アントレプレナーDo it 第24回

第3期最初の回は「逆転の発想が生んだ経営哲学」というテーマで株式会社ドトールコーヒーの鳥羽博道氏の講演会でした。
昨年は第1回で松井証券の松井氏の講演があり、カツを入れられる語気の強いものだったのですが、対する鳥羽氏の講演は自然に元気が湧き出てくるような、心地よいものでした。鳥羽氏の経歴からすれば苦労のない日はなかったのかもしれませんが、理念がすばらしいです。
・社員の結婚式に出て、社員も誇れる名の通る会社にしたいと思った。
・環境によって人は作られるのであって、社員が早く行きたくなるような工場を作る。
・社員を働かせてはいけない、給与基準を細かく規定し、社員が計算できるようにすれば自ずと働くようになる。
そのほかにもいろいろと伝わるものがありましたが、こんな会社を自分も作れたらどんなに・・・と思うばかりです。頑張ろう。
終了後、アントレプレナーDo itの今期限りということが伝えられました。残念ですが、終了の理由は当初の目的を達成したということなのか、単純に予算が尽きたということなのか、別に無料開催でなくてもいい内容だと思いますがどうでしょう。

アントレプレナーDo it 第23回

今年最終のアントレプレナーですが、大雪という悪天候のため参加者もまばら。
しかも!金沢会場はアンテナレベル0という状況により中止に。来週ビデオでの講演となりました。レジュメに「北海道.co.jpのクレド」という興味深い記事があり話が楽しみだったのですが。

アントレプレナーDo it 第22回

前回に引続き「人を雇うときのルール」の2回目です。今回は採用から解雇までを勉強しました。
・労災保険
事業者が全額負担する。自動車事故による労災認定は、自賠責保険を優先的に適用し、不足部分を労災保険で補填する。適用のポイントは業務上の事故かどうか。
・定年規定
平成25年まで段階的に65歳に延長するよう指導される。
・休職期間規定
従業員の急な休職に備えて、算定開始日、給与の取扱(無給)を定めておく。

アントレプレナーDo it 第21回

アントレプレナーDo it 21回目です。今回と次回の2回で「人を雇うときのルール」というテーマで、社会保険労務士の山本礼子氏の講演です。
1回目は求人から採用までの決まりを勉強しました。
・労働条件通知書(雇入通知書)により書面で必ず明示すべき事項
1.契約期間
2.就業の場所
3.従事すべき業務の内容
4.始業、就業の時刻
5.所定時間外労働の有無
6.休憩時間
7.休日・休暇、就業時転換
8.賃金、締日・支払日、昇給
9.退職に関する事項
ハローワークの求人票に書かれている事項ですが、実際私はもらったことありませんし、見たこともありません。営業や事務など文系職の中小企業は守ってないところも多いでしょうね。
・面接時の質問内容の制限
1.本人に責任のない事項
 本籍・出生地に関すること、家族に関すること、住宅状況に関すること、生活環境に関すること
2.本来自由であるべき事項
 宗教に関すること、支持政党に関すること、人生観・生活信条に関すること、尊敬する人物に関すること、思想に関すること、労働組合・学生運動など社会運動に関すること、購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
3.その他
 身元調査などの実施、合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施
時代は変わっていますね。昔の履歴書には家族欄がありましたから。宗教、政党はわかるとして、尊敬する人物の話は雑談にはならないのですね。そこにその人の人生観が表れるということなのでしょうが、能力より人柄・成長性を重視して採用する場合は、どんな質問をして判断するか難しいですね。

アントレプレナーDo it 第20回

第20回目です。先週は仕事のために出席できませんでした。
今回は、「売れる『しくみ』で会社を変える」というテーマで、日本経営教育研究所の石原明氏の講演でした。
なぜ売りたいのに売れないのか
<現在のビジネスを取り巻く環境>
・情報化社会になって、モノの売り方、買い方は大きく変化している
・企業と個人の情報格差がなくなった
上記のことにより
・情報提供が販売の決め手となってきた
・お客様が買おうとする前に、自社をどう印象づけるかが大切になってきている
・勝つ企業は、「情報の先出し」をしている
あなたの営業戦略は何が間違っているのか
「営業力」で売る時代から「販売力」で売る時代へ
「営業力」・・・営業マン個々の技能や能力
「販売力」・・・組織としてモノを売る技能、能力とそのレベル
お客様は3種類
1.見込み客(商品やサービスを値段も含めて喜んで買う)
2.ユーザー(一度でも買った人、購買客)
3.顧客(リピート、新商品を購入、口コミをしてくれるお客様)
マーケティングの流れ
ステップ1.集客
ステップ2.見込み客フォロー
  ココまで見込み客の状態
ステップ3.販売
  ココはユーザーの状態
ステップ4.顧客化
  ココは顧客の状態
ソフトタッチのコミュニケーション効果
・直接会わないでコミュニケーションをとれる。
・直接話して影響を与える言葉は、紙に書いて人に伝えることでも同じ効果を得られる。
・ホームページは見込み客フォローの材料とはなるが、集客には向かない。

