金沢市では国の「文化財保護強調週間(11月1日~7日)」に合わせ、「金沢歴史遺産探訪月間」と称して初めての行事を開催しています。京都では秋の未公開寺院公開として以前からあるイベントですが、金沢市はようやくという感じですね。
今日は「伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会」として東山周辺を巡ります。朝から怪しい天候でしたが、終了までなんとかもちました。
集合は東山河岸緑地で、ここには昭和30年代まで東茶屋街の演舞場であったようです。

東茶屋街は藩政期には塀によって囲まれた新しく区画整理された地域で、西と東に木戸があったようです。写真の絵はその頃の様子を描いたものです。木戸や賑わっている様子がよく分かります。

「東山ひがし伝統的建造物群保存地区」を通り、宝泉寺へ向かいます。連休の東茶屋街は多くの人出でした。「伝統的建造物群保存地区」として登録されている茶屋街は全国で4つ。京都の祇園、今ちりとてちんで注目されている小浜、残り2つが金沢市の東山ひがしと主計町です。

高台にある宝泉寺からは「観音寺町こまちなみ保存地域」と「東山ひがし伝統的建造物群保存地区」を見下ろすことができます。右側の直線道路沿いが東山ひがし、左側の直線道路沿いが観音寺町こまちなみです。左奥に浅野川大橋が見えます。

ここからは遠く金沢城を望むことができ、河北門の工事現場も見えます。

そこから中の橋を渡って、「主計町伝統的建造物群保存地区」を通りました。

新町の久保市乙剣宮神社にて、「旧新町こまちなみ保存区域」と「旧彦三一番丁・母衣町こまちなみ保存区域」の説明を聞きました。この地区は町並みがそろっているという感じはしないのですが、所々に保存建物が残っています。

最後に、彦三町の野坂家前にて説明を受けて、彦三緑地にて解散となりました。

下の写真は作家の五木寛之氏によって命名された「あかり坂」です。主計町から久保市乙剣宮神社に続く「暗がり坂」の1本東側の坂ですが、参加者からはあかり坂のほうが暗いという意見も・・・。しばらくするとこちらにもまちしるべ標柱が立つようですよ。

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大野湊神社と土清水塩硝蔵跡発掘
金沢市では国の「文化財保護強調週間」に合わせて今年初めて「金沢歴史遺産探訪月間」と称して各種イベントを開催しています。今日は平日ではありますが、寺中町にある大野湊神社で未公開なものが公開されます。

場所は知っていましたが、実際に訪れるのは初めてです。公開されるのは写真の能舞台かと期待して行ったのですが・・・

実際は旧拝殿に保管されている以下の「絵馬」1点と「木造狛犬」2対でした。絵馬は間口八間の旧拝殿にぴったり収まるほどの大きなものでしたが、状態もよく、源平盛衰記の絵の間に河北潟や宮腰、大野湊神社が描かれていました。




その後、笠舞のパレットで開催中のイワイ学館所有の絵図展を見に行きました。注目は幕末の世界絵図で、間近で貴重な絵図を鑑賞できる貴重な機会となりました。


そして、近くで行なわれているであろう発掘現場に向かいました。場所は涌波の加賀藩の火薬製造工場のあった土清水塩硝蔵跡です。昨年も休耕園となった現場で発掘調査が行なわれましたが、煙硝蔵土蔵跡の礎石と堀跡が見つかり、今年はそのすぐ隣で土蔵の範囲を確認する調査を行なう予定でした。10月開始予定とは聞いていましたが、何か始まったばかりのような、あまり穴は広くないですね。しかし、望遠で確認するとすでに礎石の一部はでてきているようです。

晴れの関門海峡に立つ
九州上陸のときはすでに夜だったので見ることを諦めましたが、本州に帰るときはまだ明るかったので、九州側最後のパーキングに車を停めて、しばし関門海峡を見学です。

一般道路が工事中で交通量は多かったですが、それ以上に橋をくぐる船の多さが目を引きました。


パーキングにはなぜか中国語や韓国語が響いていました。なぜ?
中津 福沢諭吉旧居
中津で少々時間がありましたので、観光地図で見て寄り道です。来たのは「史跡福沢諭吉旧居」です。




旧居に隣接して記念館が建っています。

展示は有名な「学問のすすめ」や「西洋事情」など。


しかし、目玉は入口に展示されている旧1万円札と現1万円札のNo.1の新札です。写真も撮れますよ。


記念講演・シンポジウム 「能登畠山氏と文芸の世界」
今日は能登畠山家創立600年事業の記念講演・シンポジウムとして「能登畠山氏と文芸の世界」が七尾市サンライフプラザで開催されました。
講演会は午後からだったので、その前に連動して開催中の特別展「能登畠山氏と文芸の世界」を見に七尾城史資料館へ行きました。関係展示はほんの数点でしたが、ここ数年の城下町遺跡の遺物展示が増えていました。


