土居町ふるさとシリーズ 渋柿城物語

土居町ふるさとシリーズ 渋柿城物語
著者:三木筆太郎
発行:小富士小学校 ふるさとグループ
発行日:1977年8月25日
ページ数:159P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「これは、昭和五十一年度県教育委員会の、「校外活動グループ育成事業」として、土居町立富士小学校六年有志と取り組んだ、私たちの至らぬながら精一ぱいの研究の成果です。渋柿城はわが小富士の史的ポイントの一つであるにもかかわらず、いまだこれという研究したことを、おたがいだけのものにしておくのも惜しくて、敢えて公にしようと編みました。」
地元の歴史を残しておこうという試みはすばらしいですね。小学生にもわかるようにふりがなを振ってあるので、県外の自分でも読みやすいです。

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特別展 伊予の城めぐり -近世城郭の誕生-

特別展 伊予の城めぐり -近世城郭の誕生-
編集:愛媛県歴史文化博物館
発行:イヨテツケーターサービス株式会社
発行日:2010年10月6日
ページ数:137P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本展覧会では、伊予の城郭について、絵画資料や古文書などにより紹介します。あわせて城主の遺品や城下町に関わる資料、また築城者である藤堂高虎・加藤嘉明・脇坂安治らについても取り上げます。展示室から伊予の城めぐりをお楽しみください。」
本書は、同館で平成22年10月6日から12月5日まで開催された特別展の展示図録です。カラーで絵図や古書が並び、初めて見るものも多く楽しいですね。発行部数が少なかったのかすでに品切れのようです。「西條誌」の山城の絵や、宇和島城の海が埋め立てられていく絵図の変遷が興味深いものでした。

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加藤嘉明と松山城

加藤嘉明と松山城
著者:日下部正盛
発行:愛媛新聞サービスセンター
発行日:2010年9月
ページ数:184P
定価:1260円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「賎ケ岳七本槍として名高い、初代伊予松山藩主・加藤嘉明。転戦に明け暮れ、立身出世を成し遂げた戦国武将の知られざる生涯をつづる。加藤嘉明像と松山城のカラーグラビア、コラム、年表も収録。」
書名には「松山城」とありますが、大部分は加藤嘉明の伝記となっています。賤ヶ岳七本槍として有名な加藤嘉明ですが、加藤清正、福島正則にくらべるとメインで取り上げられることは少ないですね。ということでは、藩主となった松山で出版されることは郷土の歴史を広めるためにも有意義ですね。
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阿波の城 徳島郷土双書1

阿波の城 徳島郷土双書1
編者:湯浅良幸、鎌谷嘉喜
発行:徳島県教育会
発行日:1963年8月
ページ数:128P
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「阿波には二百に余る城・館が記録されておりますが、そのすべてがいま見る影もなく荒れ果てています。ただかろうじて石垣や堀跡にかつてむかしの栄華と悲劇の痕跡をとどめているにすぎません。本県の城跡には美しい天守閣や、やぐらのひとつすらないことは県人としてまことに淋しいかぎりですが、しかし、建造物はなくとも、城はわれらの胸の奥深くに生きつづけているのです。」
徳島県の著名な41城館を紹介しています。時代的にモノクロですが、貴重な写真が掲載されています。すでに絶版となっていますが、新しい双書には同じものがないですから欲しいですね。
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讃岐の古城跡と豪族たち/細川頼之と讃岐 草創シリーズ2

讃岐の古城跡と豪族たち/細川頼之と讃岐 草創シリーズ2
編集・発行:草創の会
発行日:2008年7月
ページ数:155P
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「日本一小さな香川県に古城跡が四〇〇カ所を超えます。その多くは山城ですが、古代に築かれた朝鮮式山城に始まり、中世に地域支配の拠点とした豪族たちの屋形から、群雄が覇を競った戦国乱世の城塞、幕藩体制が定まった後の民政を目的とした城と城下町造り。築城には、その時代を物語る背景が歴然として姿を現します。この、歴史そのものの、さまざまな形態の城跡が、狭い県土にギッシリと詰まった様は、まさに”城跡見本市”そのもので、各城跡には氏族の興亡の歴史、秘話が加わります。」
B5版でそこそこ大きいのにフルカラーページで非常に読みやすいです。それは城研究の専門家が書いたものではないということと、城跡の散策記であることによります。書店に並ぶ本ではないので入手方法は限られるものの、香川県の城跡の散策には非常に参考になります。

