Windows Developer Day 2005

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翔泳社の「Windows Developer Day 2005」(20日開催)に参加するために東京まで行ってきました。夜行高速バスによる強行スケジュールのため疲れましたが、とても有意義なセミナーでした。場所は泉ガーデンプレイスの一角にあるガーデンギャラリーでした。参加したセミナー6本についての感想です。
・Connected Systems .NET and J2EE within a Service-Oriented Architecture(Microsoft Mr.Gregory Leake)
マイクロソフトは前ほど宣伝していないのですが、これからもWebサービスを前面に出していくようです。ようやくハードウェアの実行環境がそこそこ揃ってきたのでよいタイミングだとは思いますが、疎結合モデルというのは使う場面が限定的だと思います。.NET自体がWindowsアプリケーションよりWebアプリケーション主導で導入されているからでしょうが、Javaや最近増えてきたPHPへの対抗意図も感じました。
・企業システムに求められる.NETでのアーキテクチャ定義(日立システムアンドサービス 酒井達明氏)
企業システムにはアーキテクチャ定義が重要だという話でしたが、耳が痛いです。中でも、アーキテクチャが不在のとき、問題は稼動直前に露呈するという点は納得しきりでした。私にとっても課題ですね。
・VS.NETで作るリッチクライアントシステム(一志達也氏)
IT技術用語ってのはよく変わりますね。リッチクライアント=スマートクライアントって、いつからそうなったんでしょう。スマートクライアントとは、「アプリ本体はWebサーバー上に配置」「クライアントにダウンロードして実行」という形式のアプリケーションですが、Webアプリケーションにはない操作性の高さとWindowsアプリケーションで問題の更新後配布を解決できる良いソリューションです。VS.NET2005にはClickOnceというノータッチデプロイの進化バージョンが追加されるのですが、設定も簡易で非常にいい感じでした。
・ASPからASP.NETへの移行ガイド(葛西秋雄氏)
ASPとASP.NETの違いを自分の中でもう一度整理できて有意義でした。VS.NET2005から追加されるデータコントロールは使えそうです。しかし、結局は見栄えを重視すればサードパーティ製品か自作になるんでしょうか。
・スマートクライアントのためのコンポーネント活用(グレープシティ 福地雅之氏)
グレープシティ製品の宣伝でしたが、ひとつすごい製品がありました。来月発売されるそうですが、「Sizer for .NET」という製品ですが、Windowsフォームのコントロールを自動的に拡大縮小するコントロールです。文字サイズの問題とか、画面サイズの問題とか、これで解決できそうです。コントロールの数によってはどうなのか、グリッドコントロールがあるときはどうなのか、実際には検証が必要でしょうが。
・Visual Studio 2005概要(マイクロソフト 磯貝直之氏)
マイクロソフトによるVS.NET2005の宣伝でしたが、開発者のための機能がいろいろと強化されています。次期SQL Server2005と組み合わせると更に保守性が上がっています。それにしてもパッケージの種類の多さは何とかして欲しいです。