戦国時代の静岡の山城 考古学から見た山城の変遷

戦国時代の静岡の山城 考古学から見た山城の変遷
編者:NPO法人城郭遺産による街づくり協議会
出版社:サンライズ出版
発行日:2011年8月
ページ数:235P
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
「戦国時代の静岡の山城について、最新の発掘調査成果から築城や改修時期などを考察。平成22年2月に静岡県で開催されたシンポジウム「静岡県における戦国山城」の発表内容と資料集を基にした書。」
書評:
専門家向けのシンポジウムの内容をまとめたものなので、内容は高度ではありますが最新の情報を知ることができますので、興味ある方は六一書房販売の資料集とともにどうぞ。
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西尾の三河万歳

西尾の三河万歳
編集:西尾市資料館
発行:西尾市資料館
発行日:2001年3月
ページ数:73P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は西尾市資料館の保管『三河万歳関係資料』の翻刻である。」
金沢には加賀万歳という古典芸能が残されている。その起源は越前万歳であり、さらに遡ることに三河万歳と言われている。その三河万歳の資料について翻刻されているのが本書である。本だけでは節回しがよくわからない。資料として音入りのCD-ROMでも付けてくれれば価値が上がるのに。
西尾市刊行物

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遠州横須賀城史談 増補改訂版

遠州横須賀城史談 増補改訂版
編者:藤田清五郎
発行:典照堂書店
発行日:1972年6月5日
ページ数:103P
定価:110円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「横須賀城は、馬伏塚城が発祥であり、高天神小笠原氏は、馬伏塚城主の発展である。元亀、天正年間、三城夫々攻守其の立場を異にしながらも、互いに緊密の関係にあった。馬伏塚、高天神廃城後は横須賀は藩城として、明治維新迄治政の府として地方の中心をなした。この度、再販要望の声に応えて上梓するに当り、如上の観点から、稿を更え、馬伏塚より増補し、改訂を加えて再度江湖にお目見えする次第である。」
地元の郷土史家による郷土書。横須賀城史となっているが、増補版で馬伏塚城史が追加されている。漢字の使用方法が現代の違う部分もあるが、内容はとても参考になります。近年、発掘調査を踏まえて横須賀城は整備されていますので、最新情報を合わせて読み合わせすることをお薦めします。

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変革のとき 桃山 名古屋開府400年記念特別展

変革のとき 桃山 名古屋開府400年記念特別展 変革のとき 桃山 名古屋開府400年記念特別展
編集・発行:特別展「変革のとき 桃山」実行委員会、名古屋市博物館、中日新聞社
発行日:2010年9月25日
ページ数:255P
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本展は、このような激動の桃山時代に焦点を当て、天下人が集った時代に生まれた「もの」たち-天下人の空間である城郭御殿、漆器や茶陶を切り口にしつつ、それらに多大な影響を与えた南蛮文化とあわせて紹介し、尾張名古屋四〇〇年の礎となった桃山という時代が、日本の歴史に及ぼした変革の意義をたどろうとするものです。」
平成22年9月25日から11月7日まで名古屋市博物館で開催された展示図録。

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愛知の山城ベスト50を歩く

愛知の山城ベスト50を歩く
出版社:サンライズ出版
発行日:2010年9月15日
ページ数:287P
編集:愛知中世城郭研究会、中井均
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「旧尾張国と旧三河国からなる愛知県は山城の宝庫。小牧山城、松平城、設楽城など50の山城を写真や概要図のほか、築城時期等のデータ、アクセス地図とともに紹介。17の平城も掲載する。」
同社の山城ベスト50シリーズ4冊目。前3冊はすでに山城散策には必ず持っていって利用しています。山城の散策ポイントがわかりやすく参考になりますよ。
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田中城絵図 第10回特別展

田中城絵図 第10回特別展
編集・発行:藤枝市郷土博物館
発行日:1996年11月2日
ページ数:74P
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「田中城は円形の縄張りをもつ城の典型として、城郭史の上からも重要で、兵学者などもたいへん関心を持ち、そのために絵図は日本各地に残されております。今回の特別展では、こうした全国に散らばっている絵図を出来るだけ集め、展示または図録に収めることとしました。」

書評:
本書は、平成8年11月2日から平成9年1月26日まで開催された特別展の展示図録です。田中城の絵図を全体図、一部拡大図を交えて掲載しています。藤枝市指定文化財絵図の検証論文も興味深いですよ。
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駿河の武田氏 第15回特別展

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編集・発行:藤枝市郷土博物館
発行日:2000年11月1日
ページ数:69P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「武田氏の14年間は、駿河侵攻、家康との三方ヶ原の戦、信玄の死去による勝頼への政権交代、長篠の戦での大敗、があr武田氏が領地を一気に拡大して、急激に滅亡へ向かう時期にあたります。今回の展示では田中城を拠点とした志太地域を意識しながらも、広く旧駿河国を対象として武田氏の時代を紹介することといたしました。」

書評:
本書は、平成12年11月1日から11月30日まで開催された特別展の展示図録です。この10年前に駿河の今川氏に関する特別展が行われたようですが、そちらの図録はすでに販売していないようです。武田氏の特別展図録はたくさんありますが、駿河にクローズアップしたものは少ないのではないでしょうか?
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久能山東照宮 特別号 静岡人VOL.2

久能山東照宮 特別号 静岡人VOL.2
発行:静岡旅行記者協会
発行日:2010年
ページ数:112P
編集:NPO法人水の国しずおかフォーラム
定価:1,050円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「久能山東照宮を取材する度に、なぜ、この宝を生かすことが出来ないだろうと疑問に思えた。他見ならば、全県挙げて久能山東照宮を世界文化遺産にという運動が起きているはずだ。それに静岡空港からも適度な距離であり、品平からの富士山の眺望は素晴らしい。あんな険しい山の頂上に、豪華絢爛な桃山様式の建物、家康公の大きな宝塔を造った江戸時代の知恵を見るだけでも感動する。家康公から十五代慶喜公までの甲冑、刀剣など数多くの粋で美しい文化財がそろっている。」
まさに地元静岡ならではの企画本である。一冊東照宮と家康でおなか一杯になります。カラーページで紹介されている東照宮の絢爛豪華な装飾の数々や、歴代将軍の甲冑など、見ているだけでも楽しめますよ。

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御天守台石垣芝土手崩所絵図

御天守台石垣芝土手崩所絵図
編集・発行:掛川市教育委員会
発行日:1989年3月30日
ページ数:1枚+解説1枚
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「御天守台石垣芝土手崩所絵図」は、嘉永四年に天守台北側と芝土手が崩壊したときの状況を幕府に届け出るために作成した絵図の控で、当時の天守閣の様子を知るうえで貴重な資料です。
天守台石垣が崩壊したため幕府に修復することを願い出た絵図ですが、天守の様子がわかります。カラーで書いてあるのですが、壁の黒い部分が気になりますね。

掛川城のすべて

掛川城のすべて
編集・発行:掛川市教育委員会
発行日:1996年3月31日
ページ数:47P
定価:800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、平成六年十一月に天守閣復元を機に刊行された「掛川城天守閣復元事業記念誌」をベースにしたものですが、構成を変更し一部を書き改め、新たに編集したものです。」

掛川城に関するガイドブックとして、歴史や天守復元過程を知ることができる良書です。
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