講演会は、「冷泉家の歴史の文化」と題して、冷泉家25代当主の冷泉為人氏による、冷泉家の歴史と現状に関する内容でした。

シンポジウムは和歌、連歌、猿楽という文化の視点から能登における畠山氏の役割に関するものでした。

今まであまり公家には関心がなかったので知らないことばかりでしたが、冷泉家は私が住む津幡町と非常に関係が深いのです。津幡には、能登畠山氏と関係が深く七尾を3回も訪れた6代為広の顕彰碑が津幡小学校にあり、その孫の娘が嫁に来た鳥越弘願寺も津幡川沿いにあります。知らない世界はなかなか興味深い世界でした。
七尾城検定参加者募集!
春に一報をお伝えしていた「七尾城検定」であるが、主催の七尾市の広報はいまいち熱が入っていない。
本日わかった正式名は「ふるさと七尾学検定」である。第一回となる今年のテーマが「能登畠山氏・七尾城編」ということのようで、つまり今年1回きりということなのだ。
概要をお伝えしましょう!
検定日時 10月19日(日) 10:00~
検定場所 七尾市役所
検定方式 4択マークシートで50問中40問正解で合格
受験料 無料
申込受付期間 9月8日(月)~9月30日(火)
申込方法 往復ハガキで、七尾城検定申込と明記し、郵便番号、住所、氏名、連絡先を記入の上、郵送または持参(電話不可)
宛先 能登畠山家創立六〇〇年事業実行委員会事務局(七尾市教育委員会文化財課)
〒926-8611 石川県七尾市袖ヶ江町イ部25番地
TEL.0767-53-8437
さて、今回の七尾城検定は能登畠山家創立600年を祝う記念行事のひとつです。こちらも今月、来月といろいろと予定しているので紹介しましょう。
能登の史跡展
10月31日まで 能登国分寺展示館
「七尾城写真展」
9月30日まで パトリア
七尾市の発掘速報展
11月30日まで 七尾市文化財資料展示館(旧七商武道館)
第67回七尾城まつり
9月13日 17:00から 前夜祭
9月14日 10:00から 本祭 七尾城跡周辺
第13回全国詩吟大会
9月14日 9:30から 七尾サンライフプラザ
親子名城見学会
9月14日 10:00から 七尾城跡(本丸周辺)
能登畠山氏慰霊法要
9月14日 10:00から 霊泉寺
「源氏物語千年紀」特別公演
9月19日 14:30から 能登演劇堂
畠山サミット
9月19日 18:00から 和倉温泉「加賀屋」
能登畠山氏と能登の美術
9月20日から10月26日 七尾美術館
能登畠山氏と文芸の世界展
9月20日から10月26日 七尾城史資料館
「能登畠山氏と文芸の世界展」記念講演・シンポジウム
10月5日 14:00から 七尾サンライフプラザ
「中世都市と職人」シンポジウム
10月12日 10:00から 七尾サンライフプラザ
「能登畠山展」見学バスツアー
10月13日
七尾城検定
10月19日 10:00から 七尾市役所
市民劇団「N」「しんしゃく源氏物語」公演
10月18日 18:30から
10月19日 13:30から 能登演劇堂
第2回名古屋城検定 今度はチームで挑戦できる?
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今年の5月に初めて開催された日本初の城郭検定 「名古屋城検定」 の第2回検定日が決定した。
12月7日(日)の午後2時からで、前回の土曜日午前中という明らかに遠方からの受験者には厳しい時間帯から、日曜日の午後という遠方からの受験にも配慮された時間帯で開催される。
今回も初級のみの開催であるが、「チーム参加」という区分が増えている。3人で問題をやるのか?と思ったら、どうもチームの熱狂度やユニーク度を競うコンテストをやるようだ。ということは3人は別々に問題を解くことになるのだろう。しかし、チーム参加の場合は3人で9,000円、さらにテキスト付!ということで試験中に勉強できる!?・・・・テキストを持っている人は安くなるのかな?少々の疑問はあるが、個人参加とは別の参加賞をもらえるかもしれない。
10月、11月と検定に向けて公開講座も開催される。遠方の方には無理であるが、近郊の興味ある方は名古屋城について一層の理解が深まる機会である。
公開講座案内(Wordファイル)
名古屋城本丸御殿の復興募金はすでに多額の募金額となっていると聞く。完成に向けて興味はますます大きくなるであろうから、今から地道に勉強して本丸御殿完成を迎えることができれば、見学するにしても何か違う見方ができようものである。
春の検定は時間が合わなかった皆様、名古屋観光を兼ねて、名古屋城検定受験はいかがですか?
検定申込期間:平成20年10月11日から11月28日まで
お問い合せ先:名古屋城検定実行委員会事務局 TEL.052-961-7580
城下町金沢の文化的遺産群と文化的景観セミナー 見えてきた「塩硝の道」をたどる
北國総合研究所が主催する3回シリーズ「城下町金沢の文化的遺産群と文化的景観セミナー」の第3回に参加してきました。天候の悪い日が続く中、今日も天候が非常に心配でしたが、なんとか夕方まで持ちました。募集人数40人のところ、大幅に増員して80名で2台の観光バスで目的地に向かいました。
こういうセミナーの良いところは普段見れないものが見れたり、団体向けに解説がつくところですね。参加費も昼食、拝観料込みで3,000円という値頃感があります。
本日最初の目的地は、昨年発掘調査で話題になった土清水塩硝蔵跡です。「土清水」なんて読むのかな?と思っていましたが、「つっしょうず」と読むようです。しかし、塩硝蔵跡がある土地は現在涌波と一部大桑です。おそらく出入口が土清水にあったから、というのが名の由来のようです。

