アントレプレナーDo it 第29回

「小さい会社のリスク管理と法律の知識」というテーマで弁護士の布施和基氏の講演でした。
限られた時間のなかで「契約」と「債権回収」にポイントを絞ったものとなりましたが、倒産に関しては情報を整理できました。
法的手続・・・裁判所が関与し決められた手続きで進められる
私的手続・・・債務者が債権者との間で進める。債権者は手続きを無視して裁判を起こすことも可能。
法的手続の種類
・清算型:破産・特別清算
 会社を清算してしまう。負債を確定し、資産を回収して換価し、債権者に配分する。
 申立て → 開始決定 → 債権届出 → 配当 → 終結決定
・再建型:民事再生・会社更生
 会社再建をめざす。再建計画案を債務者自身や管財人が作成。債権者がその計画案について賛成し、裁判所が認可すると、一定の割合の債権額がカットされ、残った債権について計画に基づく弁済が行われる。
 申立て → 開始決定 → 債権届出 → 債権者集会 → 裁判所の認可 → 計画に基づく弁済 → 終結決定
 この場合は、申立てから開始決定までの間の契約に注意する。開始決定までは債権カットの対象となる可能性があるため、現金販売など回収手段を考慮する必要がある。