前田家墓所 保存計画の策定に着手

2月に国史跡に指定された加賀藩主前田家墓所の保存管理計画を策定する金沢市の専門委員会が5月19日に発足する。保存管理計画では史跡の価値と構成要素を明確に示し、各墳墓の個別の保存管理方法や修復に関する取り扱い基準を定める。専門委は墓所内の整備活用や景観形成の方針についても検討することにしており、史跡内の案内表示の方法や防災管理策についてもまとめる。
専門委の名称は「史跡加賀藩前田家墓所保存管理計画策定委員会」で、文献をはじめ、石造物修復などの保存科学、考古、生態学、防災工学、建築デザインの専門家で構成される。文化庁や県教育委員会がアドバイザーとして加わり、高岡市からは市教育委員会文化財課の担当者がオブザーバーとなる。前田家18代当主の前田利祐氏が顧問となる。(北國新聞2009年4月29日付記事より)