小戸A遺跡・小戸館跡発掘調査報告書 新発田市埋蔵文化財調査報告第5

小戸A遺跡・小戸館跡発掘調査報告書 新発田市埋蔵文化財調査報告第5
編集・発行:新発田市教育委員会
発行日:1983年3月31日
ページ数:20P+図版8P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、市道小戸線の拡幅改良工事に伴い、小戸A遺跡・小戸館跡の発掘調査が実施された。市内では、近年発掘調査が相次いでいるが、その多くは菅谷地区に集中しており、本遺跡が加治川流域における初めての発掘調査である。」

書評:
発掘面積が少なかったため、城跡の建物跡などは発見されていないが、現況から判断できる土塁や掘、虎口など館跡の全体の調査が行われたようです。
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蔵王堂城址発掘調査報告書

蔵王堂城址発掘調査報告書
編集:長岡市教育委員会
発行:長岡市教育委員会
発行日:1981年4月30日
ページ数:19P+図版18P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「この調査報告書は昭和53年10月と昭和54年9月から10月にかけて発掘調査を実施した、本市指定文化財蔵王堂城址の発掘調査の記録です。蔵王堂城は南北朝時代にはこの地方の中心として、宮方と足利方の争奪の拠点であった。くだって慶長年間には掘親良や直竒の居城となり、元和4年に長岡城が築城されたため廃城となりました。」

蔵王神社の境内となっている蔵王堂城の発掘調査記録です。堀に数カ所トレンチを掘って調査しています。
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十日町市における文化財の調査Ⅰ 十日町市文化財調査報告5

十日町市における文化財の調査Ⅰ 十日町市文化財調査報告5
発行:十日町市教育委員会、立教大学学校・社会教育講座
発行日:1974年12月31日
ページ数:54P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「当市では、昭和47年に文化財保護条例を制定し、これを契機に教育行政として文化財保護の問題に対する取りくみ・・・・資料の収集・調査研究・市文化財の指定をすすめております。その一環として、地域の歴史と民俗資料の調査を昭和48年度に立教大学博物館学研究室に委託いたしました。そして調査は、同大学学校・社会教育講座学芸員課程の博物館実習調査と文学部の考古学実習として実施されました。」

書評:
越後から関東に入る道を守備する重要な城だった琵琶懸城ですが、現在でも土塁、虎口など良好に残っているようです。本書には昭和48年当時に学生が調査した実測図が掲載されています。
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寺家新屋敷館跡Ⅱ

寺家新屋敷館跡Ⅱ
編集:福野町教育委員会
発行:福野町教育委員会
発行日:1989年3月25日
ページ数:31P+図版16枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「寺家新屋敷館跡が所在する寺家新屋敷地区一帯で土地区画整理事業が行われることに決定したのは昭和60年であった。館跡は町指定史跡となっているが、指定範囲は神社境内だけであったため、当初の計画では、残存する土塁部分は全て削平される予定となっていた。しかし、この館跡が、福野町の歴史を語るうえで、非常に重要な遺跡であるとの共通の理解に立ち、県町・区画整理組合による保存のための協議が重ねられた。その結果、土塁の一部を町が買い上げ、展示・休憩施設をもつミニ公園として整備・保存されることになった。」
書評:
桃井直常の家臣の館とも伝わる館跡のようですが、同時代の遺物は少ないようです。

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小松城 調査委員会報告書

小松城 調査委員会報告書
編集:小松城再興稚松校下推進協議会
発行:小松城再興稚松校下推進協議会
発行日:1989年7月7日
ページ数:103P
定価:非売品
オススメ度:★★★★☆
「加賀三代藩主前田利常が小松を隠居地と定め、城を大修築して入城したのは、寛永一七年六月下旬のことである。今回まづ小松城所在の地元である稚松校下に於て、「小松城再興稚松校下検討調査委員会」がつくられた。これが意義ある事業であれば、小松市全体のものとして発展するであろう。またそうなければ成就するものではない。いづれにしろこの実現には、先づ小松城に関する調査が必要である。よってここに検討調査委員会を設置し、各分野について専門的に調査し、報告書にまとめ、これをふまえて次の活動段階に進む資料とするものである。」
書評:
小松城の総合調査報告書ですが、民間編集とはいえ、調査委員は小松市文化財調査委員らが担当していますので、行政編集のものと同様の詳細な報告となっています。小松市史小松城編と合わせて利用すれば、小松城で現在わかっている範囲を網羅できそうです。

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白鳥城跡試掘調査概要(Ⅱ)

