平成19年度発掘報告会 いしかわを掘る

平成19年度発掘報告会 いしかわを掘る
本日は石川県生涯学習センター(旧石川県庁)で行われた石川県埋蔵文化財センター主催の「平成19年度発掘報告会 いしかわを掘る」に参加してきました。
平成19年度の発掘調査から
報告1 五歩市遺跡(白山市)
報告2 直江北遺跡(金沢市)
報告3 松谷寺跡(小松市)
報告4 野々江本江寺遺跡(珠洲市)
報告5 七尾城跡(七尾市)
報告6 金沢城跡(金沢市)
の6箇所の報告が行われました。
全国的な注目度からすると、全国初で最古の木製板碑・笠塔婆が発見された野々江本江寺遺跡が一番なのですが、私的には七尾城跡と金沢城跡が注目でした。それぞれの発掘調査現地説明会には参加していましたが、説明時にはすでに埋め戻されてしまったもの、それ以降のものなどあるのかないのか期待していました。
七尾城跡に関しては、説明時にすでに埋め戻されていた惣構堀と切岸の写真を見ることができました。
七尾城跡 惣構堀
惣構堀
七尾城跡 切岸
切岸
また、遺物のなかのすずり(説明会ではなかったような)の展示もあり、裏に書かれた武者絵?も線を引いて分かりやすく説明がありました。
七尾城跡 硯
硯(すずり)
金沢城跡では河北門復元整備のなかで、新丸から河北門に至る河北坂のトレンチ断面の写真が初公開で、17世紀初頭の利家時代に河北坂がすでに整備されていたことが判明されました。
金沢城跡 河北坂
河北坂 トレンチ状況
金沢城跡 河北坂
河北坂 断面拡大
報告の中でもすでに金沢城の玉泉院丸の南西石垣の積み直しが終了したということで帰りに見てきました。確かに最上部まで積み直しは終了しているようでしたが、足場はまだ外されていませんでした。工事期間は3月21日となっていましたので、最終確認して来週以降に外されるのでしょう。
金沢城 玉泉院丸石垣整備現場