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発行元:リイド社
発行日:2007年8月27日発行
ページ数:295P
定価:350円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
現在隔月刊の本格的な戦国漫画史の18号。雑誌なのでバックナンバーとしての入手は困難であり、単行本になるのを待つしかないのが残念だ。戦国時代が大好きな方の息抜きにぜひ。

投稿者: Tadashi
関ヶ原合戦始末記 実録天下分け目の決戦 原本現代訳31
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出版社:教育社
発行日:1981年10月初版
ページ数:268P
訳者:坂本徳一
定価:700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「酒井忠勝選の『関ヶ原合戦始末記』上・下巻は明暦二年(1656)2月17日、林羅山、および林春斎が共同で書き終えている。忠勝は、幕藩体制を固めるための一つの手段として江戸開府までの原点に戻り、関ヶ原で戦った直参、諸大名の功績を正しく後世に伝えようとして、晩年の忠勝がこれを羅山に書かせた政治的意図があった。訳者には、忠勝、羅山の政治的意図に興味はない。ただ記録書として信憑性の高い史料として選択した。」
原本は、「関原始末記」(東京・内閣文庫蔵)を用いたが、あえて注を加えずに、「日本戦史=関原役」(参謀本部編=村田書店刊)、「関ヶ原合戦史料集」(藤井治左衛門編=新人物往来社刊)などの史料より西軍側からの見方も加えて構成している。現在も本の体裁を変更して再販されている。
特別展 富山城の歴史展 富山市郷土博物館開館四十周年記念
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発行:富山市教育委員会
発行日:1994年7月16日
ページ数:56P+附図1枚
編集:富山市郷土博物館
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成6年7月16日から9月4日まで富山市郷土博物館で開催された特別展「富山城の歴史展」の図録。富山城の変遷、特に城内の建造物の変遷をまとめている。絵図が多く掲載されているが、年表も便利である。平成11年に改訂版「富山城の歴史」が発行されている。
富山市郷土博物館 出版物ページ
英賀城史
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出版:駟路の会
発行日:1976年5月初版
ページ数:118P
著者:西木馨
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「最近英賀城の歴史と、城主三木氏に就きまして、従来の説に研究が加えられ、新しい説が発表されるようになりました。これはとりもなおさず、英賀城の歴史に対する、世論と関心の高まりを示すもので喜びに堪えません。然るにその大かたは文献と、古文書を資料として作られるせいか、机上論に終っているように思われてなりません。これは地元住民の責任で、地元住民がもっと積極的に郷土の歴史に取組み、埋れた遺蹟や資料、その他口伝に残るもの等を公開して、郷土史の啓蒙に努めなくてはなりません。そうした観点から不肖・馨は、浅学微才を省りみず、再び英賀城史を書くことに致しました。」
地元の方による英賀城の歴史。姫路城史や飾磨郡史などからの抜粋が多いようですが、著者が集めた地元ならではの伝承も加えれており貴重な書籍です。今回古書として偶然入手できたものですが、地元図書館のほかはあまり出回っていないようです。

※Amazonに掲載されているのは同著者による資料編です。
徳島城 徳島市民双書28
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発行:徳島市立図書館
発行日:1994年3月初版
ページ数:353P+附図6枚
編者:湯浅良幸
定価:1,700円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『徳島市民双書』シリーズをスタートさせたときから、『徳島城』の刊行は構想の中に入っていた、が、諸般の事情によりなかなか実現出来なかった。主な理由は史料不足と研究の立ち遅れであった。本書では、徳島城の縄張り・殿舎などをメインに徳島城周辺の歴史・自然・徳島中央公園・徳島城博物館・蜂須賀家系図をそれぞれ学界の第一線で活躍されている専門家に執筆していただいた。」
市民に向けて徳島城を解説したものであるが、徳島城についてこれ以上にまとめて出版されているものは他にないであろう。徳島市立図書館に申し込めば郵送してもらえる。
徳島市 市民双書の販売ページ
阿波一宮城 徳島市民双書27
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発行:徳島市立図書館
発行日:1993年3月初版
ページ数:325P
編者:湯浅良幸
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「阿波一宮城は著名なわりに史料は少ない。巷間史料して伝えられているものの中には史料的価値に欠けるものが少ないない。このたび地元の一宮町文化おこし委員会によって一宮町顕彰事業が企画され、本書の編集委員であるわれわれに協力を求められた。」
阿波一宮城についての現在の研究成果をまとめたものといえる。当時、「阿波一宮城史料集」「阿波一宮城シンポジウム」、そして本書と阿波一宮城を通して一宮町文化おこし事業が行なわれたようですが、本書は当時の様子を知ることができる入手可能な唯一の書です。
徳島市 市民双書の販売ページ
高尾城跡分布調査報告書 金沢市文化財紀要83
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編集・発行:金沢市教育委員会
発行日:1990年3月初版
ページ数:59P+付図11枚
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢市の南西高尾町の背後に位置する高尾山は、今からさかのぼること五百年前『百姓の持ちたる国』の端緒となった長享の一揆の舞台として歴史に登場します。金沢市教育委員会では、これまで、昭和46年度に中世、近世の城郭、館、寺社跡の資料を収集し、その資料を基に昭和58年度から金沢市内の城郭調査を実施してきました。昭和58年度の調査までは、高尾城跡が『城山地区』そのものに存在したと考えられてきましたが、当調査で高尾山一帯の広範囲にわたり遺構が確認されたことから、一大城塞を形成していたことが判明しました。」
高尾城跡に関する分布調査報告書。特に発掘調査はされていないようだが、これ以後調査はされていないため、高尾城の城域はこの報告書がもっとも参考になる。
絵図の世界 -出雲国・隠岐国・桑原文庫の絵図-
利家とまつに学ぶ 北國新聞文化センター特別講座「続金沢学」
郷土の城ものがたり 中播編
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出版社:兵庫県学校厚生会
発行日:1973年6月初版
ページ数:151P
編者:郷土の城ものがたり中播地区編集委員
定価:270円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「学校厚生会は、このたび郷土の城に重点をあて、これらの城をとりまくもろもろの話を、県下における郷土史家・会員である学校の先生がたのお力添えをいただき、さきに発行した『郷土の民謡』につづく第二弾として県民各位・児童生徒の諸君に送ることにいたしました。」
郷土の城シリーズの中播地区。但馬・丹有・淡路・阪神・東播・西播・中播・神戸の全8冊から成る。先生が児童に向けて書いている前提なので、読みやすい。城の構造的な部分はほとんど触れてなく、城の歴史や物語を中心にまとめている。収録の城も少ないので、一城単位では十分な分量ではなかろうか。


