史跡高嶺城跡周辺測量調査報告書 山口市埋蔵文化財調査報告第86集

史跡高嶺城跡周辺測量調査報告書
編集・発行:山口市教育委員会
発行日:2003年3月
ページ数:図版2P+42P+図版16P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「高嶺城跡は弘治3年(1557)、大内家最後の当主である義長が毛利氏の侵攻に備え普請を始めた城と言われています。同年大内氏は毛利氏により滅ぼされ、その後本城は寛永15年(1638)に廃城になるまでの約80年間、毛利氏の城郭として機能しました。高嶺城の機能していた時期は中世と近世にまたがります。今回、史跡指定地より外に所在する城郭遺構の測量調査を実施し、本城跡全体の広がりや構造が明らかとなりました。」

高嶺城のほか、兄弟山城、障子ヶ岳城の調査も含まれます。
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史跡小早川氏城跡(三原城跡)石垣修理工事報告書 三原市文化財調査報告書第16集

史跡小早川氏城跡(三原城跡)石垣修理工事報告書 三原市文化財調査報告書第16集
編集:三原市教育委員会
発行:三原市教育委員会
発行日:2008年3月31日
ページ数:56P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「史跡小早川氏城跡の石垣は、芸予地震(平成13年発生)により堀の北側に位置する2箇所が倒壊したため安全性確保を目的に修復工事を行った。本石垣の修復に当たっては、石垣解体に併せ、石垣の測量調査、史跡としての文化財調査を実施し、石垣変状の原因推定、防止対策を盛り込んだ修復計画を立て、石垣工事を行い平成20年3月に修復が完了した。」

書評:
三原城はJR三原駅の敷地でほとんどが破壊されてしまっているが、隣接して一部堀と石垣が残されている。その石垣の一部が地震で崩壊したことを契機に測量調査を行いながら積み直した経過を報告している。カラー写真が多く、最近の報告書は見やすくなった。
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史跡赤穂城跡本丸発掘調査報告書Ⅲ 赤穂市文化財調査報告書18

史跡赤穂城跡本丸発掘調査報告書Ⅲ 赤穂市文化財調査報告書18
編集:赤穂市教育委員会
発行:赤穂市教育委員会
発行日:1986年3月31日
ページ数:68P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「赤穂市民の大きな期待のもと、昭和58・59年度の2次にわたる赤穂城本丸発掘調査の成果を踏まえ、本年度は第3次発掘調査として、盛夏の7月上旬から厳冬の2月下旬まで8か月間にわたって、大池泉周辺を中心とする本丸南部を前面発掘いたしました。この結果、表御殿大池泉の流水筋が判明したことをはじめ、庭園付随施設の一部と思われる築山、四阿(あずまや)、砂雪隠、建物跡などの遺構が、多くの貴重な遺物を伴なって検出されました。」

書評:
赤穂城本丸にあった池の遺構が輪郭そのままに発見されています。巻末に折り込みで付図がついています。
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荻原城遺跡発掘調査報告書

特別史跡大野城跡Ⅳ 村上地区(第2次)・坂本口土塁発掘調査概報
編集:阪神文化財調査会
発行:阪神文化財調査会
発行日:1997年9月20日
ページ数:29P+図版48P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
神戸市北区淡河町荻原に位置する荻原城跡の発掘調査報告書。ほ場整備に先立つものだるが、さまざまな成果が出ている。築城当時の地割などを検討しているので、歩くときは参考になる。図版が多めで写真が多数掲載されている。

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芸州亀居城跡 -第1・2次発掘調査報告-

芸州亀居城跡 -第1・2次発掘調査報告-
編集:大竹市教育委員会
発行:大竹市教育委員会
発行日:1980年3月31日
ページ数:22P+図版12P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、発掘調査を行いました『亀居城跡』は、関ヶ原の合戦後、広島へ入部した福島正則により広島城の支城として、防長二国を支配する毛利氏に対抗する拠点として築城されたもので、慶長13年、5年の歳月を費し完成したものの3年後の慶長16年、徳川幕府の圧力により取りこわされたと伝えられている城です。昭和52年、本丸跡の大規模な当時の石垣出土が端緒となり、翌年10月広島県教育委員会のご指導を受けて、現地発掘調査を開始し、その結果、新たな遺構と遺物が多数出土し、慶長年代の城郭を知る貴重な文化遺産であることが確認されたのであります。」

