高松城跡(無量寿院跡) 高松市埋蔵文化財調査報告第81集

高松城跡無量寿院跡
編集・発行:高松市教育委員会
発行日:2005年3月
ページ数:巻頭図版2P+125P+図版23P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、市街地再開発関連街路(都市計画道路高松駅南線)建設に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書の第1冊であり、高松市西の丸町・寿町一丁目に所在する高松城跡(無量寿院跡)の調査報告を収録した。本遺跡は中世から近世まで3面の遺構面を検出したが、本報告書では最下層の第3遺構面のみ報告する。」
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道後公園整備工事報告書(湯築城跡)

道後公園整備工事報告書 湯築城跡
編集・発行:愛媛県土木部道路都市局都市整備課、愛媛県松山地方局
発行日:2003年2月
ページ数:カラー図版15P+263P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「道後公園は、松山市の中心部松山城から直線で東に約2km、JR松山駅から東へ3.5km、市内交通の起点である伊予鉄松山市駅から北東へ約2.5kmの距離にあり、石手川が道後平野に流れ出て形成した扇状地の右岸に位置する小さな独立丘陵である。道後公園内には、市内観光の拠点松山市立子規記念博物館があるほか、大正及び昭和期には温泉浴場があり、また昭和25年には、古くから明治中期まで道後温泉で使用されていた「石造湯釜」(県指定有形文化財)を公園内に移設し湯釜薬師としてまつられたり、道後温泉の源泉があるなど、温泉にも縁が深い。公園は、中世湯築城跡のほぼ全域を包含する範囲で、その形状は外堀を含め南北350m東西295m、中央部は海抜約70m(比高約30m)の丘陵地となっている。昭和62年に道後動物園を閉園し、旧動物園区域は日本庭園として整備することとして、昭和63年度から埋蔵文化財調査を行った。」

湯築城である道後公園の整備完了に関わる報告書であり、道後公園の整備の計画・設計図・経緯などを掲載する。整備に先立ち徴された湯築城の歴史や城主、発掘調査成果なども簡潔に掲載する。
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第7回 四国城下町研究会 近世の屋敷境とその周辺 〔発表要旨・資料集〕

第7回 四国城下町研究会 近世の屋敷境とその周辺 〔発表要旨・資料集〕
編集・発行:四国城下町研究会
発行日:2006年6月10日
ページ数:544P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の研究会では、「近世の屋敷境とその周辺」がテーマである。具体的には、各地の発掘調査から検出された近世の屋敷境界施設について、特に武家屋敷を中心として、その形態・構造を地域性・階層性・年代性の点から比較検討し、史料からのアプローチも含めて、近世の屋敷境界の実態に迫る。また境界に連続・附帯する道路・上下水道や、境界近くに存在する信仰・祭祀等に関係すると思われる遺構・遺物を合わせて検討し、区画・境界の機能的意味と精神的意味を考える。」
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讃岐天霧城を探る

讃岐天霧城を探る
編集・発行:一市二町天霧城跡保存会
発行日:1980年1月10日
ページ数:90P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「天霧城跡探究のしるべとして発行」されただけあって、城跡の現況調査や関連論文を掲載している。現況調査報告では天霧城跡の縄張り図なども多数掲載され、論文とあわせ資料的価値も高く、本書は天霧城研究のうえではやはり外せない1冊と言えるであろう。
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平成十四年度考古企画展 水城物語 大土居水城跡が語る古代の技術

平成十四年度考古企画展 水城物語 大土居水城跡が語る古代の技術
編集・発行:春日市奴国の丘歴史資料館
発行日:2002年11月2日
ページ数:21P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展では、市内で発掘調査された大土居水城跡から古代の土木技術について探ってみたいと思います。大土居水城跡は、平成7年から11年にかけて発掘調査され、その後現地の道路の下に埋め戻され、ひっそりと眠っています。皆さんがよく知る水城跡は、現在の太宰府市と大野城市の境に残る長さ1km以上の巨大な水城跡の印象が強いと思いますが、それと比べると規模は約半分の大土居水城跡。でも、両者の発掘成果は、それぞれの水城跡が共通する設計と技術のもとに造られたことを物語っています。」

書評:
平成14年11月2日から12月8日まで同館で開催された企画展図録です。春日市の大土居水城跡に関する展示ですが、同時代の古代山城や水城に関する資料も掲載されており、コンパクトに同時代の防衛施設を知ることができます。
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史跡高知城跡保存管理計画策定報告書

史跡高知城跡保存管理計画策定報告書
編集・発行:高知市教育委員会
発行日:1992年3月31日
ページ数:40P+140P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「高知県中央部に位置する史跡高知城跡は、関ヶ原の戦功により、土佐一国をうけた山内一豊が慶長6年(1601)に着工し10年の歳月を経て慶長16年(1611)に完成しましたが、享保12年(1727)の火災で追手門ほか数棟を除き焼失し現存のものの大部分は、寛保2年(1742)再興に着手し、宝暦3年(1753)に復興したものであります。本丸の規模は小さいが追手、搦手の2つの門、東西の多門櫓とそれを縫う矢狭間塀まで完全に残している城は、全国にも例を見ない貴重な遺構であります。この先人の残した貴重な遺構をそのまま後世に伝えるため、昭和55年度より国庫補助を受けて、史跡高知城跡保存管理計画策定事業を実施し、航空写真測量に基づき高知城跡の史跡指定の範囲を明確にするとともに、今後の保存管理計画についての指針を策定しました。」

書評:
昭和五年発行の高知公園史(145P)が収録されている。保存管理区域の資料が大半で、歴史資料が少ないですね。「高知公園史」は貴重な資料です。
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