文化財総合調査 館林城調査報告書第1集 城郭図とその変遷

文化財総合調査 館林城調査報告書第1集 城郭図とその変遷
編集:館林市教育委員会
発行:館林市教育委員会文化振興課
発行日:1994年3月31日
ページ数:115P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「地域文化の見直しが求められている今日、館林城の歴史についてはこれまで多くの方々のご研究により語られてまいりましたが、再び史実に基づいた歴史を明らかにしようとする声が高まり、本市では平成元年度から館林城調査委員会を設け、城郭図や古文書を中心とした文献調査を実施し、このたびその調査結果の一部をまとめることができました。今回の調査では、これまで未公表の城郭図などが新たに調査された他、越智松平家の膨大な史料により館林城再築の経緯がより明らかになり、城の整備、修築が大名家の重要な責務であったことがうかがえます。」

館林城の城郭図を蒐集して、その構造から城の変遷を調査している。
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館林城と中近世の遺跡 館林市史 特別編第4巻

館林城と中近世の遺跡 館林市史 特別編第4巻
発行:館林市
編集:館林市史編さん委員会
発行日:2010年3月初版
ページ数:530P+附図1枚
定価:3,000円(5%税込) 限定600部
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、中世から近世にかけてこの地域の拠点となった館林城について、城絵図や発掘調査などで得られた成果をまとめるとともに、中近世の城館や遺跡、石造物など、考古学的な資料から知ることができる当時の環境や生活、信仰のようすを写真や図版を使って、館林市史特別編第4巻として刊行するものです。」
館林市史は市民にも親しみやすく、わかりやすくということで写真を多く取り入れ、カラーで大変見やすく構成されています。これでこの値段は驚きではありますが、購入するほうとしては有難い。本書では館林城、藩主墓地、中世城館と人気あるテーマを扱っています。
今月より一般販売が開始されました。他の中世時代の市史は頒布終了していますので、終了しないうちにどうぞ。購入方法は以下のホームページで確認できます。
館林市史刊行案内ホームページ

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城下町その歴史 近世館林藩の大名

城下町その歴史 近世館林藩の大名
発行・編集:館林市教育委員会
発行日:1998年3月第三刷
ページ数:29P
定価:1,000円(5%税込) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
館林城の歴史と館林藩の大名家について簡潔にまとめられている。長く絶版となっている本であるが、古本でようやく入手できた。薄い本ではあるが、藩主となった各大名家の家系図が掲載され参考になる。
館林市 文化財関係図書の販売ホームページ

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館林城調査報告書第二集 中世館林城関係資料集 -赤井氏・長尾氏・後北条氏を中心として-

館林城調査報告書第二集 中世館林城関係資料集 -赤井氏・長尾氏・後北条氏を中心として-
発行・編集:館林市教育委員会
発行日:1999年3月
ページ数:85P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、中世館林城に関連する赤井氏・長尾氏・後北条氏に係わる関係史料を収録したものである。また、史料上に赤井氏・長尾氏・後北条氏が直接登場しない場合であっても、関係史料の理解に助けとなる史料は参考史料として掲載した。掲載史料の年代は、永享二十三年(1416)の佐貫庄周辺の動向から、天正一八年(1590)の後北条氏滅亡までを中心に選んで掲載した。」
章の始めに解説と、年代の始めに簡潔な時代背景を説明して、古文献を掲載している。本書は館林市文化振興課のホームページから購入できます。
館林市 文化財関係図書の販売ホームページ

