Windows XP SP2を入れるかどうか迷っている方へ

Windows XP SP2がリリースされて数ヶ月が過ぎた。現在、幸いにしてインストール後にアプリケーションが動作しなくなったという経験はまだない。しかしながら、動作がおかしいよ、という現象には遭遇した。それを大きく分類すると以下の2つになる。
1.ネットワークの共有フォルダ(プリンタ)を使用できなくなった
2.まったく通信できない
まず1の現象だが、これは「Windowsファイアウォール」の設定の影響である。SP2インストールと同時に動作するこの機能は、いわゆるワームウイルス対策として共有機能を制限している。直接モデムでインターネットをしているユーザーには必要だが、ルータを介してインターネットをしているLANユーザーには緊急性のない機能ではある。
次に2の現象だが、これも悪さをしているのは「Windowsファイアウォール」である。トレンドマイクロの「ウイルスバスター」やノートンの「アンチウイルス」などをすでにインストールしている場合、SP2と同時に起動する「Windowsファイアウォール」は重複する。NECのプリインストールマシンのユーザーは要注意である。市販のアンチウイルスソフトはインストールしていなくても、デフォルトで「PC GATEWAY」というファイアウォールソフトがインストールされている可能性は高い。
いずれにしてもSP2の新機能の設定は、かなり高度なネットワーク知識を要求している。これを宣伝せずにとりあえずWindows Updateをしようといっている企業は問題である。しかし、こういう企業が実際少なくない。
結論として、直接インターネットをしているユーザーはSP2を適用してもほぼ問題ない。2の点を注意して設定するのみだ。しかし、LANネットワークのユーザーは、ネットワーク知識を持った知人が近くにいない場合はインストールせずに様子を見たほうがよい。100%に近い確立で問題が出る。