高岡の名宝展 ~ 前田の時代と城 ~ 近世越中産物の世界

秋のイベントが最も集中する10月第三週日曜日、今朝は大雨の中隣県富山に出かけました。
「高岡の名宝展」 高岡市美術館
第一の目的地は高岡市美術館。前売券を購入していた特別展「高岡の名宝展」を見学です。現地に少し早く着いてしまって、まだ準備中でした。
高岡開町400年記念の一環として開催中の同展ですが、開祖前田利長、中興の祖前田利常に関する宝物、同市の瑞龍寺と勝興寺の宝物が一堂に会する貴重な展覧会です。今日は一番乗りで展示を見ました。
「高岡の名宝展」 高岡市美術館
数年前の石川県立歴史博物館で開催された「瑞龍寺展」には行かず、今年春の「勝興寺展」にも行けなかった私でも、この展覧会でほとんどの重要な宝物は見れたと思います。図録ではなかなか感じられない本物の輝きを十分に堪能してきました。
特別展「前田の時代と城」 富山県埋蔵文化財センター
続けて訪れたのは富山県埋蔵文化財センターです。同館では現在、特別展「前田の時代と城」を開催中です。
特別展「前田の時代と城」 富山県埋蔵文化財センター
越中の城を中心に、富山城の絵図、高岡城、増山城、森寺城の模型、そして、安土城、小丸城、金沢城、富山城、増山城、放生津城、弓庄城、松倉城、春日山城、末森城、白鳥城の発掘遺物が展示されています。非常に充実した展示ですが、なんと無料で見る事ができますよ。
特別展「前田の時代と城」 富山県埋蔵文化財センター
展示室の入口は富山城の石垣の写真が出迎えてくれます。虎口風になっており、城跡へ入るような雰囲気を感じることができます。ちなみに中は撮影禁止です。
「近世越中産物の世界」 富山県公文書館
時間がありましたので隣の富山県公文書館に入りました。こちらも展示は無料です。
「近世越中産物の世界」 富山県公文書館
同館では企画展「近世越中産物の世界」というテーマで、加賀藩・富山藩領で名物として奨励された特産品を紹介していました。
日本全国に知られた「加賀笠(菅笠)」が旧福岡町近郊(現高岡市)で栽培されていた原料を使っていたという事実を始めて知りました。思いのほか興味深い展示で新しい知見を得ることができました。
さて、今日第二の目的は、富山県立図書館で開催される記念講演会でした。
記念講演「城が語る天下統一」
開演30分より前に受付に行ったらまだ準備中でした。
記念講演「城が語る天下統一」
特別展「前田の時代と城」を記念した講演会で、「城が語る天下統一」というテーマで奈良大学の千田教授が講師でした。100名余りの参加者の前で軽快な話を楽しみました。
織豊系城郭研究では第一人者である千田氏ですが、静岡大学の小和田教授といい、この分野の第一人者は話上手で大学教授らしからぬ?方々ですね。
今日の話のなかでは千田氏の安土城定説の反論がとても興味深い話でした。
・大手道の道筋のこと
・本丸御殿の建物のこと
・本丸天守台と天守の構造のこと
これまた知見の広がる話でした。そういえば、千田氏も今回の特別展の展示内容については大絶賛でしたよ。

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