはよく変わりますね。リッチクライアント=スマートクライアントって、いつからそうなったんでしょう。スマートクライアントとは、「アプリ本体はWebサーバー上に配置」「クライアントにダウンロードして実行」という形式のアプリケーションですが、Webアプリケーションにはない操作性の高さとWindowsアプリケーションで問題の更新後配布を解決できる良いソリューションです。VS.NET2005にはClickOnceというノータッチデプロイの進化バージョンが追加されるのですが、設定も簡易で非常にいい感じでした。
・ASPからASP.NETへの移行ガイド(葛西秋雄氏)
ASPとASP.NETの違いを自分の中でもう一度整理できて有意義でした。VS.NET2005から追加されるデータコントロールは使えそうです。しかし、結局は見栄えを重視すればサードパーティ製品か自作になるんでしょうか。
・スマートクライアントのためのコンポーネント活用(グレープシティ 福地雅之氏)
グレープシティ製品の宣伝でしたが、ひとつすごい製品がありました。来月発売されるそうですが、「Sizer for .NET」という製品ですが、Windowsフォームのコントロールを自動的に拡大縮小するコントロールです。文字サイズの問題とか、画面サイズの問題とか、これで解決できそうです。コントロールの数によってはどうなのか、グリッドコントロールがあるときはどうなのか、実際には検証が必要でしょうが。
・Visual Studio 2005概要(マイクロソフト 磯貝直之氏)
マイクロソフトによるVS.NET2005の宣伝でしたが、開発者のための機能がいろいろと強化されています。次期SQL Server2005と組み合わせると更に保守性が上がっています。それにしてもパッケージの種類の多さは何とかして欲しいです。