守山城跡範囲確認調査概報Ⅰ

守山城跡範囲確認調査概報Ⅰ
発行・編集:高岡市教育委員会
発行日:2007年3月31日
ページ数:26P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「これまでに高岡市域で確認されている城跡は三〇箇所を数え、高岡城や木舟城、そして守山城という県内有数の城館遺跡が市内に所在しています。とりわけ、南北朝期に文献史料に登場する守山城は、越中西部の拠点的な城郭として長く機能しました。さて、高岡市教育委員会では、平成十八年度から前田利長墓所の詳細調査を開始したほか、将来的には高岡城の詳細調査にも撮りかかる準備を進めています。そして、守山城についても前田家関連史跡としてその内容を明らかにし、文化財として保護することを目的とする範囲確認調査を開始したところです。」
松倉城、増山城と並び「越中三大山城」の一つとされながら指定文化財となっていない守山城跡に関する本格的な範囲確認調査報告書です。本書では、現在判明している守山城の史料をまとめている。現在2冊まで発行されているので、一緒にどうぞ。
2009年8月29日に高岡市立博物館で開催された特別講演会会場で購入した。後日、高岡市福岡歴史民俗資料館で販売されているのを見つけた。

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木舟城跡発掘調査報告 -範囲確認調査報告-

木舟城跡発掘調査報告 -範囲確認調査報告-
発行・編集:福岡町教育委員会
発行日:2002年3月29日
ページ数:108P+図版14P
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「木舟城跡は、天正13年(1585)11月に発生したとされる天正大地震によって壊滅的な被害を受け、城主前だ秀継夫妻の命を奪った悲劇の城としてその名が知られています。福岡町はこの城の範囲確認を目指し、平成8年度『木舟城跡調査検討委員会』を設け、発掘調査はもちろんのこと文献調査・電気・レーダー探査など総合的な調査を継続して行ってきました。調査の結果、これまで『幻の城』と形容されることもあった木舟城の範囲を確認することができました。発掘調査により発見された遺構や多彩な出土遺物は、戦国時代の木舟城の姿を現在に伝える貴重な資料となるものです。」
天正13年の天正大地震によって倒壊した木舟城は、長い間その範囲が不明であった。本書はその範囲調査を多角的に行った成果が収録されている。2009年8月29日の高岡市立博物館の特別講演会の会場で購入しました。
後日、高岡市福岡歴史民俗資料館でも販売しているのを見つけました。

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木舟城下いま昔 メディアが伝える城下物語

木舟城下いま昔 メディアが伝える城下物語
出版社:楓工房
発行日:1995年8月
ページ数:268P
著者:初瀬部乗侯
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「前回の拙著『小さな町の戦国ロマン』においては、最後の城主・石黒左近の武将像に焦点をおいたが、木舟城を語るとき、その後の動向と繰り返される悲劇によって廃城となるまでを概説しなければ、戦国ロマンは終わらない。その意味から、第一編に悲劇の経緯をまとめた。第二編は、草稿のまま保存されている『蓑のしずく』の中から寺の草創に関するものを抜粋させていただいた。第三編は物語を交え、郷土に引き継がれてきたメディアをもとに、白山大地震前後の郷土文化を垣間見ることを試みた。三編を通して、本書を資料のつづりに終わらせるのではなく、息の通った郷土史という側面を持つものにしたいのが筆者の試みである。本書は『木舟城下いま昔』の第三部作であり、これをもって終結したい。」
著者は宝性寺の住職である。地元の発展の基礎である木舟城下町の歴史について、史料を調査し、遺物を探してまとめた集大成の一冊である。書名は「木舟城下いま昔」が抜けていて、一体何の本なのかわからないが、れっきとした木舟城を中心とする郷土史本である。図版はカラーで収録されていて、図録としての利用もできる。惜しいのは発行部数が少なかったのか、入手が非常に困難なのが残念である。
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まいぶん 福岡町埋蔵文化財常設展示図録集成

まいぶん 福岡町埋蔵文化財常設展示図録集成
発行・編集:福岡町教育委員会
発行日:2005年7月31日
ページ数:171P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
高岡市と合併するまでの福岡歴史民俗博物館の展示の軌跡をまとめた本。モノクロですが展示パネルが載っており参考になります。高岡市福岡歴史民俗資料館で購入できます。