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群馬県指定史跡 榊原康政の墓調査報告書

群馬県指定史跡 榊原康政の墓調査報告書
発行・編集:館林市教育委員会
発行日:1993年3月31日
ページ数:119P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「群馬県指定史跡『榊原康政の墓』の移転は、史跡としての文化財的な価値とともに、新しい都市整備の中で文化財をどのように守っていったらよいかを私たちに問いかけ、文化財指定の意義を深く考えさせられた出来事といえます。移転が完了してから7年がたち、調査報告の機会が遅れてしまいましたが、その間、市立資料館の特別展で『榊原康政展』を開催するなど、これまで館林において未調査であった榊原家関係資料の調査を行うこともでき、多くの成果を得ることができました。今回ようやくこうした成果をふまえながら、考古学的調査結果のみならず、近世大名墓としての性格を十分鑑み、できる限りの文献調査を加えて本書をまとめました。」
上記あとがきにもあるとおり、単なる墓の調査報告書に終わらず、榊原家の文献調査結果を掲載していることで、榊原家研究の基礎調査資料としての価値も十分上がっていると思う。
本書は館林市文化振興課のホームページから購入できます。
館林市 文化財関係図書の販売ホームページ

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佐貫荘と戦国の館林 館林市史 資料編2中世

佐貫荘と戦国の館林 館林市史 資料編2中世
発行:館林市
編集:館林市史編さん委員会
発行日:2007年3月初版
ページ数:580P
定価:3,000円(5%税込) 限定600部
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、館林地域の平安時代末から戦国時代までの史料を集め、それを編年体で配列した資料集です。これまで、自治体が編さんする歴史資料集は、専ら研究者が利用することを前提に制作されていましたが、本書は一般の方々にも興味をもっていただけるように、様々なガイドを設けてなるべくわかりやすい部分を増やすよう工夫しました。各巻の冒頭に、館林地域を代表する資料を『テーマ別資料』として、カラー版にして数点並べ、読み下しやコメントを丹念につけ、理解しやすいものにし、この部分だけ通してみれば地域の歴史の概略がわかるようにしました。」
平成13年度から始まった新館林市史の資料編第2巻である。一般的な市史よりも大きいサイズであり、紙製カバーのみの簡易装丁である。単なる資料の羅列になりがちな市史資料編を、各テーマごとにカラーで数点の資料を解説するページを設けて、通史編要素を取り入れているのが好感を持てる。館林を含む上野の地は戦国時代、上杉氏・北条氏・武田氏の抗争の地であり、関連文献も多数収録されている。おそらくフルカラーになるであろう特別編「石造物(城館・中近世考古資料)」と合わせて利用すると地域研究も進むと思われるので、刊行が楽しみである。
購入方法は以下のホームページで確認できます。
館林市史刊行案内ホームページ
*現在絶版(2009年1月24日)

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絵図と地図にみる館林 館林市史 特別編第2巻

絵図と地図にみる館林 館林市史 特別編第2巻
発行:館林市
編集:館林市史編さん委員会
発行日:2006年3月初版
ページ数:484P+付図4枚
定価:3,000円(5%税込) 限定1000部
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本書は、江戸時代から現代までの館林のさまざまな姿を描いた絵図や地図・航空写真など約450点の写真を掲載しまとめたものです。江戸時代に描かれた館林城や城下町、各村ごとの村絵図。近代になって、新たな測量技術を駆使して作られた町や村の地図。そして、館林市が誕生した時の地図。こうした絵図や地図の変遷をたどることで、私たちの住む町や村がどう変化してきたか、その様子をつぶさに見ることができます。この中には、本書の編集途中で新たに発見された資料も多く、特に館林城本丸に三重櫓が描かれた徳川綱吉時代の館林城絵図の発見は、これまで知られていた館林城の歴史を塗り替えるほどの発見にもなっています。」
平成13年度から始まった新館林市史の特別編第2巻である。一般的な市史よりも大きいサイズであり、紙製カバーのみの簡易装丁である。総フルカラーのページは見やすいが、国絵図や村絵図となると元が非常に大きいため、A4サイズの本書をもってしても文字の判別は非常に厳しいのは仕方のないことか。館林城の絵図が何種類も収録されている。最近刊行を見つけたが、1年前の刊行にもかかわらず「領布終了」の文字が・・・。内容からしてこの値段は安い。1000部限定という冊数が少ないようが気がするが、ぜひとも再版を希望する。私は幸運にも古書で購入できた。
購入方法は以下のホームページで確認できます。
館林市史刊行案内ホームページ
*現在絶版(2009年1月24日)

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