金沢検定 中級に挑戦!

曇りがちな天候の中、第4回金沢検定が実施されました。会場はいつも同じ金沢大学を選択しましたが、校舎が昨年よりも遠かったので着いたときはぎりぎりになってしまいました。
金沢検定 中級に挑戦!
校舎に入ってから教室までも随分遠く、初めて入ったところでしたが、立派な校舎を建てたものだと思いましたが、ゆっくり見てる時間もないので、足早に教室を探します。
中級の会場となる教室は定員50人です。
金沢検定 中級に挑戦!
すでに会場入りした中級受験者たちは初級とは違い、参考書をめくっている人はほとんどいません。余裕なのか?諦めなのか?やはり全体的に年齢層は高いようです。
金沢検定 中級に挑戦!
新聞報道によると、今回は過去最多の3051人が受験(上級107人、中級482人、初級2462人)したようで、上級は初めて100人を超えました。年齢層も幅広く、ジュニア検定からステップアップする小学生もおり、確実に金沢に広がっているようです。
今回は試験勉強の時間がほとんどとれず、日頃の成果を試すのみでしたが、やはり不得意な文学と伝統工芸分野は難しく、来年再挑戦!ですね。
ちなみに結果は今月末までに郵送されるそうです。60点台かな?

石川門 オレンジ色にライトアップ

児童虐待防止を訴えるオレンジ・リボンキャンペーンが8日行われ、金沢城石川門がイメージカラーのオレンジ色にライトアップされた。キャンペーンは、11月の児童虐待防止推進月間にあわせて行われた。(北國新聞2008年11月9日付記事より)
石川門 オレンジ色にライトアップ
ライトアップされたのは石川櫓の東側1基のみでした。写真の櫓正面のライトと側面のライトの色が違うことが分かるでしょうか?

金沢城河北門復元 二の門櫓の隅柱立つ!

現場説明会のあと、河北門の復元の様子を見に行きました。
金沢城河北門復元
今日は運良く二の門櫓の隅柱を立てていました。三隅はすでに立てられており、東北の隅柱が最後でした。クレーンで柱材を持ち上げ、慎重に慎重にはめ込みます。釘を使用しない工法を採用しているので、最後は木槌で叩いてはめていきます。
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
結局最後まで見て20分ほどいたでしょうか。貴重な場面を見学できました。
金沢城河北門復元
今日は金沢城と兼六園がライトアップされる日でもありました。夜景はなかなか上手く撮ることができません。それでも何十枚も撮ってくれば数枚はいいものがありました。金沢城石川門櫓は昨年に引き続き、1日限りのオレンジライトアップでした。
兼六園ライトアップ
金沢城ライトアップ

金沢城本丸北側庭園遺構現場説明会

先日の新聞報道にあった「金沢城跡埋蔵文化財確認調査現地説明会」に行ってきました。ここ金沢城本丸の北側斜面の発掘調査は昨年度から続いていますが、昨年度は発表するほどの成果が得られなかったため見送りとなり、今年度は本丸庭園跡と考えられる成果が見つかったので今日の現地説明会となりました。
金沢城本丸北側庭園遺構現場説明会
10時ちょうどに着いたものの、怪しい天候と強風により3分前に始まってしまっていました。最近の金沢城の現場説明会には毎回80名ほどの人が集まりますが、今日もやはりそのくらい居たでしょうか。
金沢城本丸北側庭園遺構現場説明会
今回の成果の第一はこの石です。明らかに人によって加工された跡が見られます。
金沢城本丸北側庭園遺構現場説明会
他の目立つ遺物はこの2点ですが、この場所は平たい石が多く出る場所で、それは石垣の栗石などとは違う趣があるようです。
金沢城本丸北側庭園遺構現場説明会
金沢城本丸北側庭園遺構現場説明会
この場所は明治の陸軍管轄時代に掘削された部分であり、そのため、上から掘り下げる必要なく断面を発掘できる場所と特徴上今回の成果につながりました。文献のほとんどない初期金沢城の解明につながることが期待されます。

金沢城最古の庭園遺構

石川県金沢城調査研究所は5日、金沢城跡の本丸北側で、1621-31年の間に造られたとみられる庭園の遺構を確認したと発表した。1634(寛永11)年から作庭された玉泉院丸庭園より古く、城内の庭園の遺構としては最古となる。泉水(池)跡とみられる皿状のくぼみや、泉水の護岸に置かれたとみられる自然石、石造物などが見つかった。同研究所では、初期の本丸の土地利用を知る貴重な手掛かりの一つになるとしている。(北国新聞2008年11月6日付記事から)

金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる

地元新聞に昨日から始まった宮守(いもり)堀の水堀化工事の記事が載っていたので、早速様子を見てきました。
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
工事現場を囲う柵はまだ4分の1以下です。当然まだ穴は全然掘られていません。
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
作業員の方が懸命に作業を続けていますが、こんなに低い囲いでいいのでしょうか?それとも周りにまだ高い壁が立つのかな?
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
中央付近に囲いのへこんだ部分があり、ここが見学台が立つ場所のようです。鯉喉櫓台からは少し遠いですね。見学台よりは辰巳櫓跡から覗いたほうがよく見えるかもしれません。
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
水堀化はまだまだ始まったばかり。金沢城では河北門復元整備工事や石川門修復工事もやっており、工事ばかりで観光客の皆さまには写真映えしない風景ばかりですが、完成したら見どころ盛り沢山になりますよ!