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いにしえ紀行 福岡の考古学 第15回特別展

いにしえ紀行 福岡の考古学 第15回特別展
発行・編集:福岡町歴史民俗資料館
発行日:2002年9月15日
ページ数:13P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「町の平野を横断するように走る能越自動車道の建設は、新たな遺跡を発見する契機となり大規模な発掘調査が行われました。にわかに起こった開発ラッシュは、町教育委員会が主体となって行う発掘調査を増加させました。発掘調査の実施により重要な成果が発表・報告されています。ところが、これらの遺跡は既に無く記録に保存されているだけです。埋蔵文化財の発掘調査によってもたらされる新たな知見は、こうした遺跡の『命』と引き換えに手に入れたものです。今回の展示では、考古学というフィルターを通して町の歴史を御覧頂きます。」
木舟城跡、木舟城下町遺跡(石名田木舟遺跡、木舟北遺跡、開ほつ大滝遺跡)も紹介されています。高岡市福岡歴史民俗資料館で購入できます。

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週刊安土城をつくる 第30号

週刊安土城をつくる 第30号
発行:ディアゴスティーニ
発行日:2009年8月25日
ページ数:13P
定価:1,490円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
週刊第30号。日本三大埋蔵金の結城氏の埋蔵金の話は面白かった。でも見つからないのが埋蔵金ですよね。
ディアゴスティーニ「安土城をつくる」専用サイト

安土城築城記 ディアゴスティーニ「週刊 安土城をつくる」

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熊本城 名城をゆく1 小学館101ビジュアル新書

熊本城 名城をゆく1 小学館101ビジュアル新書
出版社:小学館
発行日:2009年7月
ページ数:190P
編集:小学館「名城をゆく」編集部
定価:1,100円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「加藤清正が心血をそそいで築いた難攻不落の名城・熊本城。その見どころのほか、歴史を動かした人物や合戦、城下町を紹介する。肥後細川家18代当主・細川護煕の寄稿文も収録。城内・周辺地図付き。」
以前同社から発売された「週刊名城をゆく」から4年。目次構成は前書を踏襲しているが、内容は新書版となって非常に充実している。シリーズ第一冊目が本丸御殿再建で注目されている熊本城というのも良いチョイスだと思う。ポケットサイズで城内・城下散策には欠かせない一冊となっている。
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江戸の備忘録

江戸の備忘録
出版社:朝日新聞出版
発行日:2008年10月
ページ数:223P
著者:磯田道史
定価:1,300円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦国武将たちの真実、手紙好きの坂本龍馬、夏目漱石と猫と朝寝坊、江戸時代の出産、結婚と離婚の日本史など、著者が古文書を読む中で「忘れてはならない」と感じた、歴史のちいさな断片を紹介する。」
本書は朝日新聞土曜[be]連載の「昔も今も」(2005年4月2日~2008年3月29日)を解題し、大幅に加筆・再構成したものです。「武士の家計簿」「殿様の通信簿」の著者が短編エッセイ集。気軽に読めて、興味深い話が載せてあります。
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週刊安土城をつくる 第29号

週刊安土城をつくる 第29号
発行:ディアゴスティーニ
発行日:2009年8月18日
ページ数:13P
定価:1,490円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
週刊第29号。信長が当時の宗教観のなかで地球儀を疑いもしなかったことに驚きを感じる。
ディアゴスティーニ「安土城をつくる」専用サイト

安土城築城記 ディアゴスティーニ「週刊 安土城をつくる」

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鳥坂城を何処か 板額御前

鳥坂城を何処か 板額御前
発行:北日本美術
発行日:1983年11月3日
ページ数:32P
著者:斎藤七郎
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「越後平家の本拠地、鳥坂城は何処か・・・このことは、長年の命題であり、史家の論争するところであったが、『続 平家物語』著者角田文衛氏によって、終止符をうたれ定説化されたようである。」
鳥坂城は何処か?、その命題に向けて関連する史料を羅列している、どこが史料でどこが著者の見解なのかわかりにくいが、丹念に解読する手立てを準備している本と思えば使える本である。

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