アントレプレナーDo it 第18回

第18回になりました。ちょうど中間ターンしたところでしょうか。今回は、「勝てる企画書のつくりかた」というテーマで、株式会社ガーデンシティ・プランニングの藤木俊明氏です。
短い時間内でより具体的な企画書の作成方法の説明がありました。
ビジネスプランとは?
・相手方の問題解決をはかるもの
・相手方の企業活動にプラスになるもの
企画書に不可欠な三要素とは?
1.(相手方の)実施メリット
2.予算(概算でもよい)
3.スケジュール(ラフでもよい)
実際につくるとき気をつけること
・フォントはゴシック体
・原則箇条書きで
・短文を心がける
・項目は7項目まで
・長くても10P程度でまとめる
・プレゼンは15分を目処に
・どうしても長くなるときはサマリーをつける
・重要ポイントは先出し

アントレプレナーDo it 第17回

第17回は、「現役社長が語る 小さな会社の経営の勘どころ」というテーマで、東亜食品工業の代表取締役 木子吉永氏の講演でした。
A.経営でのマイナスごとは、変革へのサインだ。
B.他業界に学べ!
C.営業なくして企業なし。しかし、訪問は一考セヨ
D.ナゼ、売上高を経営のモノサシにしてはダメなのか
E.小さい会社ほど社長の「性格」で決まる
というポイントについて、社長自ら体験をもとに熱く語っていました。

アントレプレナーDo it 第16回

アントレプレナーDo it 今回は、「小さな会社の宣伝・広報戦略」というテーマで、宣伝会議の田中理沙氏の講演でした。最後は、「日本の広告会社」WEB版の宣伝のようなものでしたが。
消費者の情報行動が変化しているそうです。
数年前までは、
Attention 注目される
Interest  関心をもつ
Desire   欲求をもつ
Memory  記憶に残す
Action   行動する
現在は、
Attention 注目される
Interest  関心をもつ
Search   検索する
Action   行動する
Share    意見を共有する
そういえば、私も欲しいものがあるとインターネットでまず調べますね。インターネットの登場が賢いユーザーを出現させたとよく言われていますが、同様に2チャンネルやブログなどによって大衆による口コミに誘導される危険も増加したと言えるでしょう。

アントレプレナーDo it 第15回

アントレプレナーDo it、先週一週休んで今週は「営業に役立つコミュニケーション術」というテーマで株式会社香科舎の辛淑玉(しん すご)氏の講演でした。今日の講演は再認識させられることが多く、とてもためになりました。以下要約です。
商品の魅力を伝えるには技術だけではうまくいきません。営業の成功の秘訣は、相手が何を考え、何を感じているのかを的確につかむこと。相手の感情にうまく向き合えるかどうかが重要なポイントなのです。
「話を聞くということ」の身体表現・言葉
レベル1. 体を向ける、顔を見る
レベル2. うなずく
レベル3. メモをとる
レベル4. 一言話す(相手の話の中の単語を使って)
レベル5. 要約する(つまり○○だね)
レベル6. 感情を代弁する(相手に共感する)

※レベル6に向かうほど聞いていることを相手に伝える力が強い
感情を代弁するためにやってはいけないこと
・すぐにあしらう
・尋問する
・最初から疑った言い方
・あきらめた言い方
相手にとって敵ではなく味方であることを印象づける
時代が変われば営業の仕方も変わって当然である。
×押し付け系 (この商品はお客様にお似合いです)
△権威系 (この商品は○○で金賞を受けました)
○主体的な表現 (私はこの商品のここがとても好きです)
日本人は自分を良く思われたいと思いすぎで、世界は嫌いな人とも共に暮らすという発想であるから、相手との関係性を変えるために言葉にして伝えることが大事である。相手にどう動いてほしいのか伝えたり、相手の言いたことを常に確認したりするように心掛ける。

アントレプレナーDo it 第14回

アントレプレナーDo it、本日は「小さい会社が勝ち抜く法 ~経営にITを生かす」というテーマで、日経情報ストラテジー編集長の多田和市氏の講演でした。以下要点です。
○等身大のIT活用
 ・まず大事なのは経営コンセプト
 ・経営の目的は?課題は?
 ・コスト削減、業務改善、新しいビジネスの構築
 ・道具としてのITか、戦略を生み出すITか
○IT経営とは何か?
 ・経営の実態をITによって「見える化」すること
 ・「見える化」によって、経営トップによる意思決定スピードを早め、情報共有によって社員を底上げ
 ・ITは道具にとどまらず、ITそのものが仮想店舗のような売り場を作り出す
○IT経営へのアプローチ
1.自社の強みを生かした「選択と集中」
 ・何で勝負するのか
 ・どこに競争力があるのか
 ・顧客に何が評価されているのか
2.強さを生かせるシナリオを作る
 ・どんな段取りでプロジェクトを進めるのか
 ・自社が優位に立つための条件とは?
 ・競合の動きを踏まえたリスクヘッジも必要
 ・複数のシナリオを描く
3.調達から納品までのサプライチェーンを見直す
 ・ローコスト・オペレーション
 ・一気通貫システムが不可欠
 ・サプライチェーン全体における情報共有と業務の一元管理
4.顧客を起点にした発想に社員の意識を変える
 ・販売代行から購買代行へ
 ・顧客のメリットを最優先
 ・顧客をよく知る→「個客」化
 ・個客ごとに付加価値提供
5.常にビジネスモデルを見直す
 ・アイデアの勝負
 ・参入障壁は低い
 ・ビジネスモデル特許への対策
しかしながら、最後は「経営者の覚悟」の問題である。