家屋半壊

続報です。本日、9時42分石川県を中心に地震がありました。ニュースでは「能登沖地震」と言っていましたが、最初の発表から震源は陸地に移動し、マグニチュード6.9、深さ11kmと発表されています。位置も輪島市(旧門前町)から志賀町(旧富来町)へ移動しました。
石川県はここ何十年も中心震源となる地震が起こっていませんでした。それゆえ、住民も安心して生活していましたし、住宅の耐震性を高めるという関心が薄かったのも事実でしょう。
ニュースは早いうちから輪島市の総持寺祖院のつぶれた門を映していました。倒壊は、地盤の弱さや雪にも耐える瓦の重さゆえのところもありますが、これから春本番桜のシーズンを迎えるに当たり、観光にも少なくない影響を与えるでしょう。道路もところどころ崩壊し、数年前に中越地震で見た光景を地元で見ることになるとは思ってもみませんでした。
それ以上に、身近に住宅の半壊を経験するとは・・・。妻の実家は七尾市(旧田鶴浜町)です。震源から近く、地盤も弱い場所だったため、家の壁が落ち、戸は外れガラスが割れました。初期震動から2時間を過ぎてようやく義父の携帯につながり、状況を知って現場へ向かいました。
想像以上の惨状でしたが、作業に入る頃には幸い雨もあがり、日中のうちに緊急処置も終わることができました。落ち着いてから近くを見てまわりましたが、用水路はところどころひびが入り、川沿いは地盤沈下、墓地の墓石は何基か倒れていました。里の墓石がずれていたので直しましたが、墓石は意外に重い。県内から奥能登へ向かう緊急車両の列は途切れることなく、復興に対して多くの支援を必要とする状況でした。
明日以降、被害の少なかった地域は日常に戻りますが、県内はしばらく復興に向けた動きが続きそうです。来月には選挙を控えているのですが、どうなるのでしょう?