名護屋城 秀吉の本丸御殿全容確認

豊臣秀吉が朝鮮出兵(1592-98年)の拠点にした名護屋城跡の発掘調査で、本丸御殿に計12棟の建物群があったことが確認され、佐賀県立名護屋城博物館が30日、発表した。単なる出城ではなく、本格的な規模や格式を備えた城の全容が初めて浮かび上がった。
同博物館は1996年の調査で、諸大名が秀吉に謁見した「御対面所」と推測される建物など2棟の跡を確認。2004年に再開した今回調査で、秀吉の私的な「書院」と推測される建物、水回りに関連する施設など10棟を新たに確認した。(北國新聞2007年12月1日付記事)