金沢城宮守堀水堀化へ工事に着手

金沢城第二期復元整備事業で4日、石川県は宮守(いもり)堀の水堀化工事に着手した。工事現場を高さ約1.2mのフェンスで囲み、今月中旬から掘削に入る。石川県はパネル板も備えた見学スペースを設け、県民や観光客に水堀の復元経過を見てもらう。
宮守堀は城の外縁部の旧県庁舎側に位置する。現在の地表から約3m掘り下げ、鯉喉櫓台から中央消防署広阪出張所跡地付近までの延長約230mに幅15-16m、水深1.5-1.8mの堀を造る計画で、2010年春の完成を目指す。(北国新聞2008年11月5日付記事)

金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会

昨日のこまちなみ探訪会に引き続き、今日は惣構堀探訪会に参加します。
集合場所は金沢市庁舎南分室です。まずは金沢工業大学教授の増田達男氏による講義を聞きました。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
「城下町金沢の惣構堀について」と題して、惣構の成り立ちから現在の状況までわかりやすく説明を受けました。増田氏は古地図と現在地図を重ねる手法で、残存部分の研究をしています。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
1時間ほどの講義ののち、いよいよ出発です。コースは「西外惣構」を柿木畠、香林坊と進み、「西内惣構」を尾山神社前、十間町、尾山町、新町と進んで、「東内惣構」の枯木橋詰遺構で解散となります。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
新町ではNTT病院の敷地内に入り、西内惣構の堀を見ました。こんなところに残っているなんて今日初めて知りました。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
有意義な散策会でした。しかし、惣構の散策は西惣構が多く、東惣構がないのは何故でしょうか?見どころは確かに西惣構のほうが多いのですが・・・今度はぜひ東惣構をお願いします!

伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会

金沢市では国の「文化財保護強調週間(11月1日~7日)」に合わせ、「金沢歴史遺産探訪月間」と称して初めての行事を開催しています。京都では秋の未公開寺院公開として以前からあるイベントですが、金沢市はようやくという感じですね。
今日は「伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会」として東山周辺を巡ります。朝から怪しい天候でしたが、終了までなんとかもちました。
集合は東山河岸緑地で、ここには昭和30年代まで東茶屋街の演舞場であったようです。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
東茶屋街は藩政期には塀によって囲まれた新しく区画整理された地域で、西と東に木戸があったようです。写真の絵はその頃の様子を描いたものです。木戸や賑わっている様子がよく分かります。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
「東山ひがし伝統的建造物群保存地区」を通り、宝泉寺へ向かいます。連休の東茶屋街は多くの人出でした。「伝統的建造物群保存地区」として登録されている茶屋街は全国で4つ。京都の祇園、今ちりとてちんで注目されている小浜、残り2つが金沢市の東山ひがしと主計町です。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
高台にある宝泉寺からは「観音寺町こまちなみ保存地域」と「東山ひがし伝統的建造物群保存地区」を見下ろすことができます。右側の直線道路沿いが東山ひがし、左側の直線道路沿いが観音寺町こまちなみです。左奥に浅野川大橋が見えます。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
ここからは遠く金沢城を望むことができ、河北門の工事現場も見えます。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
そこから中の橋を渡って、「主計町伝統的建造物群保存地区」を通りました。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
新町の久保市乙剣宮神社にて、「旧新町こまちなみ保存区域」と「旧彦三一番丁・母衣町こまちなみ保存区域」の説明を聞きました。この地区は町並みがそろっているという感じはしないのですが、所々に保存建物が残っています。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
最後に、彦三町の野坂家前にて説明を受けて、彦三緑地にて解散となりました。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
下の写真は作家の五木寛之氏によって命名された「あかり坂」です。主計町から久保市乙剣宮神社に続く「暗がり坂」の1本東側の坂ですが、参加者からはあかり坂のほうが暗いという意見も・・・。しばらくするとこちらにもまちしるべ標柱が立つようですよ。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会

金沢城河北門復元 冬支度は万全

金沢市教育委員会の開催するイベントに参加するために、市内へ出かけるついでにしばらく行っていなかった金沢城の様子を見てきました。
金沢城河北門復元
現在は二の門の囲いはすっかりとできていて、すっぽりと被さり、冬でも木工事を進める準備が整いました。ふと横に目をやると、一の門に隣接するニラミ櫓台の石垣はすっかり積み終わっていました。完成すると新丸方角からの見栄えが良くなりますね。
金沢城河北門復元
積み方をしばし観察していると、北側の新丸方向はすでにある野面積みからうまく打ち込み接ぎに変化して上段まで積まれています。隅石は切石でぴったり積まれていて、東側の内側は一の門のある東側が切り込み接ぎ、南側は打ち込み接ぎで積まれ、1つの櫓台石垣で様々な積み方を見ることができそうです。
金沢城河北門復元
初めて大きく伸びた見学台に入りました。工事現場なのでヘルメット着用です。今日は休日で作業もしていなかったので、ブルーシートがかけられ、石垣台上の木工事も始まっていなかったので、しばらくは入っても寂しいかもしれません。
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
集合場所へ向かう途中、まだ時間があったので寺島蔵人邸跡へ行きました。何度も金沢には行っていますが初めて行きました。
寺島蔵人邸跡
寺島蔵人邸跡
庭には背の高いドウダンツツジがまだまだ紅葉し始めで、今月下旬にツツジのオレンジともみじの赤がすばらしいコントラストとなるようです。しかし、この庭も藩政期はなく、屋敷が続いていたようです。
寺島蔵人邸跡