書評:
亀居城の貴重な発掘調査報告。現在は石垣も積みなおされ、史跡公園として整備されていますが、整備前の貴重な写真も掲載されています。
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四五迫城跡 新市町文化財調査報告第5集

四五迫城跡 新市町文化財調査報告第5集
編集・発行:新市町教育委員会
発行日:1992年3月31日
ページ数:198P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「近年のゴルフブームを背景に、新市町に計画された「大佐山カントリークラブ(仮称)」は、町民が日々仰ぎ見ている大佐山丘陵に造られますが、ここには郷土で語り伝えられてきた城跡がいくつか存在しています。今回、ゴルフコースの設計変更が困難な「四五迫城跡」地区について、発掘調査を実施して詳細を確認することとし、約9ヶ月の調査を終了したので、その成果をここに公にするものです。」
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特別史跡姫路城跡 石垣修理工事報告書(7) -旧太鼓櫓跡石垣-

特別史跡姫路城跡 石垣修理工事報告書(7) -旧太鼓櫓跡石垣-
編集・発行:姫路市教育委員会
発行日:2005年3月31日
ページ数:68P+図版18P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「姫路市では石垣保存修理工事を計画し、国・県の補助を得て平成3年度から事業を開始しました。平成10~14年度に途中一時休止しましたが、平成15年度から再開し、本年度で2年目を迎えております。本書では、平成15~16年度に修理事業を実施した三の丸旧太鼓櫓跡石垣の工事の経過・概要、および発掘調査の成果を報告します。」
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史跡八木城跡 -国指定文化財記念- 兵庫県八鹿町ふるさとシリーズ6

史跡八木城跡 -国指定文化財記念- 兵庫県八鹿町ふるさとシリーズ6
編集・発行:八鹿町教育委員会
発行日:1984年2月2日
ページ数:239P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
国史跡指定を受けて作成された資料集。地元の八木城に対する愛情が伝わってくる内容で、表紙からして地元の子供たちが八木城跡で遊ぶ写真となっている。八木城に関する現況報告のみならず、関係する論文や資料を集めているので、八木城に関する研究はここから始めるには十分すぎる内容であろう。
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三木市 加佐山城跡・慈眼寺山城跡 -山陽自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書XVⅢ- 兵庫県文化財調査報告第144冊

三木市 加佐山城跡・慈眼寺山城跡 -山陽自動車道建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書XVⅢ- 兵庫県文化財調査報告第144冊
編集・発行:兵庫県教育委員会
発行日:1995年3月31日
ページ数:72P+図版42P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
山陽自動車道を建設するために行われた発掘調査で、新出となる加佐山城跡は遺跡全体、慈眼寺山城跡は遺跡南側が調査対象となっている。ということで、道路建設により消失したとのことであろうから現状復帰のない貴重な報告と言える。加佐山城は従前より古墳群と捉えられていたが、発掘により曲輪や堀が発見され、地名から「加佐山城」と名づけられた。街道沿いに築造された慈眼寺山城は以前より知られていたが、今回は道路建設範囲にかかる南側のみ調査され、北側は保全?された。2城はともにその構造より、織田軍の三木城攻めのときの付城(陣城)と推定されている。本書では、付城として他に、君ヶ峰城跡、小林八幡神社遺跡が紹介されている。
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置塩城

置塩城
編集・発行:夢前町教育委員会
発行日:1986年3月
ページ数:26P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「清流、夢前川の中流に突起部のようにそそり立つ城山。さほど高くもないが展望よく、自然の要望は素人目にも好都合の様を呈している。しかし山間の地、播磨、備前、美作を領した赤松家惣領主がなぜこの地を本拠地に選んだのか、又その広い領有地にどのような方法で令旨を徹底させたか、当時の城下に住む人々はどのような生活をしていたのだろうか、疑問や興味が高まってくる。このような疑問を解きほぐすことにより、夢前のすばらしさが再認識されるものと考える。」

書評:
置塩城の発掘調査と現況をまとめた最初の報告書となるのではないでしょうか。掲載される写真はカラーも混ざっていて、コンパクトにまとめられています。
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