火災警報器の取り付け

消防法の改正により、住宅に火災警報器の取り付けが義務化されました。新築住宅はすでに昨年6月から、既築住宅は石川県内は来年5月(各市町村条例により最大平成23年5月)までです。
先週末には地元消防署による住民説明会も行われ、まずは1個設置してみました。ちなみに今回の対象となるのは寝室1室と階段最上部の2箇所です。
National けむり当番2種 NSマーク
今回購入したのはNationalの「けむり当番2種」です。専用リチウム電池で10年間ほど持ちます。結構値段しますが、日本消防検定協会マーク(NSマーク)が付いています。悪徳訪問販売の中にはこのNSマークがない粗悪品もあるようです。NSマークの認定条件は警報音の大きさ、感知能力などのようです。
けむり当番2種
なかには天井に取り付けるためのねじ2本と本体、リチウム電池が入っています。火災警報器の仕組みは、本体の出っ張りの中にけむりが一定以上溜まると警報音を発するというものです。警報音を止めるには本体から煙を追い出す必要があります。
本体内側
本体の内側にもNSマークが見えます。本体にリチウム電池をセットして、本体の取付ベースを天井に附属ねじで固定して取り付けます。
施工説明書
取り付け位置はかなり細かく記載されています。
・空気の吹き出し口から1.5m以上離す
・照明器具の真上および近くは禁止
・たれ壁(壁の出っ張り)から60cm以上離す
・タンスから60cm以上離す
・換気扇から1.5m以上離す
・取付場所の温度が0度を下回る、または40度を越えるところは禁止
・天井のはりから60cm以上離す
・火災でない煙、蒸気などのかかるところは禁止
・浴室内や水のかかる場所や水滴のつくところは禁止
・屋外・屋側は禁止
煙の感知できない場所や感知しすぎる場所は禁止ということですが、温度に関してはリチウム電池の動作保証温度に関係するようですが、寝室は別にしても階段は外気温に近くなる場合もありますからこの設定温度はどうなのでしょう?
取付前 取付後
取り付け前と取り付け後の様子です。天井灯の間になんとか違和感なく設置できました。
火災警報器
とにかく附属の紐が長いのよ。引っ張って警報音が鳴り止むわけではなくて、一月一回の点検用です。まあ天井高いお宅もあるのでしょうからとりあえず縛っておきましょう。ほんの10分ほどで作業は終わりました。
さて、この火災警報器の義務化ですが、取付調査もなければ義務違反に対する罰則もないそうです。我が身を守るための自己責任ということらしいのですが、あまりに設置比率が低いようだと、車のシートベルトのように罰則が取られるようになる日が来るかもしれません。