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高知城石垣野外博覧会

高知城石垣野外博覧会
編集・発行:高知県文化財団埋蔵文化財センター
発行日:2007年3月
ページ数:23P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このパンフレットは、平成16年度・17年度に史跡高知城三ノ丸の石垣改修についてわかりやすくまとめたもので、石垣の調査現場前にもパネルとして掲示しています。発掘調査で分かったことや高石垣(城石垣)のあれこれについていろいろな点から説明していますので、石垣を理解するための参考にしていただければ幸いです。」
発掘調査で積み直された石垣の写真がたくさん掲載されています。といっても専門書ではなく、一般向けの本です。古書として入手しましたが、どういう経路で入手できるものなのかわかりません。

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第34回特別展 高松城と栗林園

第34回特別展 高松城と栗林園
編集・発行:高松市歴史資料館
発行日:2003年10月4日
ページ数:36P
定価:700円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「天正16年生駒親正によって城が築かれ城下町として生まれたのが、現在の高松市でございます。現在、築城より四百十五年を経過したところですが、その間、多くの出来事がありました。城主は生駒氏から松平氏に変わり、明治維新により街は大きく変貌を遂げました。そのような変遷のなかで、高松の江戸時代を伝えてくれる数少ない場所が、今回テーマとして取り上げた玉藻公園と栗林公園でございます。今回の展示では、高松城と栗林園がどのような過程で成立していったのか考えるとともに、身を削ぐようにして変わらざるを得なかった明治時代、そして大正時代から現在までの変貌を追ってみたいと存じます。」
高松市歴史資料館で平成15年10月4日から11月9日まで開催された特別展図録。城絵図や庭園絵図がいくつも紹介されている。縮小してあるので詳細まではわからないが、カラーで掲載された絵図の数々は見ていても楽しい。

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讃岐・江戸時代の町、村、島

讃岐・江戸時代の町、村、島
出版社:文芸社
発行日:2008年10月初版
ページ数:246P
著者:木原溥幸
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「平賀源内の郷土・讃岐の江戸時代の様子を、丹念な史料の調査を重ね、不確かな推量や独断を排して再現。高松城下町、金毘羅、村と農民、塩飽など、かつてそこにあった人々の暮らしを伝える。」
著者が香川大学を退職するのを機に自らの論文を集めて発行した「地域にみる讃岐の近世」(美巧社)の中から江戸時代の讃岐(香川県)の歴史を特徴づけるものを選んで収録している。論文集といえば高額になるものも多い中、手頃な価格で讃岐という特定の地域を知ることができる良書であろう。高松城下町や大坂城石切丁場など城愛好家に興味深い記事が並んでいる。
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佐古諏訪山考

佐古諏訪山考
発行:多田茂信
発行日:1995年3月5日
ページ数:94P
著者:宮崎晴雄、西條史朗、豊川卓、多田茂信
定価:600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
徳島県佐古町にある佐古諏訪神社に関してその由来や祭神に関してまとめた地元向けの郷土書である。諏訪神社に関して調査するには良書であろう。

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近世大名の誕生 -山内一豊 その時代と生涯-

近世大名の誕生 -山内一豊 その時代と生涯-
発行元:財団法人土佐山内家宝物資料館
発行日:2001年9月29日
ページ数:95P
定価:1,500円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本図録は平成13年9月29日から11月4日まで高知県立文学館企画展示室で開催された展示の図録です。山内一豊の一生を辿りながら、山内家の近世大名となるまでの道のりに関する古文献や美術品を紹介している。一豊の一生を辿るには最適な資料である。
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