小丸山城 石川県の城館

平日の七尾市小丸山公園。
小丸山城
まだ夕方には少し早い時間なので、掃除の方以外は他に人はいませんでした。桜もつつじも終わってしまったので、しばらくは静かな場所になりそうです。
小丸山城
前田利家が一国一城の主として能登に入国したばかりのときは、能登畠山氏の居城、七尾城(府中)に入りました。しかし、生活や交通には不便だったので湊に近いここ所口に城を築きました。
現在では小丸山城は4つの小山から構成されていたと考えられています。
小丸山城
まずはもっとも高い本丸へ。一角に小丸山城址の石碑が立っています。
小丸山城
中央付近には、NHK大河「利家とまつ」が放映された記念として、利家とまつの銅像が立てられました。
小丸山城
(拡大あり)
本丸から北側には所口と呼ばれた七尾市街が広がっています。
小丸山城
南東隅の少し小高くなった上に日像上人像が立てられており、ここに櫓があったと想定されています。
小丸山城
(拡大あり)
そのからの眺めは東に七尾城のあった山々、眼前の住宅街が郭のひとつ、大念寺山です。住宅街を造成する際に少し削られていると考えられ、当時はもっと高かったと思われます。
小丸山城
橋を渡り、西側の郭が二の郭の役割だったと考えられる天性丸です。
小丸山城
小丸山公園の北側入口に相撲場がありますが、その西の山が郭のひとつ、宮丸です。その名前の由来は、築城以前この山は愛宕山と呼ばれ、気多本宮社があったことによると思われます。
小丸山城
現在は忠魂碑が建てられていますが、平成19年の能登半島地震により倒壊の危険が出たため、分解されて展示されています。
小丸山城
その宮丸の北側に「愛宕小路」という看板を見つけました。見落としそうな歴史遺産ですが、建物の間を通る細い小道でした。愛宕山にあった気多本宮社への参道であったことからその名が付けられ、築城後は本丸への通り道となったと考えられるそうです。

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