金沢城 玉泉院丸を暫定整備

石川県が計画する金沢城公園玉泉院丸跡の整備で、2014(平成26)年度末の北陸新幹線金沢開業に合わせた段階的な整備が行われる見通しとなった。従来は14年度までに整備計画を策定する方針だったが、埋蔵文化財調査を前倒しして、暫定的な広場整備などを検討する。20日に県庁で開かれた新年度当初予算案の会見で、谷本正憲知事が意向を示した。
県は、水堀化を視野に暫定緑地を造成した宮守堀の整備手法をモデルとし、玉泉院丸跡でも約2ヘクタールの範囲でも埋蔵文化財調査と並行して、広場などの整備を検討する。併せて、庭園や石垣の造形美に焦点を当てた専門家による「調査検討委員会」を8月にも設置し、庭園の価値を総合的に検証する。(北國新聞2009年2月21日付記事より)