発掘担当であった金沢市埋蔵文化財センターの担当者から脇の辰巳用水沿いを歩きながら説明を聞きました。意外にまだまだ藩政期の跡が残っているのですね。土清水から入ってくる道跡、道跡から辰巳用水を渡る橋のあった場所の石垣、外周の外堀跡など、草が枯れてきた頃にもう一度確認しに行きたいです。
本年度も発掘調査が来月行われるということで、場所は昨年の発掘場所の隣です。楽しみです。

バスは塩硝蔵跡をあとにして高速で五箇山に向かいました。到着したのは、国重要文化財岩瀬家です。

中で当主に岩瀬家の由来と塩硝の道についての説明を聞きました。

岩瀬家の裏に小屋があったので何だろうか?と思い当主にお聞きしたところ、発電所だということでした。自家発電用に建てられたものだそうですが、水力発電所は山奥に造られることから、平野部よりも早く電気が通るようになり、大正時代には使われなくなったそうです。なかなか貴重なものですが、中は公開していないようです。

昼食をとったあと、合掌造り集落のひとつ、菅沼集落に行きました。集落内の田んぼが稲穂を垂れ、良い景観でした。

合掌造りの屋根は三重構造になっていて、外側から萱(かや)、麻(前回分)、麻(今回分)となります。村近くの山には今でも専用の萱畑があり、毎年育てて屋根葺き替えの準備をするそうです。萱の内側に麻を敷くのは、萱のボロボロと落ちてくる端を防ぐ役割だそうです。

集落内の塩硝の館では、塩硝の作り方を学ぶことができます。右のパネルにあるように囲炉裏の下を掘って、干し草と蚕糞を入れ、囲炉裏の熱で一冬発酵させるそうです。五年目から塩硝の材料として使えるという気の長い作業です。

最後に、合掌造りの集落、相倉集落に行きました。ここまで時折日も差す暑い日となりましたが、一気に天候も下り坂で小雨が降ってきました。集落内の民族館で説明を聞いていたら、集落内をゆっくりと巡る時間がありませんでした。

今日は塩硝の道について勉強になりました。この企画は毎年大盛況のようですが、世界遺産になれなくても郷土の歴史を知るために続けてほしいです。
福井恐竜博物館特別展 絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち
盆休みの週末日曜日、晴天の中、福井恐竜博物館にやってきた。盆休み最終日と家族の日で通常展が無料ということもあってか、家族連れで一杯の博物館。最近こんな盛況なときに来たことはなかったので少しびっくり!!
目的は、毎年恒例の夏の特別展。今年のテーマは「絶滅期の恐竜と新時代の生き物たち」ということで、隕石墜落による恐竜絶滅の地層「K/T層」をまたぐ生物化石に関する展示である。職員による解説イベントに参加したのであるが、7月と8月と9月に1回ずつ、7月は別の会のバス旅行日に重なるため参加できず、以前9月に参加したときは終盤でガイドブックが売り切れ寸前だったため、今年は余裕をもって8月の回に参加してみた。

K/T層を境にして恐竜や翼竜、首長竜(これらは恐竜とは別種らしいです)は絶滅したのだが、一部は鳥として存続し、哺乳類の天下にはまだまだ年月が必要であったという説明を聞きました。
そういえばK/T層直前の白亜紀後期の化石を博物館で見ることはほとんどないと思いませんか?
理由は、K/T層前後の化石は展示品としての価値よりも、研究対象としての価値が勝るから、らしいです。
近年NHKなどでも哺乳類受難の世紀として、飛べない大型の鳥の化石も展示されており、迫力ありましたね。興味ある方はぜひ自分の目で確かめてください。

イベントの前に通常展を見ましたが、開館当時は1地点からの固定撮りしか許されていなかった館内は、どこでもフラッシュ、三脚なしであれば撮影可能となりました。




今日の買い物は、復元モデルシリーズ第2弾「フクイサウルス」です。今年発売になったものですが、値上げラッシュの中、本モデルも第1弾「フクイラプトル」ともに1体1,200円となりました。材料費の高騰よりも近年の中国の人件費向上のほうが影響あるのかもしれません。そのうち、安く精巧なモデルを入手するのは難しい世の中になるのかもしれません。

うさ3回目の誕生日

今日も元気いっぱいの「うさ」です。久しぶりのブログ登場です!!
散歩に疲れたら休む・・・。後ろから記念写真を、パシリ!

しっぽがかわいいです。