金沢城河北門復元 記名会参加証がようやく届く!

金沢城河北門復元 記名会参加証
当初12月初旬に開催予定であった金沢城河北門の壁板と瓦の寄進記名会でしたが、真柄問題も影響したのか、1か月程遅れてようやく参加証が届きました。
記名会日時は来年の1月10日土曜日と決定しました。当然雪も予想されるため、会場は五十間長屋となっています。実際には壁板や瓦が使用される河北門とは離れており、こんな機会だからこそぜひ工事現場に入れて欲しかったですが・・・寄進のし甲斐がないですね。イベントも意外に目立たずひっそりと行われるのかも。
まだ何を書くか考えていませんが、とにもかくにも楽しみです。

金沢城河北門復元 二の門櫓の隅柱立つ!

現場説明会のあと、河北門の復元の様子を見に行きました。
金沢城河北門復元
今日は運良く二の門櫓の隅柱を立てていました。三隅はすでに立てられており、東北の隅柱が最後でした。クレーンで柱材を持ち上げ、慎重に慎重にはめ込みます。釘を使用しない工法を採用しているので、最後は木槌で叩いてはめていきます。
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
結局最後まで見て20分ほどいたでしょうか。貴重な場面を見学できました。
金沢城河北門復元
今日は金沢城と兼六園がライトアップされる日でもありました。夜景はなかなか上手く撮ることができません。それでも何十枚も撮ってくれば数枚はいいものがありました。金沢城石川門櫓は昨年に引き続き、1日限りのオレンジライトアップでした。
兼六園ライトアップ
金沢城ライトアップ

金沢城河北門復元 冬支度は万全

金沢市教育委員会の開催するイベントに参加するために、市内へ出かけるついでにしばらく行っていなかった金沢城の様子を見てきました。
金沢城河北門復元
現在は二の門の囲いはすっかりとできていて、すっぽりと被さり、冬でも木工事を進める準備が整いました。ふと横に目をやると、一の門に隣接するニラミ櫓台の石垣はすっかり積み終わっていました。完成すると新丸方角からの見栄えが良くなりますね。
金沢城河北門復元
積み方をしばし観察していると、北側の新丸方向はすでにある野面積みからうまく打ち込み接ぎに変化して上段まで積まれています。隅石は切石でぴったり積まれていて、東側の内側は一の門のある東側が切り込み接ぎ、南側は打ち込み接ぎで積まれ、1つの櫓台石垣で様々な積み方を見ることができそうです。
金沢城河北門復元
初めて大きく伸びた見学台に入りました。工事現場なのでヘルメット着用です。今日は休日で作業もしていなかったので、ブルーシートがかけられ、石垣台上の木工事も始まっていなかったので、しばらくは入っても寂しいかもしれません。
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
集合場所へ向かう途中、まだ時間があったので寺島蔵人邸跡へ行きました。何度も金沢には行っていますが初めて行きました。
寺島蔵人邸跡
寺島蔵人邸跡
庭には背の高いドウダンツツジがまだまだ紅葉し始めで、今月下旬にツツジのオレンジともみじの赤がすばらしいコントラストとなるようです。しかし、この庭も藩政期はなく、屋敷が続いていたようです。
寺島蔵人邸跡

金沢城河北門復元のいま

秋晴れのなか、今日の夜からライトアップイベントが始まるということで、朝その準備の様子と河北門復元の現状を確認するために、金沢城へ赴きました。
金沢城河北門復元
金沢城二の門の囲いにはかなり屋根が掛けられてきました。
金沢城河北門復元
二の門入口の木工事は少し進んだようですが・・・
金沢城河北門復元
今のメイン工事は一の門横のニラミ台櫓石垣ですね。急ピッチで石垣が積まれ、行く度に段数が高くなります。
金沢城河北門復元
また、石川門二の門はすっかりと足場に囲まれていました。
金沢城石川門修復
金沢城石川門修復
今日は城内で珍しい光景を見ることができました。これから始まる本格的な行楽シーズンに向けて、城内の堀の清掃作業と石垣の除草作業を見ることができました。ロープ1本で石垣を下りながら草を取る作業は見ていても大変そうでした。滑るので数日晴れた日でないとできないのでしょうね。
金沢城
金沢城

