Office 2003搭載パソコンはもう買えない

日経コンピュータ2007年7月23日号によると、マイクロソフトが6月末でOffice2003の出荷を終了したようだ。これにより、プリインストール版とパッケージ版は在庫限りとなった。
Office2007の一般発売から半年という短期間による出荷終了は、マイクロソフトによるOffice2007販売促進策のようにも考えられるが、マイクロソフトはその理由を「Officeの技術に関する訴訟に敗訴したため」としている。これに対し、国内パソコンメーカーはOffice2003の在庫確保に動いたようだ。NECは、「当面の在庫を確保した」としているので秋モデル分ぐらいは確保したのだろうか。にしても、来年には店頭からOffice2003が消えるのは確実なようだ。
これでまったくOffice2003が入手できないのかというと、企業ユーザーには道が残されている。「ボリューム・ライセンス」を購入し、「ダウングレード権」を使ってOffice2003を利用するという道である。しかし、個人ユーザーにはその選択肢すらない。
しかし、実際そうなるのか?今までもマイクロソフトは世界第2位の市場である日本のユーザーを無視できなかった経緯がある。Windows98・ME、Windows2000、WindowsXPのOSサポート期間延長である。この決断が普及層となる個人ユーザーの買替需要を冷やすことだけはないように願いたい。