緊張の糸

金曜日の夜、自分の送別会でした。入社以来5年、何人の送別会を行ってきたのか。今の時代は古き良き時代の年功序列、終身雇用制は崩壊し、絶えず自己研鑽と能力開発と考えないといけない時代になりました。とはいえ、親達の年代からは今の若者の就業観は到底理解できないでしょう。次の世代を担う中にもバブルの旨みを味わった世代とそうでない世代がある。後者は社内の待遇面にも給与面にも恵まれたことのない世代であり、こういった人たちに「夢と希望を持って」と言っていることがどんなに空しいことかに気づいていない。
利益の再配分という理想と、貧富の格差の拡大という現状を踏まえて、世代間の利益委譲を行わないと10年後の日本、20年後の日本はどうなるのか、いつまでも引退できないと嘆くばかりではいけないのではないかと思う。
社会人になってから忌引休暇以外は休んだことはない。同世代の人たちの就業観と対比すると偉いと言われるかもしれないが、中小・零細企業の中核を担うようになれば、安易に休もうという気持ちにはなれない。しばらくは1人で仕事を進めるようになるから余計に休めない。
先週から風邪気味であったが、昨日は本格的に風邪をひいて1日寝込んでいた。サラリーマンという呪縛から解き放たれた開放感も手伝っているのだろうが、自分がやらなければという緊張の糸が切れたのだろう。今後は経営者という経験のない感覚を楽しみたい。