高梨氏館跡 -発掘調査報告書-

高梨氏館跡 -発掘調査報告書-
編集・発行:中野市教育委員会
発行日:1993年3月26日
ページ数:55P+図版41P+付図1枚
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「高梨氏館跡は大切に保存されてきた高梨家にかわって、中野市が保存・管理していくことになり、都市計画法に基づく近隣公園「高梨氏館跡公園」として整備されることになりました。公園整備にあたっては、遺跡の保存を優先させ、昔の面影を出来る限り再現することとなりました。今回の調査は公園整備に先だって、遺跡の様子を明らかにし保存していくための資料を得る目的で実施しました。」

先に発行された発掘調査概要3冊を受けてまとめられた報告書。概要1と同じ発掘前の館跡の航空写真が掲載されていますが、本書のほうは鮮明です。
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高梨氏館跡発掘調査概報

高梨氏館跡発掘調査概報
編集・発行:中野市教育委員会
発行日:1990年3月25日
ページ数:52P
定価:600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「高梨館は、中野市街地の傍らにありながらも、郷土を愛する人びとの努力によって荒らされることもなく、全国でもめずらしいといわれるほどに原形を良く残し、昔の面影を伝えてきました。この館跡については、これまで大切に譲ってこられた高梨家にかわって、こんど中野市が都市計画法に基づく近隣公園「高梨館跡公園」として整備することになり、平成元年度から工事に着手しました。」

書評:
中野市に良好な形で残っている方形館跡の高梨館跡。高梨氏から中野市に寄贈されて公園整備が進められる中で発行された初めての発掘調査概報。Ⅱ、Ⅲと発行されたが現在購入できるのは1巻目のみです。発掘前の貴重な航空写真が巻頭に掲載されています。
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村松城跡発掘調査概要報告書

村松城跡発掘調査概要報告書
発行・編集:村松町教育委員会
発行日:1981年3月31日
ページ数:21P+図版10P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「昭和48年末から、町史編纂の計画で資料収集が始められ、多くの古文書が日の目を見るようになって数年。何れの地方史にも不足する中世以前の史料は、村松も例外ではなかった。城下町としての遺構も、時代とともに消滅し、城址さえ町民から忘れ去られようとした。町史作成が、城跡公園・資料館建設への運動を盛上げたと言っても過言ではなかろう。」

書評:
村松城は、正保元(1644)年5月に堀直吉により陣屋として始まり、嘉永3(1850)年に修改築をして完成したとされる。本書は同城の初めての発掘調査報告書であるが、その範囲はごく一部に留まっている。
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越後村上城下町 伝統的建造物群保存対策調査報告書

越後村上城下町 伝統的建造物群保存対策調査報告書
発行・編集:村上市、村上市教育委員会
発行日:1995年3月
ページ数:211P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は新潟県村上市の旧本町地区(旧武家町)で実施した伝統的建造物群保存対策調査の報告書である。」

本書は村上城の麓にあった城下町の住宅調査の報告書です。村上城にはまだ行ったことはありませんが、この本を見ると城下町としては古いものが残り、魅力的な街であるようです。
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松本城三の丸跡 土居尻武家屋敷跡の発掘調査概報

松本城三の丸跡 土居尻武家屋敷跡の発掘調査概報
編集・発行:松本市教育委員会
発行日:1993年3月31日
ページ数:24P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の発掘調査は松本市による市営大手駐車場建設に先立つもので、松本市教育委員会が実施しました。調査は、平成3年4月9日から7月19日にかけて行われ多くの成果をあげることができました。本書は今回の調査について概要を報告するものです。」

概報ということで詳細な発掘調査結果が載っていませんが、発掘された遺物や発掘現場の写真がカラーで掲載されています。
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新発田城跡発掘調査報告書Ⅲ(第11・12地点) 新発田市埋蔵文化財調査報告第24

新発田城跡発掘調査報告書Ⅲ(第11・12地点) 新発田市埋蔵文化財調査報告第24
発行:新発田市教育委員会
発行日:2001年3月30日
ページ数:120P+図版34P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は新発田城跡の第11地点、第12地点の発掘調査の報告書であるが、同地点は二の丸に位置する。遺構として井戸が数箇所発見されているほかは目立つ結果はないようである。
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川田氏館跡 -川田保育園地点- 長野市の埋蔵文化財第98集

川田氏館跡 -川田保育園地点- 長野市の埋蔵文化財第98集
編集・発行:長野市教育委員会
発行日:2001年3月31日
ページ数:(川田氏館跡)40P+(岩崎遺跡)68P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「調査地は旧川田村役場の跡地であり、川田保育園に引き継がれている。西隣りには川田小学校や領家皇太神社が建立されている。これらの周囲はすべて圃場整備により水田化している。これらの建物は重要な施設であり、圃場整備前の地形は恐らく地理的環境で考察したとおり微高地であった可能性が高い。千曲川の後背湿地に囲まれ、さらに今回の発掘調査で東側の一部ではあるが堀の痕跡が確認されたことは防御的にも中世館の存在を優位にしている。しかし、井上氏館跡と断定するに十分な根拠を得たわけではなく、川田小学校建設に際し中世遺物出土の伝聞が無いことからも館跡の範囲確定に躊躇を覚える。館跡や規模確定には今後の調査に期待するところであるが、一応前記した建物・敷地に主力の施設があった可能性が高いことを指摘しておく。東限は今回の調査地であることは間違いない。」
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新発田城跡発掘調査報告書Ⅳ(第16地点) 新発田市埋蔵文化財調査報告第28

新発田城跡発掘調査報告書Ⅳ(第16地点) 新発田市埋蔵文化財調査報告第28
編集・発行:新発田市教育委員会
発行日:2004年2月20日
ページ数:12P+図版2P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、新潟県新発田市大手町6丁目1番地1ほかに所在する、新発田城跡第16地点の発掘調査記録である。発掘調査は、陸上自衛隊新発田駐屯地内の建物およびその付帯施設建設に伴う確認調査・本発掘調査である。」

書評:
本書の発掘調査により、本丸外枡形の石垣を発見したため、本丸裏門の位置が確定しました。本書内で発見された石垣の配置がよくわかります。
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平成9年度新井市遺跡確認調査報告書 西条城跡 新井市埋蔵文化財報告書第22

平成9年度新井市遺跡確認調査報告書 西条城跡 新井市埋蔵文化財報告書第22
編集・発行:新井市教育委員会
発行日:1998年3月31日
ページ数:20P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は新潟県新井市内において周知されている遺跡、あるいは遺跡が存在すると推定されている場所において開発の計画がなされているもののうち、平成9年度に遺跡確認調査を実施した調査報告書である。調査箇所は西条城跡、舟岡山地区、中川地区、西俣遺跡(新発見)である。」

書評:
西条城跡では遊歩道施設にあたり、小範囲の発掘調査が行われたようであるが、縄文時代の土器片が1点のみと成果はほとんどなかったようである。
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筑前原塁跡発掘調査報告書

筑前原塁跡発掘調査報告書
編集・発行:一宮町教育委員会、一誠建設株式会社
発行日:1989年3月31日
ページ数:30P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「山梨県甲府盆地の東縁部、御坂山塊の扇状地に立地する一宮町は、遺跡が濃密に分布するところとして有名である。そのうちのひとつ筑前原塁跡は、堀田筑前屋敷跡とも呼ばれ、その性格、構築年代等が判然としない特殊な遺跡として古くから注目されてきた。」

書評:
竪穴住居跡ともに掘立住居跡も発掘されたようであるが、どれだけ時代が下るか本書調査では判断できなかったようである。
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