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発行:武田金三
発行日:1996年10月30日初版
ページ数:147P
著者:中村豊
定価:1,280円(当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「78年前、毛利元就家臣の末裔中村豊が書いた(旧高田郡粟屋村・大正7年発刊)幻の蔵書今再び脚光を浴びる!」
NHK大河ドラマ「毛利元就」が放送されるのを機に、郷土の書籍を複写印刷し自費出版したもの。大正時代のものなので文語体で少々読みにくいが、ふりがなが振られているので、同時代の他の書籍よりは随分読みやすいと思う。
カテゴリー: 日本史
図説 戦国武将おどろきの真実 乱世の英雄にまつわるウソのようなホントの話
大系真宗史料 文書記録編11 一向一揆
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出版社:法藏館
発行日:2007年10月初版
ページ数:453P
編者:真宗史料刊行会
定価:10,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本巻には、年代と場所を異にする一向一揆の様相を物語る文献を、地域別に編集して収録した。ただし石山合戦(大坂本願寺合戦)にかかわるものは、これとは別に文書記録編12石山合戦に、日記史料や文書史料は伝記編5蓮如伝に収録される。史実としてよりは、一向一揆がどのように語られたかという観点から選択した。」
親鸞聖人七五〇回御遠忌記念出版として、真宗に関する史料を集成した「大系真宗史料」(全25巻、特別巻1)の一冊。原文をそのまま活字化して収録しているので、一向一揆の資料集としての使用を想定したものです。

日本思想大系17 蓮如 一向一揆
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出版社:岩波書店
発行日:1972年9月初版
ページ数:706P
校注者:笠原一男、井上鋭夫
定価:1,800円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦国乱世の夜明け、本願寺教団を飛躍的に発展させた、卓越した組織者蓮如。その門徒たちは、時として彼の警告をふみこえて、公家・大社寺・武家の権威で築かれた旧来の身分制秩序に挑戦する。その論理は明快、行動は果敢であり、『百姓の持ちたる国』(門徒共和国)に至るたかまりを示した。本書には、蓮如が自ら綴った『御文』をはじめ、一揆の勝利を語る『官地論』、陣中の窮状を伝える『賢会書状』、地下信仰の実態を示す記録の数々、その他地方寺院秘蔵の史料を収録した。全十八篇。」
蓮如と一向一揆に関する史料数点を活字化して校注をつけてある。読みにくい文字にはふりがなが振ってあって読みやすい。古書として比較的入手しやしので、研究史料として一冊持っていても良いであろう。

日本思想大系20 寺社縁起
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出版社:岩波書店
発行日:1975年12月初版
ページ数:519P
校注者:桜井徳太郎、萩原龍夫、宮田登
定価:2,600円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「全国の寺院や神社がその草創や沿革、あるいは霊験を強調するために作られた縁起は、日本宗教史や思想史を構成する重要な資料である。本書は、おびただしい縁起の中から、元興寺、信貴山、粉河寺、大峯・葛城・笠置、北野天神、日光山、白山、国東半島の六郷山の縁起、ならびに八幡愚童訓など、著名なもの、ローカルな色彩に富むもの合せて十三篇を撰んで一巻とし、日本人の宗教観、特に民衆の精神生活に問題を投げかけた神仏習合の思想や、修験道の思想、八幡・御霊神・霊山信仰などの民間信仰を多面的に究明する。」
原文を活字化して校注をつけてあり、読みにくい文字にはふりがなが振られていて読みやすい。しかし、縁起特有の挿絵がすべて省略されてしまっているのは残念である。

軍師・参謀 戦国時代の演出者たち 中公新書977
謎とき本能寺の変 講談社現代新書1685
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出版社:講談社
発行日:2003年10月初版
ページ数:200P
著者:藤田達生
定価:700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「真の黒幕は誰か?-天下統一を目前にした信長の死に利害関係をもつと思われる人物は光秀以外にもたくさんいる。ざっと見ても中国の毛利氏、北国の上杉氏、四国の長宗我部氏、大坂から紀伊に下った本願寺、京の朝廷、そして信長に追放された将軍・足利義昭。彼らは皆、信長の軍事力と政略に圧迫され、存亡の危機にあった。誰もが信長を倒すもっともな理由があり、本能寺の変を企ててもおかしくはない情況だったのである。では、変を企てた首謀者とは誰か?」
本能寺の変の黒幕に関する書籍は多く出ている。本書もそのひとつ。断言はしていないが、筆者は足利義昭が中心的役割を果たしたというスタンスである。前後の情況を古文書などを史料にして丁寧に紐解いている。現在のカバー写真が違うのはどこかで変更されたようだ。本サイトの写真は初版のものです。