河北門復元整備 木工事始まる

市内の都市銀行に行くついでに・・・というより口実に、朝の金沢城散策に出かけました。
まずは今月完成した尾山神社前の開渠化された用水です。現れた石積みはかなり立派なものです。
尾山神社前開渠化
尾山神社前開渠化
説明板も立てられたのですが、これが今地元でちょっとした話題です。「辰巳用水の開渠化」という見出しが注文されているのですが、今までここは西内惣構堀の始点だと教えられてきたので、辰巳用水という認識があまりないのです。
歴史的な事実としては、空堀だった西内惣構堀に辰巳用水から水がひかれて水堀化された経緯があり、現在の管理区分としては辰巳用水となっているので、間違いはないのですが、市民から異論がでているそうです。近々建て替える可能性も示唆されていますから、なくならないうちに一度ご覧あれ!
尾山神社前開渠化
金沢城公園では河北門復元整備で、17日ついに木工事が始まりました。年末から来年一月には二の門の上棟式が予定されているということで楽しみです。
河北門復元整備
雪や雨に備えて、上屋をかぶせるために、大きな足場が組まれています。今日も次々と鉄骨がクレーンに吊られていました。
河北門復元整備
17日に工事関係者が出席して行われた「立柱式」に続いて立てられたという「鏡柱」2本と梁となる「冠木」はここ数日の悪天候でブルーシートで覆われていました。この鏡柱、高さ2.29メートル、重さ約1.2トンもあるそうです。
河北門復元整備
一の門は石垣の積み直しが終了し、隣接するニラミ櫓台の石垣を積んでいました。ニラミ櫓台は一月前は根石のみでしたが、すでに高いところは3段目が積まれて、非常に急ピッチに積まれています。これはあっという間に完成してしまいそうです。
河北門復元整備
最後は戦後以来の金沢城のシンボル的存在の石川門修復の現状です。今までは北側の太鼓塀が中心でしたが、今月16日、ついに櫓門の修理に着手しました。工事期間は2010年3月までで、漆喰壁の塗り直しや鉛瓦の取り換えが行われます。現在は二の門の三の丸側全面に足場が組まれていました。
金沢城石川門
二の門の一の門側にも足場を組む準備が着々と進められていました。
金沢城石川門

金沢城河北門復元 一の門石垣復元

ひさしぶりに金沢に出たので金沢城の様子を見てきました。
旧石川県警察本部のあった緑地では、いもり堀の復元整備の範囲確認をかねて発掘調査が行われていました。ブルーシートが被っていてどの程度の成果が出ているのかわからなかったが、何か成果があると良いですね。
金沢城いもり堀範囲調査
金沢城いもり堀範囲調査
さて、二の門石垣がすべて積み終わった河北門復元現場では、最上段に水をかけていましたが、木工事の準備が着々と進められているようです。よく見ると、石垣最上段隅石には金属の部品が取り付けられているのが見えます。
金沢城河北門復元整備
積み直しのため一度解体された一の門石垣では積み直しが進められていました。二の門に隣接する東側石垣はすでに積み直しが終了し、ニラミ櫓台側の石垣の復元の真っ最中でした。
ちょうど最後の石垣の石をはめるところだったので、しばし見学していましたが、どうも最後のピースはうまくはまらなかったようで、再度外されてちょうど昼食時となって休憩となりました。石垣を積むのも簡単ではないですね。
金沢城河北門復元整備
金沢城河北門復元整備
金沢城河北門復元整備
金沢城河北門復元整備
金沢城河北門復元整備

かなざわまち博2008 鶴丸倉庫一般公開

盆休みの本日(と言っても自分は休みはないですが・・・)、毎年恒例となった「かなざわまち博」の一般イベントとして1日限りの鶴丸倉庫一般公開です。
今年、金沢城公園は国史跡に、鶴丸倉庫は国重要文化財になりました。鶴丸倉庫として長年市民には親しまれてきましたが、登録名は「金沢城土蔵」です。藩政期の土蔵としては唯一の2階建て土蔵の登録文化財となりました。
鶴丸倉庫一般公開
中に入ると何も物がなくなりました。重要文化財登録以前は、物置として使われていたので、昨年案内していただいたときもまだ宣伝物が残っていましたが、何もなくなるとさすがに広い部屋ですね。
鶴丸倉庫一般公開
藩政期のものか幕末以後のものか不明な二階との昇降口を支える木組は、ここだけ他とは異なります。
鶴丸倉庫一般公開
鶴丸倉庫一般公開
始まって間もない時間だったこともあったのか、意外に関心ある人が少ないのか、思っていたよりも人はまばらでした。中を見学できるチャンスは数少ないのになあ。同じく国重要文化財の石川門櫓と三十間長屋は春と秋のイベント時に1日公開されているので、金沢城土蔵もこれから追加されると期待していますよ。
中は見れないけど、外はいつでも見ることができますよ。壁をよく見ると菱形の金具跡がくっきりと残る場所が多数あります。創建当時はあったのだろうけど、腐食して落ちたのか、戦時中の金属供給で取られたのかわかりませんが、これからの研究成果に期待です!
鶴丸倉庫一般公開
その後、河北門復元整備現場を見てきました。二の門石垣はすでに8段まで積み終わり、木工事を待つばかりです。
河北門復元整備
一の門も石垣の積みなおしが始まり、木工事の開始が楽しみなことです。
河北門復元整備

金沢城河北門 工事はいつ再開?