白鳥城跡試掘調査概要(Ⅱ)
編集:富山市教育委員会
発行:富山市教育委員会
発行日:1983年3月31日
ページ数:32P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「富山市教育委員会では、市内唯一の中世山城「白鳥城跡」の概要を把握し、活用方法を検討するため昭和55年度に第1次の試掘調査を実施し、礎石や敷石状遺構などが良好に遺存しているのを確認した。今回調査は、それを継続しD郭(俗称、西一の丸)の遺構の状態を確認しようとするもので、グリッド法により行った。調査では、礎石や石組溝などの遺構を現地表面下に検出し、かつての公園化事業に伴う表層土削平にもかかわらず、その大部が良好に遺存するのを認めた。また、D郭北東の空堀では弥生系高地性集落の環濠の検出があり、当該遺構の県域初の例として注目される。」
書評:
白鳥城跡の発掘調査ではあるが、注目は弥生系の環濠にいっている感のある。ここでも礎石が残っていたようで何よりですね。

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白鳥城跡試掘調査概要 昭和55年度富山市埋蔵文化財調査報告2

白鳥城跡試掘調査概要 昭和55年度富山市埋蔵文化財調査報告2
編集:富山市教育委員会
発行:富山市教育委員会
発行日:1981年3月31日
ページ数:22P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「富山市教育委員会では、市内唯一の中世山城「白鳥城跡」の概要を把握し、活用方法を検討するため、今回試掘調査を実施した。今回の調査は、A郭(俗称、本丸跡)、B郭(本丸下郭跡)、C郭(北二の丸跡)東端の堀切、を対象とし、グリッド法により行った。A郭及びC郭東端堀切では遺構の遺存状態が、公園化事業に伴う削平にもかかわらず、極めて良好であった。B郭では遺物も少く、遺構の検出はできなかった。」
書評:
礎石と敷石状遺構が発見されています。先に公園として整備されていますが、公園化による破壊の程度も場所によっては非常に軽いようです。秀吉の越中攻めの拠点となった重要な城跡ですが、現在この発掘の成果が現地にあまり活かされていないのは残念です。

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富山県指定史跡 増山城跡調査中間報告書

富山県指定史跡 増山城跡調査中間報告書
編集:砺波郷土資料館、砺波市立砺波散村地域研究所、増山城跡調査グループ
発行:砺波郷土資料館、砺波市立砺波散村地域研究所、増山城跡調査グループ
発行日:2004年3月30日
ページ数:28P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、富山県指定史跡増山城跡を中心とした一帯の調査事業に伴う中間報告書である。」
付図は「増山城遺構概念図」です。数年前に総合報告書が発行されているので、中間報告書である本書の意義は薄れたが、高額でなければ入手してもよいでしょう。

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福井城跡(大名町交差点繊協ビル前地点) 福井県埋蔵文化財調査報告第79集

福井城跡(大名町交差点繊協ビル前地点) 福井県埋蔵文化財調査報告第79集
編集:福井県教育庁埋蔵文化財調査センター
発行:福井県教育庁埋蔵文化財調査センター
発行日:2004年3月30日
ページ数:26P+図版8P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、福井駅周辺整備事業の一環として、平成13年度に実施した、地下道改修工事(大名町交差点繊協ビル前地点)に伴う福井城跡の発掘調査の報告書です。発掘面積はさほど大きくはありませんが、調査の結果、福井城築城以前の歴史を窺うことのできる内容が判明しました。」

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史跡能登石動山 石動山遺跡第1・2次発掘調査概要

史跡能登石動山 石動山遺跡第1・2次発掘調査概要
編集:石川考古学研究会
発行:石川県鹿島町教育委員会
発行日:1979年3月31日
ページ数:20P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「石動山史跡も文化的価値がみとめられて、昭和53年10月に国指定をうけたことは文化遺産の保護と人々の文化への理解を深めるために歓びにたえないところであります。この重要な史跡のより一層の解明と、保護整備のために、国庫補助や県補助を得て昭和52年、53年にわたって調査が行われましたことは、まことに意義あることと深く感謝をいたす次第です。この2ヶ年にわたる調査によって、古絵図に描かれているあってものが礎石の発掘によって、実在していたことが知られて、重要な山岳信仰の地であったことがうかがわれます。」
初めて行われた石動山の発掘調査の概要報告であるが、当初の目的どおりの建物群の礎石を発見できたということで、その成果を現在現地で見ることができる。写真も多いので、当時の状況と比較しながら遺跡をめぐるのも楽しい。

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