今年も全国城郭研究者セミナーの季節がやってきました。今年の開催地は姫路市です。
会場は姫路城前の「イーグレひめじ」です。

開始前に姫路城を歩き回っていたので、少し遅れて到着しましたが、真夏日の気温のなか歩いたので着いた頃には汗が止まらない状態でした。

1日目の今日は7本の調査・研究報告がありました。

新しい研究成果や持論を聞いてとても興奮しました。
7本目の報告では、神奈川県の権現山城について、従来の定説や遺跡推定地に拘らず、実際には場所が違っているという報告があり、とても興味深いものでした。

イーグレひめじの4階は、姫路城天守を正面に見ることができる最高のビュースポットになっていますよ。
日: 2010年7月31日
姫路城中濠 兵庫県の城館
JR姫路駅を出ると通りの向こうに姫路城が・・・

学生時代以来となるでしょうか?いやいやもう一度来たような

姫路城に向かって歩いていくと、途中で石垣を見つけました。これは何かと思っていたら、中堀沿いの門跡でした。

ここは「中ノ門跡」です。水堀は道路になっていますが、石垣は道路建設に影響のなかったものは残されたようです。
ということで、まだ歩いたことのない中濠沿いの門跡めぐりを始めることになりました。

西に向かっていくと、間もなく門跡が見えてきました。

枡形を構成する石垣もある程度残っているようですが、道路建設のため少し削られているようであるのが残念です。

ここは「鵰門跡」(くまたかもんあと)です。

さらに西に向かって歩いていくと、「埋門跡」があります。
ここはとにかくハトが多い・・・・って城めぐりには関係ないですね。

二の門(当地ではどういうのかわからないけど)の前の一の門との間の枡形を確認できます。この枡形の回りの石垣はかなり低いところまで取り払われているものの、姫路城の門跡の形式は多彩ですね。

この埋門跡が西南隅となります。北へ向かいましょう。

次は「車門跡」です。

この門も枡形の部分がよく残っています。

左側の門の入口が右側を流れる船場川と直接接していて、船で出入りできたようです。

一の門(当地でそういうか分からないけど)は船場川に架かる橋から出入りしたようです。現在も同じ場所に橋が架けられています。

南側の水堀は今は短くなって空掘となっていますが、

北側の掘は今も満々と水を湛えています。

水堀と川の間の散策路を歩いていくと、姫路城が見えてきました。

大通り沿いの歩道に石碑が立てられています。

この通りを行くと大手門となります。

北側の歩道に渡ると、北側の掘と川はまた雰囲気が変わりますね。

掘から川に流れ込む場所で鴨たちが一生懸命に何かを突いていました。魚でもいるのかな?

ここは「市ノ橋門跡」ですが、残る石垣は道路に対して斜めです。

というのも、門の北側と南側で掘の幅が違っていたからでしょうか。

実際の門の方角はこんな感じですね。

この市ノ橋門に隣接して、

広大な好古園がありますが、まだ入ったことがありません。

好古園を過ぎると、内堀が見えてきました。

西の丸の渡櫓の修復用足場も見えますね。
と、ここで姫路城内に入るところですが、それは別に話すとして、もうひとつ門跡を紹介します。

ここは「総社門跡」です。

枡形の中を道路が通っているので、囲まれた門であるという痕跡は残念ながら全くないですね。

道路の向かいの市民会館の入口脇に石垣が残っていますが、草に覆われて気付きにくくなっています。
門の形からここに石垣があるのはおかしいので、位置をずらして保存されたものかもしれません。
日本100名城スタンプラリー 姫路城
今日は全国城郭研究者セミナーの日です。今年の開催地は姫路です。
ということで、38個目は世界遺産姫路城です。

アングルは大天守を小天守側から斜めに見たところですね。

といっても、今年から平成の大修理が始まっていて、

今は大天守の南側半分まで足場が組まれた状態です。

今の見学路は天守前の備前丸まで来て戻っていく経路です。

スタンプは有料入り口横の管理事務所にありますよ。
姫路城 兵庫県の城館
世界遺産でもある国宝姫路城です。

桜門橋を渡ると、大手門です。

大手門は大きな高麗門です。

正面に家紋が5個付けられています。これは誰の家紋でしょうか?

大手門をくぐって三の丸広場にでると、正面に大天守を拝むことができます。

大きなクレーンが何本も建ち、足場の鉄骨が大天守の半分くらいまで組みあがりました。

工事計画を見ると、今年度中は天守の中に入れないようですね。

有料ゾーンへ入ります。入ってすぐに「菱の門」があります。

菱の門をくぐり左手に進むと、「中村大佐顕彰碑」がありました。
中村重遠大佐は、城の恩人です。陸軍が城郭を駐屯地とするために建造物を破壊しようとするのを陳情で辞めさせた人です。姫路城や名古屋城がこうして守られました。名古屋城は残念ながら戦争で焼失しましたが・・・

そこから西の丸へ入り渡櫓へ向かうとこちらも足場が組まれていました。

工事中でも中に入れますよ。

とはいえ、中は足場に近づかないように通路は制限されていました。

長い渡り廊下を歩いていくと、最後に化粧櫓に来ます。ここは将軍家から嫁いだ千姫が生活した場所と伝えられています。部屋には人形が置かれ、観光客にもわかりやすい工夫がされていました。

外から見た化粧櫓です。

さあ天守へ向かいましょう!まずは「はの門」へ向かいます。

「はの門」をくぐると、二の丸、この「にの門」越しに見る西小天守は絵になりますね。

そして「にの門」への階段です。

そして「ほの門」へ

「ほの門」を通って振り返ると、「水一門」があります。

隅櫓と乾小天守に挟まれた「水二門」です。

くぐると本丸(備前丸)への最後の門、「水三門」です。

大天守の南面と東面は徐々に鉄骨が組まれていますが、小天守側はまだ天守を見ることができます。

備前丸へ出ると、半分は工事中で通り抜けることができません。
ということで、引き返します。

「はの門」のあと、「ろの門」を抜けます。

そして「いの門」を抜ければ「菱の門」に戻ってきます。

有料ゾーンを出てくると、出口に「天守の庭」があります。ここは大天守の礎石配置を再現しています。

三の丸広場の隅に「大天守大柱展示場」があり、

昭和の大修理で交換された西大柱が展示されています。