金沢城河北門復元整備事業の一翼を担ってきた真柄建設が民事再生法の適用を受けた最初の週末です。土曜日は工事をやっていることも多かったですが、今日はお休みです。
金沢城河北門復元工事
二の門石垣は6月末の現場説明会のときと変わっていません。
金沢城河北門復元工事
ちょうど養生中ということもあり、7段積んで、最終の8段目を積む石は、脇でスタンバイした状態ですが、いつ再開して積まれることになるでしょうか。
金沢城河北門復元工事
地元新聞では、河北門工事は工期がまだまだ先であるため、再開優先度は低く設定されており、今後の成り行きによっては発注業者を変更することもあり得そうです。この一騒動が、12月に予定されている寄進イベントに影響なければよいですが・・・。日程がずれて真冬開催だけはやめて!

土木・建設業界の不況は城郭復元にとっても対岸の火事ではない

5日、石川県内最大手のゼネコンである真柄建設が民事再生手続を開始しました。同社は今復元真っ只中の「金沢城河北門復元工事」の担当会社の一つでもあります。石川県内では、昨日完成式の行なわれた「東内惣構堀枯木橋詰遺構」を担当していた会社が昨年末に倒産して、完成が3ヶ月遅れたばかりです。金沢城河北門は予定通り北陸新幹線が金沢に来るまでに完成するでしょうか?

金沢城河北門復元 第一回現場説明会 石垣工事編

梅雨の最中に行なわれた金沢城河北門復元整備の第一回現場説明会ですが、雨が降らなくてよかったです。申し込みは午前・午後それぞれの部で20人だったと思いますが、大勢の方の申し込みに実際は40人と倍増したようです。私は午後の部で参加しました。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
二の門石垣は先週から変わっていません。特に天候の悪い日が続いたわけでもないのに・・・、と思っていましたが、説明会で現在はしばし養生中だということがわかりました。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
今回は二の門石垣がほぼ整備完了となったことで、「石垣工事」の説明会とのことでした。参加者にはたくさんの資料が配布されました。資料には整備計画の進め方や復元の方針などが書かれています。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
しばらく休憩小屋前で説明を聞き、ヘルメットを着用していよいよ石垣付近に移動します。二の門石垣は現在7段積まれていますが、8段で完成です。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
二の門石垣の間で金沢城石垣に使われている「戸室石」について、生産現場や特徴を聞きました。河北門二の門石垣は切り込み接ぎという手法で切石をぴったりと重ね合わせて積まれます。そのために、設計図どおりの型をベニヤ板で作成するそうです。昔も木型を使用していたようで、昔から苦労して積んでいたんですね。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
切り込み接ぎは離れて見るとぴったりくっついているように見えますが、実は3ミリほど離れています。これは全面でぴったりあわせると、後々石が割れやすくなるので、10センチほど奥に接点がくるようにします。河北門と同型の国重要文化財である石川門を帰りに確認してみると、確かに間が空いていますが、昭和30年代の文化庁の修理工事のときに埋めてしまったところもあるようです。なんてことを!
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
河北門二の門
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
石川門二の門
話を戻して、ひととおり説明が終わったあと、しばらく自由時間が取られました。二の門、一の門をひとおり間近に見ましたが、二の門が進まぬ間に一の門は着々と積み直しのために、石が外されて、東側は根石が見えるまでになっていました。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
さて、次の写真は南側石垣の東面です。この面は奥に復元された菱櫓が見てる視点として、古写真として唯一往時の石積みが確認できるところです。今回の復元ではこの面については、この古写真と同じ積み方にこだわったそうで、まだ足場があるのでよく確認できませんが、完成の暁には古写真と比べて楽しめそうですよ。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
自由時間のあと、石割の実演や表面加工の体験がありました。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石垣工事編
非常に有意義な説明会でした。今後は、「木工事」「左官工事」「屋根工事」と機会があるごとに説明会が開催されるようです。また、しばらくすると木工事が始まりましたが、その前に被さるように上屋がかかるそうです。菱櫓のときは中に入ることはできませんでしたが、今回は上屋の中に見学場所が設けられて、引続き工事の見学ができるとのことで、楽しみです。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理
説明会が終わってから、引続き希望者に隣で行なわれている石川門保存修理の現場説明会が開かれました。参加者の半分の方が残って説明を聞きました。私は前回の石川門の説明会には参加できませんでしたので、初めて見ることになりました。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理
中は、北側の新丸側が一部修復されている途中で、大部分の塀の木組みは外されたままでした。修復された木組みを見ると、真新しい木材には「平成十九年度補修」の焼印が、少し古い木材には「昭和三十二年度補修」の焼印が見られます。それ以外は昭和の保存修理以前の木材のようです。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理
今回は、石垣側の足場にも入れていただけました。普通は絶対に間近では見ることができない、「出し」全面の梅鉢紋も近くで見ました。貴重な体験でした。
金沢城河北門復元 現場説明会第一回 石川門保存修理